ストレスというと、体調を悪くさせ、うっかりすればガンを発生させる悪者だと思っていました。
しかし、まったくストレスが無い状態だと、それはそれで調子が悪くなるそうです。
それならば、ストレスを味方につける。
そんな方法があるそうです。
「ストレスは健康に悪い」と思うと、死亡リスクが高まるという研究結果があります。
日本のほとんどの大人がそう思っていると思うのですが!?
「ストレスは健康に悪い」と思うと死亡リスクが上がる
1998年にアメリカで3万人の成人を対象に行われた調査で、参加者に対してつぎのふたつの質問が行われました。
「この1年でどれくらいのストレスを感じましたか?」
「ストレスは健康に悪いと思いますか?」
8年後の追跡調査で、3万人の参加者のうち誰が亡くなったかを、住民情報等にて調査しました。
悪いニュースからお伝えすると、結果、強度のストレスがある場合は、死亡リスクが43%も高まっていたことが分かりました。
しかし、死亡リスクが高まったのは、強度のストレスを受けていた参加者の中でも「ストレスは健康に悪い」と考えていた人たちだけだったのです。
著者はこの点に注目しました。
強度のストレスがかかっていても、「ストレスは健康に悪い」と考えていない人たちには、死亡リスクの上昇が見られなかったのです。
それどころかこのストレスが強いグループは、参加者中でもっとも死亡リスクが低かったのです。
ストレスがほとんどない人たちよりも死亡リスクが低かったのですから、非常に驚きです。
研究者たちの結論は、「人はストレスだけでは死なない」ということでした。
ストレスを受け、さらに「ストレスは健康に悪い」と考えていると、死亡リスクが高まるのです。
推定では、「ストレスは健康に悪い」と思い込んでいたことで、寿命より早く亡くなったと考えられる人の数は、その8年間で18万2000人にのぼりました。
愕然とする数字でした。
年間2万人を超えるからです。
この思い込みで死亡した人の数は、皮膚がんや、エイズや、殺人による死亡者数を上回り、全米の試飲トップ15位に相当することになります。
著者はずっと「ストレスは身体に悪い」と力説してきた人だったので、いっそこの研究結果を見なかったことにしようかとも考えました。
研究者たちはこの要因を探るため、性別、人種、民族性、年齢、教育、収入就労状況、配偶者の有無、喫煙、運動と様々な要素との関連性を調査しました。
しかし、いくら調べても、なぜ「ストレスは健康に悪い」という思い込みが死亡リスクの上昇に結び付くのか、その理由はわかりませんでした。
とはいえこの研究では、参加者のストレスについての考え方を意図的にそうさせたわけではないので、「ストレスは身体に悪い」という思い込みが死につながったとはできないはずです。
もしかしたら、そう考えていた人たちに、もっと強い生活の中で感じるストレス原因があったのでは?あるいは、とくに弱い性格だった可能性があるのでは?
そう思いながらも、著者は迷いました。
生活習慣よりも、考え方は強く寿命を決定づける
けれども、健康心理学の中で、「ストレスについての考え方が、健康状態を左右する」ことはあり得ることでした。
例えば、年齢を重ねることにポジティブな考えを持っている人は、ネガティブに考える人よりも長生きします。
イェール大学のある有名な研究では、中年の男女を20年にわたって調査。
結果、中年期に年齢を重ねることをポジティブにとらえていた人たちは、ネガティブにとらえていた人より、平均寿命が7.6歳も長かったのです。
さらに他の例です。
運動をかかさず、タバコも吸わず、血圧もコレステロール値も正常値を保つなど、健康維持のために重要なことをきちんと守っても、そのような節制をしない場合との平均寿命の差は4年未満であることがわかっています。
ものごとに対する考え方が大きな影響を及ぼすもう一つの例は、信用に関すること。
「ほとんどの人が信用できる」と考えている人は、長生きする傾向にあります。
デューク大学が15年かけて行った研究では、55歳以上の成人で「人を信用できる」と思っていた人たちの60%は、15年後の研究終了時にも生存していました。
それとは逆に、「人は信用できない」と思っていた人たちの60%は、研究終了時にはすでに亡くなっていたのです。
ストレスを強く受けようとも、「これしきでは、自分の健康の害になったりしないのだ」と捉えなおしちゃいましょう。
今日もがんばったあなただから、絶対長生きしなくてはなりません。
いまが、辛いなら、なおのこと長生きしてしまいましょう。
たくさんの波を乗り越えたからこそ、円熟した未来が待っています!
手相が短いワタシですが、シャープペンで描いて伸ばしてやろうと思います。
年齢を重ね、経験と知識を重ねた未来を、楽しみに生きていきましょうね。
ワタシは、年齢をもっと重ねてから、おだやかな恋がしたいなぁ。
明日が、あなたにとってキラキラの素敵な日になりますように!
では、また。