猫のメメとモエ

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生産性を上げるポーズ~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

あなたも『フロー状態』?というものを、ちょっと経験したことがあるかもしれません。

何だかものすごく集中できた瞬間とか、何だか新しいものが生み出せるアイディアが次々浮かんできた時などのことを言うそうですね。

その『フロー状態』を体験した瞬間、あなたはどんな姿勢をしていましたか?

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「創造性」とは、”心の状態”である

著者はボストン大学の学生であった時、その講義でこの

「『フロー状態』になった瞬間を思い出して、それと同じポーズをとる」

という課題を出されました。

悩んだ末に学生たちは、実にそれぞれ違ったポーズをとりました。

ある人は立ち上がり、他の人は、背筋を伸ばして座りました。

部屋を歩き回る人もいました。

何人かは机に突っ伏し、何かを書いているか、手で何かを作っている動作をしている人もいました。

著者は床にうつ伏せする姿勢で、ポートレートを描くときいつもしていたように、肘をついて自分の体を支えました。

 

ポーズをとった意味は、何だったのでしょう?

講師によると、

「創造性とは、ある人が持っていたり、かけていたりする『才能』や『個人的気質』

ではない。

創造性とは、『心の状態』であって、その状態にアクセスするには、助けが必要だ」

ということでした。

創造性が豊かだった時にしていた姿勢を再現することで、その時の記憶が呼び覚まされて”今の創造性”にアクセスする手助けになるのです。

 

「その時(創造性が豊かだった時)にとっていた姿勢を再現することは、創造性の扉を開くための心理的なカギのようなものなのだ」

と、その講師は教えてくれました。

行き詰ったり、”先延ばし癖”に陥ったりしたときはこの姿勢を取り、それからもう一度、同じ仕事に取り組んでみたり、考えを巡らせてみましょう。

 

実際に創造性を発揮できる姿勢をとることで、著者は体で、先生の言っていることが真実だと感じました。

教室の床に横たわるのはワクワクすることではありませんでしたが、すぐに自由で開放的な気分になり、インスピレーションがわいてくる気が確かにしました。

そしてはっきりと、仕事に取り組む準備ができていると感じました。

「定番のポーズ」を決めて、成果を上げる

それから十年以上たっても、この授業は著者の記憶に残っています。

その理由はただ1つ、この方法が「効き目があるから」です。

実用的なことではないにもかかわらず、「床に横になる」という動作は著者にとって、創造性をスタートさせる”定番の方法”になりました。

ブレストする必要があるときや、新しい授業を企画するとき、第一稿の草稿を書くときなど、床をきれいにしてから著者は「創造性のポーズ」をとることから始めます。

ラップトップのパソコンを脇に置いて、「手書き」に戻ります。

画学生だったころと同じようなスケッチブックの、白い大きな紙に、マーカーを使って書くのです。

スライドを作ったり、成績をつけたり、編集作業をするのは机の上でもできるし、ラップトップを使ってもできあmす。

でも、何かクリエイティブなものを生み出す必要があるとき、著者の体は横たわって、伸び伸びしたがるのです。

「何を生み出そうとしているか」で方法は変わる

「やる気がひたすらわいてきて、やるべきことをやり遂げる助けになるという心の状態」、このマインドセット(心の持ち方)さえあれば、生産性を高められる、と考えがちです。

でも本当は、物事を成し遂げるのに必要なマインドセットは、あなたが何を生み出そうとしているのかで、違ってくるのです。

 

「詳細な報告書を作成したり、定量分析の計算をすること」と「詩を書いたり、複雑な問題についてゆっくり考えること」とでは、全く違った心の状態が必要になります。

 

前者は雑念をシャットアウトする「心の状態」が必要になりますが、後者は思いを自由に巡らせる、リラックスした「心の状態」が必要にあんります。

同じように、インスピレーションを掻き立てて会社の理念について夢を大きく膨らませるための「抽象的思考のマインドセット」は、ビジネス計画の基礎をしっかり引き締めなければいけないときには役立ちません。

この時必要なのは、「具体的思考のマインドセット」です。

研究で明らかになった「体と心の関係」

「身体化された認知」の例は、ハーバード大学ビジネススクールのエイミー・カディ准教授による「パワーポーズ」の研究が有名です。

彼女の研究によって、「『頭の上に両腕を伸ばして立つ』『机の上に足をのsて、椅子に寄りかかって座る』といった”体を開くポーズ”をとれば、『無力感』を『自信』にかえることができる」といったことが証明されています。

この自信はプレッシャーを感じているときのパフォーマンスをも、変えることができるのです。

 

ある研究で、カディ准教授とハーバード大学の同僚の研究者たちは、就職に関する面接でも、このポーズの効果を証明することができました。

面接を受ける前の数分間、この体を開くポーズ(いわゆるパワーポーズ)か、あるいはその逆の『おとなしいポーズ(姿勢)』をとるように」と指示を出しました。

すると、パワーポーズをとった被験者は、自分がパワフルになったと感じました。

さらに雇用主からも、「おとなしいポーズをとった人たちよりも有能で、雇う可能性が高い」という評価を受けたのです。

 

ベストなポーズは文化や国によって様々です。

アメリカでは「机の上に足をのせる」のが最も効果的な「パワーポーズ」の一つです。

が、中国、日本、韓国では、「背を伸ばして立つ」「腕をまっすぐにして座る」方法が、より効果的なようです。

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一緒に”自分だけのパワーポーズ”を見つけてみませんか?

ワタシはどうやら、新しいことを考えるときは「部屋を歩きながら」のような気がします。

次に「効率的に仕事をこなす」ポーズも探してみようと思います!

 

関東ではサクラが本当にきれいです。

ゆっくり休んでよい夢を。

では、また。

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人は見た目が9割?成功する服装・スタイル~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

ファッションのことになると、意外にも著者は子供のころから反逆児でした。

小学校3年生のとき、歌手のマドンナに見せようとキラキラ蛍光色の色を着て学校に行き、母親は学校に呼び出されます。

6年生の時には、シマウマ柄のレギンスが「教室では目立ちすぎる」と先生に叱られます。

高校ではシャネル風スーツやハイヒールのことで、呼び出されました。

大学時代は厚底ブーツやビンテージなワンピースなどで出席していました。

 

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しかし、ボストンから北カリフォルニアに移り住んだとき、そのファッションはこの土地にそぐわないと気づきました。

カリフォルニアの女性たちは「大胆な色使い」「遊び心いっぱいのプリント柄」「デザイナーズブランド」ではなく、自然な色柄や素材の服、まるでハイキングにでかけるような恰好でした。

「カジュアル」という基準が、おしゃれのあらゆる面を支配し、女性はノーメイクで、ほとんどアクセサリーをつけず、髪形もミニマルで保守的。

 

著者はこの場所に適応するために、”トーンダウン”させるようになりました。

講師の服装がきちんとしていれば、学生は熱心に学ぶ!

そうしてスタンフォード大学で教え始めて2~3年たったころ、「講師の服装が学生に及ぼす影響」をテーマにした研究に触れる機会がありました。

驚いたことにその研究で、講師の服装がきちんとしていればいるほど、学生たちは熱心に学ぶということがわかりました!

著者は愕然としました。

ほかの研究でも、きちんとした格好で授業をする講師は、「有能で熱心だ」と学生に評価され、学習にも良い影響を与えることがわかりました。

この研究で、目が覚めました。

スタンフォード大学の講師が、ラフな服装で教壇に立つのはとても当たり前のことです。

スーツを着ている人はほとんどいません。

ジーンズにスニーカー姿の講師も珍しくないのです。

 

著者のティーチングメンター(講義にあたり助言・指導してくれる人)で、もっとお尊敬する教員は、学生に最も人気を博していました。

その先生はこの学部でも例外的な存在でした。

彼は、講義の時、いつもスーツジャケットを着ていました。

彼の服装も、講義の人気の一因だったのでしょうか?

 

この研究に出会ったった後、著者は方向変換します。

着るものが学生の学習に良い影響を与えるなら、ジャケットとヒールを身に着けようと思ったのです。

同僚より着飾っているように感じても、気にしない。

さらに、お化粧することも自分に許しました。

全くお化粧をしない人に比べて、少しお化粧をしている人の方が、「より知的で、仕事にも熱心だ」と評価されることが、研究でもわかっています。

そしてまた著者自身、少しお化粧した方が、教壇に立った時に表情が豊かに見えるのです。

 

きちんとした服装をすることは、「学生のために」と試みに始めたことでしたが、結果的には自分への”ギフト”になりました。

素敵な服を着ると、前よりも自信がわいてきました。

「自分がしていることには、重要な意味がる」という感覚が得られました。

1つひとつの講義が、何か特別なイベントのように感じられました。

服装1つで、仕事の成果も変わる

服装は、仕事の成果を変えることもできます。

米ノースウエスタン大学の心理学者たちはこの効果を「装いの認知力」と名付けました。

服装が「自分の役割を果たすための能力」を最大限に引き出す手助けとなることを発見したのです。

 

例えば、注意力が必要とされる仕事をするときは、白衣(医師や科学者の象徴)を身に着けた方が、いい仕事をします。

「自分はこうなりたい」と思う特徴と、服やアクセサリーを結び付けると、実際にその特徴を表現したり、仕事の質を高めるのに一役買ってくれます。

 

著者の場合、きちんとした服と楽しい服を組み合わせてくることで「心理学講師という自分」を表現しやすくなりました。

教育について真剣に考えていると同時に、学びのプロセス(方法)を楽しいものにしたい、と考える自分です。

 

講義を準備するとき、著者は少なくとも1度は、リスクを取るよう心がけています。

例えば、学生を教壇に挙げて、研究を実証することもあります。

時には、心理学的法則を説明するために、人気のテレビ番組のビデオを見せ、学生を驚かせたり、喜ばせたりすることもあります。

講義にあたり洋服を選ぶときや、公の場で講演するとき、この”同じ法則”に従うようにしています。

少なくとも1つのリスクを冒して、自分を楽しませることができないだろうか、と考えるのです。

こうした心構えでいられるよう、ネックレスやブレスレットをいくつも持っています。

「明るいピンクのツイードジャケット」のようなクラッシックなスタイルでありながらも、意外な色合いを持つものを、好んで使うこともあります。

 

始めて東京を訪れた時、原宿と表参道に買い物に行き、とても珍しいデザインの服を買って帰りました。

スタンフォード大学に戻り、最初の講演でそれを着た時、学生の間では著者が着たそのセーターの話題で持ちきりでした!

それは”プレッピーな(名門学校に通学している良家の子女が着るような)”ネイビーのセーターだったのですが、びっくりするような英語が書かれていたのです。

「見た目の心理学」の研究結果

「見た目の心理学」の研究の観点からすると、”スタイル戦略”は、とても有効です。

しかしながら、「自分らしくない服装」が逆効果になることもあります。

たとえば、ある研究では、「実際は手が届かないステータスシンボルを着ること」の影響に着目しています。

その行為は自信を高めず、かえって「自分には不似合いだ」という感情を絶え間なく生み出すことがわかっています。

あなたが着ているもののせいで「自分が偽物」のように感じるならば、仕事の場でも「詐欺師」になったように感じたり。

「他の人に好印象を持ってもらうため」

「目立ちすぎないため」

だけで服装を選ぶのは間違っています。

これは先に述べたように著者も、スタンフォードに来てすぐに、無理にナチュラルな格好に迎合したときに犯した過ちです。

自分のスタイルを隠すことで、自分がここの一員でないような気持になっていました。

 

成功するために服装を考えるなら、他人だけでなく”自分の心に焼き付くように”装いましょう。

逆説的に言えば、自分い自信が持てる服装、自分がしっくり感じる服装を身にまとっていれば、他の人にも好印象を与えられます。

 

ですから、重要なイベントで服装を選ぶ際には、「自信」と「自分らしさ」を最優先に考えることです。

 

その服装を着ていて、気分がいいですか?

社会的に、そして物理的に、服装だけが目立っているということはありませんか?

あなたの感情と熱意にを表すために、必要な動作をとることができますか?

あなたの着ているものは、あなたの個性を適切に表現していますか?

 

著者は、若いころ大好きだったピンク色の髪は仕事に合わなくなりましたが、明るく楽し気なプリント柄やアクセサリーで個性を表現し続けています。

あなたのことをサポートしている人を思い出せるアクセサリーや服を身に着けていますか?

 

著者は、大好きなネックレスがあります。

妹がくれたもので「思いやり(compassion)」のシンボルが刻まれています。

そのネックレスをつけていると、家族とつながっている実感を持てると同時に、自分の価値ともつながっていると、感じることができます。

 

著者は、このレッスンがファッションを楽しむきっかけになってくれたらうれしい、と書いています。

わたしたちは「目立たないためだけに装う」ことが多すぎます。

あなたが自分らしい服装をすれば、「自分がすべきことに関心を払い、それをやり遂げる自信を持っている」と、周囲に示すことになるのです。

成功する服装・スタイルのルール まとめ

ルール①

服装は「仕事の質を変える」と知ること

 

具体的な行動

→「服装は自分の気持ちだけでなく、仕事の成果も変えられる」と知る

→「自分はこうなりたい」と思う特徴と、服装を結び付ける

→「仕事に対するコミットメント」「専門性」を象徴する服を身に着ける

 

ルール②

成功する服選びは、「自分らしさ」を最優先すること

 

具体的な行動

→選んだ服を着ていて、「気分がいいか」チェックする

→選んだ服が、自分の個性を表現しているか、チェックする

 

ルール③

服装を選ぶとき、「1つだけ」チャレンジしてみること

 

具体的な行動

→「きちんとした服」と、「(自分が)楽しい服」を組み合わせる

→「対照的な装い」を取り入れる

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今週は、疲れることも多いかもしれません。

あなた自身をよくリラックスさせてあげてくださいね。

 

では、また。

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「完璧にやらない」という秘訣~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

「どうやってすべてをこなしているの?」

と、著者はよく聞かれます。

「すべて」というのは、スタンフォード大学での心理学の講義や本の執筆、リサーチ、世界じゅうでの公演、さらには趣味で教えているヨガとダンス、といった様々な活動のことです。

 

著者は自分自身を「生産性の模範になる人物」だと思っていません。

自分自身のやりたいことのリストを見ると、圧倒されています。

やることが多すぎるのです。

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時間管理術について

やりたいことが多すぎる著者。

どうしたらすべてを終わらせられるのでしょうか。

著者の事務所を見ると、そこは整理整頓された状態とはほど遠く、ゴチャゴチャしているそうです。

時間管理術について書いていると、自分がペテン師になったように感じることもあるそうです。

効率を上げるための助言をするにしては、ネットショッピングに時間をかけすぎて、時間を無駄にしすぎてはいないか、と。

「完璧にやらない」ことが、すべてをこなす秘訣

一方で、「TODOリスト」や散らかった机を見ると、恵まれているな、とも感じるそうです。

スーパーマンではなく、普通の人間でありながら、やりたいことは「すべて」できるのですから。

何とかこなすそうです。

そして、ほとんどの場合、楽しんでいます。

・・・うらやましい!

 

一番のポイントは完璧にやらなくていいことです。

それこそが、著者が「すべてをこなす」ことに成功している本当の秘訣です。

生産性を挙げる一番のコツは、計画的になったり、時間管理をすることではないのです。

何かをやり遂げるために、「こうあらねばならない」といった杓子定規なやり方ではなく、自分らしく仕事をすることを許してあげるのです。

著者は、物事をやり遂げるうえで邪魔になる「自分の癖」を受け入れ、その癖を利用する方法を学びました。

 

例えば著者は夜型人間なので、「朝に大事な仕事をこなそうとする」ことをやめる必要がありました。

朝の時間を上手に使うことで、1日がうまくパターンができました。

朝は、運動や瞑想でリラックスしたり、雑用を済ませることに費やします。

夜型で夕方以降に高い集中力とエネルギーが発揮されることがわかり、1日の遅い時間に仕事を始めても構わないということも学びました。

 

「仕事を受けすぎる」という自分の性格も、受け入れています。

「仕事を受けすぎることは悪いことではない」と。

今までのキャリアの中で何度か、仕事を減らし、人生をシンプルにしようとしたことがありました。

主だった仕事を1つ減らし、授業回数、出張の回数を減らしたり、集中したり。

仕事を減らしてストレスを少なくすれば、自分は幸せになれると信じていたのです。

仕事を減らそうとするたび、スケジュールが開いている時間帯に予定を入れたがっている自分がいました。

新しいクラスやプロジェクトはもちろん、家のリフォームができればと夢想していました。

著者にとっての空き時間は「クリエイティブな発想で埋め尽くさないと気が済まない」ものだと悟るようになりました。

「空き時間があればバランスのとれた日々を送れる」とふつうは考えるものですが、著者は逆だったのです。

人間は「忙しい」方が、幸せを感じる?

仕事量を減らせば、しあw背になるというのは、よくある誤解です。

シカゴ大学と中国の上海交通大学の研究によると、たとえ本人が望む以上に強制的に忙しくさせられていたとしても、人間は忙しいほうが幸せに感じるそうです。

多くの人は、忙しくないほうが幸せだと信じていますが、真実はその逆なのです。

 

やることが多いのに避ける時間がなく、文句を言いたくなった時は、著者はこの事実を思い出すようにしています。

自分の人生で最も忙しかったいくつかの出来事・・・論文を仕上げるとき、本を執筆しているとき、そして結婚したとき。

その忙しかった時期に、信じられないくらいの成長を遂げたことを、自分に言い聞かせています。

「忙しさ」は、ポジティブなストレスとなり得るのです。

 

趣味というものも、エネルギーをモチベーション(動機付け・意欲・やる気)の源です。

単なる気晴らしではありません。

例えば著者は今、本を書きあげるために必死で働いています。

それにはものすごい集中力と鍛錬を必要としています。

そんな忙しい時なのに、「インドアサイクリング」のインストラクターの資格を取るために先週、1日休みを取りました。

今後、インドアサイクリングのクラスを受け持って教える時間が、果たして著者にあるでしょうか。

いいえ、ありません。

では、なぜそんなことをするのか。

忙しい時だからこそ、自分の可能性を広げることで、前向きに、情熱的になれるのです。

別の言い方をすれば、多くのことをすることで著者は、刺激され、多くのことを成し遂げられるのです。

「先延ばし」が効率を上げる?

また、あなたに「やらなけれなならないことを先延ばしにする癖」があるなら、それを受け入れ、活用することができます。

時間管理術を学ぶときは通常、「やるべきことは、いったん放っておきましょう」と言われることはないでしょう。

ですが、著者の場合、先延ばしすることで最高の仕事ができています。

著者はこれを「生産的先延ばし」と呼んでいます。

 

この「生産的先延ばし」については、スタンフォード大学哲学科名誉教授ジョン・ペリー氏から教わりました。

彼は「TODOリスト」の中に負担に感じる難題が1つあると、他の「やらなければならないこと」が輝いて見えることを発見しました。

最も気がかりに感じていること以外のタスク(作業)を「休憩(ブレーク)」と位置づけ、やるべきことを終わらせる”絶好のモチベーション”と考えればいいのです。

 

ストレスを感じがちな著者にとって、この考え方はとても参考になりました。

この考え方がなければ、やるべきことを先延ばししているという不安が著者を支配していたかもしれません。

「生産的先延ばし」は、億劫な気持ちを力に変えてくれました。

現行の章の構成に迷うと、講義内容を考えるのがご褒美に感じられます。

講演するのが不安になったときは、ダンスの新しい振り付けを考えるのが、至福の時間になります。

この原稿を書く過程でも、「生産的先延ばし」を活用しました。

執筆にとりかかろうかと考え始めた時、それをする代わりに、心理学講義で使う教材を作り終え、2つの講演のための飛行機を予約し、本の最初の章を考えました。

この原稿を書き終える今は、明日の出張の荷造りを先延ばししています。

 

以前は「生産的先延ばし」に罪悪感を感じていました。

本当に成功する人は物事を先延ばしにしたり、時間を無駄にはしないと信じていたからです。

成功する人は合理的で、きちんと練られた計画に従って淡々とことを終わらせるのだと。

そうした働き方をしている人もいるかもしれませんが、著者の性には会いません。

先延ばしが、著者の効率を上げるのです。

その時まさに取り組まなければならないことを先延ばししている最中に、最高のアイデアが出たり、素晴らしいプロジェクトが浮かんだりします。

 

「生産的先延ばし」は、仕事のプロセルの重要な要素だと信じることを学びました。

「生産的先延ばし」が著者に会うのは、「やるべきこと」が「やりたいこと」に代わるからです。

”生産的”に先延ばしすれば、「不安な気持ち」を取り除こう、鎮めよう、と格闘するよりも、よっぽど時間を無駄にしません。

 

この方法が、すべての人に有効だとは思わない、と著者は言います。

この方法は、著者個人の特徴・癖を生かしてくれるからこそ、効果があります。

 

実は著者は時間の管理より、性格の管理をしています。

紹介したいくつかの方法を試そうという気になった方もいれば、とんでもなく悲惨な方法だと考える方もいるでしょう。

このレッスンで一番伝えたいことは、「あなた自身がどう働き、何がモチベーションになるのか」を知る、つまり自分を知るということです。

自分を知る方法に正解はないのです。

 

まずは、自分自身が時間と労力をどう管理しているか、把握してください。

「うまくいくべき」と思う手法を試すのではなく、「どうしたら本当にうまくいくか」を見つけることに集中してください。

あなたに合わない”生産性向上モデル”を自分に押し付けていないか、自分を見つめてください。

 

例えば著者は、もともときっちりした性格ではありません。

書類の山やごちゃごちゃした机は、逆に著者をやる気にさせてくれます。

だからオフィスをきれいに保つことや、ファイル整理をする時間をとることをやめました。

でも、もしあなたが「整理整頓された環境だと、やる気が出る」ならば、どうでしょうか。

整頓がモチベーションを高めることでしょう。

 

著者は仕事とプライベートの境界線をはっきり引かないのが好きな人間です。

仕事上のプロジェクトのためにプライベートの時間を費やしても、かまいません。

しかし、あなたは仕事とプライベートの線引きをしたいと考える人かもしれません。

あなたがそうならば、その日に成し遂げたことと明日すべきことを考える「今日はこれで終わり」という儀式を行うと、プライベートに仕事を持ち込まずに済むかもしれません。

 

私たちは、皆それぞれ違います。

あなたのスタイルに合ったやり方をいろいろ試して見つけてください。

手に負えないほど忙しいスケジュールであったとしても、自分の仕事のスタイルや癖を見極める機会をつくってください。

「その日のTODOリストをすべて完璧にこなしたかどうか」で自分を評価するのではなく、「TODOリストが自分の人生を反映しているか」「自分が貢献したいことを反映したTODOリストかどうか」で評価してみてください。

時間管理のルール まとめ

ルール①

なんでも完璧にやろうとしない

 

具体的な行動

→「何かをやり遂げるためにはこうあらねばならない」という杓子定規なやり方を見直す

→何かをするときに計画に縛られ、追われるようにやる必要はない

→整理整頓されていなくても、よしとする

 

ルール②

時間管理をするのではなく、自分の性格や癖を管理する

 

具体的な行動

→自分自身が時間と労力をどう管理しているのか把握する

→働くうえで何がモチベーションになっているか把握する

→自分らしく仕事をすることを、自分に許す

→「自分の仕事のスタイル」を見極める

→「仕事を受けすぎる」なら、その性格を肯定する

→TODOリストが自分の生き方を反映しているか、振り返ってみる

 

ルール③

「生産的先延ばし」を実行すること

・・・最も気がかりに感じていること以外を、仕事の「休憩(ブレーク)」と位置づけ、やるべきことを終わらせる”絶好のモチベーション”と考える。

 

具体的な行動

→最も重要と思う仕事を後回しにして、他の仕事を済ませる

→「成功する人が、寝られた計画に従ってことを終わらせる人ばかりでない」と知る

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つい、「片づけなくっちゃ!」とか、「やらなければならないことを、まず頑張らなくちゃ!」と自分にプレッシャーをかけ、それと戦いながらぐったりしつつ仕事をしてしまいます。

疲れ果て、本来の意味を見失ったり・・・。

その「TODOリスト」を味方につけることもできるんですね。

 

今日も、お疲れさまでした。

4月は気ぜわし季節。

ゆっくりする時間もとって、あなたを大切にしてくださいね。

では、また。

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成長型のマインドを手に入れる方法~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

待ってました!ケリー・マクゴニガル先生の新刊!

スタンフォードの自分を変える教室』と違うのは、本著が「日本の読者」を意識したところです。

構成テーマが「時間管理術」「目標設定の立て方」などのビジネススキルから、コミュニケーション術、ストレス対策など多岐にわたっています。

最新の心理学、行動科学の見地もふんだんに盛り込まれています。

 

understandlove.hatenablog.com

 

 

アメリカ・シリコンバレーは、起業かを生み出す世界の中心地として長年、注目を集めてきました。

その人材を生み出しているのが、シリコンバレーの中心にキャンパスを置くスタンフォード大学です。

スタンフォード大学の学生が成功をする秘訣は何でしょう?

それは、「失敗を厭わない姿勢」だと著者は言います。

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スタンフォード大学の学生が「成功する理由」

失敗を恐れないよう勧めるスタンフォード大学のこの考え方は「ほとんどの新興企業が失敗する」シリコンバレーの企業文化の原動力となっています。

スタンフォード大学のを含め、サンフランシスコのベイエリアには「すべての経験から学習する」という哲学が根付いていて、成功への階段を上っていくには

「リスクをとること」

「居心地のいい領域から抜け出すこと」

「失敗に前向きであること」

が、不可欠なのです。

成功のカギとなる「成長型マインドセット」

別の言い方をするなら、スタンフォード大学は、「成長型マインドセット(拡張的知能観)」を学生に教えているとも言えます。

「成長型マインドセットという考え方を最初に提唱したのは、スタンフォード大学の心理学者、キャロル・ドゥエック教授です。

「成長型マインドセット」とは、自分自身に挑戦することでしか潜在的な能力を発揮できないという考え方です。

難題に直面したときは、成長する絶好のチャンスです。

失敗したり、目標を達成できなかったとしても、それはあなたが無能で力不足なのではなく、振り返って反省し、成長へ向けて前進する必要があるということなのです。

成長を阻む「固定型マインドセット」

「固定型マインドセット」とは、能力・知性・才能をあなたが持っていようといまいと、それらは固定的であり、変わらないと信じる考え方です。

この「固定型マインドセット」の持ち主は、例えば試験の成績が悪かったりすると、もともと自分には素質がなかったのだと考えます。

この人が挫折を経験すると、ほとんどの場合は諦め、すぐに成功できる「別の何か」を探し始めます。

そして、自分の得意分野を探すことや、失敗、苦労を避けることが、人生の目標になってしまうのです。

ドゥエック教授の研究によれば、「成長型マインドセット」の持ち主は、困難を耐え抜き、仕事に意味を見出し、長期的に成功する傾向にあるそうです。

入学当初の学生に多い「アヒル症候群」とは?

意外かもしれませんが、スタンフォード大学の学生も入学当初は、「固定型マインドセット」の持ち主が多いのです。

彼らは生まれた時から「頭がいい」「才能がある」「特別だ」と言われ続けてきました。

あなたは人より優れていると褒められ続け、リスクをとる意欲が失われているのです。

彼らがスタンフォードのような一流大学に進学できたのは、基本的には、完璧であることを追い求めてきたからです。

 

しかしひとたびスタンフォード大学にやってくると、このようなマインドセット(心の持ち方・考え方)は、未来の可能性をさらに引き出す手助けにはなりません。

彼らはスタンフォード大学で、「自分に何ができるのか」試せるチャンスを得るのです。

そのためには苦労したり、場合によっては失敗することを厭わない姿勢が必要です。

 

「成長型マインドセット」を教えるために、スタンフォード大学では学生に、「スタンフォードのアヒル症候群」の話をよくします。

スタンフォードの新入生に蔓延する考え方で、2つの有害な特徴があり、この2つが同時に発症すると、成長型マインドセットを妨げます。

 

1つ目は、成功することや、最も優秀な成績で卒業することがとても重要だと信じること。

2つ目は、「成功するために必死で努力しているわけではない、と周囲から見えることが重要だ」と信じること。

アヒルが泳いでいるときの状態に似ていることから、「アヒル症候群」と名付けられました。

学生がスタンフォードに入学すると、彼らはたいていアヒルのように行動します。

表面は落ち着いて、自信を持っているように見えますが、本当のところは、周りに追いつこうと必死なのです。

数年前に、スタンフォード大学はあるメジャーなオンラインサイトで「全米中で学生が最もストレスを抱える大学」と名指しされました。

これは、アヒル症候群が原因だとも考えられています。

 

エリートとして生きてきたスタンフォードの学生は、それまでの人生でずっと、自分をできるだけよく見せる訓練をされてきました。

失敗を避けたいという欲求が邪魔をして、「可能性にチャレンジしない」という選択をすることがあるのです。

「努力や苦労をしているところを表に出さない」ことを目標にしてしまうと、彼らを成功に導いてくれる物事から遠ざかることになりかねません。

 

「アヒル症候群」は、スタンフォード特有のものではありませんが、この問題に意欲的に取り組んでいるという点でスタンフォードはユニークです。

新入生のオリエンテーションでもこの現象について紹介され、挑戦や失敗は学びのプロセスであり、スタンフォード大学の学生らしからぬことではない、と教わります。

自分自身の問題を隠さずにいることで、問題について安心して話し合えるようなコミュニティ作りに貢献するよう、学生に促すのです。

 

寮のプログラムや同級生同士のカウンセリング、学校職員のトレーニングを通して、「成長型マインドセット」という気風が大学に定着するよう取り組んできました。

著者も授業で、ほとんどの学生が間違うだろうと知りながら、ある実験結果について予測してもらったり。

間違ったことに対する著者の反応は「非難」ではなく、「興奮・ワクワク感」です。

心理学がいかに世界観を変えられるかを共有し、この講義がその”変化”を受け入れる機会だということを、共有できるようにしています。

著者は、間違うことへの”熱意”ができるだけ伝染するよう努め、新しいアイデアを進んで取り入れるロールモデルとなるよう心がけています。

 

あなたが「成長型マインドセット」で重要なのは、あなたが「自分自身の人生の軌跡に影響を及ぼすことができる」と信じることです。

 

たとえば、この間の講義では、不安を克服するための研究結果を再現するよう、著者は学生に求めました。

この研究はもともと米ハーバード大学ビジネススクールの研究者によるもので、「体の姿勢」が人の気分や生理的な面まで影響を及ぼすことを明らかにしたものです。

不安を和らげ、自信をつけ、ストレスホルモンを減少させる効果がある「姿勢」です。

これは、「姿勢よく座るか、あるいはまっすぐに立ち、両腕をリラックスした状態で両脇に沿える」だけです。

 

こうした実験は2つの意味で「成長型マインドセット」を育てるのに役立ちます。

まず、こうした実験を実際にトライをすることで、自分の習慣や「居心地のいい領域」ではないところで、物事にトライしてみるようになります。

次に、「自分や自分の人生は発展途上であり、勝利にたくさんの可能性を秘めている」という認識を与えます。

まとめ

ルール①

「成長型マインドセット(拡張的知能観)」を持つこと

 

「成長型マインドセット」とは?

「自分自身に挑戦することで、潜在能力を発揮できる」という考え方

 

具体的な行動

→失敗しても、「自分の能力不足だ」と思わないこと

→難題に直面したときは、「成長する絶好のチャンス」と心得る

→ミスを悔いるのではなく、「ミスの内容を理解すること」「ミスが修復可能かどうか」に関心を払う

 

ルール②

失敗を厭わず「すべての経験から学習する姿勢」を持つこと

 

具体的な行動

→挑戦や失敗は、学びのプロセスと考える

→過ちや失敗は、”対処法を見つけ出すためのきっかけ”に過ぎないと知る

→失敗やミスは、「新しい発見の機会」だと考える

 

ルール③

「アヒル症候群」から脱出すること

 

具体的な行動

→ミスは包み隠さず、ミスに対処する

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4月は、新しい自分と出会う季節ですね。

ちょっとした失敗なんか、「これも、自分の成長の糧なのだ~!」と笑い飛ばしていきましょう!

 

ゆっくり休んで、素敵な明日を迎えてください。

では、また。

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恐怖を取り除けば、自由な生き方ができる~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

恐怖にとらわれないこと。

人間が作った悪魔や幽霊にとらわれないこと。

それはあなたの人生を成功させるためにとても大切です。

7つの大きは恐怖は、互いに力を強め合います。

その7つとは、貧困の恐怖、批判される恐怖、愛を失う恐怖、自由を失う恐怖、老いの恐怖、死の恐怖です。

ただし、自分で作り出した恐怖と、自己保存のための恐怖は、切り離すことが大切です。

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恐れている対象をよく知ることは、その恐れを克服する唯一の手段である

何かに恐れを抱いていると、恐怖の方からあなたを見つけ、危害を加えることが多くあります。

恐ろしいものをしっかりと見つめ、それを克服できるとあなたが知ったとき、それこそ偉大な助っ人が来てくれたことになります。

知ることは恐怖を克服する唯一の手段なのです。

 

恐怖は最も強力な否定的モチベーションです。

この恐怖は、大変な「吸引力」のある恐怖です。

これは、

持てば持つほどますます多くの否定的なものを引き寄せてしまうものなのです!

貧困への恐怖は、前進への踏み台に転嫁させられる!

貧困に虐げられながら、貧困を恐れている人がいます。

貧困を憎み、反抗しているのです。

でも、そのような人たちはおおむね否定的感情によって頭が鈍くなりがちで、勇気も奪われています。

貧困とは、何も家計が著しく逼迫していることを意味するのではありません。

どのレベルから貧困か、はその人の主観です。

いずれにせよその主観によって「私は貧しい」と考えている限り、その人は確かに貧しいのです。

 

貧しい時、その貧しさを嫌っているなら、それは金持ちになるための1つのステップだと思わなければなりません。

そのときは、貧困の恐怖は脇に置いておきましょう。

今の貧困は、これから飛び立つ踏み台にすぎないのだという見方をすることを、著者は勧めています。

望ましくない条件(現在の環境)をよく知っていることを、これから望む条件(成功)へ向けて進んでいくときの励ましの力となるように転化させましょう。

 

今、不本意にも倹約しなければならない状態にあったら、それはあなたに金の力を気づかせるものだと思うことです。

金利という名の適正な使用料を払いさえすれば、他の人の金を使うことができます。

資金の不足は、あなたにその方法を気づかせる手段だと思えばよいのです。

 

費用の掛からない教育もたくさんあります。

学校教育より独学の方が効果的な分野もあるし、広大な情報を無料で使うことも現在はできます。

だから、貧困から身を起こした多くの著名人や有名人がいるのです。

批判される恐怖に対処する方法

あなたの心は、夢を実現させる無限の力を持っています。

ただし、心が妨害されないで働けるようにしておかなければなりません。

批判される恐怖ほど、心に圧力をかけるものはめったにありません。

それは、まだとりかかりもしないうちから、あなたの行動を止めさせる恐怖です。

そのくせ、これは想像から生まれた否定的な幻影にすぎないのです。

 

批判される恐怖を持っている人は、自分の行為や主張を否定されたくないと思うあまり、自分の考えを表に出そうとしないことが多い。

そうやって自分の優れた創造力や自信を失ってしまうのです。

各分野で飛躍的な前進を遂げた人々の経歴を調べてみると、彼らが自分の脳力を発見し、それを効果的に使っていることに驚きます。

 

同時に、彼らが乗り越えなければならなかった多くの障害のことも知ることができます。

ところが、こういう人々がしばしば直面した「批判」について、私たちはほとんどわかっていません。

もし彼らがそれらの批判を恐れ、いつまでもくよくよしていたならば、彼らの思考と願望現実脳力は損なわれていたことでしょう。

実際には、彼らは批判を恐れていなかったのです。

そうでなければ、彼らの心は、前進する自由を持ちえなかったでしょう。

自動車の生産をもちろんうまくいくはずはなかったし、飛行機だってそうです。

ましてや宇宙旅行なんて実現しませんでした。

 

ヘンリー・フォードが自動車の大量生産にとりかかろうとしたところ、生産そのものはうまくいきそうですが、猛烈な批判にさらされました。

そのような頼りない装置での大量生産は不可能だろうと嘲笑されたのです。

「あれは、もの好きな奴が作った実験装置さ」

というものでした。

どこへ行っても、ガソリンやゴムを分けてくれないし、ほかの原材料の入手の確約も取れませんでした。

そのうえ資金を握っていた銀行家たちは

「このような高価な自動車が市場に出回っても、誰も買いやしないさ」

とフォードを批判したのです。

フォードの計画を知った人々のほぼ全員が、何らかの理屈をあげてはケチをつけ、足を引っ張ることに夢中になっていました。

 

でも、フォードは、励まし続ける夫人の愛の助けで、自信を保持することができました。

なぜなら、フォード夫人は

「誰がなんと批判しようと、おやりなさい」

とだけ言ってくれたからです。

 

アドバイスを与える資格のある人からのアドバイスを受けることと、批判を受けて心に傷を負うのとでは、大きな違いがあるのです。

批判の多くは、何でも批判したがる人間から出るものだということに、もっと注目しなければなりません。

特に、そういう人は、成功を目指して努力している人々を誰彼となく批判するのです。

失敗は、他の不運と同様、仲間をほしがっているのです。

批判される恐怖を捨てて、前進しましょう!

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春は、チャレンジの季節。

批判を受けた過去のいまいちな記憶は扉の向こうに閉ざして、恐怖を捨てて、新しいことを始めてみたいですね!

何か始めてみるのも、楽しい季節ですから。

 

そうだ、私事ではありますが、トライしているダイエットが成功しつつあります。

あと、5キロです♪

 

今日も1日お疲れさまでした。

素敵な夢が見られますように・・・。

では、また。

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”何か”の大きな力をあなたの味方につける方法~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

良いことをした瞬間に、何だかよくわからない方向からハッピーなことが引き寄せられることってありませんか?

この”何か”の力というのは、「人に与える」ことによって引き寄せが可能であるようなのです。

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あなたの行動が、呼び込むもの

ナポレオン・ヒルが言う『黄金律』(=自分がしてほしいと思うことは、率先して他人にもそうしてあげること)の精神に従うことは、単に富を得ることだけでなく、そのほかすべての幸福と深く関係があります。

仕事などで他人に奉仕すれば、最終的にはそれに見合う報酬が待っています。

 

地上の富は、あなたに集められる日を今や遅しと待っています。

”何か”の大きな力は、あなたの行動を見て、それにふさわしい報酬を与えようと待ちかまえているのです。

これはあらゆる時代のあらゆる賢人たちによって言われていることです。

私たちはそれを実際の人生から学んでいくことができます。

 

たとえ黄金の皿を使って食事ができるからと言って、それが必ずしも裕福だとは言えないでしょう。

私たちは、自分なりの基準で裕福でいられれば、それ以上のものは求めません。

それがたとえホームレスであっても、大地の美しさを味わい、流れゆく白い雲や、七色の虹、輝く星を楽しむことができます。

富の可能性を見る者のもとに富は来る

著者は農場で育ちました。

一応の土地があり、収穫があり、家畜は草を食べていました。

しかし、有能な農場主から見れば、とても農場と呼べるものではありませんでした。

著者の実家の土地の多くは耕されていませんでした。

税金がかかるばかりで、食べたり売ったりする作物を少しも生産していなかったのです。

技術も資本もありませんでした。

それでも著者は、どうして可能性のある土地を、使いもせずに放っておいたのか、見当もつきません。

10エーカーの土地でそれまでの100エーカー分の収益を上げている農業技術についても、著者は聞いたことがありました。

かれのように、自分の富の可能性を見て、それを引き出せる人間もいるのです。

ここで注意すべきなのは、この農場主の基本的な富の可能性は、土地の中にあったわけではないことです。

それはむしろ彼の心の中にありました。

つまり、優れた農場技術を学んで、それを使い来ないしていく意志に中に富の可能性があったわけです。

 

一昔前の資料によると、アフリカのある地域では9人の人間を養う作物を作るのに、8人の人間が必要でした。

しかし幸いなことに、優れた農業技術と優れた農業機械が全世界に広まりつつあります。

8人の農夫がトラクターを操縦して、選りすぐった種をまき、化学肥料を使えば、800人、いや8000人の食料を作り出していくようになるでしょう。

・・・アメリカ的な発想ですが。

でも、彼らが本当に裕福になれるでしょうか?

今日のアフリカの事情を見ていればわかりますね。

彼らが真に裕福になるために必要なものは、他人が成し遂げたものをそのもまま受け取るのではなく、自分たちの力で豊かになることができるのだ、という考え方をもってそれを実行することです。

富は、常に心の中で始まるものなのです。

 

富はいつでも、富の可能性に着目する人の心から生まれます。

これは農場に限らず、どのような財の形成でも同じです。

 

だから、成功したい、富を得たいと思ったら、あなたの心の中を探しましょう。

心の中には、どんな成功をしたいか、どんな富をどれだけほしいか、ということだけがあるのではありません。

それを手に入れるチャンスそのものが、アイディアという形で、必ずあなたの心の中に眠っています。

”何か”に気づいた家主の例

著者は繰り返し、「心の富とは、心の平安」と述べています。

この原則は重要です。

 

ある不動産を管理している男がいました。

金銭的にはとても裕福でしたが、心の平安は保てておらず、しかもそのことに気づいていませんでした。

しかしあるとき、仕事上の原則を捨て、人間に対する優しさの原則に切り替えたことで人生が変わりました。

それまで彼は、人へのやさしさにまるで無関心でした。

 

彼は自分の持っている安い家を貸して利益を得ていました。

ある店子には老夫婦がいて、しばらく彼らの家賃が滞っていました。

家主である彼の商売の原則からするとそれは許しがたいことだったので、弁護士を通じて立ち退きを命じることにしました。

家主はとある弁護士に必要な手続きを依頼しました。

 

が、弁護士がなかなか立ち退き終了の報告をしません。

弁護士と話をしたところ、話の内容はこのようなものでした。

家賃について話をしに行った弁護士は、ドアを叩きましたが、返事がありませんでした。

そっと中をのぞくと、何もない部屋の中でベッドからそっとおばあさんが起き出しました。

ベッドの横にいるおじいさんと二人で祈りを捧げていました。

その二人の祈りはこんな内容でした。

おばあさんが病気でどうしようもないこと。

3人の息子が全員死んでしまったこと。

2人で生きてきたのに老人ホームに入るのはつらいということ。

しかし周囲に迷惑をかけすぎてきたこと。

そして、迷惑をかけたその人(家主)に神のお恵みがありますように、と。

 

それを聞いて涙した弁護士は、家主の腕をつかんで、自分が老夫婦の家賃を払うことを申し出ました。

しかし、家主は自分こそがその老夫婦の家賃を請け負うことを申し出、さらに10ドルを弁護士に渡して老夫婦にこっそり食料を届けることを頼みました。

与えられるものは限りなく与え、とるものは決まった分で済ます

驚くことにこの家主は、こうして自分の生活パターンを破ったその日から、どういうわけか富が集まるようになったのです。

取ることをやめて、与えることにしたその日からでした。

 

もちろん、自分の時間や資産を与えるのには限りがあります。

あなたの最初の義務は、あなた自身を助けることです。

そしてついでに他人を助けることです。

この法則を正しく運用すれば、驚くほどすべてがうまくいく、とナポレオン・ヒルは言います。

 

例えば先ほどの家主は、実はそれまでにも慈善を行ったことはありました。

しかしそれはお膳立ての整った慈善でした。

ときに、感謝状が贈られたりするような。

本人と本人の仕事の良い宣伝になったり、それが目的だったりする慈善です。

そういう効果が約束されていなければ、与えるという行為は、それまで彼にとって無駄としか考えられなかったのです。

 

それがある日、彼は自分より大きな”何か”が自分の運命を動かしているのを発見したのです。

彼の人生はすべてが変わってしまったのでした。

 

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この後、ちょっとだけキリスト教系の話になりますので、割愛です。

黄金律とは、キリストの言葉からの引用でもあるからです。

 ただ、「人に対して何かをしていくことは、どうやら”何か大きな力”を味方につけることなのだ、と成功者たちは知っている」という話です。

目先の小さな報酬のための”お膳立てされた”慈善ではない、本当の心遣いは、どうやら”何か”が見ているようだ、ということです。

そして、他の人への慈善の前に、まずは自分を大切にする義務がある、ということ。

 

うっかりすると、相手のためにすべてを投げ出してしまうこともあるかもしれません。

しかし、まず自分を大切にしてから、相手に惜しみなく愛情を注ぐこと。

 

互いに幸せになっていく道なのかもしれないと思いました。

 

今日は少しは休めましたか?

あたたかくして、素敵な夢を。

 

では、また。

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あなたの人生というRPGで敵を倒す秘訣~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

私たちの人生は、ナポレオン・ヒル曰く「黒いジャングルを旅するようなもの」。

そんな人生の中で、たまに”何かの導き?”のようなものを感じることがありませんか?

私たちの人生は、そんな”何か”の導きによってジャングルを旅する、ゲームの主人公です。 

当然、あなたがあなた自身の主人公です。

 

あなたは人生のジャングルを通り抜けることを目指して、旅の途中で出会う7つの敵を必ず倒さなければなりません。

その敵は、ジャングルの奥深くから急に目の前に現れます!

これが結構いっぱい居るんです。


どんな敵なのかを認識することこそ、このゲームを進めていく秘訣です。

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大きな7つの敵

ナポレオン・ヒルは、あなたの人生というジャングルでジャジャーン♪と現れる大きな7つの敵を挙げています。

最大の敵、「恐怖」

最も大きい敵は、恐怖です。

この恐怖の意見に耳を貸すことは、人間の思考力の活用を放棄するのと同じだとナポレオン・ヒルは言います。

この思考力は、あなたに物質的な必要物をもたらし、この世の運命をも左右する決して手放してはならないものです。

恐怖がやってきたら、思考力が落ちていないか、チェックしましょう。

次に大きな敵、「強欲」

次の大きな敵は、「強欲」です。

モノを所有したい。

利己的な目的のために他人をコントロールする力を持ちたい。

そんな思いです。

 

強欲と大欲の持ち主は人生のジャングルを通り抜けることができません。

したがって、その先にある”大いなる秘密”を身に着けることはできません。

大いなる力とは、超自然的な何かとあなたを結びつけ、あなたを成功させる力です。

他人の権利を踏みにじったとき、その人は自然の摂理を侮辱したことになるからです。

3番目の敵、「狭量」

狭量は利己主義と無知からもたらされるものです。

これは、あなたの心を閉じさせ、事実を受け入れる際に邪魔をします。

人間が人生の旅を歩んでいく中で必要となる友情を奪い、他人の協力を遠ざけます。

4番目の敵、「利己主義」

自尊心は、人間にとって大変望ましい資質です。

しかし、極端な自己愛になると、これは自己欺瞞となって他人からの尊敬を失ってしまい、利己主義という敵になります。

5番目の敵、「情欲」

適度な性の感情は、転換されて素晴らしいエネルギーになります。

しかし強すぎることでこれは、適切な方向へ性への感情を生かすことの邪魔になります。

それは、過度の性的表現へと人を駆り立て、心と身体の大切な想像力を浪費させてしまいます。

6番目の敵、「怒り」

「怒り」は、一時的な一種の狂気です。

きちんとコントロールされた道理ある「憤り」は、ときに必要です。

しかし、感情に任せて怒りを野放しにするものは、真の”大いなる秘密”を知ることはできません。

7番目の敵、「憎しみ」

これは、怒りが心の中に住み着いて、それがセメントのように固まったものです。

人の思考を誤った方向へと曲げてしまう心の毒です。

心に憎しみを抱く者は、思考力を建設的目的に向けるためのコントロールができなくなってしまっているのです。

したがってその人は、天から与えられた唯一無条件の特権である判断力を受けることができなくなってしまいます。

 

混合系の敵

「嫉妬」という敵は、熱望と恐怖の混ざったものです。

「短気」は、原因から結果を実らせるのを妨害するものです。

「偽り」は、結局自分自身が偽られるものです。

「虚言」は、うそをついた本人が自ら落ち込む罠を作ることです。

「不誠実」「虚栄」は、人を下劣にします。

「不正」「誹謗」「陰口」は、他人を破滅させることで、せっかく知った”秘密”を使えなくさせます。

「不信頼」「不正直」「背信」「復讐」などの敵も、これを征服しないならば、見通しのきかない黒い森林のような人生の中に、一生あなたを閉じ込めます。

小物だけど、侮れない敵

最後に著者が強く警告している敵たちです。

「心配」。

これは「自分が大した人間でない」ことを暴露しているものです。

「羨望」。

嫉妬の一種ですが、特に主体性と自制心を破壊します。

心身症」。

心がその宿主である身体の健康維持を考えるのを妨げ、その基盤そのものに病気をもたらします。

「優柔不断」。

黒い森林の中に入るほど強くなり、ついには背中に取り付きます。

人は黒いジャングルの中で倒れ、途方に暮れてしまいます。

お助けアイテム「祈り」?

宗教的な意味あいや信心は全くなくても、「祈り」は、そんなあなたのお助けアイテムになるそうです。

まず著者は、祈りというものが持っている原則について述べています。


祈りは、本当の助けと導きをもたらしてくれます。

しかし、建設的価値のある何かを達成するために、必要ある場合に行うものだそうです。

「がんばったけれど、これ以上は努力しても、自分の力だけでは達成できない」と証明できたときのみ、祈りのよって助けを求めます。

 

この「祈り」を活用する場合に持つべき、大事な感覚があります。

「祈り」を使うときには、

「自分の個人的な行動の自由を神あるいは大自然に渡してしまう」

とは思わないで、むしろ

「”見えない手”と協力するのだ」

という感覚で祈りを実践・活用することです。

きっぱりした自尊心をもって、祈りを実践するのです。

お助けアイテムを使ったら、義務が発生する

祈りによって敵を倒すことに成功したら、ほんのちょっと義務が発生します。


第1の自分の義務は、自分自身と自分の環境を向上させること。

つまりは、自分を大切にすることです。

これを必ず知らなくてはなりません。

また、これがうまくいった場合は、この中からさらに第2番目の義務が生じることを知らなければなりません。


2番目の義務とは、他人を助けることです。

 

まずは、自分を労わりましょう。

それが第1の義務なのです!

大いなる旅の果てには、人生成功の玉手箱が待っている!

多くの敵を倒したとき、あなたはジャングルを通り抜けられたことを確信します。

 

その時、まず第1にすべきなのは、自分の時間のうちのふさわしい時間を、まだジャングルで格闘している人の救出に使うことです。

第2に、逆境が最終的に自分に役立つこと、逆境で得られた教訓を無駄にしないことです。

第3に、あなたにしかできないことに気づき、あなたに成功をもたらしてくれた世界に貢献することです。

人生は自己訓練と発展の場

最終的には、何も問題ではありません。

たとえば、

人生が私たちに報いを与えるものなのかどうか。

私たちは夢を実現できるかどうか。

夢がかなわないまま死ぬのかどうか。


それを私たちは、自分自身で確かめることができます。

俗っぽい成功は、人生の計画書においては無価値であり、健康と幸福を損なうものです。

この世で最終的なものとは、人生そのものの大いなる拡張であると著者は言います。

人生の良いところは、生きることを通じて発展していくこと。

しかし、人生をバラ色の寝床だと思ってはいけません。

自分を知って成功し、その良さを享受するために自分を訓練する場だと著者は言います。

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昨年度は、たくさんの敵にめちゃくちゃ苦戦しましたが、今年は1つでも多く倒してみたいです。

 

今年があなたにとって、今までで最高に楽しい1年になりますように。

では、また。

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