何だかもやっと不安になる。
老後のこととか、20年後とか。
ビールのCMでも、「遠い先のことを考えて不安になるのは、意味がないこと」と言っているけど、不安は、不安。
この「不安」という感情は、「心配」と似ていて違います。
心配は起こりそうな不利な状況を想定し、それへの対策をいろいろ頭で練っている状態です。
その作業が高速で膨大なので、頭が真っ暗になるわけです。
それに対し不安は、入手できる情報量が少ないという点が特徴です。
「どんな悪いことが起こるのだろうか」と情報不足を頭が高速で想像して補っている状態です。
情報不足を補うため想像をふくらませた状態
情報不足を高速でカバーしようとマインドが動いている状態が「不安」です。
情報を与えると不安が消えるのも、とても面白い現象です。
マインドは、「それがなんであるか」という情報を得るだけで、その不安は消えるのです。
体調が悪くて不安でも、お医者さんに病名を聞くとなぜ体調が悪いかの不安は解消されます。
目の前を横切った白いものがポリ袋だとわかると、途端に不安は消えます。
もっと端的に言えば「あれはよく出る幽霊よ」と言われても、不安は消えます。
つまり、何かわからないものに対して情報不足を補おうとして、頭が高速で想像を繰り返しているのが不安の状態です。
「どうしよう?」を「こうする」に変える
不安を止めるには、その対象についての情報が十分に得られれば、マインドは不安から脱出できるということになります。
そのために、不安に対する情報をたくさん入手することです。
もし情報を自分で入手できなければ、自分で勝手に作ってもいいのです。
それにはいろいろなやり方がありますが、簡単なのは名前を付けること。
朝起きて昼まで元気が出ないことについてなんとなく不安になっているなら、「朝方性寝坊症」とか自分勝手な名前を付けて納得させることもできるのです。
人間の頭は言葉で考えています。
名前のないものについては考える際に取り扱うことができないので、それだけで不安要因になります。
名前を付けてあげればその点についての不安要因は消すことができます。
面白いので、ぜひやってみることを著者は勧めています。
「どうしよう、どうしよう?」と考えるばかりで結論が出ず、その考えが膨大になり不安な感情になることもあります。
より良い決定をしたいと思って、少ない情報をもとに、不足部分は想像で補っている状態です。
そのデータが膨大になると、安易に決定することに、さらに不安に感じるようになります。
この場合は「どうしよう、どうしよう?」を「こうする!」と、とりあえず仮に決めることです。
「こうする!」と、決めると、決定についてポジティブに具体的に考えを進められますから、不安から抜けることができます。
不安が消えて前に進む自信が生まれます。
不安なことに対して、「名前を付けてしまう」をやってみたら、結構面白かったです。
4月がスタートして、新しい環境になると、何かと心配やら不安やらがもやもや現れたり。
このゴールデンウイーク中にそうした感情の片づけをちょこっとでもできれば、と思います。
今日はゆっくりできましたか?
のんびりできた方も、忙しかった方も、今夜は素敵な夢が見られますように。
では、また。