猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

「悔しさ」は当然の感情。自分を責めてはいけない~『「困った感情」のトリセツ』

職場でも学校でも、何かと「悔しさ」を感じてしまうことってありますよね。

そんな自分にもうんざりしたりするのですが、かといって全てにリベンジできるわけでもなく、モヤモヤしたり。

そんな感情を今日は片付ける方法を勉強したいと思います。

 

こんばんは、ラブです。

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「あったかもしれない可能性」を失ったサイン

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悔しさには2つの定義があります。

1つ目は、

「お気に入りのものを、情報を入手するのが遅くて、手に入れられなかった」

などの感情。

この場合は無理なものは無理なので、悔しい目に遭った自分を慰めることが最短の癒しの方法です。

友達と飲みに行く、自分に特別なプレセントをする、一晩大泣きするなど、「わかりやすい」ものであることが有効です。

そして、次に同じチャンスが来た時にどうするか、改善策を考えておけばいいのです。

 

ただし、慰めとは反対方向、つまり「なんて馬鹿なワタシ!」などと自虐的な方向に進むと、いつまでも悔しくなり、過去をなかなか手放せなくなります。

ポイントは

1 自分を慰めること

2 過去にとどまった頭(取り返しのつかない過去についての感情ですから)を現在にもどすこと

です。

「自分の尊厳」を傷つけられたサイン

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二つ目の悔しさは、もっと難しいものです。

たとえば、

「人前で侮辱された。悔しいので仕返ししてやりたい」

どんな人間にも尊厳があります。

それは、どんな人間も尊いもので、他人が侵してはいけない部分がある、ということです。

「侮辱」は、まさに「侵されてはならない部分が侵された」ことであり、「自分の領域にとても失礼な形で踏み込まれた」ということです。

しかし、こんな例もあります。

「仲の良かった友達が、自分以外全員結婚したのが悔しい」

結婚は、それぞれの事情や生活の中で怒ったり怒らなかったりするもので、別にその友達グループが意図してそうしたわけではないはず。

でも、主観的にはどうにも「自分だけが取り残された」「自分だけが人間としてかけているというダメ印を押された」と、自分の尊厳を傷つけられているように感じてしまうのも自然なことです。

「比較」が尊厳を傷つける

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直接傷つけられたわけではないのに、自分の尊厳が傷つけられたような気持ちになってしまう・・・。

それは、この二つ目の悔しさは、「比較」と深い関係にあるからです。

他者と比較して、自分が劣っていると思うと、それが「尊厳が傷つけられた」というふうに感じてしまうのです。

例えば、

「親友は比較的お金のある人と結婚して、私は貧乏な人と結婚。

豪華なランチを楽しむ親友に比べ、貧乏暇なしに働く私。悔しい」

ここで考えるべきなのは、「本当に自分は、お金持ちと結婚したかったのか」どうかです。

昼間から似たような立場の人と豪華なランチが食べたいのか。

そこでの話題を楽しめるのか。

それが自分が歩いてみたい人生だとはっきり言えるのか。

 

そうやって、具体的によくよく考えてみると、「そういう生活は向かないだろう」と考え直せるかもしれません。

しかし「昼間から豪華なランチ=幸せに違いない」とい狭い視野で比較してしまうと、「自分の方が幸せではない(=人間としての尊厳を傷つけられている)」ような気になって、悔しさを感じてしまうのです。

ポイントは、

「誰かと比較してくやしさを感じる時は、『では、自分はその人になりたいのか』を冷静に考えてみること」

です。

キーワードは、「これでよい」

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こんなニュースに悔しさを感じることもあります。

「同期入社の同僚がヒット商品を作って、社長賞をとった。

自分のほうが毎日残業してがんばっているのに。

悔しくて、素直に「おめでとう」と言えない」

 

このような衝撃を受けると、私たちは「理由探し」を始めます。

ただ衝撃を受けたままでは、態勢を立て直すこともできないし、また次にいつやられるかわからないので、その原因を解明しようとするのです。

「うまく上司に取り入ったから?」などと同僚に対する猜疑心が浮かぶのは当然のこととして、理由探しの目は自分自身にも向かいます。

「自分の能力が下なのか」

「どうして上司にもっとアピールしなかったのか」

など、自分に足りなかった(であろう)ことを責め始めるのです。

毎日残業でがんばっている自分に対して、そんなふうに責めてしまったら、尊厳が傷ついてしまいます。

ですから、この例の場合、悔しさを感じて当然です。

 

ここで大事なのは、やはり視野を広げることです。

「社長賞をとった」ところだけ見れば、恵まれた同僚であることに決まっています。

しかし、一度ヒットを出せば「次は?」というプレッシャーもかかってきます。

あるいは「社長賞をとったのは、まぐれだったね」と言われないように、というプレッシャーもかかります。

他の人にやっかまれることもあるでしょう。

成功者ゆえのプレッシャーは、ときに人を押しつぶしてしまうほどの重みをもつものです。

その間こちらは着々と誠実に努力することができます。

コンスタントに賞を摂れるようになるかもしれないし、そうでなくても実力を持った存在になるかもしれません。

今悔しくても、自分の道を進むことで、いくらでも挽回することができるのです。

 

悔しさを感じたら、「ああ、今衝撃を受けているのだな」と悔しさを受けいれ、日常生活に戻りましょう。

「今はこれでよい」をキーワードに、自分のやり方で誠実に進めていくことです。

それは尊厳を高め、傷つけることはありません。

ポイントは

「悔しさの陰に『衝撃』を見つけること。

『衝撃』が見つかったら、内容を深追いせず、普段の自分に戻るよう心がける」

です。

「仕返し」は自分を傷つける

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たとえば

LINEで自分を仲間外れにしたグループができ、悪口を言われた

などの場合。

二つ目の「悔しさ」と「なんとか仕返ししたい」は、セットのような気持ち。

しかし、仕返しして本当に気分がよくなるということは、まずありません。

多くの人は、「できるだけ良い生き方をしよう」としているもの。

相手をひどい目に遭わせても、実際に気持ちがすっきりすることはほとんどないのです。

 

何故かというと、相手に仕返ししても、自分の尊厳は取り戻せないからです。

大事なのは、自分の尊厳であり、それを守れるのは自分自身しかいません。

人を仲間外れにして悪口を言うのは、尊厳のある人間のすることではありません。

そんな人に「仕返し」することも、同じレベルにあなたを下げることです。

 

しかし、この場合何もしないことしかできないのでしょうか。

 

ここで悪口を言っているグループについて考えてみます。

このグループに渦巻く感情は「怒り」です。

きっと、人から大切にされず、ストレスでいっぱいの生活を送っています。

あるいは何となくそこに混ざっている人は、自分が仲間外れになるのが怖くて

、自分の尊厳を売り渡しているのです。

いずれにせよ、自信のないかわいそうな人たちです。

そんな人たちと仲良しでいる必要はありません。

「困っていて、ヒマな、かわいそうな人たち」と正しく判断して、あなたの人生の登場人物ではないと考えた方がよいでしょう。

「ガツンとやらないとさらに増長する」と考える人は、「怒り」の章を参考にしてください。

 

understandlove.hatenablog.com

 ガツンとやることで、怒りが怒りで対応すること、尊厳を傷つけあうこであって、解消することではないのです。

「嫉妬」を向けられたら、何もしない

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相手があなたに「悔しさ」を向けている場合もありますね。

悔しさが自分に向けられた場合、近い感情として「嫉妬」があります。

この「嫉妬」は、事件にすらつながるエネルギーを持っています。

 

たとえば、あなたが先輩より早く昇進してしまった場合。

それを先輩に気を遣って「本来は先輩が昇進するはずだったのに、間違った人事ですね」などと言うと、かえって「昇進で追い抜かれた」という部分が強調され、先輩の尊厳はさらに傷つけられます。

 

つまり、へたにコメントすることで、相手の悔しさが強まってしまうのです。

あなたが何かをすることで、相手の悔しさを消すことはできない性質のものです。

そう観念して、関係が多少ぎくしゃくしても、触れずにおくことが、最も安全なやり方と言えます。

「いつまでも悔やんでいても仕方ない」は危険な言葉

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「彼にあんなことを言わなければ、別れなかったかもしれないのに」

こんなことを言っている人に、

「いつまでも過去のことを悔やんでも仕方ないでしょう」

と言いたくなることがありますが、取り返しのつかないことになる可能性があります。

 

「あんなことを言わなければ・・」の部分だけは、後悔の「1つ目の悔しさ」に見えますが、恋愛の「ふった」「ふられた」は、尊厳にかかわる「2つ目の悔しさ」。

つまり、この人が何度も過去のことを言い続けるのは「悲しみのプロセス」の一部です。

とすると、相手のプロセスを尊重することが必要ですし、肯定的に話を聞いてあげるのが最もよい対処方法です。

それを「悔やんでも仕方ない」と言うと、過去に不運に見舞われた上に、人からバカにされたととられ、悔しさが怒りとしてあなたにぶつけられてしまう可能性があるのです。

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悔しいという感情は、ばねにすることもできますよね。

「次はこの失敗を繰り返さないぞ」「次の試験は対策を立てて合格するぞ」などの力にもなります。

 

ただ、「(元)彼が悔しがるようなイイ女になってやる」というよくあるパターン。

これは、「悔しがらせる」ことに注目するので、自分の尊厳が取り戻せないのです。

 

ちゃんと「悲しみのプロセス」をたどり、いつもの日常生活を取り戻すことこそが重要だと著者は言います。

ゆっくり休んで良い夢を。

では、また。

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別れた恋人、なくした人・ものなど。「悲しみ」との向き合い方~『「困った感情」のトリセツ』

こんな時期は亡くなった人の思い出にちょっと胸が痛くなったりします。

「元気にならなくちゃ」と思うのですが。

そこで悲しみという感情を消化していくプロセスを、今回は勉強したいと思います。

 

こんばんは、ラブです。

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「悲しみ」の役割

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「悲しみ」という感情の本来の役割は「何かを失った」と知らせることです。

大事な人やペット、大切なものなどを失うと、私たちは「悲しみ」を感じるようになります。

「悲しみ」を感じると、引きこもりがちになったり、全体的に内向きになったりします。

楽しく賑やかな場所が苦痛に感じることもありますね。

これは、「悲しみ」が「今は自分をいたわるとき」ということを教えているのです。

このサインに従って、外向きの活動を控えてみたり、失った人やものと向き合い、「悲しみのプロセス」を通る必要があります。

癒すにはプロセスが必要

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私たちは大切な人やものを失うと、最初は「信じられない」と否認する気持ちになります。

その後、本当に失ってしまったことを実感すると、激しい感情的なプロセスに入ります。

この中心になる感情は「悲しみ」ですが、他にも「怒り」や「後悔」、「不安」「寂しさ」など様々な感情が出てきます。

この時期は辛いのですが、しっかりと気持ちを感じていく必要があります。

たとえば、悲しみの対象が亡くなった人であれば、亡くなった人との関係をいろいろ感じながら、再構築をしていく時期です。

悲しみを抱えながら、今を生きる

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この時期を徐々に乗り越えていくと、その人はただの「亡くなった人」ではなく、「自分に本当にいろいろなことをもたらしてくれた人」なのだ、という感覚を持てるようになります。

生きていたときよりも近くに感じられる、という心境に達する人も多いです。

こうなると、亡くなった人と向き合う「過去」から、再び「現在」に視点が戻ります。

亡くなった人への思いを抱えながらも、現在目の前にいる人に心を開き、現在やるべきことを元気にやっていけるようになるのです。

「悲しみのプロセス」をちゃんと進めないと、いつまでも生活は、亡くなった人がいたときのままです。

人によっては、遺品にもまったくてがつけられず、その人がまだ生活しているかのような家で暮らしている人もいます。

しかし、それは現在の生活のための環境とは言えません。

遺品1つを手に取るたびに、あるいは処分するたびに、強い悲しみを感じるでしょうが、悲しむことによって心は一歩ずつ前進するのです。

悲しみが強すぎて不安な場合

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「悲しみのプロセス」がなかなか進まない人の中には、「この悲しみに向き合ったら、自分がおかしくなってしまいそう」という不安を感じている人が少なくありません。

でも、安全な環境で感じることができれば、悲しみが人の心を壊すということはありません。

「安全な環境」というのは、理想は話を温かく受け止めてくれる人がいる場です。

本当に怖くなったら、セラピストやカウンセラーの力を借りるのもよいです。

亡くなった方への手紙を書いてみる、というのも「安全な環境」で悲しみを感じる手段です。

逆に何が「危険」かというと、「その程度の事、誰でも経験しているわよ」「それあなたが悪い」「どうしてもっと良くしてあげなかったの」などと、一見励ましているようでいて、悲しんでいる現実に対して否定的な口を出してくるような人と一緒にいることです。

 

癒すことは忘れることじゃない

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「悲しみ」はプロセスが大事です。

これは失ったのが「もの」であっても同様です。

また、悲しみの特徴として「長引く」ということがあります。

「怒り」などは対処すればすっきりしたりしますが、悲しみは生涯にわたって思い出したときに悲しくなったりすることもあるものです。

その強度や頻度は減っていきますが、悲しみをゼロにすることは、目標にしない方がよいでしょう。

 

一方、悲しむのをやめてはいけない、と感じる人もいます。

悲しむのをやめることは、失った相手を忘れることになる、と思ってしまうのです。

しかし、「悲しみのプロセス」は、相手を忘れていくことではなく、相手との関係を再構築していくものです。

 

「悲しみのプロセス」のそれぞれ段階で、相手についての感じ方が変わってきます。

「あの人を失った人生に価値はない」

「おいていくなんて、酷い」

「もっと優しくすればよかった」

など、いろいろ湧いてきます。

生きていたときと、生きていないときの相手との関係性は、大きなところでは変わらなくても(愛している、など)、いろいろな面で変わっていくのです。

そうした変化のプロセス、関係の再構築を誠実に行うことこそが、相手を大切にすることだと著者は考えています。

別れた相手の幸せな写真がSNSでアップされて辛い場合

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死別だけでなく大好きな相手との別れは、とても強く悲しみの感情を感じますね。

ここにも「悲しみのプロセス」は必要です。

始めは、別れてしまたという現状を否定したくなります(①否認)。

しかし、いろいろ関係性を振り返ってみると

「自分の方がかなり無理をしていたから続いていた関係性だった」

「あの人と一緒の時、そういえばいつも不安だった」

など、「すばらしい関係」以外の面を思い出すものです(②様々な気持ち)。

そんな思い出をいろいろ味わっているうちに、次の恋へと目が向いてきます(③受容)。

 

もしも、このプロセスを通らずに、刹那的に「誰でもいいから癒してほしい」と異性と関係を持っても、かえって悲しみが増してしまうのです。

SNSで何度も傷つけられる

ここまでの「悲しみのプロセス」死別と同じですが、生きている(元)恋人の場合、その後の人生の継続により「今どうしているか」が見えてしまうものです。

「今の(元)恋人」を知ることで、いくつかの反応パターンがあります。

「ええ、こんな人だったの?」と百年の恋も醒めることもあれば、多くの場合は「自分はこんなに悲しいのに、相手は充実した毎日を送っている」と悲しく思うものです。

このパターンは、何度も相手にふられているようなものです。

それに気づいたら、SNSを見るのをやめるなど、自分を大切にするための対処をしてもらいたいと思います。

そもそもSNSは、その人の「一番より部分だけ」が往々にして載せられ、情報がやや盛られていることもあります。

たとえ相手が悲しんでいても、それを載せるのはごく少数でしょう。

そのような「作られた」「偏った」情報で、何度も自分を傷つける必要はないのです。

他人が悲しんでいる場合

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大切な人やものを失くした、というような人に対して言葉が見つからないことは多いでしょう。

また、どう振る舞ったらよいかわからず、腫れ物に触るような気分になることもあります。

しかし、そこには「悲しみのプロセス」があることを思い出せばよいのです。

「落ち込まない」、でも「励まさない」

「悲しみのプロセス」を歩んでいる人に対して、できることは、「大切に見守ること」です。

プロセスを尊重するということは、そこに介入しないこと。

せいぜい、「何かできることがあったら、いつでも言ってね」程度の声かけが現実的です。

また、ある人が自分の悲しい体験を話して来たら(たとえば、乳がんで乳房の切除をすることになったなど)、一緒になって落ち込まないようにすることも重要です。

思い切って打ち明けたら、相手も暗く重くなってしまったとき、人は「ああ、打ち明けなければよかった」と思うものだからです。

 

打ち明け話は、基本的に温かく聞くのが一番です。

何か言うとしたら、「信頼して話してくれてありがとう」「できることがあったら、いつでも言ってね」程度です。

くれぐれも悲しみの主役の座を奪わないように。

一緒に落ち込まないと相手に悪いのではないか、と思う人もいますが、必要なのは「落ち込み」ではなく「温かさ」。

こういう時期に必要なのは、温かい支えです。

言うまでもありませんが、「あなたなら大丈夫、乗り越えられる」と勝手に決めつけないように。

「わかってくれない」と思われたり、「乗り越えられない自分は弱いの?」と思われたりしてしまいます。

「あなたなら大丈夫だと思うけれど、それにしても辛かったね」がギリギリ許されるかもしれない限界です。

また、「亡くなった人の分までがんばって」「いつまでもメソメソしていないで」など、本来は善意の言葉が悲しんでいる人を追いつめることがよくあります。

悲しみのプロセスは無理に進めようとしてはいけません。

ポジティブな言葉かけが功を奏したように見えた時は、見せかけにすぎないか、プロセスが逆行したか、道をそれた時です。

「がんばって」と言われることで、プロセスが逆行したり、自分を否認することでこじれてしまうのです。

本人は現状でいっぱいいっぱいなので、周りがどんなアプローチをしても進みません。

 

悲しみにくれる相手に対しては、どんなときにも本人の現状を肯定する必要があります。

亡くなった人の後を追いたいなどと言われたときも、「絶対に生きていてほしいけれど、そんな気持ちになるのも仕方ないね。なんでも遠慮しないで話してね」と言う形で肯定しましょう。

悲しんでいる本人も、「今は悲しくて仕方ないんだな」「いつかまたバリバリ働けるようになる」程度の見通しをもって、思ったよりも自分をコントロールできない現状を肯定することが大事なのです。

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悲しみという感情には、たくさんの時間が必要なんですね。

また、他の人の悲しみには声をかけづらいときがありましたが、「一緒に落ち込まない」「励まさない」「肯定する」という方法がよい様子です。

 

ゆっくり休んで、よい夢が見られますように。

では、また。

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「不機嫌」な自分を理解して、対処!不機嫌な人に振り回されない方法~『「困った感情」のトリセツ』

「不機嫌」は「今は本来の自分ではない」というサインです。

部下の失敗に強烈に起こってけれど、気持が収まらず不機嫌になってしまったり。

他の人がちやほやされて不機嫌になったり、朝食の夫婦喧嘩を引きずってしまったり。

体調によって機嫌が今一歩になってしまったり。

そこに大切な対策は、「今は自分本来の自分ではない」と認識することです。

 

こんばんは、ラブです。

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まずは「自分の不機嫌」に気づくこと

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いろいろ不機嫌がありますが、「不機嫌」という感情があなたに対して伝えているのは、「本来のあなたが発揮できていない」ということ。

そこで必要な対策は、「今のあなたは、本来のあなたではない」と認識することです。

そして、「そういう日は静かにしている」「機嫌がよくなるのを待つ」など、機嫌を良くするためにやっていることを試してみるのが、基本的な対処法です。

つい周りへの当たりが強くなってしまった場合

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「本来の自分が発揮できていない」状況なだけなのに、周りに当たったりすると、「この人って、他人につらく当たる人なんだ」と人格について誤解を受けかねません。

不機嫌な日には、「ごめんなさい、今日は機嫌がいまいちだから、態度が悪いかも。でも気にしないでね」などの前置きをしてみると、安全です。

ポイントは「今日のふきげんな自分は、本来の姿ではない」とあらかじめ強調することです。

不機嫌な自分が本当にイヤになる場合

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不機嫌は、人間らしい現象です。

もちろんいつもご機嫌でいられれば一番なのですが、体調や周りとの関係で不機嫌になることは誰でもあるのです。

ですから、そんな自分を嫌いになるのは変な話なのです。

不機嫌な自分を嫌いになっていると、もっと不機嫌になってしまいそうです。

それよりも、すぐにご機嫌になる方法をみつけることです。

ポイントは、不機嫌な自分を嫌いにならないこと。

そもそも不機嫌は自分も楽しくないのですから、そんな自分をいたわる姿勢が大切なのです。

不機嫌が最近ずっと続いている場合

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「きっかけがある不機嫌」なら良いのですが、「最近続いている不機嫌」なのか。

女性ならば月のリズムによるものならば、専門家との相談でかなり軽くしたりリズム管理が可能になるのでお勧めです。

常にイライラしがちな場合、そこにうつ病が隠れている可能性もあります。

実はうつ病の症状でイライラする人は少なくありません。

不機嫌なのは、意識が「今」にないから?

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多くの「不機嫌」は過去の「何か」を引きずっている状況です。

「頑張っているのに上司に叱責された」

「朝夫婦喧嘩をして、納得できていない」

など、不機嫌な気持ちには、それを引き起こした「過去」があるはずだと著者は言います。

「おべっかばかり使う人は嫌い。見ていて不機嫌になる」

という場合、思い出せなくても、「おべっかばかり使う人がイヤだと思った経験」は、自分のデータベースに保存さていたりします。

だから、過去から現在に頭を切り替えるだけで、不機嫌が治ってしまう、ということはあります。

そうしたことから「不機嫌」に有効な対策は、「ちょっとした気分転換」です。

過去から現在に頭を切り替えることができるからなのです。

 

外に出て伸びをしてみる。

感じの良いカフェで少し時間を過ごしてみる。

その辺を歩いたり、走ってみる。

笑ってしまうような何かをする。

 

なぜなら、気持ちよさや面白さを「感じる」ことができるからです。

「感じる」のは今にしかできないことなのです。

 

不機嫌というのも「今」、感じている感情のように思えますが、よく考えるとそうではないことが多いのではないでしょうか。

過去から引きずっている「思考」に反応しているに過ぎない、つまり「思考」に反応しているのです。

「感動するDVDを観る」「過去に自分を感動させた手紙を読む」など、今感動を味わることができると、不機嫌を吹き飛ばすコカが期待できます。

女性は、月のリズムを書き出してみる

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女性の場合は、体調由来の不機嫌がホルモンバランスによるものであることもあります。

過去を引きずっているというのとは全く事情が違います。

これは日数で調べると、実にドンピシャで「身体がどうにも重くなる日」が出ますので、把握しておくことで、非常に自分の機嫌をじょうずにとれるようになります。

「ああ、今日は身体が重い日だ」とわかっていたら、「何か他の人に理由があるから」ではなく、「パターンとして」自分を把握できるので、安心できます。

体調の問題なので、「睡眠時間を長めにとる」「休憩時間をこまめにとる」「今日は階段上りをやめておく」など、対策もたてられますので、実にラクです。

不機嫌な日はやることを先送りにする

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気分転換で改善できない日、あるいは気分転換する時間もない時は、不機嫌な状態のままでいることになりますね。

不機嫌な日は、いろいろコンディションが悪い日です。

ですから、無理せず「体調が悪い」と言って(嘘じゃない)、ハードワークを免除してもらうことも必要かも知れません。

不機嫌な日にちょうどよいのは、あまり頭を使わない単純作業です。

重大な判断も、できれば先送りにすることは大切です。

不機嫌な時の判断は、決して適切な判断ではないのですから。

不機嫌な人と一緒だと、こっちまでイヤになる場合

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これは、当然の現象です。

せっかくポジティブなことを言っても、ネガティブな反応しか返ってこないから、イヤな気分になってしまいますね。

この場合、「相手の領域」を尊重することで、かなり解決できます。

その人は何かの理由で不機嫌になっているのでしょうが、それはあくまでも「相手の領域」の話。

領域外のこちらはよくわからないですが、「今は不機嫌でいること」が相手には必要なプロセスなのでしょう。

そうとらえ、

「何かあったんんだな。機嫌を悪くするような劇事があったのか、体調が悪いのか。

不機嫌でいることは、相手にとっても気分が悪いことだから、かわいそうに」

と思えば、イヤな気持ちにもなりにくくなります。

不機嫌でいることが本人にとって気分の悪いことだという認識は、不毛な敵対関係に陥らない、という意味でけっこう重要です。

周りにむかつく人が多い人の場合

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周りのさまざまな人や現象にいちいち腹が立つという人がいます。

これは、おそらくその人の周りの人の問題ではなく、その人そのものの機嫌の問題です。

もしもあなたが、そんな自分に気づいたら、自分の気持ちを「親友ノート」に自分の気持ちを書いてみて、「不機嫌になるのも仕方ないよね」「でも、こんな日でも静かに過ごぜたね」とあなたを許してねぎらっていくことが大事です。

いつも機嫌がいい人になりたい場合

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状況によってはイラッとすることが仕方が無くても、少しずつトレーニングすることで、不機嫌は手放していくことができると著者は言います。

 

不機嫌な時、私たちの頭は「べき」で支配されています。

 

まず目につくのは相手に対しての「べき」でしょう。

全てスムーズに運べば、不機嫌になる必要などないからです。

「相手は〇〇であるべきなのに違う」ので、不機嫌になるのです。

ただ、ここで対策として注目したいのは、そんなときは、自分に対する「べき」が隠れているということ。

部下が思うように動かなかったり、家族が勝手で不機嫌になるなら、「部下はちゃんと動くべき」「家族はもっと言うことを聞くべき」などの「べき」があります。

しかも、自分に対しても「私は部下をちゃんと動かして業績を上げるべき」「私は家族に言うことを聞いてもらい、よい家庭を作るべき」を押し付けているのです。

不機嫌にならないために「自分の事情に寛大になる」

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不機嫌にならないための工夫として、一番に大切なことは「自分を大切にすること」「自分をいたわること」です。

相手を変えることはできませんが、あなたの気持ちを解放することは、あなただけができることです。

キーワードは、「今はこれでよい」です。

自分の頭で作り上げた「べき」が現実とずれていると、不機嫌になるのですから、「今はこれでよい」がキーワードです。

普段から自分に対して「今はこれでよい」と言い聞かせること。

ホルモンバランスで体調が悪い時も、「今はこれでよい」と思えば、余計な不機嫌を抱え込まずに済みます。

 

いつも機嫌が良い人は、自分自身に対して寛大さも持っている人。

自分を正当化するのではなく、自分の事情をくんであげられるのではないでしょうか。

そうした人は、他人に対しても寛大になれるのです。

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自分の不機嫌をじょうずにコントロールできるようになりたい!

それにはまずは、自分の事情をくんであげること、のようですね。

 

今日はゆっくりできましたか?

今夜も素敵な夢が見られますように。

では、また。

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押しつぶしてくる「不安」のトリセツ~『大人のための「困った感情」のトリセツ』

不安で押しつぶされそうになることって、ありませんか。

そんなときは、ノートに書き出してみたり、他の単純作業に集中したり、場所を変えたりするなどの方法がありますね。

 

今回「不安」を解消する方法として提案するのは、「不安な自分に気づくこと」と「不安を分別すること」です。

 

こんばんは、ラブです。

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不安のトリセツ

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不安という感情は、大切な役割があります。

本来の役割は、「安全が確保されていない」と私たちに知らせることです。

未知の場所、知らない人に会うときに

感じてしまう不安は、「これは危険かもしれない」という信号なのです。

 

ただの信号ですから、正しく使うことこそが大事です。

安全を確保するために努力してもよいでしょうし、ある程度のリスクを頭に入れて、慎重に行動して行動するのも良いでしょう。

 

しかし、不安ばかりが増大してしまうこともあります。

そんなときにその不安ばかりを気にしても、余計に何もできなくなってしまいます。


そんな時は、その「不安」になる理由を客観的に考えてみましょう。

その不安は減らせるのか?

減らすにはどうしたらいいか?

自分はどう行動したらいいのか?

これが正しい「不安」という感情の用い方です。

「人間として弱いから不安になる」は迷信

「不安を感じるなんて、気が弱い証拠」と言うのは、全くの迷信です。

「不安」になるのは、あなたの脳の安全装置が正しく働いているから。

それを「人間的に弱い」と価値判断を加えるのは変な話です。

 

また、人によっては、「不安になること」は「上手くいかないサインだ」と勝手に決めつけてしまう人もあります。

そうしたことを「自分で実現させる予言」と専門的にはいいます。

不安ながらも何かに取り組んだとき、誰でもありがちなミスを自分がしてしまった場合などに「ほら、やっぱり自分ダメなんだ」と余計な意味づけをしてしまいます。


「不安」で手につかなくなったら

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不安を感じたときに、何も手につかなくなってしまうことがあります。

それがさらに進んで「不安だからやめる」という思考パターンが出てきてしまうこともあります。

しかし「不安」は、もともとの働きの目的として、活動を中止するための感情ではありません。

「慎重になりましょう」という程度の感情です。

ですから、このあとにも紹介する方法も参考にして、不安をやわらげていきましょう。

「不安だ」と口にすることで、他の感情に化るのを防止する!

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人はつい、不安なあまりに、相手をつい責めてしまうということもあります。

 

例えば、育児に不安があるけれど、夫が忙しくて相談にのってくれない場合。

「今夜もまた遅いの?それで父親といえるの?」と責めてしまうとしたら?

そんな言い方をしてしまうと、夫は不安である妻の気持ちを汲み取れず、ケンカになってしまうかもしれません。

「不安なことがあるから、あなたと話すと安心できるの。電話してもいい?」と言えたら、忙しいけれど時間をさく気持ちに持っていけそう。

そんな奥さんはかっこいい!

すばらしい!!

「不安な気持ち」は勇気をもって素直に伝えることができたら、最強ですね。

何よりもまず、「自分の状態」に気づくことって、大事なのです!

不安は実に多くの感情に化けるものです。

「怒り」もその1つです。

不安がある人はピリピリと人に当たってしまうことがおおいものです。

ですから不安におびえていても、周りからは「怒って」見えるのです。

 

「不安」が自覚できれば、そう伝えることで人は助けてくれます。

自覚すれば滅多にトラブルにつながらない、と著者は断言します。

確かに、不安を自覚できていないときに、ワタシは大失敗してますねー。

自分が抱えた不安に気づかないで、「あの人のせいでイライラする」などと思っていると、言われた方は本当にたまりませんよね!!

困ったことになってしまうでしょう。

不安が嫉妬という形であらわれる

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不安の対処の仕方には、

「没頭できる単純作業に集中する」

「トラウマになっていたら、同じような経験をあえてやって記憶を上書き保存する」

という方法があると以前ご紹介させていただきました。

 

understandlove.hatenablog.com

 モヤッとする嫉妬の正体は「不安」?

不安が嫉妬に化けることもあります。

あなたが付き合いはじめた恋人に対して、「ちゃんと自分のことを1番に考えてくれているのかなぁ?」という不安があったとします。

まぁ、誰でもあるでしょう。

しかしそれが正直に言えなくて、「どうしてあんな嫌な人と仲良くするの?もう少し距離を取ってほしい」と言ってしまったら?

これ、ダメですね~。めっちゃ、ダメですね。

「何でそんなに束縛されなきゃいけないの?」と、ふられてしまうかもしれません!

しかし、よくあることデスヨネー。

 

過干渉になるというのは、その本質が「不安」であることが多いのです。 


ここで大事なのは、「ああ、自分は今不安なんだな」と気づくことです。


これが「不安」の取り扱いで最も難しいところです。

そして、最も大切なことです。

自覚すれば、ひねくれた表現になることを防止できます。

「ごめんね、今ちょっとだけ不安なんだよね」

と恋人に言われたら、カワイイし、嬉しくなりませんか?

「あの人としゃべらないでほしい」

とは、天と地ほどの差がありますね!

 解消できる不安と感じるしかない不安

たとえば初めての人とデートするとき、不安ですよね。

でも、その人の知り合いから、「誠実な人だから大丈夫」「気さくだよ」などと教えてもらうと、「変な人だったらどうしよう」という不安はかなり減らせます。

転職のときにも、不安です。

そんなとき、そこで働いている人から話を聞けりと、真っ白の状態よりもずいぶん楽になれます。

「未知」を「既知」にする

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何もわからない未知の状態では、「不安」という名の「安全が確保されていない」という警報が鳴りまくっているのです。

その対応には、ある程度調べて既知の状態にすること。

それで警報をあまり慣らさない状態にすることができますね。

これは、単に不安を和らげるという目的だけでなく、「不安」本来の役割を見事に果たしています。

会ってみたらストーカー男だったり、就職したらブラック企業である可能性だってあります。

不安を軽くするための調査が、安全確認につながるのです。

「感じるしかない不安」には?

 

そうはいっても、新しい土地に移ったり、新しい学校に入学する場合など、状況次第で「どうなるかわからない」ということも起きます。

 

新しい日々は「未知」の連続ですから、不安でいて当然です。

誰でも不安に感じる場面というのはあるのです。

それは、「受け止めるしかない不安なのだ」という分別をしてしまうこと。

受け入れるしかない不安もあるということを、しっかり信じることで、必要以上に不安がエスカレートするのを防ぐことができるのです。

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 誰でも不安になるし、それは生命維持のために備わった機能。

不安なら下調べや準備をしちゃうこと。

それを「不吉の前触れ」などと勝手に決めないこと。

不安だから止めていいわかけではないこと。

嫉妬や怒りの感情に化けていないか、見張っておくこと。

素直に表すこと。

どうしようもない不安は、仕方ないから受け入れること。



不安という感情を少しずつコントロールできたら、多くの困ったことが片付いていくのかもしれませんね。


ゆったりお風呂に入ると、冷房と酷暑で調子を崩しやすい身体も、バランスを取り戻しますね。

今夜も良い夢が見られますように!

では、また。


 

あなたやあなたに向けられた「怒り」のトリセツ~『大人のための「困った感情」のトリセツ』

怒りという感情は瞬間的に起きるので、コントロールが難しいと思っていました。

しかし怒りが伴う行動は、のちに後悔することばかり。

 

また、他人から向けられる怒りの感情も、本当にしんどいです。

 

しかしその特性とサインを知れば、それらを上手にコントロールし活用できるのです。

 

こんばんは、ラブです。

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あなたの感情にトリセツをつけるために

感情がわかると、あなたが変わる!

本著の著者は「対人関係療法」という、感情を主に扱う精神療法を専門とする精神科医です。

感情をじょうずに扱うことで、心の病を治していくことは可能で、感情のパワーはとても大きいと述べています。

心の病だけではありません。

「感情の扱い方」は病気ではない人にも通用します。

感情をじょうずに扱えるようになることで、以下のような効果が期待できるのです。

・ムカッとしても、すぐ対処できるので、機嫌よくいられる

・不安になっても、「やってみよう!」と思えるようになる

・ウツウツとした気分を引きずらなくなる

・人間関係のトラブルが減る

・感情的な人と会っても、傷つきにくくなる

・ネガティブな感情が減るので、幸福感が増える

・イヤな気持ちを抱えなくなるので、健康になる

・今、自分が抱えている問題点がわかる

・感情をコントロールできると、もっと自由に生きられる

 

「困った感情」は取り扱い方を間違えると、トラブルや病気につながります。

しかし、人を不幸にする一方で、問題解決の糸口になったり、人生をより良いものへ向かうきっかけにもなるのです。

単に「イヤなもの」と遠ざけるのではなく、きちんと扱うことで、あなたの人生の質

を上げることができます。

世間の「感情」に対する常識のウソ

一人一人が違う感情を持っているから、トリセツ、とするのは難しいのではないかとも考えられます。

確かに、一概には同じとは言えない部分があることを著者は指摘しています。

しかし、「感情」への対処法で世間の常識と言われていることには、扱い方を間違えると感情を読み間違えるケースがたくさんあるのです。

たとえば、

・頭にきても、できるだけ我慢する

・喧嘩するほど、仲良くなれる

・侮辱されたら、仕返しをしないと自分がみじめになる

・どんなときも、他人に嘘をついてはいけない

 

こうした間違った「常識」を信じていると、人生の質が落ちると著者は言います。

もちろん、人生の様々な場面によって状況は変わりますが。

 

ただ、感情の取り扱い方には基本があり、いろいろな状況に応用して、感情の本来の役割を活かすことで、あなたの人生をより豊かにしていくことが可能なのです。

 

「感覚」は変えられないが、「感情」は変えられる

何かを知らせるという点で、感情は身体感覚と似通っていますが、似ていないところもあります。

身体感覚の場合「火の上を歩く」修行をするなら、熱さを感じない人間以外は「熱い!」ものは、「熱い!」。

一方感情は、「身の回りに起きたことをどう認識して扱うか」によって感じ方が変わります。

とらえ方を変えれば、感じ方も変わる

例えば、あなたが転職したとき。

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「転職先で上手くやれるか、わからない・・・。」と不安でいっぱいになるのか、

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「転職で不安なのは、当たり前。

しばらくペースをつかみながら無理せずやっていこう」

と考えるのか。

 

感情について、何も知らないまま、流されるままにいることは、大きなリスクがあるのです。

 

では、遅くなりましたが、本題に入ります。

ここから必要になるものは、

①自分の感情を認めてみようという勇気(少しでも十分)

②ざっと一読してみようという心

③ノートと筆記用具

です。

 

あなた自身の「怒り」のトリセツ

怒りの役割~「不愉快なずれがある」というサイン

怒りという感情の本来の役割は、「何かが上手くいっていない」ということをということを私たちに知らせることです。

例えば、親切をしたのにお礼が返ってこない、相手に素知らぬ顔をされる、などのときちょっとした「怒り」が起きますね。

怒りは、「困った状況」を知らせる感情

ずれを感じ、上手くいっていない状況、つまりそれらは「困っている」状況です。

あなたの過去を振り返ってみると、あなたが感情的に怒りを感じたときは、困った状態でなかった場合などなかったのではないでしょうか。

「こうなるはずだったのに!」「余計な邪魔が入った!」など、想定外の「困ったこと」(予定狂いの怒り)のパターンが多いと思います。

 

怒りは、「あの人に腹が立つ」など、「相手に対する感情」をあらわしていると思っている人がほとんどですが、実は「自分が困っていることを示す感情」でもあるのです。

ちなみに、「自分並んでいないけれど、列に割り込む人を見ると腹が立つ」などは、あなたが被害を受けなくても起きる「怒り」の感情。

これは「当然守るべき社会のマナー」をかき乱されることへの困惑から引き起こされるのです。 

「怒り」への対処は、「うまくいかせる」と「期待を変える」

あなたが怒りによって「何かがうまくいっていない」「自分は困っている」と理解出来たら、次の2つの選択肢があります。

 

①うまくいっていないことを、うまくいくようにする

②「うまくいくはずだ」というあなた側の期待を変える

 

怒りが強めに出るタイプは、まずは身体にアプローチ

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怒りがあまり強く出ない人は読み飛ばしてください。

 

激しい怒りを感じた場合、まずは思考できる程度まで感情を鎮めます。

外に出る、走る、早足で歩く、踊る、大声で歌う、深呼吸するなど。

許せないという感情を身体全体で受けることで、若干のストレス解消をするのです。

「〇〇は許せない・・・」とばかり考えていると、文字通り「頭に血が上る」状態になります。

それを身体全部を使うことによって、少しバランスをとる、というイメージです。

 

また、いったん怒りから離れてみることをする。

「これを見れば気分転換になる」とわかっているお気に入りのDVDを少し観る

、なども有効です。

「親友ノート」を使う

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少々冷静になって来たら、自分を怒らせた状況や人の言葉をノートに書いてみるのもとても有効な手です。

そしてもしも親友が同じような状況に置かれていたり、同じことを言われていたら、あなたは何というか考えてみましょう。

共感的、同情的なものになると思います。

自分のことと思うと、「こんな小さなことで怒るなんて、自分の器が小さいかも」と思いがちですが、親友にあてる言葉だと思って書くことで、自己肯定効果を持ちます。

まずは、自分の感情が正当なものだと認めることは、大事なステップです。

 

例えば

(状況)

別の業務が忙しく、提出物を忘れたら、上司にののしられた

(上司の言葉)

お前、いつもダメだな!

(自分の気持ち)

むかつく。こっちも目一杯残業しているのにその言い方?

でも、忘れた私が悪いんだし、腹を立てる権利はないかな。

(親友)

それは辛かったね。一生懸命やっているのに、ののしられたら悲しいよね。

人格否定だけは、どんなときもやっちゃだめだよね。

上司もパニクって、感情的になりすぎているんだね。

私はあなたが頑張っていることを知っているから、応援してるよ!

「怒り」を他人にぶつけるのは無意味。「正しい使い方」ではないです

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怒りという感情の機能を理解し、使っていくことは大切です。

つい相手にぶつけたくなりますが、ぶつけられると人間は「攻撃された」と思うと、自己防衛の反応で、「反撃」「自己正当化」「逃避」をします。

 

「何かうまくいっていない」状況を改善したくても、相手は自己防衛にエネルギーを使うので、本質的な状況の改善にエネルギーを使えなくなります。

 

怒りをぶつけても反撃しないで反省と改善をしてくれる人もいますが、人によっては(特に今迄ひどく傷つけられてきた人など)、反撃するとひどい目に遭うのを知っているからです。

しかし、怒られた本人が納得しているわけではありません。

怒られたことで自虐深く傷つき、、「また私はとんでもないことをしてしまった」と自虐的になり、怒られないことを基準に行動してしまいます。

「心からの反省」「困った状況の改善」にはとりかかってもらえないでしょう。

 

ですから、自分の怒りを解決しようとしたら、人に感情をそのままぶつけるという選択肢はないのです。

「怒り」の活用 

①頭の中の「自動翻訳機」を使う

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怒りを本来の目的通りに使うには「自動翻訳機」が必要です。

怒りを感じたら、「頭にくる」→「私は困っている」と訳すと、解決方法の視野がパッと開けます。

 

また、他人があなたに怒っているときも同じです。

怒っている人を見たら、「困っている人なんだな」と自動翻訳すると、怖さや理不尽さが減るそうです。

 感情は別の感情に化ける

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例えばLINEの返事を返さない彼氏・彼女にイライラする場合。

本当は、相手の気持ちが不安なんですよね。

これは、「不安」が「怒り」に化けていると言えます。

化けた姿である「怒り」をぶつけても、相手は「責められた」と思うだけです。

 

「不安」が「怒り」に化けるのは、勇気の問題がそこにあります。

「返事が返ってこなくなると、とても不安になる」と口にするのは、ちょっと勇気が必要ですからね。

しかし、「ちょっと返事を打つことも出来ないの?」と責める方がずっと楽です。

でも、ほんのちょっと勇気を出して本心を伝えることが、「怒り」の適切な使い方です。

②相手を「自分の領域」に踏み込ませない 

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例えば、

・「正社員になれ」「公務員がいい」と人生に介入する母に腹が立つ

・「いつ結婚するの?」「できないの?」という母の言葉が許せない

 

人間である以上それぞれに、自分しかわからない「自分の領域」があります。

そこにずかずか入り込んで、決めつけると「怒り」を感じます。

これは住居への不法侵入と同じ。

でも、入り込んでいる人はそれが不法侵入であると気づきません。

相手が母親などの身近な存在であると、愛情に見せかけた押しつけが簡単に起きてしまいます。

他人に領域を侵されないコツ

それは、「領域侵害はなかった」という結果に持っていく方法です。

例えば「正社員じゃないと」「公務員じゃないと」という母親に対して、「へぇ。お母さんはそう思うんだ」と流す。

「いつ結婚するの?」「できないの?」という言葉に「お母さんの立場からしたらそう思うんだろうね」と流す。

 

あくまでも、「自分が決めつけられた」わけではなく、「お母さんがそう考えた」というところに焦点を当てるのです。

 

「なるほどね」「考えてみるね」も良い表現です。

自分が決めつけられたのではなく、「お母さんがそう思っているだけ」とすることで、領域侵害を水際で防ぐ。

それによって、怒りのぶつけ合いと修羅場になることもなくなります。

 

お母さんは心配で言っているのですが、こちらはこちらの人生。事情もある。

全ては「こちらの領域」で、たとえ母親でも他人に言われる筋合いのないものです。

 

他人が怒っている場合

すぐキレるムカつく上司

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しょっちゅうキレる人に困っている場合。

その人は、よほど自信がない人か、よほど情緒不安定な人なのです。

自分の決めたやり方から少しでも外れると不安になる、世間知らずな人なのかもしれません。

それを理解するだけでも、少しは収まる人もいますが、多くはそれでは不十分です。

相手は「ムカつく人」ではなく「不安が強い、気の毒な人」だと認識を転換することで、あなた自身が受けるストレスが変化してきます。

キレる人には「安心」を与える

キレる上司に何かしてあげられるとすれば、そのキーワードは「安心」です。

おだてるというのも悪くない手です。

媚びを売るようでイヤだと思うかもしれません。

しかし、同じ「おだてる」でも、自分の評価を高めるためではなく、相手を安心させるためであり、心意気が全く違います。

 

また、あなたに非がないのに怒られるとき、「私に非はありません」と言うより「すみません」と言う方がうまくいくこともあります。

これは謝罪ではなく、パニックになっている相手をこれ以上逆上させないために、落ち着かせる言葉(お見舞いの言葉)なのです。

別に自分に非が無くても、お見舞いのひとことくらいは言えますよね。

仕事でぼろぼろになっている相手に、お茶を淹れてあげるようなものです。

「怒り」を間違いやすい例

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「ケンカするほど、仲がいい」?

本音をさらけ出して、相手とのつながりを感じることで、仲が良くなるのは本当です。

そこにケンカという怒りのエネルギーが必要かというと、そうではありません。

ケンカ別れになるというリスクもあり、「一生許せないひと言」がその過程で出る可能性もありますよね。

この「迷信」は「本音を打ち明け合った方が、本当に仲良くなれる」という訂正が必要です。

子どもはガツンと言わなければしつけられない

しつけは大事です。

「門限は守る」「お年寄りには席を譲る」など、理由をはっきりとすることも大切ですね。

 

しかし、親の言うことを納得し、そのしつけが一生ものとして身につくには、愛情が土台にならなければなりません。

「怒り」を見せることによる「恐怖心」を用いるのは大きな勘違いです。

一見、恐怖でその場はしたがって見せたとしても、よそでストレスを発散するなどに必ずなります。

納得のあるなしは、人生の質を左右させます。

親の機嫌でガツンと叱っていては、子どもは「人の顔色をうかがう」習慣がつくだけで、人生のルールがわからなくなってしまいます。

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私は人に向けられる怒りの感情がかなり苦手です。

でも、それは「不安」と「情緒不安定」でしかないと思うと、少しラクになりました。

 

人に心の領域を侵犯されるのは、本当にしんどいですね。

同じ母親として気持ちは大いにわかりますが、それは愛情の形を真似た執着。

うまく流して自分を守っていかないと、ほんとうに大変です。

 

 

ゆっくり過ごして、良い夢を見てくださいね。

では、また。

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悩まない習慣作りをする・まとめ~『どうでもいいことで悩まない技術』最終回

どんなアクションも、考え方も、それが本当の効果を生み出すには、継続することです。

これまでたくさんの、良い習慣をつけるということを勉強してきましたが、それを習慣化させることが大変なんですよね。

 

そのために大切なことを最後に勉強したいと思います。

 

こんばんは、ラブです。

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目標を立ててこなす、というのは高度な能力?

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そもそも、目標をたててきちんとそれをこなしていくという能力には、大きな個人差があるそうです。

何も言われなくても自主的にできる人はいます。

イチロー選手などはその典型です。こつこつ積み重ねることに快感を感じるタイプです。

しかし、そのた大勢の人にとってみれば、目標を立ててもなかなか続かない。そういうものです。

そもそも、「目標を立てて努力する」というのは、世の中で言われるあたりまえのことですが、実は大変高度な作業です。

まず人間以外の動物には不可能です。

動物にとっては、食べて、寝て、生殖活動をする、といった本能に基づく行動以外のことで自主的に努力するなんて考えられません。

人間にとって、非常に困難なのは当たり前で、すぐに「三日坊主」になってしまいます。

そうならないための脳科学的なやりかたがあります。

 

1 小さな成功体験を積み重ねる

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脳の学習機能を使います。

たとえば、「イライラしたときに、深呼吸を3回してみて実際怒りが和らいだ」という経験をしてみます。

すると、脳は学習して、どんどん習慣が強化されます。

小さな成功体験の積み重ねは、習慣化には欠かせません。

 

2 仲間と一緒に動く

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例えば「規則正しい生活」を習慣づけるには、かなり強く意識しないと身につきません。

最初は良くても、気を抜くとすぐに戻ってしまいます。

そんな「つい3日坊主」になるときには、「誰かと一緒に」作業するという方法が有効です。

仲間を作っ作業すると、幸福ホルモンであるオレキシンの分泌が高くなることが分かっているのです。

この方法が注目を集めている分野は、禁煙や禁ギャンブルなどへの応用です。

嗜好に耽溺してしまうと、抜け出すことは非常に困難です。

これらのものは、一人で抜けるのは超人的だとさえ言われています。

しかし、これが仲間と一緒だと、抜け出せる確率がかなり高くなっているのです。

SNSなどを使えば、仲間を見つけることもできますね。

試行錯誤が大事

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人間は歳をとると変われない、などと言いますが、そんなことはないと著者は言います。

最近は定年後にピアノやチェロのような楽器を始めたり、囲碁、将棋、チェスを始める人も増えてきています。

上達が若い頃よりも緩やかで、時に小学生に負かされたりしますが、大いに楽しむことができます。

外国に移住して、言葉や風習の違いに驚きながらも、楽しそうに定年後の生活を楽しむ方が増えていますね。

つまり、大事なのは新しいことへのチャレンジと試行錯誤なのです。

 

脳というのは、大きいストレスには弱いのですが、小さなストレスであれば徐々に慣らしていくことができます。

ですから、いきなり別人に変わろうとするのではなく、「今回はダメだったけど、次回はこうしよう」と前向きに、少しずつ変えていくのがコツです。

 

例えるなら、筋肉トレーニングと同じなのです。

負荷をかけて、筋肉をこわして、休めて、新しい筋肉ができる。

これと同じような考え方で、「ちょっとつらい」くらいの負荷をかけて、慣らして、慣れたらまた「ちょっとつらい」負荷をかけていって・・・。

このように習慣づけていくと、人間は必ず変わることができる。

ちょっとずつ変えていって、どんどん馴染ませることが大切だそうです。

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『どうでもいいことで悩まない技術』の復習です

・「割り切れない」人がすべきことは、ミラーニューロンを使うこと。割り切れてる人のマネをする。

・イライラしたら、ちょっと待つ。前頭葉が動き出すから。

・怒りがこみあげたら、まずは深呼吸。または短い深呼吸3回。

・「怒るのは人として未熟だから」と言い聞かせる思考のクセをつける。

・不快な気持ちが続くなら、紙に書いて分析し、客観的にものごとを見つめる練習をする。

・ストレス耐性は鍛えられるので、ちょっと緊張するのはよいこと。

・「めんどうくさい」を克服するには、①先人のマネをする②困難を分割する

そうすることで、達成感の味を覚える。

・不安で仕方ない時は、没頭できる単純作業をして、前頭葉を動かす。

・トラウマを克服するには、嫌な記憶に似た体験をあえてして、成功体験の記憶を上書きする。

・人を羨ましく思うのは、錯覚。自分が置かれている状況に問題があるかも。分析と改善をするチャンス。

・妬む感情が出ているときは、自分の心が傷ついている。

・期待しすぎてしまうのは本能として仕方ないが、期待のし過ぎは「依存」「耽溺」になるので気を付ける。

・思わぬことを言われてパニックになったら、「ちょっと整理させてください」と一呼吸置く。

・幸せを感じる生活習慣をつけるには、セロトニンのために朝型生活にし、朝夕歩き、腹式呼吸

オキシトシンのために人とふれあい、感情を素直に表し、親切にする。

・執着してしまう性格は、脳のつくりのせい。思い切って片付け、ものごとをあきらめることに耐性をつける。

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「ものごとを悲観する気持ち」や「どうしても気になってしまう気持ち」は、少しずつ変えていくことができます。

脳は意識して生活することで、鍛えることができます。

どうでもいいことは、悩まなくてもいいんですね。

 

今日もお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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「こだわりやすさ」を手放す脳科学的訓練の方法~『どうでもいいことで悩まない技術』

ワタシは執着しやすく、何事も「手放す」ということが苦手です。

でも、世の中には「あっさり手放す」ということが得意な人もたくさんいますよね~?

 

忘れたいことを一晩寝るとさっぱり忘れる人。

長年培った仕事のやりかたを、さっさとリセットできる人。

断捨離が得意な人。

 

上手に手放せるようになったら、気持がよさそうですね。

そこで、脳科学的な「執着の手放し方」を勉強したいと思います。

 

こんばんは、ラブです。

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人の性格を決める脳の仕組み

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何か1つのものごとや出来事に執着してしまう、というのも「気にしてしまう」現象の1つです。

しかし、これがなかなかやっかいなもの。

恋愛でもスポーツでも、「こだわる」、つまり執着するタイプの人と、「あっさりあきらめる」タイプの人がいます。

 

何かに執着して抜け出せなくなる人と、簡単に切り替える人。

その違いは「性格」にありますが、その性格はどうやって決まるのでしょうか。

 

「遺伝」と「環境の要因」はよく言われることですね。

ですが、脳の仕組みから考えるならば、ドーパミンセロトニン、アドレナリンといったホルモンと、それを受け取る受容体(レセプター)の量と質によるものです。

 

本著によると、残念ながら本人のがんばりというよりも、「遺伝的要素」の方が大きいとしています。

 

ですから粘着タイプの人にとってみると、

「どうしようもないことを嘆かないようにしなさい」

と忠告されたとしても、対応のしようがないことなのは当たり前だったのです!

自分でも「早く忘れたい」「新しいことにチャレンジしたい」と思っていてもどうしようにも上手くいきにくいものだったのです。

 

耐性を鍛える方法があります!

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そこで良い方法としては、「片付ける」ということです。

具体的には「捨てる」ということです。

片づけられない人に共通していることは、「捨てられない」「一定の趣味に固執している(マニアになっている)」ということですが、実はこの2つは、執着タイプの人の特徴でもあります。

 

最近の研究では、そのようなタイプの人は、モノを捨てる時に大脳辺縁系の中の島皮質と前部帯状回の活動が増すことがわかってきました。

この2つの部位は、痛みの中枢で、「心の痛み」の中枢でもあります。

こうしたタイプの人にとっては、それは単なる「物」ではなく、自分の分身であり、感情のこもった「擬人化」されたものです。

 

つまり、「こだわりやすい」「執着しやすい」という人は、捨てることに対して人一倍苦しいように脳に設定がかかっています。

ですから、そんな自分を許してあげましょう。

そして、思い切って捨てていきましょう。

上手に「手放していく」ことへの耐性をつけるべく、脳を鍛えていくのです。

 

スッキリする心地よさを味わって、自分を育てる

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スッキリと片づいた部屋でゆっくり寝ころんでみれば、何かに執着する気持ちも和らいできます。

その実感を得ることで、劇的に、というわけにはいかないかもしれませんが、ものごとに対する考え方を変えていくことが可能です。

片づけ、というのはもちろん、家の中や仕事場のデスク回りだけではありません。

人間関係、職場環境、さまざまなことにも置き換えることができます。

 

付き合う人を変えてみて、「こういう人もいるんだ」と刺激を受ける。

住む場所や働く場所を思い切って変えてみて、「もっと深刻なことだと思っていたけれど、こんなもんか」と振り返る機会を持つ。

旅に出てみるのもいいかもしれません。

 

どうにもがんじがらめになっていると感じる時には、無理にでもとにかく環境を変えてみる。

それが「執着しやすい」タイプの人には、大切なことなのかもしれません。

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脳内に変化への「耐性」を作っていくことが、「執着」しやすい脳をもったタイプには効くようですね。

捨てることが苦手だと思っていたのですが、それが脳の特徴からきている、とわかって少しほっとしたような、あきらめがついたような・・・。

でも、鍛えれば何とかなるという光が見えてきたので、とりあえず少しずつ片づけを頑張ってみようかと思います。

 

今夜も素敵な夢が見られますように!

では、また。

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