猫のメメとモエ

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あなた自身を見失わない方法~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

「倍返し」という言葉が以前流行したことがありますね。

しかし、仕返しに一生懸命になってしまうのって、客観的に見ていて生き方として「?」が付くのではではないでしょうか。

成功者たちも、時に腹が立つ出来事には遭遇します。

しかし、そこで自分自身を見失わないためのスキルを持っているのです。

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人は、自分自身でいるために自制心(セルフコントロール)を働かせるものです。

誰も(肉体的な)行動をコントロールできないという人はいないでしょう。

ところが多くの人は、、(肉体的な)行動はまず精神的な動機から始まるということに気づいていません。

ちっぽけで、おどおどした考えを持っている人は、いっさいの(肉体的な)行動の積み重ねである人生においても、やはりちっぽけでおどおどした人のように振る舞うものなのです。

 

繰り返しますが、自制心のある人は、ほかの多くの人が持っていない力を持っているものです。

とりわけその人たちは、状況をはっきりと見通す力にたけています。

また、状況を現実に即して正確に判断し、自分や周囲のために、目標を達成する力を持っているのです。

 

先日チャレンジした42の項目のリストの中の22番目は、「不当な目にあったり、不公平あ扱いを受けたりしても、仕返しを考えない」というものでした。

これは、自分自身の心(=主体性)を持っている人は、誰に対しても仕返しを考えない、というものです。

復讐とは、心の不安定さから生じる不満を、他人を害することで消化しようとする、まったく生産的でない行為です。

心が平安な人なら、服種などしたいとも思わないはずなのです。

この点について、1つの事例があります。

 

エイブラハム・リンカーンが大統領に就任する5年前。

当時はイリノイ州スプリングフィールドの弁護士をしていました。

当時大企業の1つがあることで訴えられ、裁判所の命令でリンカーンは2人の弁護士とともに、法廷で弁護にあたりました。

2人の弁護士と言うのは、どちらも大都市からやってきた高名な弁護士で、リンカーンのような田舎の弁護士をひどく軽んじていました。

リンカーンが苦労して作成した裁判資料を2人は読もうともしませんでした。

さらにひどいことに、彼らは裁判の場で、リンカーンと同じテーブルに着くことすらしませんでした。

公の場で侮辱されたのです。

その仕打ちに、リンカーンはひどく傷ついたことでしょう。

 

それから5年後、あのやせた、いつも悲しげな顔をした弁護士上がりの男が大統領にえらばれました。

当選後の彼の最初の仕事は、閣僚の人選でした。

そしてそのとき、国防長官に1人の男が候補に挙げられました。

エドワード・M・スタントンです。

リンカーンはその名前を憶えていました。

スプリングフィールドで彼にひどい仕打ちをした弁護士の1人だったのです。

けれどもリンカーンはそのことをおくびにも出さず、スタントンを国防長官に任命しました。

それが自分のためでもあり、人のためでもあることを悟っていたからです。

リンカーンは自分自身を完全に自己コントロールしきっていたことに疑いの余地はありません。

 

多くの人は、何か特別の経験をすることで、セルフコントロールの大切さを知るものです。

 

著者ナポレオン・ヒルもとある経験を通してセルフコントロールの重要性を知ります。

著者はかつて古い建物の中にオフィスを持っていましたが、管理人との間に誤解が生じたことから、管理人に意地悪をされるようになります。

著者が仕事で夜遅くまでオフィスにいると、彼は建物の明かりを消してしまうのです。

ある日曜日、どうしても翌日まで届けなければならない書類を取りに行くと、机に座ったとたんに明かりを消されてしまいます。

積み重なるストレスに耐えかねた著者は、前後の見境もなくなって、ボイラー室にいた管理人にボイラーの火より熱い文句を並べてののしりました。

その著者を見て、管理人は

「おや、今日はちいとばかりカッカしてなさるね」

と冷静です。

当時著者は高度な心理学を学び、成功哲学を提唱する人間であり、シェークスピアやエマースン、ソクラテス、聖書に精通するいっぱしの文化人のつもりでした。

その著者が見境なしに興奮し、読み書きもろくに出来そうもない管理人が冷静でいる。

この事実にはっとしました。

著者はゆっくりと自分の部屋に帰り、考えました。

「私はひどいことを言ってしまった。あの男に謝らなければならない」

という思いと

「いいや、謝るものか。先に意地悪をしてきたのはあの男の方ではないか」

という思いが交錯します。

しかしその心の葛藤にも決着がつきました。

著者の心に平安を呼び戻す唯一の方法は、彼に仕返しをすることではなく、彼と仲直りすることだったのです。

再び地下室に行くと、管理人はすでに自分の部屋に引きこもっていました。

著者はドアをそっと叩きました。彼は出てきて、

「何か用かね」

とそれは静かで、優しい声で言いました。

著者は失言をわびました。

彼は人のよさそうな顔になっていました。

「この壁の向こうで、あなたの言葉を聞いた人間は誰もいませんよ。

私も誰にも言いやしません。

だから、もうお互いに忘れてしまいましょう」

著者と管理人は握手をし、この出来事によって摩擦はなくなり、管理人の意地悪は終わりました。

そのとき、著者の中で何かが開いた気がしました。

著者は二度と自制心を見失うまいと決心しました。

自分を見失うことが、いかに恥ずかしいことか、そして怒りなどと言うものがいかに無益な感情か悟ったのです。

 

いったんこのように決心すると、著者の筆力は前にもまして強くなりました。

著者の言葉がこれまで以上に人々に届くようになったのです。

この事件以降、友人も増えました。

相手を尊重するというコミュニケーションの基本を理解したからでしょう。

 

しかし、それ以降、全く怒りを感じずにやってきたかというと、そうではありませんでした。

著者はかなり以前からあるジャーナリストから、攻撃にも近い強い批判を浴びてきました。

4、5年の間は無視できましたが、あまりにも目に余るようになってきたため、著者はついに反撃を開始しました。

タイプライターに何ページも、毒舌でぎっしり埋め尽くしました。

書けば書くほど、怒りはつのってきました。

そして、最後の1行を書き終わって、一息ついたとき、著者は不思議な気持ちに襲われました。

そのジャーナリストに対する、同情と寛容の気持ちでした。

そして結局、著者はその手紙を投函しませんでした。

著者は自分の感情を目に見える形に置き換えたことで、怒りの感情から解き放たれ、冷静な自分を取り戻すことができたのです。

そして、無意識のうちに自分の精神分析を行い、潜在意識の中に黒くよどんでいたものを取り除くことができたのです。

 

この体験で分かったことは2つです。

一番大きな収穫は、怒りの感情は「書くことによって身体から出す」ことができるということです。

これは誰にでもできる簡単な方法のわりに、効果は非常に顕著に表れます。

また、日記をつける習慣を持つ人の中には、すでにこのことに気づいている人もいるかもしれません。

ちなみにこれ以外にも、同じような自制心を取り戻す効果があることは、長時間速足で歩いたり、激しい運動など。

これらの運動は、脳に麻薬物質であるベーターエンドルフィンなどを分泌するという研究結果が報告されています。

これは瞑想によっても、もたらされることがあります。

 

2番目の収穫は、怒りに任せて書いたものを残しておいて、ある程度時間がたち、精神的に落ち着いた状態のときにもう一度読み直すと、さらに良い結果が得られるということです。

非常に客観的なところから自分を観察することができる方法であり、自分自身について知るための貴重な反省材料になります。

 

著者はこのような怒りの吐き出し方は、しなくなりました。

これはある程度、経験と学習を積んだ結果として、怒りの感情が湧き起ころうとしたときに、すぐに冷静になって対処できるようになったからです。

そうなってくると、さほど無駄なエネルギーを奪われることもなく、トラブルに対処できるようになるものだそうです。

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成功哲学を提唱している最中の著者であっても、意地悪や攻撃に怒ったり怒鳴ったりしていたエピソードに、とても人間らしさと親近感を覚えました。

 

確かに文章に書いてしまうとすっきりすることってありますよね。

運動も、瞑想も、怒りを消化していくために、大切な引き出しとして持っているのもよいかもしれません。

そんなスキルを習慣づけて、自分自身を失わないようにしたいものです。

 

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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人は「不完全さ」に救われることがある~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

人間は常に助けたり、助けられたりして生きていかなければならない生き物です。

 

しかし、本当に効果的な援助とは、相手に対して先生のように差し出がましく注意することではありませんよね。

その人の資質を見出し、成功へのノウハウを教えてあげることなのです。

 

親子でも職場でも、相手にずーっと付き添って、成功への道のりをともに歩んであげることはできません。

しかし、相手が自分の力で立ち上がり、進んでいくための力をつけるために、どうしたらいいかを教えてあげることはできます。

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私は私のためだけに存在する

著者ナポレオン・ヒルは子供の頃、教会に行くのをさぼって父親にムチで打たれたことがあったそうです。

そのとき教会では、キリスト教の中でも非常に頑迷な宗派に属する5~6人の信者が、ひどく熱心に地獄の悲惨さを説いている最中でした。

そういう押しつけがましさが、著者にはたまらなく嫌だったのです。

教会の礼拝をさぼって釣りに行こうとした著者を見つけて、彼の父親は激怒し、釣竿を折ってこっぴどくムチで打ちすえました。

「親父の馬をこんな風にぶっ叩いたら、親父はどんな顔をするんだ!」

とナポレオン少年はムチでぶっ叩かれながら思っていました。

彼の悲鳴を聞いて継母が助けに飛んできます。

「この子をもう一度叩いたらどう?

その代わり私はあなたを永久に捨てて出ていきますからね。

あなたという人は、どうしてこの子の思い通りの生き方をさせてあげないの」

 

父はその言葉で二度と著者にムチを使うことはなくなり、著者もたたかれるようなことはしなくなりました。

もちろん、子供らしいあれこれは、こっそりやったようですが。

 この事例をはじめ、あちこちに著者によるちょっと大きめな継母ラブが入っていて、読んでいてもビミョーではあります。

が、とにかくこの瞬間から著者は、「自分であること」への自由を獲得していきます。

著者の望んでいたのは「他人のために存在するような自分」ではなく、「自分そのもの」であることであると、はっきり自覚したからです。

 

子どもは容赦なく叱られたり、強制されたり、「お前のためだ」などと諭されると、そのうち自尊心がダメになってしまうもの。

挙句に、その子供が大人になると、他人に寄りかかるような人間になってしまうと著者は言います。


継母の言葉によって、著者は「自分であること」ができるようになりました。

父をも変えた継母

先ほどの事例のビミョーさはともかくとして、この継母は、著者だけでなく、著者の父の人生も「父のためのもの」に変えていってあげられる素晴らしく豪快な人でした。


このエピソードはこの前に読んだ『思考は現実化する』(きこ書房)からの引用です。

 

もともとこの家族はたいへん貧相な家に住んでいて、父は鍛冶屋をしていました。

著者の「ナポレオン」という名も、裕福な叔父からとったもの。

「少しでもいいから豊かになれますように」と希う貧しい家族でした。

8歳でナポレオン・ヒルの実の母親は他界しています。

 

ある朝、継母は入れ歯を落として壊してしまいます。

しかしそれを、父が鍛冶のテクニックでそれをみごとに修理します。

継母はその技術を大喜びでほめたたえます。

やがてそんなこともあり、父は鍛冶屋の知識をもとに、さらに独学で歯医者の技術を学んで、歯の治療ができるようになりました。

腕がよかったのでしょう。

評判になってあちこち遠くからも呼ばれて、歯を治療して回るようになりました。

しかし、医師免許がなく歯の治療をしていたわけですから、

「これ以上やるなら刑務所行きである」

と役場から警告されます。

いくらかけあっても決して首を縦に振らない役場。

諦めかけていた父を、継母は大学に送り出しました。

大学の門を見ただけでも「嫌だ」と言い出しそうな、そんな貧乏な出の父を大学に行かせたのです。

素晴らしい妻に支えられ、もとから現場で歯医者を(無許可で)していたこともあり、父はすべての教科で優秀賞をとり、4年生の大学を3年で卒業しました。

しかし彼女はなんと父の学費を払うために、前の夫の生命保険のお金を使ったのでした!


大事なのは、「これをやり遂げるんだ」という強い信念であり、信条!

感情と信念が結びついたとき、必ずどこかに道が、がっつり開けていくのですね。

他人がその人自身になることを妨害してはいけない

著者は、言っています。


あなたがもし、完璧主義なところがあったとしても、他人に自分と同じように完璧であることを期待してはいけません。

なぜなら、人はその不完全さに救われることもあるからです。


むしろその不完全さをバラエティだと思って楽しむくらいの寛容さが必要です。

だから、あなたがプロの説教師でないなら、説教をしないことは大切なこと。

あなたが専門の教師でないならば、しつこく容赦ない教え方はしないことは、本当に相手を伸ばしていくためには、必要なポイントです。


確かに教育は重要です。

しかし、だからこそ教育は、技術と知識と経験の十分な人のみが行うべきものだと著者は言います。


それ以外の人間が、狭い知識や経験の中から、他人にとやかく意見したところで、つまらない衝突を生むだけだと著者は言います。

 

著者の知り合いのある人がこんなことを言いました。

「もし、天国があっても、僕は死んでも天国には行きたくないね」

著者はそれを聞いて「へぇっ?」と思い、その理由を聞きました。

「それはね、何でもかんでも完璧なところに住んだって、少しも面白くないからさ」

その人はこともなげに答えました。

この人がアメリカでも著名な実業家であり、しかも心の平安をたっぷり維持しているというのは、決して偶然ではないと著者は言います。

彼が誰かを教化したという話は聞いたことがないそうです。

きちんとした自分自身である人間には、そんなことは必要ないのです。

人はだれしも、長所と欠点を併せ持っているのです。

欠点を改めることが、長所を殺すことになる場合も多いもの。

長所も欠点もないような人間と付き合って、いったい何が楽しいというのでしょう。

 

自分が自分の心を見ち続けつつ、他人にもその人自身の心を持たせるための一番良い方法は、あなたが自分の考えの中のある部分を言わないでおくことです。

あなたは一生の間、自分自身の考えや信条を説明しつつ生きていく必要はありません。

むしろ、そうすることで不必要な衝突を引き起こすほうが多いはずです。

これは例えば、宗教や政治など、論争の起こりそうな問題については、特にそうです。

 

誰も、著者が支持する政党は知りません。

したがって誰も著者の見解について著者を怒らせることも、腹を立てることもできないのです。

 

何人ものおせっかいな人間たちが著者の心の中をのぞいて、そこに何があるのかを見ようとしたことがありました。

かつて、一度だけですが、ある女性からこんな手紙をもらいました。

「あなたのどの著作にも、神様が出てこないのはなぜでしょうか」

それに対して、著者はこんな返事を書きました。

「マダム、私が本を書いたときの精神で私の著書をお読みいただければ、どのページにも神様を見ることができるはずです。

ただし、そのためには、印刷された文字ではなく、行間をお読みください」

 

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この季節には、たくさんのお別れもつきものです。

人は人を判断するとき、言葉よりもその行動でその人となりを見ていますよね。

背中で生き方や信条を教えてくれた人たちに、感謝したいです。

 

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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あなたの心は平安ですか?チェックリスト42~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

ウィークデーにチェックリスト42項目などと、アホな提案でスミマセン。

が、著者の言いたいことがここにごそっと詰まってます。

今回は、サーッと一読していただけたら、嬉しいです!



他人と話をするときや、個人的にかかわるとき、また他人に影響を与えたりするときには、自分自身になりきることが大切である、と著者は言います。

 

なぜなら、他人との関係の中では、自分自身になることを「特に忘れがち」だから。


10人のうち9人が白だといっても、あなたが本当に黒だと思うならば、黒だと言うべきだからです。

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他人の誘惑に乗って、自分が自分であることを放棄してはいけない

自分自身の判断を捨てて、納得できる理由もなく、他人に同調してしまうのは自分を無能にしてしまう第一歩だと著者は言います。

他人に同調している限り、結果が正解であろうと、間違いであろうと、そこから学ぶことは永久にできないからです。


あなたが完全に自分自身であり続ければ、いずれはそのことが評価され、他人の権利を尊重することにもつながっていくはず。

それは恋愛や友人関係、遊びに対しても言えることだそうです。

 ああ、ナポレオン先生はアメリカ人ですね。

日本人には、ちょっと辛い。

でも、確かにここががんばるポイントなんです。


著者は、このようにあなたが常に自分自身であれば、自然と心の中に自信が芽生えてくると断言します。

その芽生えた自信は、

「自分は常に自分で判断できる」

という心の平安へとつながっていくのです。

そして、その心の平安こそ、人生において大きな成果を勝ち取る際の基礎となります。

心の平安が保たれているか、チェックしてみよう~

そこで著者は、心の平安と関連するチェックリストを作成しています。


「このリストが完全に自分にあてはまるという人はめったにいないだろう」

と著者自身も言っています(笑)。

しかし、自分に当てはまるところを正直にチェックしていくと、さらにいろいろなことがわかってきます。

因みにワタシは惨憺たる結果でした。


何度も言いますが、お疲れだったら、さらっと流し読みしてくださいね。

 

それぞれの質問項目に対して、

A=完全にあてはまる。ならば10点

B=ほぼあてはまる。ならば7点

C=あてはまらない。ならば0点

を足し算していきます。

 

 では、参ります。


①一貫して自分自身でいられる人間は、環境の良しあしにかかわらず、落ち着きを保っていられるものだ。 →あなたはこれに、どの程度あてはまる?

②常にどんな時でも、自分の感情をコントロールできる。

③どんなことを引き受けても、完全に自信と責任をもってそれを行うことができる。

④不注意な行動に走らない。

⑤成功するにつれ、ますます自分の仕事時間と仕事の環境をうまくコントロールするようになると思う。

⑥何についても、また誰のことにも文句を言ったり、不平を言ったりしない。

⑦誰の悪口も言わない。誰のことも非難しない。

⑧心は開くか、必要なこと以外は、自分についてしゃべらない。仮にしゃべったとしても自慢しない。

⑨すべてのもの、すべての人に対して心を開いている。

⑩何も、また誰のことも恐れない。

⑪確固とした目的をもって、物事を処理できる。

⑫意見を述べるときには、事実関係を正確に把握している。そして、知らないことは恐れずに知らないと言う。

⑬人種的、あるいは宗教的偏見を持たない。

⑭食べるものは適度にとどめ、その他のことも中庸を守る。

⑮すべてのテーマの専門家であるというふりはしないが、すべてのテーマについて自分で考えてみる。

⑯十分に信頼される市民である。

⑰相手を敵にする理由を作らない(ただし成功したことでひがまれるのは仕方ない)。

⑱自分を失うことなく、かつ、すべての人間と仲良くなれる。

⑲何があっても心は幸せで豊かなので、貧しく、みじめになどなりようがない。

⑳家族全員に好かれており、自分が帰宅する足音を聞きつけると、家族がわくわくするような人間である。

㉑毎日、自分への恵みを感謝し、その恵みを受ける権利のある者にはすべてを分け与える。

㉒不当な目にあったり、不公平な扱いを受けたりしても、仕返しを考えない。

㉓他人と話すとき、相手の欠点がいかに迷惑だろうと、その欠点には触れないようにする。

㉔過去のことを学んで未来を予想する。歴史は繰り返すものであり、永遠の真実は決して変わらないと思う。

㉕積極的な心構えを常に持っている。

㉖人を責めるときには慎重に、人を許すときには素早く行う。

㉗他人を傷つけるようなビジネスでは、利益を得ようなどとは考えない。

㉘借金に束縛されるような危険は冒さないように注意している。

㉙有効に使えるだけの富を獲得したら、もうそれ以上はあくせく求めない。しかし、富が必要な時には、いつでももっと手に入れられることを確信している。

㉚逆境や敗北を自分の財産としてとらえて、不必要にくよくよしない。

㉛仮に敗北を味わっても、世のすべての敗北は一時的なものであることを知っている。

㉜人生に大きな目標を持ち、それを達成するために忙しい。

㉝自分の目的がかなわなかったとしても、その経験をのちの利益に結びつけようとする。

㉞自分が望んだ通の人生を送っており、今後もそうしていくつもりだ。

㉟自分の考えがうまく的中して、成功を達成したら、自分の言葉ではなく、行動で他人に模範を示すつもりだ。

㊱さまざまな種類の人間、すべての人種、すべての宗派の人によく好かれる。

㊲自分自身の心を持ち、毎日を喜んで生きている。

㊳不意の災害や仕事の不振があっても、心は動揺しない。

㊴他人の全面的な心からの協力が得やすい。

㊵敵とは公平に戦うが、自分には他人にない道の力(潜在脳力)があるので、実際には負けるはずがない。

㊶物事の結果には、はっきりした原因がない場合もあるということを知っているので、失望に対しても、常に十分な心構えを持っている。

㊷常にベストを尽くしているので、状況が自分に対して不利になった場合にも、弁解する必要は感じない。

 

お疲れさまでした!


 

著者によると、この質問で300点以上取った人は、自分の人生を生きており、自分の心がどこにあるかを知っていると判断してよいといいます。

また、恐れを感じたり、他人の目を気にすることなく、自分は「自分そのもの」であることがわかっている人です。

 

このリストを見てみると、内容は広範囲ですね。

 

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ワタシは191点でした・・・。

かなりかなり甘くつけたような気がしますが・・・それでも。

まぁ、別に今までどんなであろうと、今からがんばれば良いんだ!と著者も言っているので、これからその心の持ちようを学びたいと思います。

 

今日も1日お疲れさまでした。

暖かくなってきましたね。

明日、素敵な春の風があなたに届

では、また。

 

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成功とは、あなた自身の人生を生きること~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

今日は、あなたの人生を主体性をもって生きていくテクニックについて勉強します。

 

あなたが服を買いにショップへ出かけたとします。

そのとき店員が、こう言ったとします。

「このシーズン、とても流行っている商品なんですよ」。


そういわれても、それにのってはいけません。

他人の言葉に惑わされないで、色、生地、スタイルなどが本当にあなたに合っていると思うべきものを選んでみましょう。

ここが「あなたの人生を生きる」スタート地点となります。

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自分の人生を生きる方法

あなたの人生を生きるため、生活の中でもできるトレーニングを著者はここで3つ提案しています。


ショップでの服のセレクトをする際、もしもあなたがそういう服装などにちょっと疎いなら?

店員に

「いかにも流行モノって苦手だから、みんなとかぶらないものがいいんですよね~」

とあえて言ったらよいのです。

そういって売り場の店員が嫌な顔をしたら、何も買わずに店を出ましょう。

とにかく自分の納得のいく、好きなものだけを買う!ここがポイントです。

 

2つ目は、レストランなどに出かけたとき。

ファミレスなどでもウエイターは、店主からある品目を勧められるように言われていることがよくあります。

それは、その品が高い利益を上げるからとか、材料が余り過ぎているからかもしれません。

むろん、それが本当におすすめの品かもしれませんが。

いずれにしても、ウエイターがしつこく勧めるようならば、はっきり断り自分の食べたいものだけを注文するのです。

ファーストフードで、「一緒にポテトはいかがですか?」と勧められた場合も、欲しくないなら、断るのも大事なトレーニングになります。

 

最後に、あなたがある人が見せる特別な技術や才能にひどく感心したとき。

そのとき、「あんな風になりたい」と考えるかもしれません。

しかし、あなたが相当の時間と労力を費やしてまねたところで、「なりきる」ことなどできません。

人のパーソナリティとは、それほど微妙なものです。

自分のパーソナリティを完全に破壊してまで他人になり切ってみたところで、失うものの方が多いはずです。

参考にはしても、「なりきる」域までがんばってはいけません。

 

ただ、成功者の行動や態度、意志決定の仕方を真似する場合、「自分が真似ているということを自覚していれば」効果はあります。

自覚があれば、自分自身を見失わずに済むからです。

でも漠然と余計なことまで真似して、相手のパーソナリティそのものになろうとすることは間違っているのです。

あなたは、あなたであることをまず一番に大切にしなければなりません。

 

著者自身もうまいジャーナリストの文体を真似しようと試みたことがありました。

そのジャーナリストは多才で、しかも有能な書き手だったため、非常にたくさんの読者を獲得していました。

実際彼のスタイルを真似てみると、良いものが書けた気がしました。

しかし、著者の友人はそれを見て、あまりいい顔をしませんでした。

「彼の真似をしたら、自分のスタイルを作れなくなるぞ」と忠告してくれたのです。

おかげで著者は後に、自分のスタイルを作ることができました。

著者が書き手として成功したのも、そのジャーナリストのコピーとしてではなく、ナポレオン・ヒルであり続けようとしたからです。

 

物事の基礎を学ぶ上で、他人の真似をすることは、むしろ好ましいことであると著者は付け加えています。

問題は、単なるモノマネなのか、真似を通じて自分のスタイルを作っていくかです。

単なるモノマネは、進歩の放棄でしかないと著者は述べています。

きびし~い。

 

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誰かの真似は、パッと見た感じがそれなりになるので、ワタシもついやってしまいます。

基本を学ぶ上で、真似するのは効率的だからよいことだとしても、そのあとで自分のオリジナルを作り上げていくことが重要なんですよねー。

そのために真似をしていくのだ、と意識してやることが大切なのですね。

 

春は、新しい環境が待っている季節。

あなた自身のありようをしっかり持って、次のステップを上がっていきませんか。

一緒に頑張りましょう!

 

お疲れさまでした。

明日も、あなたに素敵な1日があなたに訪れますように。

では、また。

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あなたの心に「特別な場所」を提供しよう~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

著者は、「あなたの心に城壁を持て」というタイトルで記しています。

心に城壁があるというのは、本来望ましいことではありません。

それは恐れる心であったり、言い訳と言い逃れに満ちているものです。

 

しかし、ここで著者が言っている「城壁」は、違います。

必要なときに規定の場所に引き下がって、その中でもっと完全にあなた自身になるための、そんな特別で大切な場所のことです。

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あなたの心の城に、精神的な城壁を持て

著者の知っている成功者たちは、すべて何らかの形でこのような精神的城壁を自分の周りに巡らせているといいます。

著者もこの方法を試みて、その有効性について把握しています。


その働きは、次のようなものです。

自分の心が、まるで中世の城壁のような配置になっていると考えてみます。

中央には本丸(キープ)があり、これは難攻不落です。

本丸から外へ出ると、郭(外囲い)があってこれはそれほど手ごわくはありません。

その郭の外にはさらにもう1つの壁があって、これが防御の第一線となっています。

城に近づくものは、まずその外壁を越えなくてはなりません。

あなたの心の中にあるこの精神的城壁は、あまり高くする必要はありません。

だれでも、正当な理由を持つものは、その壁を乗り越えることができるようにしておくのです。

しかし、正当な理由がない場合はこの壁によって拒絶することができます。

 

あなたがそのような壁を作れば、ほかの人々には壁がそこにあることがわかるので、あなたにとって有効な防御態勢がとれるというものです。

 

第一線の防御の壁を乗り越えた人間は、今度は2つ目の壁にぶつかります。

これはあなたが状況によって打ち立てた郭です。

あなたと何か共通のものをもっているとか、あなたと分かち合う何か重要なものを持っていれば、誰もがその壁を乗り越えられます。

しかし、そうでない場合は、そこでストップしていてもらいます。

 

本丸は最も大切なものです。

大事な場面で必要ない雑音をシャットアウトすることは、あなたがあなたであり続けるためにも、あなたの願望を達成させる人生にしていくためにも、とても重要です。


しかし多くの人が、自分の本丸の在りかを知らないでいます。

在りかを発見しないことには、思考は宙ぶらりんになってしまいます。

この本丸の中で余計な雑音を排除して考え抜く時間をもつことによって、「自分には何ができるのか」という疑問に対する答えが見いだせます。


だから、この本丸から出てきて何かの問題に遭遇したとき「それはできる」ということが自分でもわかるし、実際にそれをやてのけることができます。

 

最初のうち、あなたは物質的に世間から逃避して静かな部屋にこもるとか、遠いところへ行くことが必要になるかもしれません。

このことは、自分の心の中の本丸を見つけ出すことに慣れた人であっても、やってみることを著者は勧めています。

思考を中断させる物理的な条件から逃れるためです。

 

しかし、何度か自分の本丸の中への逃避を繰り返している間に、周囲の物理的条件はほとんど気にならなくなります。

そうなると、周りがいくらガヤついていても、集中できるようになります。


多くの成功者もそうでしたし、著者も実際にそれを目の当たりにしてきました。

彼らの成功の原因となった力です。


それは素晴らしい気力回復法であり、脳力と自信と信念に新しい生命力を吹き込む重要な技術なのです。

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否定されることが続くと、自信がなくなって、ほかの人の意見がすべてもっともらしく聞こえてしまうことがあります。

あれも、これもその通り、と思って・・・あちこちに振り回される。

振り回されているからなおのこと上手くいかなくなり、自己否定にはまってしまい、自分自身の「本丸」を自分でつぶしてしまったり。

 

「本丸」を守ることって、していいことだし、するべきですよね。

「成功」とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反せず、価値があると認めた目標を黄金律(自分がしてほしいことを他人にする)に従って1つひとつ実現する過程。

その「成功」に向かっているんだ!と確信するなら、どこまでも他人の意見に流されるのではなく、「本丸」や「郭」「城壁」を持つことは、とても重要で必要なことなのかも知れません。

 

今日は少しはゆっくりできましたか?

今夜も素敵な夢が見られますように。

では、また。

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逆境?それはつまずきの石ではなく、強壮剤である~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

逆境はすべて同等か、もしくはそれ以上の利益をもたらす種子を運んでくるものだと著者は言います。

一時的な失敗や失意の時期を経験しないでまっすぐ成功へ向かって進んだ人は、きわめて稀なのです。

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逆境は、強壮剤

失敗したとしても、内面の自己をしっかりつかんでさえいれば、つまり自分自身であり続けさえすれば、叩きのめされたままダウンすることはありません。

殴り倒されはしても、すぐに反撃することができるのです。

でこぼこの道に紛れ込んだとしても、必ず舗装されたハイウェイに出るルートは見つかるものです。

 

しかしあなたは「その心理は単純な物事にしかあてはまらない」と考えているかもしれません。

それなら、複雑な問題について考えてみましょう。

 

例えば、困難な問題を克服して植民地の地位から脱却するという問題です。

多くの煩雑な問題を取りまとめ、整理し、統一したあと、自分が初代大統領に就任するのだという立場で考えてみてはどうでしょうか。

1910年に、著者はマニュエル・L・イ・モリナ氏の私設顧問になりました。

著者は政治面での相談だけでなく、出来たばかりの「成功プログラム」を教えました。

ケソン氏はフィリピン独立後の初代大統領で、大統領になったのは1910年よりずっと先でした。

フィリピン国民を開放するという願望は、ケソン氏の心を強くせき立てていたため、彼は早くから新国家の初代大統領になる決意を固めていました。

著者はこの解放と大統領就任という2つの願望が実現できると思っていました。

しかし、このような大きなことは一朝一夕には成し遂げられないということも知っていました。

はっきりした願望や目標を決めるという行為には、万人の認める力があります。

しかし、実現可能な制限時間を設定して、その範囲内でその願望なり目標を達成させようとすることの力に気づいている人は少ないのです。

 

ケソン氏の顧問を務めて何年か過ぎた時、著者は彼に、フィリピンを独立させ新しい国家のリーダーとなる日をはっきりと決めようと誘いました。

そしてまた著者は、独立達成後に彼が毎日繰り返して唱えるべき自己宣言(アファーメーション)をも準備しました。

その自己宣言は、こう締めくくりました。

「私の目的と合致する意味あるいは影響のみ、私の心は受け入れる!」

 

イムリミットと自己宣言は、ケソン氏が自分自身の心を固めることと、行く手に立ちふさがる困難に立ち向かうというエネルギーを維持するうえで、大きな助けとなりました。

それから24年後に、彼は新独立国フィリピンの初代大統領になりました。

この時期はあらかじめ設定したタイムリミットと6か月の誤差しかありませんでした。

 

これは偶然の一致でしょうか?

この間に入ってきた世界大戦や、そのほかの予期しえなかった数々の出来事にもかかわらず達成できたのは、偶然ではありません。

成功を意識することの重要性

富を築いてきた何百人という人々とのインタビューの中で、著者は、彼らの心がいかにうまく成功に焦点が合っているかと言うことに気が付きました。

これらの人々の中には教育を受けた人もいましたが、ヘンリー・フォードのようにその逆の人もいました。

かれらの心に素晴らしいことを達成させる力を与えた要因は、正規の学校教育を受けたかどうかは関係ありません。

並外れた知能でもありません。

何かが彼らの心に命じて大きな願望を設定させ、人生のあらゆる環境をふるいにかけ、彼らの野心を達成するのに役立ちそうなものを使うようにさせたのでしょう。

 

それは、成功を意識することにあるのです。

あなたはまず、自分の心を知らなければなりません。

そうすれば、”成功の意識”が見つかるはずです。

 

ヘンリー・フォードが良質で廉価な車を作る技術をマスターしたときでも、かれはまだ自分の成功意識を持ち続けていました。

彼は自分の作った車を普及させるため、国中いたるところで着実にセールス活動を推し進める必要がある、と考えました。

そのためには資本が必要です。

銀行は金を貸すと言ってくれましたが、彼は自分の会社をしっかりつかんでおくためには、外部に財務上の利害関係・・・つまり借金を作りたくはなかったのです。

 

フォードの有能な心は、彼が販売組織を作っている間すら、必要な資本を得る方法を彼に示しました。

まず彼は、フォードの販売権を持つ代理店にのみ車を割り当て、割り当てた台数を必ず受け取らねばならないことと、代理店への発想に先立って、販売価格の何%かを現金で前払いすることを義務付けました。

このプランで、すべての販売代理店をフォード・ビジネスのパートナーに実質上取り込みました。

かといって、フォードの主導権はいささかも影響を受けませんでした。

彼は、自分の主導権を傷つけずに、必要な運営資金を調達できたのです。

さらにこれは、販売代理店に、是が非でも買い手を見つけなければというモチベーションの効果を生んだのです。

成功意識は、すでに失敗の経験のある心にも注ぎ込む

自分の心を知り、自分の人生を生きるようになれば、録音テープを消してしまうのと同じくらい確かに、失敗の記録を消してしまうことができます。

後に残るのは、また新たにもっと良い情報を記録することのできる良質のテープ、いや心なのです。

それを独自に成し遂げる人々もいれば、助けを必要な人もいます。

 

あるとき、著者は無一文の青年と求人の相談で知り合います。

「寝るところがあって食べられさえすれば、それでいいんです」

という彼に著者は、潜在脳力を開発する言葉をかけていきました。

まず、持っている技術をリストアップしてみました。

すると、つい先ごろまで料理人をやっていたといいます。

料理人としての腕はまあまあでした。

けれど、セールスパーソンとしては落ちこぼれの一人でした。

そのセールスパーソンとしての失敗が、いつまでも彼にとりついていたのです。

 

彼が自分で自分を苦しめている”心の石”を割るのに、著者は手を貸さなければなりませんでした。

そして彼に、今までやってきたことを振り返るのではなく、これからできることを見通さ根禍ればならない、とアドバイスしました。

 

しばらく話をして、著者は新しい調理器具の開発がされていることを思い出しました。


しかしその話を聞いて、青年は

「話としては結構ですが、今夜の寝泊りの場所や新品のシャツ、新しいスーツ、当座の資金はどうやったらいいのでしょうか」

と言いました。


これは、まだ本当の自分を知らない心が発する典型的なものです。

願望や目標をまっすぐ見つめたりせず、障害ばかり数え上げようとするのです。

 

著者は、

「君に今必要なのは、まず正しい心構えを持つことだね。

そうすれば、自分が必要としているものを手に似れられるか、あるいは手に入れられなくても、別のいい方法を見つけられるものだ。

君の心が望みの願望を思い描くことができるか、あるいは成功意識がその願望に向かって心を押し出していく気配が感じられれば、その願望は必ず達成できるものなんだ。

そのほかのことは、とりあえず傍らに置いておくことだ。」

こうして話すうちに、彼は理想的な状態である、つまり積極的な願望(目標)を持つ手前まで来ました。

彼の人格の中に著者は、何か光るものを発見しました。

そこで著者は自分のゲストルームを貸してやり、食事を与え、身なりを整えてやりました。

 

彼は、週末には100ドルを売り上げ、翌週にはその倍近くの売り上げになりました。

まもなく自分の意志で著者のプログラムを学び始め、並行して彼は他の人々を雇って訓練し、マネジメントするようになりました。

あれほど弱り果てて空腹に耐えかねていた彼が、4年目の終わりごろには、なんと400万ドル以上の資産を持つに至っていました。

彼の新しく習得した「成功意識に満たされた心」は、家庭での実演販売法も完成させました。


ちなみにこの販売方法による年間利益は1億ドル以上に達し、現在でも多くのセールスパーソンが働いています。

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今日は、ゆっくり休めましたか?

明日からの1週間がすてきな毎日になりますように!

では、また。

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あなたの心を独立国にする方法~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

あなたは成功へ向かう大きな可能性を持っています。

でも、それに達成するにはまず、あなた自身があなたの心を知り、あなたの人生を生きなくてはなりません。

心の内部にある真の自己を知れば、あなたが設定した制限時間内に望みのものを手に入れることができます。

ある特殊な技術があれば、自分の最も大切な夢の成果を得ることができます。

こうした技術はどれも皆、自分の持ち前の潜在能力の中に簡単に取り入れることができるし、それをあなた自身のものとして活用することができます。

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ナポレオン・ヒルの「成功」の定義

成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律に従って、一つひとつ実現していく過程である。

そう、ナポレオン・ヒルは定義しています。

 

ここでいう「黄金律」とは、「自分がそうして欲しいことは、率先して他人にもそうしてあげること」だそうです。

「成功法則」

ナポレオン・ヒルの著書は、さまざまな翻訳がつけられ、その訳により多少の解釈の違いがあります。

昨日まで読んだ『思考は現実化する』は、少々・・・・なんというか・・・長いので、タイトにまとめた翻訳に変更しました。

自分の心を知り、自分の人生を生きよ

話を内容に戻します。

成功した人間は、人生の過程のどこかで必ず自分の望み通りの生き方を発見しているのだそうです。

この強力な力を発見するのが若いほど、幸せになりますが、多少遅れたとしても、大いなる変化はできます。

 

人間は、自分の心の自治権を天から与えられています。

自分の心を自分で決めるということがいかに素晴らしいことか、知っておかなければなりません。

 

あなたは、あなた自身に多くの影響を及ぼすさまざまな要因が充満した世界に生きています。

しかし、他人の行動があなたに影響を与えるように、あなたの言動も他人に影響を与えているということを忘れてはいけません。

そのような影響の中であなたは自分の人生を送らなければならないし、自分の脳力を有効に使って、達成したい目標や願望に進んでいかなければならないのです。

自分に脳力がないと信じるのは、地球が四角形であると信じるのと同じである

私たちが明るい電灯の下で過ごせるのは、トーマス・エジソンの発明によるものですよね。

この人は、小学校低学年の頃、先生に

「この子はおつむが弱いから授業についていけない」

と決めつけられたそうです。

もし、エジソンがその先生の指導に従っていたらその後の彼はどうなっていたでしょうか?

世界にとって幸いだったことは、エジソンがその時、自分の人生を生きようと決心したことです。

まずかれは、自分をコントロールする力を持っていることを発見しました。

そして、どんな目標へも自分を向けていく心を持っていることに気づいたのです。

次に彼は、学校ではいかなる科学知識も学ばなくても、他人の受けた専門技術をりようし、うまく進めていくやり方を体得したのです。

「弱い」と言われたその頭を十分に活用することで、彼は白熱電球を作ったばかりでなく、次々と偉大な発明を生み出しました。

ちょっとした言葉が人生を変える

著者自身も少年時代に危うく「無価値な男」というレッテルを貼られそうになったことがあります。

8歳の時母が亡くなったことで、親戚の世話を受けていましたが、父からも親戚からも不良少年として扱われていました。

何一つやり遂げられず、悪事ばかり働いていたからです。

父が再婚することになると、親戚の人は著者が彼女を嫌いになるよう否定的な情報を徹底的に植え付けました。

他人同士のトラブルに興味を惹かれるのは、洋の東西を問わず楽しいものらしいのです。

やがて、父は彼女の手を取りながら、著者や親せきが並ぶ前にやってきました。

父が著者の前に立ったのはいちばん最後でした。

「これが君の義理の息子ナポレオンだよ。

このワイズ郡でいちばんの悪ガキであることは間違いない。

ろくな人間にはならんよ。」

これを聞いたとき、著者の心は右に左に大きく揺らぎました。

でも、継母は素敵な人でした。

著者のあごに手をかけて上を向かせ、じっと目をのぞき込んでこう言いました。

「この子は決して悪ガキなんかじゃないわ。

とても利発で賢い子よ。

あなたの見方は見当はずれなようね」

父は怪訝そうな顔をしましたが、継母はなおも続けました。

「この子に必要なことは、何かはっきりした目標なのよ」

著者が人からこのように言われたのは初めてでした。

身体をしゃきっとさせ、胸を張り、嬉しさのあまり思わず笑みが顔に広がりました。

彼女が著者の中にある最高のモノを引き出してくれる人だということを、子供心に感じ取ったのです。

これを機に著者は、本物の六連発拳銃をガンマン並みに扱って粋がることから卒業します。

成長するにつれてますます自分を見出していきました。

継母は、著者の文才を見出し、タイプライターをマスターする手伝いをしました。

おかげで著者は新聞社に記事を送ります。

それがもとで著者は、成功した人々にインタビューする資格を得ます。

それが縁となり、世界最大の大富豪、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーとも知り合いました。

カーネギーとのインタビューは3日3晩続き、ある約束が交わされます。

その約束とは、彼のすでに作成してあった遺書を実行に移すことです。

アンドリュー・カーネギーの「莫大な財産」の秘密

彼の遺書は、こう始まっています。

「私は自分が築き上げてきた莫大な財産の大部分を、多くの人々に分かち与えたい。

それは、巨富を得ることを可能とした成功の秘訣に関する哲学である」

それは、単に机上の成功技術ではなく、実際に富を築いてきた人々の人生の中に潜んでいる技術です。

これをきっかけに発展したのが今日のナポレオン・ヒル財団です。

権威者の言葉にふりまわされるな!

偉大な芸術家もまた、自分の人生を生きてきました。

そうでなければ、彼らは医大ではありえなかったのです。

オペラ史上最大の音楽家の一人であるシューマン・ハインク夫人は、若いころ、声楽教師のところで声のテストを受けました。

そのとき先生は、数分彼女の声を聴いた後、そっけなくこう言いました。

「はい、もうよろしい。

あなたは要塞の仕事へ戻った方がいいですよ。

そうすれば、あなたは一流の洋裁師になれるかもしれません。

しかし、歌手は絶対無理です!」

覚えておいてほしいのです。

これが権威者の話す声なのです。

その少女がもう二度とうたわないと決めたとしても、それは無理からぬ話。

何しろ相手は権威者です。

しかし、彼女は自分自身を見つめる心を持っていました。

彼女こそ、自分自身だったのです!

彼女は、さらに歌の勉強を続ける決心を固めました。

そして、彼女は決心通りに行動しました。

結局それによって、のちに世界の人々は彼女の美声に酔うことができたのです。

このような事例は数多くあります。

いくら権力者に才能がないと言われようと、本人が自分に才能があると信じ、そのとおりに実行すれば、優れた才能は失われずに済むのです。

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明日は、「逆境は、つまずきの石ではなく、強壮剤である」というお話です。

 

誰かの言葉よりも、自分を信じること。

とても勇気が必要な気がしますが、できるようになったら、自分の心の主人公が自分になれる。

そうなれるように、「思考を現実化させる」方法について、読んでみたいと思います。

 

やっと週末になりましたね。

明日は、少しは休めますか?

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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