心配や悩み、イライラや憂鬱などの感情は、どんどん私たちをいやな気分にさせていきます。
それでいて、忘れようとしてもなかなか解消できない「手ごわい感情」です。
それに気づいたとき、「とりあえず、歩いてみる」ことによって、雑念を引き出してしまうことで、片づけていくというやり方があるそうです。
思考を引き出して、どんどん棚上げする
思考の種(雑念)に気づいたら、それらをどんどん棚上げしていく、という方法を以前この本で読みました。
「手ごわい思考」は、もとをただせば、マインドが欲を実現したくてムダ働きしたり、道に迷って不調になっていて、不幸だったり嫌な気分になったりするのです。
手ごわい感情を起こさないために、その間違いを止めます。
火種は見つけ次第消すのがとても合理的。
棚上げには、いくつか方法があります。
まず、「後で考えよう」と、考えを先送りすること。
コツは「大事なのは分かった。確かに重要だよね」とマインドが大切に思っていることをいったん認め、「でも、後で考えようね」と、その考えから手を引かせることです。
また、自分で何とかしようとするのをやめる、もう一つの「棚上げ」方法もあります。
これは思考が止まらず感情が高ぶったり、苦しい感情がしつこく起こったときに効果的です。
こうした棚上げをしていくと、しだいに考える案件が片付いて頭がすっきり。
歩くなど慣れた動きをしているときは、その片づけをするよい機会です。
まず、姿勢を正しくして、なるべく腹式呼吸をしながら、ゆっくり歩きます。
「右足を上げる、運ぶ、おろす」
と、頭で実況中継しながらでもよいですから、歩くことに意識を集中してください。
すると、マインドは
「歩くなんてことは考えなくてもできるから、もっとましなことを考えましょう」
と、今一番重要だと思っている案件を選び出してきます。
「そうか、じゃあ、それは散歩が終わってから考えよう」
と、それを手放し、意識をまた歩行に戻してください。
すると、マインドはまた
「そんなことより・・・・」
と、案件を持ち出してきます。
また、棚上げします。
こうして、どんどん手放していくと、次第に残りの案件が少なくなり、頭の中が穏やかに静かになってきます。
これを1回10分程度行ってみると、ずいぶん頭がすっきりしてきます。
豊かで幸福な気分になります。
足元に
「あっ、こんなところに花が咲いていた」
と気づけることでしょう。
歩いていると、確かにもやもやした悩みが次々と浮かんできますよね。
それを片っ端から「後で考えよう」とか、「あの人に頼ってみよう」とかして、棚上げしていくと、すっきりするのかも。
今日やってみようと思います。
家の中でですが。
少しはのんびりできましたか?
明日からの1週間が、あなたにとって素敵な毎日になりますように!
では、また。