猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

自分を癒す方法~『一週間で自分に自信を持つ魔法のレッスン』斎藤芳乃

ほかの同僚の案が採用され、仕事でうまくいかないことがありました。

ここ2週間以上落ち込みが激しいです。

この同僚の案は、本当にひどいのですが、上司がもとからそっちにすることを決めていたので、仕方ない・・・そう、仕方ない。

これも仕事だもんね!

 

かなり重要なプロジェクトを落とされたので、仲間たちも「心が折れたりしない?」と心配してくれました。

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「切り替え、切り替え!」と自分を鼓舞するも、繰り返し頭によぎって疲れ果てる1週間でした~(涙)。

夜寝る前にぐるぐる考えてしまうので、つい寝る前にスマホでたくさん遊ぶ、というサイクルになりまして。

それにより睡眠時間が短くなるから、また考えがネガティブになります。え~ん。

 

「どうにもならないことは誰にでもあるから、考えない」

そう、自己啓発書によくあるので、実践しました。

なんちゃってマインドフルネスで、電車の中で目をつぶり、耳に聞こえるYouTubeの怪談話を楽しんだり。

山火事ほど燃え盛る心の中の悲しみと怒りの炎が、一軒家の火事程度になりました。

 

たくさんの自己啓発YouTubeも見て、

「これは、チャンスなんだ」

「自分の人生に用意された大事なイベントなんだ」

「好きでこの人生を選んでいるんだ」

と、メラメラと燃え上がる一軒家の火事くらいの怒りを、何とか子供のころの自然教室で見たキャンプファイヤーくらいの炎にすることができてきました。

 

しかり、けっこうまだ火力がある。

 

次に、「怒りの感情を表に出すと、幼稚に見える」という内容の本の内容をおさらいしました。

以前、本当に怒りを本人にぶつけてしまい、職場の人たちから引かれてしまうという大失態をしました。

信頼を取り戻すのに半年かかるという、本当にバカなまねをしたのです。

反省を生かすということで、怒りはひとまず置いておくことにしました。

 

understandlove.hatenablog.com

以前同じことが起きた時に怒りを表現していたワタシが黙っているので、周囲からは労いの言葉がありました。

やはり怒りの表出は、時と場所と相手を選び、効果を計算したうえでやるべきなんだとわかりました。

考え方が卑怯ですみません。

 

しかし、落ち込みの感情は、犯人捜しを始めてしまいました。

「じゃあ、自分が悪かったのか・・・」という思考がぐるぐるしました。

子どものころから親に精神的虐待をうけていた自分なので、「だから、お前はダメなんだ」「ほうら、失敗した!」「なんでできないんだ!」というもう亡くなって10年以上たっている父の声がすごくリアルに聞こえてくる。

「俺は良くても褒めないんだ」と言ってワタシにきつく当たっていた人だったので、ダメ出しのバリエーションが豊かです。

精神的にやられても、幼少期のくせで平気な顔をするのがワタシは得意です。

父親からひどい言葉をぶつけられて落ち込んでいたり泣いていたりすると、「いつまで泣いているんだ!」とさらに怒られたからです。

ちなみに母親は自分を守ることに精いっぱいで、近くで見ていてもワタシを守ってくれませんでした。

 

そんな昔の傷がふつふつと湧いてくると、見た目は平気にできるのですが、口内炎が口の中にいくつもできました。

口内炎は人から見えないので、飲み薬とステロイドのパッチで治しました。

ところが、次に風邪で声が出なくなりました(笑)。

内科に受診して、3度薬をもらい直し、やっと声が復活しました。

 

自信というのは、幼少期に親にかけられた言葉や態度によってつくられる、と言います。

本書でも、著者がカウンセリングを行うさまざまな人が、登場します。

ある人は、「過去の心の傷」により、ゆがんだ自己像を大人になっても持ち続けてしまっていました。

厳しい親からマイナス評価ばかり受けてきたM子さんは、親からほめられたことも、受け入れてもらったことも記憶がありません。

そのため、どんなに努力しても心の中で「やっぱり自分はダメな人間かもしれない」と自分に対するマイナス評価に縛られていました。

さらに、ダメな自分を見せないよう、いつも他者の存在や他者の目におびえ、受け入れてもらえるために必死で人に会わせ、我慢してきました。

そのため、いつも自分の意思はなく、幸せと感じることもなく、他者から評価されないと自分を認められない、苦しい人生になってしまったのです。

無意識に他者の基準ですべてを考えてしまい、それにより自分の中の否定的な部分や自己否定ばかりになるのです。

 

そんなM子さんに対して著者は、3つのレッスンをしていきました。

1.過去に自分を傷つけた人たちから自分を守り、心をいやす

2.他者基準をやめ、自分を愛して大切にする

3.すでに自分がもっているすばらしさを認める

 

もしあなたが自信が持てずにいるならば、それはあなたのせいではありません。

自己イメージは過去の刷り込みによってつくられます。

それは、親や学校の先生、社会からの言葉によって刷り込まれます。

 

また、自分を愛する方法を知らないことも自信を持てない原因のひとつです。

温かく接してもらったり愛された経験がなければどうすれば自分を愛することができるのかわからず、愛情表現はできません。

許されたことがなければ、どうしたら自分のことを許せるのかわからず、ずっと自分を責め続けてしまうからです。

自分を許せなければ、自分にダメ出しをすることが多くなります。

このように、「してもらったこと・教えられたこと」がなければ、私たちは自分を愛することも自信を持つこともできません。

 

理不尽な態度や意見であったとしても受け入れてしまうのは、心の奥底に「それでも愛されたいから」という思いがあります。

愛しているからこそ、相手の提示する理不尽なルールにがんばってしtがってしまう。

純粋で素直で、愛が深い人ほど、「私がいけなかったんだ」と思ってしまいます。

そして、受け入れてもらうために相手に尽くすことが人生の目的になり、無意識のうちに「相手に支配されること」を続けてしまうのです。

自信が持てないのは、決してあなたが悪いからではありません。

自分を責めることをやめて、「自信が持てなかったのは、私のせいではなかったんだ」とあなたのことを安心させてください。

そして、自信を持てなかったことは、とても苦しいし悲しいことですが、人は「これからどう生きるのか」だけは、自分自身で決めることができます。

自分の味方になることをはじめよう

自分と他者の間に境界線を引く

自信を持つ第一歩は否定的な他者と、自分の間に境界線を引くことです。

過去に誰かから否定的意見を与えられなけれあ、自分を否定することもありませんでした。

つまり自信を持つということは、他者から与えられた批判的な意見を否定し、「相手の支配から抜ける」ということです。

7つのステップを実践し、「相手がどうであれ、私は私である。相手がどんなことを言っても、私はいつも私の人生を送っていていい」。

そう思えた時、他者に左右され一喜一憂する苦しい人生は終わり、自分を大切にする「自尊心を持った人生」が始まります。

ステップ1 本当のあなたの姿を知る

たとえばあなたがボランティア活動をしていても、自分の利益しか考えない人は「そんな無駄なことをして」と思うでしょう。

他者の意見と本当のあなたの姿はまったくの別物です。

たとえば赤いバラを見て、

「食べられないし、とげもあるし、毒々しい花の色だね」

と、ある人が言ったとしても、あなたはそれに従う必要はありません。

「美しく咲き誇り、繊細な美しさを教えてくれる、情熱の花」

と思っていていいのです。

あなたのことを否定的に見る人がいても、それは「真実」ではありません。

あなたは「美しいバラ」というあなたの意見を曲げず、ホコリを持ってください。

他者に合わせて、みにくい花にかえてしまう必要はないのです。

ステップ2 自分の命は感性を尊重する

あなたは必要以上に自分に我慢をさせていませんか?

他者からの支配を受け入れてしまう人の多くが、自分の痛みを感じないようにしてしまっているのです。

ぐっとこらえて犠牲になることで、相手を優先する。

それにより、相手に翻弄される。

 

自尊心とは、自分を尊重すること。

つまり「自分の痛みや感じている、ありのままを許す」ということで、「自分の命を守る」ということです。

ステップ3 どんな意見でも、全体の一部である

本来、人の数だけ価値基準があります。

A子さんは、ある友達から「ぶりっこ」と言われたことをとても気にして、自分はかわいらしくしてはいけない、かわいくしたら嫌味なんだと思い込んできました。

実際にはそれは単なる相手の嫉妬で、「とても繊細で女性らしいね」と言ってくれる人もいたのです。

けれどもA子さんは友達の意見だけを採用することで、自分に対する批判を受け入れ、そのまま苦しむことになってしまいました。

 

相手はあなたのすべてを知っているわけではなく、世界はその相手以外にも多くの人がいます。

まだ、あなたのよさを認めてくれる人に出会えていないだけかもしれません。

どんなことも「全体の一部だ」ととらえることができた時、相手の意見はあなたの存在を脅かす強大なものではなく、あくまで大海の一粒の砂にすぎないことがわかるでしょう。

ステップ4 主体的に選ぶ

あなたは生まれながらに、あなたの人生を、誰の目を気にすることなく、自由に選んでいい「権利」を持っています。

けれど、「誰かに認められたい」「他者に愛されたい」と思うあまりに、自分で人生を選ぶことよりも、選ばれることや認められることのためにがんばってしまうのです。

これは他人の評価に自分の人生をゆだねることであり、全面的に自分を放棄してしまいます。

他人の期限に一喜一憂し、いつも不安な状態が続いてしまいます。

これは、自分の存在に安心することも、自分の存在を信じることもできません。

 

「自分で選ぶ」権利をあなたが持っていることを思い出しましょう。

相手から選ばれるのを待つだけでなく、あなたも「関わりたい人」を選んでいい。

「誰を大切にするか」を選んでいい。

「誰の評価を採用するか」を選んでいい。

相手からの評価を待つのではなく、あなたも相手を評価していいのです。

 

どんな環境に身を置くのか、どれだけ人とかかわるのか、こうしたことを決める権利、選ぶ権利を行使しましょう。

これができたとき、あなたは「他人と同じ対等な力」を自分が持っていることに気づけるはずです。

これが「命の権利」を自分に許していくということです。

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ステップ5 「私は」というアイデンティティを持つ

自信が無くなっているとき、他者の言っている言葉をそのまま肯定し、そのまま従っていることがほとんど。

そこで、これからは「自分の意見を持つ」ことを心掛けてみましょう。

「自分はこう思う」「自分はこうしたい」というように意見を持ち、意志を認めてあげましょう。

自分の意見を持ちやりたいことを認められたら、「(人がどうあれ)自分はこうする」「(人が反対したとしても)私はこうしたい」というように、他者に左右されなくなります。

ステップ6 事実を認める

私たちに意外と意識していないことが、「事実を認める」です。

自信がない時は、「相手がダメだといったから、私はダメです」というように一方的に相手の基準に合わせてしまうことが起きています。

たとえば、両親がとても厳しい人で、認めてもらったことがなければ、「両親が認めてくれないから自分はダメな人間だ」としがちです。

でも実際は人にやさしいところが合ったり、いつも人がいやがる役回りをしたり、調和をはかろうと気づかっていたり、たくさんの努力やすばらしいことを行ってきた自分がいるのです。

 

あなたが実際に行動してきた「事実」は、相手がどんな判断をしようと、決して消えることはありません。

あなたがしてきたことは、ありのままの「事実」として認めてあげましょう。

 

ステップ7 「私だけが悪い」を卒業する

優しく繊細な人ほど、何かがあったときに「私が悪かったのかもしれない」と自分を責めてしまうことがります。

このとき、「他人にも原因があるかもしれない」という可能性が見えなくなります。

こんなときは、「自分と同じように他者にもできないことがある」「他者も弱さを持っている」という対等な視点から人間関係をとらえてみましょう。

あなただけが責任を負うことを、勇気を出して手放してください。

 

たとえば相手が感情にまかせてあなたを怒ったとしても、それはあなたのせいではありません。

他者にも悪いところや未熟さがあるかもしれないと考えることで、「あれ?この人は気分やなのかもな」「なにもしていないのに、嫌だな」というように、自分を責めることなく事実を客観視できるようになります。

 


実に心を癒してくれる1冊でした!

まだこれは本書の10分の1も紹介していませんので、気になる方はぜひ書店でご覧ください。

 

気持ちが落ちると、とたんに「他者の評価」しか見えなくなります。

過去のトラウマが復活してきます。

そうすると、ワタシはすごく「支配されやすい人」に転落します。

ダメですねぇ・・・・いや、ダメじゃないのか。

 

「その意見は大会の一粒の砂」

「自分はどうしたいのか」

「客観的事実からして、その評価ってどうなの?」

と、自分に言ってあげようと決めました。

 

今週も、おつかれさまでした。

せめて夜には、自分を癒してあげてくださいね。

では、また。