手帳を使いこなす、ということは、=タイムマネジメントができる、ということ。
さらには、「やること」「やらないこと」を自分の中でしっかり分ける生活ができているということ。
それから、「やりたいなぁ」と思っていたことが、日々の雑事に埋もれてしまわないこと。
あなたの人生のかじ取りを、あなた自身ができたと思える1か月を送れる、ということ。
本書は、それらをマンスリーページとウイークリーページを使うことで、実現できるスキルを紹介しています。
さきに結論を述べてしまいます。
基本的には、まずマンスリーに「やること」と「やりたいこと」を5色のペンで内容別に記入します。
全体での打ち合わせや、お客さまとの話し合いの中で、決まったことをまずマンスリーページに落とす。
さらに、自分がやりたいことも記入。
そこからさらにウイークリーページを使い、それにどれくらい時間を使うのか、詳細な計画を含め、「自分のスケジュール」として、自分事としてスケジュールを組んでいく。
すると、そこから先の仕事やプライベートタスクは、あなたが自分の手の中でコントロールできる事柄として、しっかり把握。
これを書き上げていれば、日曜の夜からもう、来週は「勝ち」が決まった状態になります。
そうなるとあなたは、「次の打ち合わせまでに、この資料を仕上げたい。〇日に間に合わせるためには、△日までに資料を作成して上司に見せて・・・」と、逆算。
それは、たった1冊の手帳を使うだけ。
ワークライフバランスを整えるなら、5色ペンで色分け
これは、本書を読んでワタシも実践してみて、とても有効だと感じたスキルです。
本書の「手帳セラピー」の土台にもなる記入方法。
5色のペンを使うことで、プライベートも仕事も、1冊の手帳で管理することができ、だからこそ「自分時間」をしっかり確保できるようになります。
例えば著者は、予定を書き込む際にこのような色分けをしています。
1色目 青 仕事
2色目 緑 プライベート、ワクワクすること
3食目 赤 重要なこと
4色目 黒 日常生活のこと
5色目 好きな色 「夢」に関する行動
この色は、それぞれ色の持つパワーを重視して決めています。
青は冷静沈着。
緑は安らぎやつながり。
赤は注意喚起と生命を意味します。
大切なのは、決まった色で書き続けることです。
今月のテーマを決める
あなたは1か月前、どのように過ごしていましたか?
忙しさに追われて漠然と仕事とプライベートに追いかけられ、気づいたら1か月が過ぎていた・・・なんてことも!
そこで、「自分」と「時間」を調和させるために、1か月をどのように過ごしたいか、ウイークリーページの「〇月」の横に、その月のテーマを書いておきましょう。
テーマの決め方は次の2種類です。
①「かなえたい夢」がある場合
夢にかなえるために必要な工程を毎月のテーマに組み込みましょう。
たとえば、1年後に資格試験を合格したいならば、1月は「資料が順調に集まる」、2月は「1冊目のテキストをスムーズに読破」など。
②具体的な夢が思い浮かばない場合
毎月のキーワードを眺めて、そこから発想しましょう。
メモページに、その月のキーワードをたくさん書き出しましょう。
12月ならば、「忘年会」→「お酒をたくさん飲む」→「胃が痛くなる」などと連想していきます。
その言葉を裏返し、どうしたらうれしいかを考えて、「胃を壊さない」→「健康に過ごす」というテーマが導き出されます。
これをもとに、「12月 年末も健康で、元気に過ごせる」と書く。
すると、日ごろからこのテーマを目にすることで、実りある日々を過ごすことができます。
可能形、進行形、官僚形、の肯定表現で書き込むこと
たとえば、「3キロやせる」と書くと、その文字を見るたびにプレッシャーになることってありませんか?
手帳セラピーでは、前向きに達成するために、可能形、進行形、完了形で書くことで、挫折を回避します。
可能形=「3キロやせられる」
進行形=「3キロやせつつある」
完了形=「3キロやせた」
特に目標達成した「完了形」は、「目標達成した自分」をありありと明確に想像できます。
「やせた」という自己暗示が可能になります。
食事の時にも「やせた自分はすっかり少食になっているはずだから、たくさんは食べられない」と思い描くことができます。
ただ、疑いが強い性格の人は、「でも、まだ太っている」とプレッシャーを感じることも。
そういう人は、まずは可能形と進行形で抵抗を弱めていくことがお勧めです。
「やりたいこと」「やること」を振り分け
はっきりした日時が決まっていない予定は、なかなか手帳に記入しにくいのですが、先延ばしになりがちです。
そこで、「やること」と「やりたいこと」をマンスリーの上の空いているところに記入。たとえば、
「今月やること」
□免許更新
□料金の払い込み
□不用品の整理
「今月やりたいこと」
□美術館に行ける
□友人の誕生日を祝う
□花火大会に行ける
ここで気を付けたいのは、どちらも欲張りすぎはNG。
ワタシは欲張りすぎて、終えきれず、手帳セラピーへの意欲が落ちてしまったことがあります!
1か月で達成できるのは、それぞれ3つくらいだと著者は記しています。
その通りです!
「人との約束事」と「自分との約束事」を書き分けよう
よく、自己啓発本などで、「自分との約束を優先することで、自己肯定感が上がる」とあります。
でも、結局は人との約束に埋もれて、自分を後回しにして、寝る前にがっかりしたりすることがワタシは多いです。
そこで、手帳にあらかじめ書いておくのです。
マンスリーの日程のその日のマスの一番下にこっそりと。
たとえば「□ゆっくり入浴」。
そのほか、「□テキストP50~52」「□古着の整理」など。
予定として書きこむと実効性が上がります。
毎日に追われている人は、手帳の2度書きでコントロール
手帳はよくマンスリーとウイークリーの両方があったりしますが、どちらかだけを使っている人が多いのではないでしょうか?
手帳セラピーでは、両方を使います。
マンスリーでは1日あたりのスペースが小さいため、「点」の予定になります。
これをウイークリーに落ち仕込み、翌週の日々の流れを作ります。
出かけるならば、何時から何時という見通しを矢印を使って記入。
転記する際には、時間や場所も詳しく書き加えること。
出発時間や持ち物や、「あの人に会うから、これを準備しなくちゃ」などといった注意事項も思い出したらすかさず書きましょう。
手帳タイムは週初めの15分!
この「転記タイム」が、ワタシの今の仕事の精度を作っています。
これをやるのは、日曜の夜か月曜の朝がお勧めだそうです。
ワタシは土曜の昼間にやっています。
日曜のうちに仕事やプライベートに必要な買い物を日曜に済ませるためと、楽しい手帳タイムを満喫するためです!!
この手帳の2度書きタイムがしっかりできると、絶対的に仕事が自分が完全掌握できるレベルまで落とし込めることになるので、安心感が楽しすぎて、にやけてしまうため、独りになれるカフェの端っこの方の席でマスクをして毎週書いています。
書けなかった週は、仕事が悲惨になるので、極力月曜の朝までに何とかするようにしています。
今週もお疲れさまでした。
来週もあなたの毎日が楽しいものになりますように。
では、また。