楽しみつつも、最後には涙する『夢をかなえるゾウ』。
その2作目は、『火花』さながらに主人公は売れない芸人。
登場するのは、彼の家に憑いている美人の貧乏神や釈迦!
こんばんは、ラブです。
売れない芸人(芸歴8年)の主人公勤太郎。
将来が見えてしまって怖くなったサラリーマンから転職するも、アルバイトで食いつなぐピン芸人。
お笑いのライブでゾウの神様ガネーシャが、関西弁で声をかけてきました。
笑いのツボが全く世間とずれているガネーシャですが、誤解と希望をもってコンビをくんでしまった主人公。
その翌朝、自分のアパートの部屋に貧乏神が隠れていた姿を現します。
整った顔に色白の美人。
ガネーシャが人生の成功法則を教えてくれるように、貧乏神の金無幸子(かねなし さちこ)は、「どうしたら貧乏でなくなるか」を教えてくれます。その中から、いくつか言葉を紹介させてください。
ガネーシャの教え
人の意見を聞いて、直す
手塚治虫は締め切りぎりぎりで書き上げた『ブラック・ジャック』をたった一人のアシスタントが言った「つまらない」の一言で書きかえたことがある。
「「自分にお笑いの才能」がない。
せやったらそれを強みにして、お客さんの意見を聞いて、直して直して直しまくるんや!」
締め切りを作る
『ドラえもん』の作者藤子・F・不二夫。不二夫が『ドラえもん』を思い付いたのは締め切りの日の朝だった。
つらい状況を笑い話にして人に話す
イギリス首相チャーチルは、二次大戦でイギリスを勝利に導いた伝説の首相。
でも、一次大戦後3回の落選を経験。
そのときに「議席を失い、党を失い、最近は盲腸まで失いました」と演説で語った。
同窓会に行くのを渋る主人公に。
「恥ずかしいこと、みじめな状況ちゅうのはできるだけ人に話してわらいにしたったらええねん。
そしたら人目を恐れずにいろんなことに挑戦できるし、自由に生きることができるんやで」
金無幸子・貧乏神の教え
楽しみをあとに取っておく訓練をする
「目の前の誘惑を我慢できない人というのは・・・『楽しみはあとに取っておいた方がより大きくなる』という経験をしたことがないのでしょう。
たとえばお金を使わずに貯金できる人は、我慢強い人というよりはむしろ、通帳にお金がたまっていっくのを見たり、そのお金で買えるものを想像する楽しさを知っている人なんだと思います。
結局、人は楽しいことしか続けることができませんから」
他人が気づいていない長所をホメる
「『言葉』というのは、その人の一番最初の行動ですからね。私たち貧乏神は人間を見る時は言葉に注目するのです。
(中略)貧乏神から嫌われるのは、『ほかの人が気づいていない長所をホメる』という行動です。
そういうホメ方をされてうれしくない人はいませんから」
自分が困っているときに、困っている人を助ける
「ハローワークのネタをしたとき勤太郎さん(主人公)の心から不安が消えていったのは『他人の不安を消してあげよう』としたからなんです。
他人に対して『お金がなくても大丈夫だよ』と言ってあげることで、同時に自分の中にある『お金がないと困る』という不安を消すことができるのです。
(中略)だから、自分んが困っているときに人を助けてあげられる人は、『困っている』という感情から抜け出すことができます。
そして、そのとき人はー大きく変わります。
当たり前のように、人を喜ばせることができるようになるのです」
欲しいものを口にする
「自分の欲求を口に出すと、他人の欲求とぶつかります。
いい人ではいられなくなります。
でもそうやって欲求をぶつけながら、それでもお互いが喜べる道を見つけていくことーそれが、成功するための秘訣なのです」
日常生活の中に楽しみを見つける
「お金で買える喜びはすべてー素敵な服も、おいしい食べ物も、優雅な部屋も、豪華な旅行もー他人が作ったものです。
でも、どんなにつらい状況でも、それを楽しもうとする気持ちさえあれば、人は、自らの手で喜びを作り出すことができます。
お金がなくても、人は幸せになることができるんです」
今回の『夢をかなえるゾウ』
貧乏神の幸子さんを巡って釈迦も恋のライバル(?)として登場!
恋の行方が気になる一冊です。
ここまでお付き合い、ありがとうございました。
ゆっくり休んで、よい夢を見てくださいね。
では、また・・・。