「言ってもムダ」な相手だから、言うのをあきらめて我慢していると、気づかないうちに自信を失くしてしまいます。
相手の心がどうであろうと、相手の自由であることを認めると、あなたは「自分の自由」をしっかり守ることができます。
そのうえで、
「私は自分のために、自分の中の小さな感情を解消させるために表現しよう」
と決めると、あなたの心はもっと軽くすることができます。
こんばんは、ラブです。
結局”他者中心”では、まったく満たされない
「言ってもムダだと分かっているから、言わない」
と言いたくなる相手もいますよね~?
確かに、どれほど丁寧に説明しても、わかってもらえないことはあります。
もしかしたら、説得を拒否する相手かもしれません。
「だから、言ってもムダなんだあああ!」
と開き直りたい気持ちになりますが、この考え方はちょっと他者中心なのです。
他者中心の考えは、「何が何でも」「相手に認めさせよう」というもの。
相手が自分の意見を認めてくれないから、気が済まないのですよね。
つまり、「そうだ」と同意してほしいのです。
でも、これを目指し始めると・・・言えば言うほど不満が募ってくることになります。
「自分の意見を通す」か、「相手の意見に我慢する」か、「言わないで黙って我慢する」などの結果だけが残るからです。
自分中心で考えることで、心は自由で軽くなる!
自分をしっかりと自分の中心に据えることができていると、「相手が自分のことをどう思っていようが、それは相手の自由」というとらえ方ができるようになります。
なぜなら、自分の心を誰も支配できないように、相手の心を支配することは出来ないからです。
これは「私の自由」を守るためにも不可欠です。
仮に相手が、自分に対して悪意があったとしても、それも自由です。
わざわざ心を砕いて相手の心を詮索する必要はありません。
自分を大切にするという自分中心の対応方法は変わりません。
だから、詮索しない方がラクなのです。
エネルギーの節約ができるので、そのエネルギーを有益なものに回すことができます。
前回の例で出てきたBさんがグッズを必要だと主張するのは、リーダーと張り合うためでも争うためでもありません。
何が何でも、リーダーに購入させることが目的でもありません。
「私は自分のために、自分の中に芽生えた小さな感情を解消させるために表現しよう」
自己表現を、こんな視点で捉えることができれば、自分の心を軽くするために、自分の気持ちを救うために行動しよう、となっていきます。
自分と向き合う”真の強さ”が相手に伝わる
そうやって問題の相手と向き合うことは、実は「自分と向き合う」ことです。
相手を恐れているとすれば、相手を恐れる自分のそんな恐れと向き合うことです。
そこから生まれるのが”真の強さ”です。
”真の強さ”は、必ず相手に伝わります。
仮に相手に悪意があったとしても、自分を大事にするために相手と向き合おうとする意識は、
「今度、こんな嫌がらせをしたら、許しませんよ」
という力強いメッセージとして相手に伝わります。
とりわけ陰で嫌がらせをたくらむ人は、”正面から向き合う”ことをもっとも恐れます。
あなたのそんな確固とした態度が、相手に強いインパクトを与え、立場を逆転させることも可能なのです。
こうした小さな行動で自分の感情を解放していくそのプロセスそのものが、あなたの”自信の貯金”となっていくのです。
感情を解放して、頭の回転をはやくする
悩みを抱えていると、仕事に集中しにくくなりますよね。
頭がいっぱいになっているときは、思考だけでなく、その思考から生まれた”感情”にも囚われています。
たとえば、いま
「この役目を、責任をもっ最後まで果たせるだろうか。できなかったら、どうしよう」
という文章をちょっと声に出して読んでみてください。
読むだけで、不安な気持ちを感じているはずです。
こんなふうに、自分が思考したことは、その思考によって、それに応じた気分や感覚をそのつど感じています。
感情に囚われると、本来の力が発揮できない
感情に無頓着でいると、絶えずそんな不安を引き起こすような思考を繰り返してしまいます。
そのたびに不安に駆られ、負の感情は解放されないままに蓄積し、エスカレートしていきます。
そこでようやく自分の不安に気づいたあなたは、それが苦しくて、抑えようと必死になります。
こんな状態になってしまうと、最初は「仕事の事」を考えていたにもかかわらず、今度は”不安”に囚われます。
このように「感情に囚われる」と、仕事どころではなくなってしまうのです。
感情が解放されていないと、脳の機能も適切に機能しないのです。
感情をコントロールしようとしても、それは同じです。
コントロールすることにエネルギーを消耗させると、仕事に使う分の集中力も減ります。
感情にブレーキをかけるということは、脳の働きにもブレーキをかけているということでもあるのです。
感情を解放させれば、ブレーキをかけているストッパーが外れて、それだけで脳の細胞の緊張がほどけてリラックスします。
1つ1つの出来事を自覚すると 集中力がつく
やる気は思考からは 湧いてこない
仕事をしたいという情熱は、感情で感じるものであって、思考で計算してそれを自分に課しても情熱は生まれません。
ましてや、情熱のない状態では「私はそれをしたいからする」という確固とした意志も生まれないでしょう。
不安になると、仕事する気力も集中力も失せます。
しかしこれは「逆もまた真なり」です。
あなたがプラスの気分になれば、気力が戻ってやる気が満たされます。
このやる気、あなたは「思考から生まれる」と思うなら、それは勘違いです。
たとえば、感情よりも思考だけを優先させて、「絶対にこれを成功させなければならない」と綿密な計画を立てたとします。
するとあなたは「成功させなければならない」という思考に囚われています。
このときあなたは、自分が非常に疲れているのに気づきました。
でも、「しなければならない」に囚われているあなたは、自分の身体の訴えよりも、自分が思考で指令している方に従います。
その結果、それをやり終えた時は、成功しても失敗しても、「新たなことに情熱を燃やしたい」という意欲は乏しくなってしまうのです。
気持ちや感情に気づけば、成功に近づく
では、もっとあなたが「自分中心」に考えたとしたら、どうなるでしょうか。
自分の気持ちや感情を受けいれることができるようになったあなたは、その時々の自分を観察することができます。
いま、あなたは自分が「疲れた」と感じました。
「疲れた」という自分を大事にすることができるあなたは、「じゃあ、少し休憩しよう」、あるいは「ちょっと仮眠しよう」、「今日はここで切り上げよう」と、その時々の自分の状態に気づき、大事にしようとするでしょう。
自分に正直になってちょっと休憩する。
ときには、「今日は疲れたからタクシーで帰ろう」と考え、タクシーを使う。
こんなほんのちょっとした自分の欲求を満たしてあげるだけで、やる気のエネルギーを補充できたりもするのです。
ここでは「休憩する」ことを例に挙げましたが、”その時々の自分を見て感じる。そして、自分の欲求を満たしてあげる”ことは、状況把握能力を育てます。
また、その時々の自分の欲求に沿って対処していくことを積み重ねれば、具体的な場面での対処能力を育てることにもなります。
自分の気持ちや感情に気づいて、「願いをかなえてあげる、満足させてあげる」だけで、その時々に対する状況把握能力と具体的な対処能力が育つのです。
それだけではなく、ムダなエネルギーを使ったり、無理しないで済むために、ひとつひとつの場面に対しての集中力も高まります。
しかもその行為は、そのつど自分を満たすことになるので、やる気や自信にもつながって、成功に最も必要な”継続性”も育つのです。
結果を出そうと必死になって、自分を後回しにし続けると、どうにも息切れがしてしまうのは、「感情を後回しにしていたから」なのかもしれません。
自分の感情をじょうずに解放して「のびのび」と生きている人を羨ましいな、とずっと思っていました。
思うままに生きる猫たちを見て癒されるのも、そんなところがあるのかもしれません。
羨ましがってばかりで一生を終えるのは悔しいので、「小さな感情を解放する」というところから、ちょびっとずつトライしてみようと思います。
明日からの1週間が、すてきな毎日になりますように!
では、また。