とりあえずやってみましたが、本当にきいたので、ご紹介です。
モーニングルーティンは、今や自己啓発本の世界では一般的すぎる話になりましたが、その先駆けとなったのが著者です。
かなりの人生のどん底からこのルーティンを見つけ出した著者。
著者が著名人をはじめさまざまな人にコーチングする中で人々に広がり、その効果が絶大なためにネットの中で10年前に拡散していきました。
ワタシも2日ほど試しましたが、効果がすごくあるので驚いています!
モーニングメソッドは、朝ちょっと早起きして
①サイレンス ②アファーメーション ③イメージング ④運動 ⑤読書 ⑥ライティング
をします。
すべてを1分ずつ6分でこなす短縮版もOKです。
著者はマーケティング会社のトップ営業マンのときに、車の事故で心肺停止。二度と歩けないと宣告されます。
しかし、信じられないことにこれが好転の始まりになります。
もちろんはじめは「なぜ僕にこんなことが?」と思わずにはいられませんでした。
でも、愚痴を言う代わりに著者は自分の人生を取り戻す責任がある、と考えました。
今の自分の持ちえる力で「現状にベストを尽くすこと」に100パーセント集中してみることにしたのです。
自分にあるものに心から感謝し、この状況を無条件に受け入れ、自分の望みを形にする責任を受け入れる道を選びました。
起こった出来事には意味がある。
しかし、どの「意味」を選び取るかを決めるのは、自分の責任だ。
2000年、著者は事故により足の損傷とともに、短期記憶の能力まで低下。
車も恋人も失いますが、すぐ仕事に復帰しました。
自分の過去を受け入れ、できることに100パーセント向き合うことで、前年の2倍のセールスを記録します。
キャリア史上最高の1年になり、6万人のセールスパーソン中6位の成績をあげました。
自分を奮い立たせてきたメソッドを書籍化しました。
経験を生かしたコーチング業も軌道に乗ってきます。
「本気で頑張ればかなることも可能だ」ということを証明する人物になりました。
しかしそこにさらに大きなダメージを与えたのが、2007年の米国経済の破綻でした。
経済的にも精神的にも肉体的にも今度こそ破綻した著者は、自己啓発本を読み漁り、セミナーに出かけました。
コーチングまで頼みましたが効果はなく、人生で初めて自暴自棄になりました。
そんな中、翌年の2008年、人生は好転していきます。
きっかけは友人でした。こうした悪化を友人に打ち明けたところ(その時点まで内緒にしていました)、こんな言葉をもらいました。
「ジョギングをしなよ。気分が上がるし思考がクリアになるよ」。
走るのは大嫌いでしたが、ワラもつかむ気持ちでアドバイス通りに走ります。
そのジョギングによる気づきが人生のターニングポイントになりました。
ジョギングする中で、著者は自己成長のルーティンワークを編み出すことを思いついていきました。
そうしたルーティンワークを通じて、自分の問題を解決し、人生をひっくり返す人間になりたいと思ったのが原動力です。
今まで自己啓発本で読んでやりたいと思いながらもできなかったことはたくさんありました。
それらを朝試してみたのです。素晴らしい効き目がありました。
まさに人生が全方位的にものすごいスピードで様変わりしたのです。
著者はこれを「人生を変えるモーニングメソッド」と呼ぶことにしました。
プライベートでコーチングしているクライアントにその方法を教えると、ほとんどの人は「でもね、ハル。僕は朝型人間じゃないんだよ」と抵抗しました。
しかし、1週間だけ試してもらったところ、ほぼ全員の人生がただちに変化しました。
著者の人生を変えたのと同じくらい根底から。
2009年、理想の女性と結婚し、子供ができた著者は、間違いなく人生最良の年を迎えました。
「人生を変えるモーニングメソッド」はその前年からフェイスブックやツイッターで、その経験者により拡散されていました。
そこから3年かけて、ハルは本著を書き上げており、この本は社会現象になりました。
僕たちは「自分の人生」に責任がある
著者がこんなふうに自分の人生の話を書いたのは、理由があります。
現時点でどんな立ち位置にいても、どんなに過酷な試練のさなかにいても、克服して目標に到達することができるという一例を示したかったからです。
著者は心肺停止になり、二度と歩けないと告げられ、傷ついてベッドから出ることさえできなかった場所からここまでこれたのですから、あなたもワタシもきっと障害物を克服できると言えるのではないでしょうか?
そのためにはまず、自分の全人生に完全に責任を持つことを受け入れ、誰のせいにもしないこと。
自分の人生に責任を持てば持つほど、人生を変化させるパワーは強くなります。
ただし、「責任を持つこと」と「責めること」は違います。
責めることは「誰かのせいにすること」ですが、責任は「誰が改善するか」と言うことです。
事故を振り返ると、飲酒運転のドライバーは責められるべきですが、著者には自分の人生を改善する責任があり、自分の人生を理想通りにつくり変えるのは自分の責任。
誰が悪いかは実は重要ではない。
本当に大切なのは、過去を過去として手放し、未来に向かって理想の人生となるよう努力すること。
さあ、今日から一緒に始めてみませんか?
すべては毎朝の目覚めから始まります。
明日から、ささやかでシンプルなステップを実践することで、あなたが本当にりそうとする人生を手に入れて成長できます。
単なる「良い人生」じゃなくて、まさかと思うような「極上の人生」を送れる人間に。
本書が約束する3つのこと
1 あなたは、トップクラスの健康・富・幸福・愛情・成功を得るにふさわしい人間である。あなたは、地上の他のすべての人と同じように、その資格と能力がある。
2 あなたは、そこそこの人生で妥協するのをやめて、理想の人生を追求することになる。そのために最初に始めるべきことは、毎日少しの時間を使って、自分が求めるレベルの成功のための努力を継続できるだけの人間に成長することだ。
3 朝の目覚めの工夫と毎朝のルーティンを行うことは、人生のあらゆる分野において、劇的な影響を与える。
朝起きるための目覚めポイント
朝型人間な人はほんのひと握りしかいません。
そこで「起きたい気分」になる5つのステップとして著者が紹介しているものがあります。
ステップ1 前夜のうちに意思を固める
「朝起きて最初に考えたことは、たいてい、寝る前最後に考えたのと同じ内容である」
よく朝起きるのが楽しみでワクワクして寝付けないような夜の場合は、アラーム時計が鳴るかならないかのタイミングで目覚めてしまうものです。
著者は寝る前にこんな風に考えています。
「毎朝自分を高める努力をし、規則正しく生きることを通じて、本当に自分が望み、なおかつ自分にふさわしいレベルの成功を引き寄せ、実現し、維持する」
「1日のはじまりに自分のためだけの時間をとることで、雑事を離れ、大局的な視野を得る」
ステップ2 アラーム時計をベッドから遠ざける
起き上がってベッドから出ることが、目覚ましの助けになります。
ステップ3 歯を磨く
3分何も考えずにできることをやって、身体が目覚める準備期間を与えます。
ステップ4 コップ1杯の水を飲む
どんな時間でも、疲れを感じた時は、たいてい必要なのは睡眠より水分だと著者は言います。
ステップ5 運動ができる服に着替える
それでも辛い人は、寝室の照明にタイマーを点けたり、寝室のヒーターにタイマーをつけることがお勧めです。
モーニングメソッド
メソッド1 サイレンス
「1時間の沈黙は、1年分の読書よりも多くのことを教えてくれる」
マシュー・ケリー
多くの人にとって、朝はあわただしく忙しく、ストレスフル。
沈黙には、ストレスを軽減し、自意識を高めて頭をクリアにすることで、あなたの人生でもっとも大切にしていることに対する集中力を維持することを可能にする力があります。
その状態が本当に1日続くのです。
著者の場合は、
◎瞑想
◎祈り
◎振り返り
◎深呼吸
◎感謝
これらのどれかひとつを行う朝もあれば、いくつか選んで組み合わせるときもあるそうです。
瞑想で大事なのは、
ステップ1 「今にだけ集中する」
ステップ2 「場所を決める」
ステップ3 「姿勢と目標を決める」
ステップ4 「ゆっくり呼吸する」
ステップ5 「3秒呼吸を続ける」
3秒で息を吸い、3秒息を止め、3秒かけて息を吐く。
ステップ6 「ただ、ここにいる」
ステップ7 「平和を吸って、愛をはく」
次々に物事が浮かんでしまう人は、ひとつの単語かフレーズに意識を集中
ステップ8 「ストレスから自由になる」
著者は複数の医師から「注意欠損多動性障害(ADHD)」の診断を受けていることもあり、なかなか黙って座り続けることは最初は難しいことでした。
そうした性質から当然、黙っていても心が走り回るので、きちんとできるまで3、4週間かかったそうです。
最初は5分から始め、くじけず練習してほしいと書いています。
ワタシもまだ瞑想は仕上がっていません~。
メソッド2 アファーメーション
「アファーメーションを繰り返すことが信念につながる。信念が深い確信になると、物事が実現し始める」
「”私は成功者”と潜在意識に刷り込まない限り、あなたは落伍者になる。潜在意識への刷り込みは、アファーメーションによってなされる」
フローレンス・スコーウ”ェル・シン
たぐいまれな成功者には、「前向き思考」と「アファーメーションの活用」が成功と富をつかむのに役立ったと公言している人が多いですね。
人は誰でも、ほぼノンストップで、頭の中でひとりごとをつぶやいています。
そのほとんどは無意識のつぶやきであり、意図的に選んだ言葉ではありません。
そして、あなたやワタシは無意識のうちに、過去の体験を良いことも悪いことも無差別に繰り返し再生しています。
これは誰もが当たり前に行っている脳の「学習」と「習得」の重要なプロセスです。
ただし、ごくわずかな人は、意識的に前向きで積極的な思考を意識的に選び取っています。
女性の80%は1日を通じて自分を卑下するような(身体的イメージ、仕事の出来、他人の評価など)思考回路をとっているというデータがありました。
男性はパーセンテージで見れば低いかもしれませんが、それでも傾向としては同じように考えてしまう人が多くいます。
ひとりごと(セルフトーク)は、自分自身、健康、幸福、富、人間関係他、人生のあらゆる側面における成功レベルに劇的影響力を持ちます。
著者が初めてアファーメーションの威力を知ったのは、現在最も成功している友人のひとりであるマットと同居しているときでした。
著者は初めて見た時かなりの驚きを感じてしまったのですが、マットは毎日、シャワールームで叫んでいました。
「俺は自分の運命をコントロールしている!
俺は成功して当然の人間だ!
俺は、目標に到達して理想の人生を送るために、今日べきすべてのことに全力で取り組む!」
自己啓発のコーチとして有名なアンソニー・ロビンスを師匠にしていたマット。
当時はテレビでジョークとしてさえ捉えられていたアファーメーションを活用していたのです。
そして彼は、25歳までに5軒の家を所有し、アメリカ国内トップレベルのネットワークエンジニアになりました。
アファーメーションはナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』で有名です。
著者は「短期記憶が悪い」をテーマにしました。
自動車事故後、短期記憶の弱さについての思い込みを強化し続けていました。
しかし、こうアファーメーションをかけなした。
「私は記憶力が悪いという思い込みを手放します。
私の脳細胞には驚異的な自己治癒力があり、私の記憶力は向上します。
ただしその向上度は、私の信じる強さにかかっています。
だから、今この瞬間から、優れた記憶力を持つという確固たる信念を持ち続けます。
記憶力は日々よくなり続けます」
アファーメーションを唱えて2か月後、友人から「明日電話してね」と頼まれたとき
「いいよ、間違いない」
この言葉が口から出ました。その習慣、著者は嬉しくなって目を見開きました。
記憶力が弱いという自分を縛る思い込みが消えていたのです。
あなたがとらわれている「思い込み」はいつでも書き換えられます。
アファーメーションは文字に書き起こし、常に目に入る場所に置くことでも、望ましい状態や心構えに近づきやすくなります。
アファーメーションは繰り返すほど、心がそれを受け入れ、結果として、思考、心情、行動が変化するのです。
アファーメーションを作成する5つのステップ
ステップ1 あなたの本当の望みは何か
ステップ2 なぜそれを望むのか
ステップ3 どんな自分になりたいか
ステップ4 どんな行動をとるか
ステップ5 名言を引用してアファーメーションに加える
あなたの読んだ文章はすべてあなたの思考に影響します。
普段からあなたが日常的に、前向きに思考の自己啓発本や記事を読むことで、心に成功を生み出すための思考や心情をプログラミングできる、ということも忘れずに。
メソッド3 イメージング
「物事をありのままに見るのではなく、あなたが望むように見なさい」
ロバート・コリアー
イメージングとは、創造力を使って具体的な行動や結果をイメージすることです。
メンタル・リハーサルとも呼ばれ、前向きな結果を出すための訓練です。
スポーツ選手がパフォーマンス向上のためのよく使う手法で、達成したい目標や手に入れたいものを具体的にイメージし、そのために必要な行動を心の中でリハーサルすることです。
著名人をはじめ、大きな成功を手に入れた人の多くが、イメージングは成功に重大な役割を果たしたと公言しています。
例を挙げると、ビル・ゲイツ、タイガー・ウッズ、ウィル・スミス、ジム・キャリーなど。
イメージングをするときに、過去の失敗や傷心を再生するだけになってしまう人が多いのですが、クリエイティブ、イメージングというテクニックを使うことで、自由に未来をイメージできます。
イメージングの3つのシンプルなステップ
ステップ1 心と環境の準備
静かな環境やBGMを小さめにかける
ステップ2 本当の望みをイメージ化する
映像が鮮やかであるほど、現実化させるための行動はスムーズになります。
ステップ3 なりたい姿&やるべきことをイメージする
初心者は「ビジョンボード」があると具体的になります。
コルクボードや紙などに、自分が欲しいモノやなりたい姿、したいこと、住みたい場所などなどの絵や写真などを貼り付けて壁に飾り、あなたの夢を視覚化したものがビジョンボードです。
メソッド4 エクササイズ
「エクササイズをする時間がとれない人は、病気になる時間を前もってとっておいた方がよさそうだ」
ビル・シャーマ
毎朝たとえ数分でもエクササイズをすると、エネルギーが上がり、健康が増進し、自信が出てきて、感情が安定し、思考力と集中力が増します。
本著では、わずか60秒の本当に時間がない人のための方法も紹介しています。
歩いても、走っても、あるいはヨガでもOKです。
疲れていない朝にこそ、エクササイズには最適です。
メソッド5 リーディング
「本を読まない人は、文字を読めない人より何ら優れたところがない」
望みを手に入れる催促の道は、すでにそれを手に入れた成功者の真似をすることです。
どんな分野に関しても、関連書籍は無限にありますね。
たった10分の読書が年間で18冊に
お勧めは1日最低10ページ(5ページでも可)。
1冊200ページの自己成長に必要な本を18冊ほど年間で読むことができます!
「時短再読」のために、印をつけて読もう
最終目的を常に意識するために、読書を始めるためにも優れた本には再読することがお勧めです。
マークしたり、付箋をつけたり、下線をひいたりして読むこと。
そうすることで、思考や戦略やテクニックに繰り返し触れて、エッセンスがあなたの潜在意識に植え付けられます。
メソッド6 ライティング
「文章をつむぐこと、ページに文字を書くことは、コストのかからない心理療法である」
ダイアナ・ラープ
最後のメソッドは「書く」ことです。
頭の中が整理され、ひらめきが生まれる
著者のお気に入りの「ライティング」は、日記をつけることです。
毎朝5~10分使って書いているそうです。
思考を頭から取り出して文字にすることで、ひらめきが起こります。
気づきや教訓の他にも、現在の目標達成度などを記録でき、訪れたチャンスや自己啓発の成果などを書き留めておくこともできます。
夜日記を書こうとしても、10回中9回は書けなかった著者ですが、朝であれば1日目からでき、たちまち大好きな習慣になりました。
日記を読み返すことで、成長を実感できる
自分が下した決定や選んだ行動、そしてやり遂げたことなどの進歩の歩みを振り返ることで、12か月でここまで達成得来たことに新たな感謝の気持ちがこみ上げます。
自信がわいてきます。
何より大切なのは、自分が学んだ教訓を思い出すことができることだそうです。
密度が濃く、多重的な感謝の気持ちに触れることになります。
モーニングメソッドのスケジュール
モーニングメソッドは基本60分で考えていますが、あなたの予定や好みに合わせて6分に短縮することもできます。
平日の朝は20分か30分しか取れないけれど、週末にまとめて実践する、ということもあるでしょう。
たとえば、6つのメソッドをすべて取り入れた60分のメソッドで比較的多くの人が活用しているパターンはこんなふう。
モーニングメソッド(60分)のサンプルスケジュール
サイレンス 5分
アファーメーション 5分
イメージング 5分
リーディング 20分
ライティング 5分
エクササイズ 20分
順番は好みで変えていいのです。
どうにも忙しい時は6分で、それぞれ1分ずつ行うことでも実現できます。
本当にコレ、効きます、、、!
たとえば、朝ビジョンマップをぼんやり見ていただけ。
それだけで1日中頭にその画像がちらついて、いつもよりも自分のビジョンに合致した行動を自然ととるようになりました。
ワタシは自分のひとり言がひどく悲観的だったりして、ぞっとすることさえあるのですが、朝からアファーメーションをしたら、脳内言語がやたらと前向きになり、気持ちがハッピーになりました。
とりあえず、気持ちが前向きになりますし、行動的になれます。
実は、実践した朝にずっと悩んでいた役職への立候補ができました。
それから、1日中行動が「他者目線」ではなく「自分目線」で行動できました。
これは、自分敵にはなかなかできないことです。
朝が辛いですね~
これだけは、慣れるのに時間がかかる、と著者も書いていますが。
でも、寝る前に「モーニングメソッドで、自分が変わる!」と本を読んだ気持ちのままに楽しみにして寝ると、気持ちよく起きられます。
(そもそもの睡眠時間を確保するために、今後は早寝を楽しんで頑張ります)
それと、ライティング。
私は『ゼロ秒思考』のメモ書きをしています。
これをやると、本当にスッキリするので、日記代わりです。
朝じゃないと、毎日時間は結局作れないので(前回紹介していたときは、週末中心に書いていました)、非常に気持ちいい朝になりました。
さらに、著者は、
・朝食は消化の良いものを軽めにとるほうがいい
・モーニングメソッドは定期的に更新する方がいい
なども挙げています。
モーニングメソッドの復習です。
①サイレンス ②アファーメーション ③イメージング
④エクササイズ ⑤リーディング ⑥ライティング
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。