マンスリーページでは1日あたりのスペースが小さいため、ウイークリーページに転記するという「2度書き」。
そうすることで、「点」でしかなかった予定を翌週の「流れ」としてとらえなおすことができるのです。
すると1週間の見通しが立ったという安心感が得られ、自発的に1週間をコントロールしているという、プラスのイメージが生まれます。
マンスリーからウイークリーへの2度書き
予定を転記する際には、時間や場所なども詳細に書き加えること。
外出の予定ならば、出発時間を見積もったり、必要な持ち物や「友人に会うから、本を返さなくては」などの注意事項も思い出したら追記します。
手帳タイムは、週初めの15分!
マンスリーからウイークリーへ転記する「2度書き」を行うタイミングは、1週間の始まりである日曜日の夜か月曜日の朝がお勧めだそうです。
15分程度の「手帳タイム」をつくり、転記作業しちゃいます。
マンスリーページを見て、1週間の流れを確認です。
ウイークリーページでは、1日の流れを追って記入していきます。
こうして予定の管理を手帳に任せることで、頭の中にこまごまとした情報を入れておく必要が無くなります。
これであなたの脳はクリエイティブな状態に保つことができます。
かなりすっきりするので、ぜひ実行してほしいと著者は勧めています。
今週「やりたいこと」と「やること」を振り分けよう
振り分けすると満足度アップ!
ウイークリーページもいろいろありますが、上の方に空いた欄があると思います。
そこにマンスリー同様に「やること」と「やりたいこと」をを書き出しておきましょう。
この2つが整理できていないと、「やること」ばかり優先させがちで、日々の充実感が得られにくくなってしまいます。
細分化して1日の予定に組み込む
1日のスケジュールに組み込む際に、「何時に開始して、何時に終わる用件なのか」が必要となるため、用件をこなすのにかかる時間を頭に入れながら記入することが大切です。
予定の締め切り日があるなら、合わせて記入。
期日まで日数が無いならば赤色で書くようにします。
「今週やること」「今週やりたいこと」は、いくつ書いてもOKですが、欲張りすぎるとキャパオーバーします。
その週でなくてもよい予定は、先へ繰り越すことも大切です。
予定通りにいかないのは?
張り切っていろいろなスケジュールを入れたのに、ちっとも予定通りにならないならば、それは所要時間を少なく見積もっている可能性があります。
メールの返信が1時間で終わらなかったならば、1件あたり何分かかっているのか、確認してみましょう。
かかる時間が漠然とした見通しになると、実行できない原因になります。
逆算してゆとりあるスケジュールを
待ち合わせが決まっているならば、そこまでの移動の時間はギリギリではなく、ゆとりある所要時間を書いておくこと。
人生はいろいろなことが起こるのがふつうです。
締め切り前に「MY締め切り」を設けよう
手帳術の王道、「自分のデッドライン」を決めること。
まず、締め切りの日までにやるべきこととその所要時間をメモページに書きます。
例えば「企画書提出」の予定を細分化すると、
①マーケットのリサーチ
②資料を集める
③従来までの案を見直す
④上司チェック
という手順が考えられます。
それぞれの所要時間や、④のような他人の予定も考慮した後、改めて提出日までのスケジュールを組み立ててみる。
そのうえで「MY締め切り日」を記入し、締め切り日までにすべての作業が終わるよう予定を書き入れていきましょう。
締め切りを守れば、自信が生まれる
作業を細分化して「見える化」すると、脳が活発に活動し始め、新しいアイデアも次々にわいてきます。
期日までに余裕をもって完了させることができるはずです。
旅行前に徹夜で荷造りをする羽目になり、当日寝坊してしまった。
引っ越しの日までに準備が終わらなかった。
貯金が底をつくまでに就職先を見つけられなかった・・・。
あなたの守れなかった「締め切り」は何でしょうか?
(ワタシは「引っ越し」です・・・・)
「MY締め切り」の設定と「作業の細分化」をすれば、締め切りを守れるようになります。
失敗を繰り返さず、自分に自信が持てるようになります。
「□1日1緑」を設定しよう
一人でできる「ワクワク」を探そう
あなたの心がワクワクすることは、何ですか?
たくさんお金をかけなければ得られなかったり、誰かと一緒でなければ得られない、そんなものしかない、なんてことは無いと思います。
「□1日1緑」を始めよう
楽しみでワクワクする予定は、緑色で書きます。
「□1日1緑」は、次のような条件に限定されます。
・安価もしくはタダでできること
・その日のうちに自分一人で手軽にできること
・自分自身がワクワクすること
たとえば
□ゆっくり入浴する
□お気に入りの写真集をながめる
□(発泡酒ではなく)ビールを飲む
□ウィンドウショッピングをする
思いつかない時は、「後書き」からはじめてもいいのです。
1日をふりかえって「これをやって楽しかった」という自分の行動を見つけ、その時間に記入するのです。
また、気が進まない予定の後ろには「□1日1緑」の予定を入れましょう。
例えば、「報告書を提出したら、この日はベルギービールを買って帰ろう」などあなただけの「ワクワク」を用意しましょう。
ゴール地点にささやかな自分だけの楽しみが待っていると思えば、クリアする気力もわいてくるはず。
ただし、「次の休日に予定している旅行を楽しみに、仕事を乗り切ろう」などと、大きなイベントと「□1日1緑」は分けて考えるようにしましょう。
イベントもご褒美ですが、終わった後の脱力感やリバウンドも大きいはず。
手帳セラピーでは、「小さな幸せ」を日々絶やさずに、心が満たされた状態を継続させることが大切と考えています。
自分との約束を守って自己肯定感を得る
自分の心が満たされる行動を「□1日1緑」を、「小さな自分との約束」として予定に組み込むようにしましょう。
自分との約束を毎日実行してできれば、1年間で365個もの約束が守れることになります。
ささやかな約束の遂行が積み重なって得られて自身は、大きな目標を叶える基盤になります。
また、例えば会社帰りについついウィンドウショッピングをしてしまうという人の場合。
物事は惰性で繰り返すと「またやってしまった」と後ろ向きな気分になりがち。
そんなときは、「水曜日の□1日1緑は、駅ビルでウィンドウショッピング」と決めて予定化してみましょう。
すると、他の曜日は早々に帰宅して有意義な時間を過ごし、水曜日はワクワク気分で駅ビルに行くことができるようになります。
このように「□1日1緑」を設けることによって、自分の行動ひとつで意識がプラスの方向に転換することを実感できるはずです。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。