ストレスの最大の問題点は、そこにばかり意識が向いてしまって、心が離れないことです。
そんな不安や、過去のトラウマから離れるには、ちょっとした対処方法があります。
こんばんは、ラブです。
単純作業に没頭する~不安で仕方ない時の対処法
不安から心を離す
1つの悩み事が、常に頭の片隅で気になり続けてしまうと、余計に集中できずに仕事のはかどりまで悪くなったり。
その悪循環は、断ち切らなければなりません。
そこで脳科学者の著者は、「1つのことに没頭する」ことが有効であると提案しています。
日本では先人が悩んだ時には昔からさまざまな方法で、「没頭する」ことを行ってきました。
「お遍路さんで一人旅をする」「座禅」「茶道」「写経」などは、今でも大切にされているやり方ですね。
さらに身近なことでも「没頭する」ことは可能だと言います。
たとえば、「野菜をひたすら切る」「手芸をする」「パズルを解く」「掃除をする」など。
何でもよいのですが、比較的好きにやれることが良いそうです。
不安や緊張、巨富を感じるのは、大脳辺縁系の異常興奮です。
しかも、これが何度も繰り返す悪循環になると、パニック状態になります。
そうなると、大脳辺縁系のお目付け役、前頭葉の出番となります。
最近の研究では、料理中には前頭葉が活発に活動していることが分かってきました。
パズルや編み物でも同様に前頭葉が活動します。
しかもそうした楽しんでやれる単純作業は飽きにくいため、長続きしやすいですし、その間は意識の集中も必要になります。
前頭葉が活動し、1つのことに長時間意識を集中できること。
それは不安を忘れるためには、最高の条件なのです。
人は不安になると、他のことを何もしたくなくなり、あることにとらわれがちになりますが、何かアクションを起こしてみることが大切です。
動き出せないでいると、不安ばかりがどんどん大きくなり、ものごとが前に進まないどころか、精神的なゆとりがなくなってしまいます。
ときには、深く考えないで動くことも大切ですね。
悪い記憶によい記憶を上書き保存する~トラウマを克服する
悲しみから抜け出せない理由
「悲しみ」という感情の特徴の1つに、「心がとらわれて、なかなか抜け出せない」というものがあります。
悲しい出来事は「海馬」で短期記憶として保存された後、ほぼ間違いなく長期記憶として保存されます。
これは強い印象をともなう記憶ですから、仕方ありません。
さらに、日常でその出来事と似たような経験をすると、すぐ記憶がよみがえります。
これを繰り返すと、それは長期記憶というよりも、日常的に起きる短期記憶の集積のようになります。
そうなってくると、片時もわすれることがありません。
「良い記憶」を上書きして保存
記憶の1つの特徴として、「上書きすると思い出しにくい」ということがあります。
もちろん、まったく違う種類のことを記憶しても上書きされません。
似たような行動で、しかもそれが楽しかった時には、そのときの記憶が残って、以前のイヤな記憶は薄れたり消えたりします。
例えば野球の試合でひどいデッドボールをくらって、自分の近くに球がくると腰が引けてしまうようになってしまった・・・というとき。
こうしたトラウマ体験を克服するには、コーチなどにあえてデッドボールに近いぎりぎりの内角球などをなげてもらうようにします。
必ず内角球がくるとわかっていれば、いつ来るかわからないときよりもラクになります。
そして、ことのきたまたまうまくスイングできれば、この1打で嫌な記憶はよい記憶へと上書きされていきます。
例え嫌な記憶でも、方法を考えて努力して上書きしていけば、ほとんどの場合よい記憶になると著者は考えています。
「勇気をもって一歩を踏み出す」と言いますが、それは本当に大切なことです。
最初はとても辛く、気分も乗りません。
でも、「この不安は上書き保存ができるんだ」と考えて、作戦や対策を練ってみようと思いませんか。
具体的には、他の人の成功事例や失敗事例を研究して、繰り返し練習してみることが重要です。
そして、うまくいくと自信をつけた状態で臨み、小さくても「このあいだより成功した」という実感を得ること。
そうして1歩を踏み出していると、「なんだ、こんなことで悩んでいたのか」と世の中の色が変わって見えてくるそうです。
やってみようかと思います。
今日も暑い1日でしたね。
ビタミン補給を大切にしてください。
では、また。