猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

人は「笑わせてくれる人」より「一緒に笑ってくれる人」が好き?~『人は話し方が9割』永松茂久

ワタシの近くにいた「人たらし」の先輩は、新しい企画を考案すると、楽し気にそれを周りに紹介してきました。

それを見たワタシを含めた周囲の人間は、その人たらし先輩が作った企画の楽しそうな雰囲気にのまれ、気づくとスタッフの一員として喜んで力を尽くしてしまうのです。

しかも、とても楽しかった覚えがあります。

たくさんの発案をしてくる先輩を尊敬していましたし、今でもその人が目標です。

 

でも、ただ飲み込まれているのって、もったいないですよね。

あなたは、こんな超まじめなブログさえ読んでくださる方です。

きっと何かやりたいことが、ぼんやりとでもはっきりとでも必ずあるはずです。

ワタシはあなたにその夢を実現してもらいたいと考えています。

そのためのヒントとして、人との関わり方について、ちょっと読んでみませんか?

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先々週は同じ本から「相手に話を聞いてもらうには、まず相手の話を9割まで話させること」を読みました。

そのためには、

「人は本来誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している」

という人間の真理を確認しました。

前回の復習です。

まず、人と良い関係を作っていくには、相手のニーズがどこにあるのか、聞き役に徹し真剣に探していくことが大切です。

さらに、好かれる人がやっている3つのリアクションは、「顔の表情」「声の表情」「体全体の表情」が大切だ、ということを読みました。

そして相手に9割しゃべらせることが目標です。それには「拡張話法」のテクニックが有効です。

「感嘆→反復→共感→称賛→質問」で話を拡張してくことがポイントでした。

 

今日はそれらを交えた各論として、いくつか場面ごとの具体例は次の通りです。

「あなた」を多用して、自分のファンを作る

さっそくですが、人と会話するときにとても役立つのが「あなた」を多用することです。

この言葉を使うほどに、あなたは人から好かれます。

「あなた」は、相手を話の主役にする言葉

「あなたと合うと安心するよ」

「いつも気持ちのいい対応をありがとうね。あなたのそんなところが好き」

「あなたみたいになりたいってみんな言ってるよ」

こうした相手軸の話し方をする人を、不愉快に思う人はいません。

あなたの言葉の中に、「あなた」が多い「私は」が多いかを日ごろから注意してみると、さらに改善する点が見えてきます。

好かれる人は、トークに「あなた」がよく見ると多いようです。

 

人を巻き込む話し方~「説得」するより「勝手に楽しむ」

人は勝手に楽しんでいる人に「巻き込まれたくなる」

社内やコミュニティでやりたいことがあるとき、周囲を巻き込もうとするとかえって人が集まらない時もありますよね。

セールストークも、熱すぎると、かえって相手は引いてしまったり。

動画で、こんな試みがよく見かけませんか?

 

広場で突然1人の男が音楽に合わせて踊りだします。

周りのひとはけげんな顔で離れていきますが、しばらくすると別の人が踊り始めます。

その後も1人、また1人と踊る人が増えていき、最終的には野外ダンスフロアさながらの状況になっていきます。

 

最初は1人でも、楽しくしていると、自然と巻き込まれる人が増えていき、ムーブメントになります。

「楽しそうな人には巻き込まれたくなる」という人間心理が、明確に現れているのです。

人を説得しにかかるのは、無理やりダンスに引き込もうとしているようなもの。

そうではなく、こちらが勝手にダンスを楽しんでいると自ら飛び込んでやってくる、という状況を作ればいいのです。

人は「笑わせてくれる人」よりも「一緒に笑ってくれる人」が好き

大好きな人と話すときに、つい力んでしまうもの

仲良くなりたい人と話ができたのに、思っていることの半分も話せなかったりすることもあります。

著者もリラックスしている相手の時には力まないでいられますが、特別だと思っている人には力が入りすぎることがあるそうです。

そんなときにはせっかくの拡張話法などが飛んでしまい、後悔しながら家路についたりするそうです。

そこで、著者のような失敗をしないための魔法のキーワードが2つあります。

効果てきめんキーワード2つ

ビジネスの場合は、

「あはははは。それ、面白いですね!それで、どうなったんですか?」

友人や恋人の場合は、

「はは、うける。もっと聞かせてよ」

 

大切な人と一緒に笑うと、距離感は一気に縮まりますよね。

聞きながら表情、身振り手振り、”「!」「♪」×10”をつけると、信じられないほどのパワーを発揮します。

話し上手な人は、余計なひと言を言わない

あなたも周りの人の話を聞いていて、

「なぜ今この人は、こんなことを言うのだろう?」

と思ったことがあるのではないでしょうか?
「だから、この人は嫌われるんだよな」という言葉を使ってしまう人です。

たとえば、相手が

「私ね、大事に飼っている犬がいるの」

と楽しそうに話をしているときに、

「俺、犬が嫌いなんだよね」

とすぐ言ってしまうような人です。

 

仮に犬が嫌いでも、

「そんなにかわいいんだね、いいね」

とだけ言えばいいのです。

何でも正直に言えばいいというものではない

著者ならば

「私は犬を飼っていないからよくわからないけれど、あなたがそう言うんだから、可愛いんだろうね」

と言います。

つまり、相手に寄り添って話をしていくことが大事なのです。

 

ワタシの知っている人たらしの先輩も、

「これは、相手に絶対言えないことなんだけど・・・」

とこっそり話をしてくれることがありました。

話の上手な人は、正直に言うことはすべてではないことをよく理解しているんですね。

「口は悪いけどいい人」なんていない

「世の中には、口は悪いけど本当はいい人っているんだよ」

と言う人がいますが、著者はそれはいまいち否定的です。

口から出るということは、その人が頭の中で考えているから出るからです。

オレンジをいくら絞ってもオレンジしか出ないように、心の中にない言葉は口から出ません。

愛ある人は口から愛のある言葉が、意地の悪い人は意地の悪い言葉が出てきます。

残念なことですが、否定的なことしか言えない迷惑な人は必ず存在します。

どんなに正しくても、どんなに本当のことでも、必要のない場面でむやみに相手を傷つくことを言うことはやめましょう。

そして、相手に共感する言葉、寄り添う言葉でコミュニケーションをつなげていくことが大切です。

人を叱るときは、相手への「敬意」を忘れずに

人を叱るときや悪いことを指摘するときは、「相手の存在を尊重する」ことが大切です。

むしろ、意識的に敬意を伝えるべきです。

相手が部下であれ後輩であれ子供であれ、こちらが敬意をこめて接しているからこそ、本当の意味で一人前に育ち、自由に羽ばたいていけるのです。

叱るときに絶対使ってはいけないNGワード

まず言ってはいけないのが

「君はダメだ」

「君のやっていることに、意味はない」。

もし自分が言われたら?

自己肯定感をずたずたにされてしまいますよね。

「労い」を入れる

がんばった相手をねぎらうこと、相手の意図に理解を示すことが大切です。

そして、相手に自分がどれだけ敬意を持っているかを伝えます。

そして最後に、

「大丈夫、君ならできるとわかっているよ」

と、改めて期待を伝える。

そうすれば、相手も叱られても自信を失ったり委縮した利することも小さくなります。

目上の人に生意気と捉えられるか、かわいがられるか?

言い訳をしたら悪印象になる

当然ですが、叱られて楽しい人はいません。

だからこそ、叱られたときにどんな態度をとるのか、言葉を発するかで、周りの印象も大きく変わってきます。

まず、「すねる」「いじける」「ふてくされる」、これは絶対に避けたい態度。言い訳を並べるのもよくありません。

叱った人を応援団に変えるひと言

重要なのは、叱られた後にどうするか、です。

「何も言わない方がラクなのに、労力を払って指摘してくれた」

そう考えると本来、叱られるというのはありがたいことです。

したがって、成長する人は叱った人に対して次のようなことを伝えます。

「私のせいで佐藤課長に言いづらいことを言わせてしまいました。申し訳ありません。大変勉強になりました。ありがとうございます」

 

ポイントは「謝罪」とともに「感謝」を伝えることです。

さらにダメ押しでここまで言えたら、相手はあなたの応援団になります。

「今度からはできるように精進いたします。ただ、忘れやすいたちなので、万一同じことをやりましたら、その時も遠慮なくご指摘ください」

 

意志kは言葉を変え、言葉は行動を変えます。

単にその場で発する言葉だけでなく、その言葉に影響されて起こした行動や成長ぶりによって、あなたの印象は大きく変わります。

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若いころに大きな報告ミスをしたことがあります。

課長にめちゃくちゃ怒られて、企画がぽしゃる、ということがありました。

一度は職場で泣きましたが、「そんなことでは、りっぱなおばさんにはなれないわよ!」とベテラン女性に謎の励ましを受けました。

後日の飲み会で、「あの時は申し訳ありませんでした。次は気を付けます。ご指摘ありがとうございました」と課長に謝りました。

課長もかなり気にしていた案件だったようで、私からの謝罪を喜んでくれました。

翌年の人事で、その課長から大抜擢を受けました。

先輩たちからも羨ましがられる役職をいただくことになりました。

いや~、あまりの大抜擢に先輩方から足を引っ張られましたが・・・。

 

叱られた瞬間は、腹も立ちますが、それを言う管理職も辛いんです。

そうしたピンチの場面をチャンスに活かすのは、自分でなく相手がどう思っているかに思いをはせられる俯瞰したものの見方だと思います。

 

今、お局の立場になり、苦言を呈しなけれあならない場面があります。

そのときにどう反応してくるのか、こっちだってハラハラしています。

でも、「教えてくださってありがとうございます」が言えたら、評価があがるのは間違いありません。

給湯室で、「ねぇ、聞いた!?あの子はこんなことが言えるんだよ・・・・!」とお局ネットワークでは株が急上昇です。

ぜひとも使っていただきたいテクニックです。

指摘されるのは辛いものです。

めっちゃ悔しいけれど、そう自分で言葉に出すと、自分自身を擁護しようとする怒りのエネルギーが自己成長のエネルギーに変換されます。

気持ちが言葉についてくるんです。

ぜひとも一度お試しください。

 

話し方で大切なことを前回のブログからも総おさらいです。

・話し上手よりもまずは聞き上手。顔、声、体全体で相槌。

・ほめるには独り言でもできる。「やっぱり〇〇さんは、できるなぁ」など

・売り込みより相手に役立つ情報を

・話には「あなた」を多用する

・人を巻き込むには「勝手に楽しむ」

・人は「笑わせてくれる人」より「一緒に笑ってくれる人」

・叱るときには敬意をもって

・叱ってもらったときがチャンス

 

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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