人生の後半は、自分のプロジェクトに取り組み、夢の扉を開けるとき。
過去を再訪し、未知の物を探求しあなたの未来を設計するとき。
本書は大ベストセラー『ずっと やりたかったことを、やりなさい』の実践編。
誰にでもある創造性とインスピレーション、あふれ出すエネルギーをあなたの中に再び発見するためのツールをわかりやすく紹介しています。
その4つとは、
①モーニングページ
毎日自分のためだけに朝いちばんに行う数ページにわたる意識の流れのライティング
②アーティスト・デート
週に1回、楽しいことを探すためにする一人の遠足
③ソロ・ウォーキング
1週間に2回、犬や家族を連れず、携帯電話を持たずに20分の単独ウォーキング
④メモワール
1週間に1回、過去の人生を再訪する誘導プロセス
です。
本書は、創造性を広めたいと願っているひとのための12週間のコース。
アーティストであることを宣言している人だけでなく、人生の第二幕を踏み出そうとしている人に向けて書かれています。
リタイアしたり、子育てが終わったり。
あるいは突然「シニア」の烙印を押されたり。
そんなとき創造的精神を取り戻すために。
週ごとにある文章を読みながら、基本ツールの①~④をすべての週で行っていきます。
今日は、この①~④がすばらしいので、そこだけでも紹介させてください。
モーニングページ
創造性回復の基盤となるのが「モーニングページ」です。
自分の思っていることを、なんでもかんでも朝一番にA4ノートに何ページも書いていきます。
「ペットフードを買い忘れた」
「新しい食器用洗剤が気に入らない」
「免許を更新しなくちゃ」
・・・
私たちの日常は、こうした雑念にまみれています。
モーニングページはスピリチュアルなラジオのようなものだと著者は言います。
これを心のままに朝いちばんに書いていると、ずっと抱えていた恨みやおそれ、楽しみ、喜び、夢、願望を書き出すとき、自分が本当は何者なのか、宇宙に知らせていくのです。
自分が自由になった気がし、それまで気づかなかった日常の選択ポイントが見えてくるそうです。
そして、宇宙が答えてくれるのが聞こえ始める。
私たちはみんな、次に何をすべきかを教える虫の知らせを聞けるし、直観も持っているのです。
モーニングページにより、重要な問題に行動を起こすことに目を向けらっ量になります。
モーニングページは、気づきの行為です。
そして癒しの効果もあります。
アーティスト・デート
創造性回復の第二の主要ツールは、「アーティスト・デート」。
これは、ワタシも本書を読んで実践し、たまに実践していますが、やみつきになります。
週に1度、独りで探索の旅に出かけ、興味をひくものや魅了するものを探します。
あなたが何か面白いことをしようとすると、抵抗にあうことを覚悟してください。
モーニングページは「ワーク」という枠組みであり、仕事だからこそ取り組みやすかったりします。
しかし、アーティスト・デートは、”遊び”。
でも、これをできると、直観力というかブレイクスルーを感じる活動ができるようになりました。
著者は、アーティスト・デートの計画を立てることをお勧めしています。
お金をかけなくても、風変わりでなくてもいいのです。
ペットショップに立ち寄るとか、子供向けの本屋に立ち寄るとか。
肝心なのは、新鮮でワクワクすること。
チャールズは、アーティスト・デートで、園芸店に立ち寄りました。
そこでとびきり美しい山の鼻をたくさん見ましたが、最終的に目にとめたのは、店員が何か月も持つだろうと保証してくれたピンクと青のプルメリア。
ムリエルは、いつもいく教会の合唱隊が、ヘンデルの「メサイア」をうたうというので聞きに行きました。その才能に感動して帰ってきました。
アントワネットは、ジムでキックボクシングのクラスを受けました。
アーティスト・デートは、やってみるとまずスタミナが増します。
そして、眠っていたワクワクする感覚を目覚めさせます。
ソロ・ウォーキング
ソロ・ウォーキングは、携帯電話や犬や家族を置いて、1週間に2回ほど20分のウォーキングをすることです。
「歩くことによって解決される」と聖アウグスティヌスは言っていました。
解決されることは、どんなことでもいいのです。
人によって、解決されることはさまざま。
人生についての気づきを得る人もいれば、仕事上の問題を考える人もいるし、作曲を仕事にしている人がインスピレーションを得る機会になることも。
楽観主義になれたひともいました。
ひらめきが多く起こります。
メモワール
「私の人生はそれほど面白くなかった」というのは、リタイアした人からよく聞く、特に悲痛なセリフのひとつ。
しかし、実はすべての人生が魅力的であったというのが真実です。
自分がたどってきた人生を、敬意をもって子細にあがめると、必然的にパワー脇、自分に感謝したくなります。
魔法のように聞こえるけれど、まさに魔法。
「メモワール」は、自分を気づき上げるエクササイズ。
週に1度です。
大雑把に言うと、年齢を12に分けます。
人生を大傑作に描く必要もなく、記憶をリストアップするだけです。
ワークショップをする人たちは、このメモワールのなかで、失われた愛する人たちに深い感謝を覚え、自分に影響を与えた人に手紙を書いたり、自分が知り合った人をモチーフに物語を書いた人もいるそうです。
今週、あちこち気持ちがうつろいがち。
モーニングページとアーティスト・デート、ソロ・ウォーキングですっきりさせようと思っています。
よい週末を。ではまた。