「そんなことをしていいの?」と、目を疑いたくなるほど横暴な上司。
無理難題をふっかけてくる取引先。
「ウソでしょ?」ってビックリさせられるほど意地悪な先輩。
世の中にはいろいろな人がいます。
本著では、眠る前にイヤな出来事を笑い飛ばすことで、海馬に楽しいことを記憶させることを勧めています。
拾った棒の法則
世の中には立派な大人であるはずが、人のイヤがることをしたがる人がいます。
その理由は、たぶん、これです。
5歳ぐらいの男の子が、公園で長い棒を見つけて拾いました。
すると、どうなるでしょうか?
↓
一瞬にしてサムライに変身して「エイッ!ヤー!」棒をブンブン振り回す。
その豹変ぶりは見事なものです。
そして、誰彼かまわずに、斬りつける、斬りつける・・・。
斬りつける「ふり」をしていたはずが、そのうち興奮がエスカレートして、本当に忘我体に当たって、泣き出す子どもさえ出てくる始末に。
偶然公園に居合わせた子供たちは、たまったものではありません。
似ていませんか?この「棒を振り回す子ども」と「権力を持ってしまった大人」。
まだ、棒(権力)を使いこなす技量(人間力)がないのに、うっかり持ってしまったがゆえ、
使ってみたい!
振りかざしてみたい!
斬りつけてみたい!
という具合に、衝動が大爆走してしまう状態。
そして残念なことに、こんな人を止めるのは無理。逃げるが勝ちです。
逃れるには、こうするしかないのです。
気づきポイント
棒を拾ってしまった相手には、こちらが大人になって、「やられた振り」をしてあげるのが最善策
棒を振りかざして斬りつけてくる子どもは、こっちが「あ~、やられた~」と言って「やられた振り」をしてあげれば、満足してくれるもの。
もし、こちらが「やられた振り」をしなければ、さらに激しく、本気でいたくなるくらい斬り続けるものでしょう?
それと同じで、棒を持った上司にも、「やられた振り」作戦は効き目があります。
こちらが大人になって、「あー、やられた~」と言ってあげれば満足して、やめる。
この「やられた振り」を大人の言葉に直すと、こんなふうです。
「すみませんでした」
「申し訳ありませんでした」
「ありがとうございます。おっしゃる通りですね」
納得いかないかもしれません。
あなたが悪くないのはわかっています。
でも、「やられた振り」をしてあげないと、相手はもっとあなたを痛い目にあわせようとするでしょう?
本当にやられちゃうまで我慢していたら、こっちの身がもたないです。
遊園地の法則
一生懸命頑張ったのに、上手くいかなかったとき。
頑張りが大きいほど、深く落ち込みます。
でも、この「落ち込み」は実は、おいしいのです!
少し考えてみて、あなたはこの場合、どちらの場合に、より落ち込むでしょうか?
・適当にやったことが、うまくいかなかったとき
・一生懸命やったことが、うまくいかなかったとき
「一生懸命やったことがうまくいかなかったとき」の方が落ち込むのではないでしょうか?
では、次の場合はどちらがつらいでしょうか?
・好きなことをして失敗したとき
・嫌いなことをして失敗したとき
これだと、「好きなことをして失敗したとき」のほうが、つらいですよね。
嫌いなことは、そもそもイヤイヤやっている場合も多いから、失敗しても、割り切ることができます。
でも、好きなことならば、そうではありません。
やりがいも感じていたり、得意分野だったので、成果を出そうと「気合いたっぷり」。
期待値も高い状態なので、結果に納得いかないと、ドーンと大きく落ち込みます。
だから、好きなことをしているときは、
達成したら、大喜び。
失敗したら、どん底へ。
感情の上がり下がりが巨大化してしまいます。
気づきポイント
これって、まるでジェットコースター?
遊園地には、ジェットコースターが無いと物足りないものです。
うんと高く上昇して一気に加工するジェットコースターは人気がありますね。
スリル満点のジェットコースターは、最高で、面白い?
でも、本当は面白いのでしょうか?
だって、スリル満点のジェットコースターに乗ったときに感じるのは、ありったけの「恐怖」ではないでしょうか?
「きゃあ~」「停めて~!」「いやー!」
と、最初は「恐怖」の感情しか持てないはず。
「面白い」と感じるのは、ちょっと後の、ジェットコースターが終点に戻ってきた時ではないでしょうか。
つまり、
「あー、怖かった」
(ふぅ・・・・)
「あー、面白かった!」
ジェットコースターというものは、
ありったけの「恐怖」があるから、
ありたけの「面白さ」がやってきます。
人生というものは、
ありったけの苦労をするから、
ありったけの達成感に出会える。
人生も遊園地と考えてみましょう。
ジェットコースターの無い遊園地はつまらないですよね。
落ち込んだら、脳内「遊園地」へGO!
「私は今、ジェットコースターを楽しんでいる!」
とても悔しかったことがあったのですが、この「やられた振り」と「脳内遊園地」でちょっとラクなりました。
棒を振りかざしている人には、「やられた振り」が一番ですね。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで、素敵な夢がみられますように!
では、また。