昨日は、500円玉貯金をしていくことで、無理なくしかも、あれこれイマジネーションを楽しみながら、お金を貯めていけることを読みました。
将来のための貯金ではなく、「今」を楽しむための貯金です。
ですから、買いたいものややりたいことを妄想しながら、ムフムフと笑いつつ楽しむことができます。
1個貯まったら「シングル」、2個貯まったら「ダブル」、3つ貯まったら「トリプル」、4つ貯まったら「ミラクル」などとゲーム的に楽しむこともできます。
ワタシは自分用のカレンダーに「シングル」とか「ミラクル」などと書いてその日の出来を記入してみましたが、気分が上がっていい感じです。
今日は、さらに500円玉を確実に取っておくために、貯金箱や財布でのポジション、イマジネーションの持ち方などについて。
500円玉に関するあなたの価値観テスト
500円玉貯金をする際に、ちょっとしたテストをしてみませんか。
①紙と鉛筆を用意
②500円玉の大きさを頭の中で描く
③500円玉と同じ大きさの円を描く
④実際の500円玉と自分の書いた円の大きさを比べる
もしくは、指で500円玉の大きさを丸く作ってみる。
そして、実際の500円玉と比べる。
結果です。
実際よりも小さく描いた人は・・・500円玉の価値を軽んじている。
実際よりも大きく描いた人は・・・500円玉の価値を重んじている。
人間は、価値を認めていないものは実際よりも小さく感じ、価値を認めているものは実際よりも大きく感じる傾向があります。
このテストは、私たちの無意識の心理を知るのに役立ちます。
スーパーのチラシやコンビニの新商品に踊らされることなく、財布の中で500円玉を死守するためには、ちょっとした技があります。
500円玉をVIP扱いする
解決策として、まずできることは、財布の中で500円玉とほかの小銭とを分け、「500円専用」の定位置を決めておくことです。
つまり、500円玉をVIP扱いしておくわけです。
お財布の小銭入れに仕切りがある場合には、片方を500円玉専用、もう片方をそのほかの小銭用にします。
カード入れの中の2か所を500円玉席にするのもよいでしょう。
(ただし、落とさないように注意)
手に入れた500円玉を財布に入れない、というのも一つの方法です。
カバンの内ポケットやポーチの中に、入れ物を用意して、手に入れたらすぐそこに入れるのです。
このように、500円玉を「王様」扱いできる位置を作ること。
それで、ついつい使ってしまうことが減るはずです。
あなたに合う「貯金箱」がある
貯金の才能がずば抜けている人なんていません。
人間はもともと貯金が苦手な生き物です。
でも、大丈夫。
たいせつなことは、自分なりの勝ちパターンを作ること。
自分の性格、特性に合う手段を探すのです。
なかでも重要になるのが「貯金箱選び」です。
中身が見えるタイプか見えないタイプか。
10万円貯まるサイズか、それとも30万円か。
すぐ開けられるタイプか、開けられないタイプか。
お手製がいいのか、市販のものがいいのか。
あなたの性格に照らし合わせてこれらを選ぶ必要があります。
そこで、あなたにもっとも適したタイプを見極める方法があります。
貯金に「目的」は必要か
雑誌などでは、貯金に目的は必要で、銀行口座ごとに目的を分け、教育のため、住宅のため、老後のため、と振り分けるとされています。
しかし、それが楽しいかと言われれば、楽しくありません。
「貯めなければならない」という義務感を伴うからです。
500円玉貯金には、目的が必要でしょうか?
著者の結論は、「明確な目的など必要ない」です。
著者も、500円玉貯金の達人たちに会う前までは、貯金に目的が必要だと考えていました。
けれども、実際はまったく異なるものでした。
達人たちは目的を重視していなかったのです。
その代わり、共通する「ある想い」がありました。
妄想です。
「500円が100枚貯まったら、何をしよう。迷っちゃうな」
「10万円貯まったら、韓国もいいな。沖縄もいいな。台湾もいいな」
「15万円の貯金箱が一杯になったら、ソファを買うかな。ダイニングテーブルを買うかな。いやいっそ、引っ越しの資金にしようかな」
彼らがたいせつにしていたのは、貯める過程を楽しむための「妄想」でした。
ひとつの目的を決めるのではなく、いくつものアイデアを思い描くこと。
宝くじが当たったかのように、自由にやりたいことを想像すること。
自分の考えに制限をつけることなく、無限の可能性を信じること。
あなたなら、30万円貯まったら、何に使いますか?
500円玉貯金は、自由を制限する貯金法ではなく、自由を謳歌するための貯金法なのです。
『人生の目的は、すべてをやりとげることではなく、
その一歩ずつの過程を愉しみながら、愛情のある暮らしを送ることにある』
アメリカの心理学者リチャード・カールソンの言葉だそうです。
500円玉貯金んも、一歩ずつの過程を愉しむことに意義があります。
会計が1670円のとき、2170円を出して、500円玉を手に入れる喜び。
リビングに置かれた500円玉貯金箱を眺めながら、何を買おうかなと妄想する楽しさ。
こうした「貯める過程」を味わってこそ、大いなる結果もついてきます。
やる気になる「入れ物」とは?
ネットで適当にぽちっと決めてしまってはいけません。
500円玉を何に入れるか、はとてもたいせつです。
背の高さ、重さ、材質、簡単に開けられるか否か。
市販なのか手作りか。
見るべきポイントはいろいろあります。
貯金箱はあなたのやる気を引き出すカギです。
脳内に出される「ドーパミン」という快楽物質で、人間はやる気が促進されます。
楽しいことやうれしいことがあったときに、出てくる物質です。
このドーパミンが、500円玉を貯金箱に入れた時に出るかどうか。
これが大きなカギとなります。
貯金箱に入れた時に、「やったー!」という達成感を覚え、ドーパミンが分泌される。
これを繰り返すことで、「貯金箱に入れる=気持ちいい」ことを脳が覚え、行動の習慣化へとつながります。
近年の研究では、ドーパミンは楽しいことが起きた時だけでなく、楽しいことが「起きる前」にも分泌されることが分かってきました。
「100万円貯まったら何を買おうか」と想像するだけで、ドーパミンが出るということ。
妄想しながら、お気に入りの貯金箱に「ガシャン」と500円玉を入れる。
これが習慣化すれば、貯まるスピードは加速することでしょう。
中身が見えるタイプか、見えないタイプか
どちらが向いているのか、かんたんなテストがあります。
質問:あなたは、「ハワイ」と行くとイメージするものは、次の3つのうちどれですか?
①白い砂浜
②ザザーッという波の音
③照り付ける太陽の熱さ
①と答えた人は、視覚派。
②と答えた人は、聴覚派。
③と答えた人は、体感覚派です。
視覚派は、ものごとを目で見て確認します。
聴覚派は、耳で聞いて確認します。
体感覚派は、重さやさわり心地といった感覚で認識します。
ということは、目で見る感覚を重視しているか、音やさわり心地を重視しているかによって、選ぶべき貯金箱が違います。
貯金箱に目標金額を書いたり、欲しいものの写真を貼ったりすると、さらに視覚を刺激して、一層やる気がわくことでしょう。
①を選んだ視覚派の人なら、「見える貯金箱」がおすすめ。
ガラス瓶、ペットボトル、プラスチックの透明貯金箱など、透明なタイプ。
②か③を選んだ人は、いくら貯まったかを音や重さで想像できる、中が「見えない貯金箱」がおすすめです。
この場合、選ぶ貯金箱は、音がはっきり出ることを重視してください。
500円玉を入れた時に「ガシャン」「チャリン」と大きな音がするものが望ましいです。
視覚派、体感覚派の人は、これによって興奮を覚えます。音が出やすいのは、缶や陶器、ガラス瓶など。
さらに高さがあれば、文句なし。高さがるほど、落ちた時に音も響くからです。
小さいタイプか、大きいタイプか
では、貯金箱の大きさは大小どちらがいいのでしょう?
この問いに対しては100万円を貯めた「ミリオンズ」のひとりがこう答えています。
「成功の秘訣は、小さな貯金箱から始めて、じょじょに大きくしていくことです」
きっぱりこう断言していたのは、38歳の会社役員櫻木さんです。
「1回目は10万円が入る小さめの貯金箱から始めたんです。
いっぱいになったときは、本当にうれしかった。
その時の喜びが忘れられなくて、次は30万円のちょきんばこ、その次は50万円と、段階的に大きくしていったんです。
大きくしていくことで、自分の成長を感じられるので、やりがいが出ますよ」
今は、どんな貯金箱でも最後まで貯められる自信があるという櫻木さんです。
しかし、最初に選ぶべき貯金箱派と聞かれれば、「小さな貯金箱」と断言していました。
人間は、うまくいった行動を繰り返す習性があります。
そのため、小さな成功をすると、次の成功を求めて脳はその行動を繰り返そうとします。
小さなゴールを達成することが気持ちよくなり、小さな成功が次のさらなる成功を呼ぶわけですね。
人生の楽しみを1個増やす、というスタンスで500円玉貯金を楽しんでみるのも、面白そうです。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。