猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『睡眠の3鉄則』菅原洋平

著者は、リハビリテーションの専門職である作業療法士

患者さんが自分の力でよりよく生活をするためのサポートをしています。

睡眠マネジメント研修をしたり、個人が睡眠セルフケアをするスクールも開催。

誰にでも取り入れやすい実践方法が好評の講師さんです。

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毎日忙しく生活する私たちが、自分の脳と体の機能をフル活用して、「ここぞ」というときに力を発揮していけるようにするのが、リハビリテーションの考え方です。

その「ここぞ」というときにあなたの力を引き出すのが「睡眠」の力です。

 

本著では3つの「やめること」を提示しています。

①夕方から夕食後に、いったん眠る

②夜中に目覚めた時に、時計を見る

③眠っていないのに、寝床にいる

 

この3つは日常的にやりがちですが、脳と体の機能を阻害する注意すべきことです。

1 生体リズムを活用した、誰にでもできる快眠習慣

仕事の終わる夕方や、夕食後テレビを見ているときに、眠くなることはありませんか?

実は、このとき少しでも眠ってしまうと、夜ぐっすり眠れなくなります。

これは私たちの内臓の温度である深部体温が関係しています。

質のよい睡眠の条件は、眠り始めに深部体温が急激に下がることです。

深部体温は、1日に上がったり下がったりしますので、このリズムを使いこなせば、睡眠は充実します。

 

昼食後に眠くなりやすい経験があると思いますが、実は昼食を取っていなくても、起床から8時間後は、私たちは必ず眠くなります。

仕事では集中力を欠き、ミスが増えるので、この時間帯の眠気をうまく避けることが大切です。

また、何時間も寝付けない夜でも、新聞配達のバイクの音が聞こえる朝4時ごろになるといつの間にか眠っている、という経験もあるのではないでしょうか。

私たちは起床後22時間後には、おきていられない状態になるのです。

 

深部体温リズムというものもあります。

内臓の温度のことで、最も上がるのが、起床から11時間後。

スポーツの新記録も15時から20時にかけて多く出ることが知られています。

握力も朝より夕方の方が強くなります。

私たち人間は、この夕方の時間帯が一番元気なのです。

 

深部体温リズムは睡眠の質に強く関係し、深部体温が高いところから低いところに急激に下がると、睡眠は深くなるという特徴があります。

つまり、夕方に少しでも体温を上げれば、その晩の睡眠は充実します。

また、明け方4時には、深部体温は最も低くなります。

この時間は私たち人間は生産的な活動はできないのです。

 

よって、睡眠のために大事な快眠習慣として、

①16時から20時に眠ってはいけない

②夕方に筋肉を使う

ということが言えます。

さらに、筋肉量は良質な睡眠にかかわっています。

実は女性は男性より不眠症の発症率が2倍。

これは、筋肉の量が関係しています。

筋肉があると熱を生み出すので、急激に体温を上げて、そして下げるという、深部体温のメリハリが作りやすくなります。

 

そのためのトレーニングがあります。

「肛門をグッと締めて、背中とお尻の筋肉を効果的に使う」

というもの。

帰宅途中で歩いているときや電車で立っているとき、仕事中なら椅子に座っているときでもOKです。

メラトニンリズムを整える

また、メラトニンのリズムを活用する方法もあります。

朝、目が覚めたら窓から1m以内に入る

目覚めてすぐ朝日を浴びることは、その日の夜ぐっすり眠るだけでなく、その日の昼間のパフォーマンスを上げます。

大事なのは眠気を催すメラトニンをしっかり減らすこと。

それには脳に光を届けることが必要です。

脳が朝を感知する光の量は1000~2500ルクス。

ふつうの家庭の部屋の中央あたりが500ルクス程度なので、足りません。

起きてから家を出るのに、たいてい1時間ていどかかる人がほとんどなので、外出したタイミングからメラトニンリズムがスタートしたのでは、午前中の脳の立ち上がりが遅くなります。

 

全身で浴びなくても大丈夫。

目の中に光を入れるだけでいいので、朝日を向いて朝食を摂ったりするといいかもしれません。

 

休みの日に二度寝したくなったりするなら、窓から1m以内の場所で日向ぼっこをしながらすると、夜のリズムを崩しません。

また、暗いうちから起きるときには、デスクライトで脳に光を届けることで、人工的に朝をつくることも効果的です。

また、早朝早く目覚めすぎる人は、目標の時間までカーテンで光をさえぎっておくのもいい方法です。

 

 

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今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を!

では、また。

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