猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

幸せを感じられる人の生活習慣を科学する~『どうでもいいことで悩まない技術』

人間の悩みを消し去ることはできませんし、ある程度は仕方にこと。

でも、工夫次第で和らげることができます。

 

「小さなことで悩む」というのは、多くの場合、「自分自身に自信が持てない」でいたり、「現状に不満があったり」する場合です。

 

そこで、「満ち足りた気持ちで生きる」「幸福感を感じながら生きる」脳科学的な方法を勉強したいと思います。

 

こんばんは、ラブです。

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幸せホルモン「セロトニン」と「オキシトシン

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そもそもの話として、世の中には幸せを感じやすい人と、そうでない人がいます。

同じような出来事にあったとき、幸せな気分になれる人、それほどの感慨を抱かない人、むしろ悲しい気分すら味わってしまう人がいますよね。

近年の脳科学の研究により、2種類の「幸せホルモン」があることが分かっています。

それがセロトニンオキシトシン

この2つのホルモンの分泌量で幸福感が左右されます。

 

東邦大学医学部生理学の有田教授はセロトニン研究科として有名ですが、この教授が勧めている2つのホルモンの効果と幸福になれる方法が紹介されています。

セロトニン神経を活性化させるために朝日を浴びる(朝型生活にする)

・朝と夕方に30分程度歩く(あるいはジョギング、サイクリング、スイミングなどのリズム運動を30分程度)

・1日の中で何回か5分程度、腹式呼吸をする(ヨガ、気功、座禅などでもよい)

規則正しい生活

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つまりは一言で言えば、セロトニンを分泌させるには毎日の規則正しい生活が大事なのです。

人間は日の光と共に行動するとパフォーマンスが最も上がるようにシステム化できています。

特に日光を浴びることはうつ病の治療医も効果が認められています。

日照時間の少ない北欧ではうつ病患者が多いという報告もあるくらいです。

狭くて暗い部屋にこもっているとうつうつとしてくるのは、単なる気分の問題ではなくセロトニンの分泌が少なくなることも一因だと考えられるのです。

 

最近はブータンが「国民総幸福量」が高いことで有名になっています。

幸福になるにはさまざまな要因がありますが、「自然環境との共存」が大きなキーワードのようです。

 

人とのふれあいも大切な要因

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また、オキシトシン分泌を促し、セロトニン神経も活性化させるには、

①家族団らん

②感情を素直にあらわす

③感情を素直に表す

④親切心を心がける

こういったことが重要であることが分かっています。

人間関係が上手くいき、気分よく生活することでオキシトシンは分泌されるのです。

 

オキシトシンが十分に分泌されると、脳の疲れが取れるだけでなく、身体も健康にしてくれます。

朝からウォーキング代わりに出勤時にちょっと歩くように心がける

日中、お腹を使って深く深呼吸する

家族と話をする

笑うように心がける

 

その他にたとえば出来る範囲での生活コントロールとして、

朝日で目が覚めるようにカーテンを開けておく

お昼休みの5分だけ外に出てみる、ベンチでぼーっとしてみる

などでも十分だと本著でもあります。

 

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朝の陽射しを受けることを意識して、人との関りもとるようにしてみること。

そんなことでも脳内の幸福ホルモンが増えて、幸福感が増してくるのかもしれません。

 

水分を十分にとってくださいね。ゆっくり休んでよい夢を。

では、また。

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大阪のおばちゃんは、オレオレ詐欺に引っかかりにくい~『どうでもいいことで悩まない技術』

ものごとに振り回されないためには、冷静な判断を磨いていくことが欠かせません。

「冷静に合理的に、つじつまを合わせながら考える」ことは、ある程度意識的に訓練をすると身につきます。

ただ、基本的に人間の脳はさぼりたがるので、とっさのことがあると衝動的、感情的に動きがちなものなのです。

そんな人の弱さにつけこむのが詐欺です。

 

こんばんは、ラブです。

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東京人の10分の1もひっかからない 

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脳科学者で医師である著者は、振り込め詐欺オレオレ詐欺)の防止法を相談されることがあるそうです。

そんな時に著者はよく「大阪のおばちゃんたちを見習ったらよい」と返事するそうです。

実際、警察庁の発表でも大阪人の振り込め詐欺に引っかかる割合は、東京人の10分の1以下だそう。

 

大阪の人たちは、他人を信用しないということではありません。

どちらかといえば義理人情の厚い世界ですし、仲間意識も非常に強い土地柄です。

しかし同時に、金銭感覚に対してはシビアな土地柄と言えるでしょう。

少額であっても、一歩立ち止まって考えなおすことができる習慣を持っている大阪人。

このことが、詐欺にひっかかりにくいことにつながっているようなのです。

少額であっても、ちょっと考えてからものを買うという習慣が、詐欺に引っかからないということとどうつながっていくのでしょうか。

冷静になるとは、一歩立ち止まること

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冷静に物事を判断するためには、この「一歩立ち止まる」ということがとても大事です。

緊張や不安と同じ原理で、たとえば電話で「警察の者ですが、ご主人が事故に遭いました」などといった予想外のことを言われると、脳は軽いパニックを起こします。

 

そうすると人は、思考停止状態になります。

「本当に警察なのか?」

「なぜ警察から電話がかかってくるのか?」

「主人はどこの病院にいるのか?」

「勤め先に連絡はいっているのか?」

などの疑問が出てこなくなってしまいます。

 

相手もおそらく、こちらに考える暇を与えないようにさまざまな情報を投げ込んできます。

ですからそんなときには、勇気を出して

「ちょっと待ってください。話を整理させてください」

などと、言って止める。

そして状況を1つ1つ整理するように確認をすると実に有効なのです。

 

ちょっとした間を作れば大丈夫

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このちょっとした時間が、脳がしっかり働くまでの時間を作ってくれるのです。

この「間を作ることで脳を働かせる」スキルは、将棋でも使われています

将棋の棋士は一般的に扇子をもって将棋を指します。

谷川名人の場合は、「ここぞ」というときには右手に扇子をもって考えます。

これは理由があり、利き手である右手に扇子を持つことで、瞬間的に軽はずみな判断で次の手を指す可能性が低くなるからだそうです。

 

すごくよさそうな手を思い付いても、まずは扇子を握りしめて、「一瞬、間を置く」。

その間が大切で、名人区代の実力になると、「いかにもおいしそうな局面」が、実はワナであることを見抜けるのです。

 

これは、私たちの生活でもいざという場面で使えると思います。

時間をおいて整理しているうちに、

「あれ、おかしくないか?」

「矛盾していないか?」

など、怪しい点が見えてくるはずです。

怒りや緊張と同じで、前頭葉が働くまでは焦らず、勢いで決めたりしないでちょっとだけ待ってみること。

この習慣は、さまざまな問題を解決していくスキルになるかもしれませんね。

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焦っていると、「すぐ判断して行動しなければ!」と急いでしまいがちですが、「ちょっと待ってください」と言って、間を置くこと。

そんな一呼吸を置けると、パニックも防げて正しい判断もできますね。

 

大阪のおばちゃんに負けないように、「立ち止まって考えるスキル」を身につけたいと思います。

 

暑い1日でしたね。

水分を十分にとってくださいね。

ゆっくり休んでよい夢を。

では、また。

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「ガッカリ」は「依存・」「耽溺」しないための黄色信号~『どうでもいいことで悩まない技術』

できると思っていたり、パートナーや子どもに期待していたことなどのアテが外れて「ガッカリしてしまう」ことがあります。

しかしその「ガッカリ」には、相手や自分に対する過度の期待による「依存」や「耽溺」になることを防止し、気づかないうちに「愛情の押し付け」をしてしまわないための大事なサインでもあるのです。

 

こんばんは、ラブです。

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過剰になってしまった期待に気づく~人が失望してしまう理由

「期待する」って どういうこと?

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よくあるドラマに、「お受験もの」がありますね。

母親同士の見栄の始まりから、塾講師の巧みな言葉、母親自体の持つコンプレックスの裏返しなどが混じり合い。

そして最後の頼みの綱である父親が傍観者だったりして。

子どもは母親に嫌われたくなくて、あるいは母親の期待に背かないように必死に努力していくけれど、壊れていってしまう・・・。

フィクションの演出過剰な描写もあります。

しかし、程度の差こそあれ「期待」が引き起こす問題は、似たような人間関係につきるものですよね。

 

そもそも期待する、というのはどういうことなのでしょう。

 

脳内には報酬系という部位があり、快感を覚えるとそこが活動し、幸福ホルモンであるドーパミンがたくさん出ます。

これが、「仕事がうまくいって気持ちがいい!」「掃除して部屋が片付いて気持ちいい!」など、自己完結していれば問題ありません。

 

しかし、やっかいなのは他人や自分でコントロールできないことに報酬を求めてしまうことです。

「報酬予測」というわたし達が何かアクションを起こすときの「やる気」は、予想される報酬の量に大きく影響を受けます。

早い話が、見返りが大きそうなら必死に頑張るし、そうでもないときはあまりモチベーションが上がりませんよね。

 

これはサルでも同じです。

ある実験で、サルに合図に反応して視線を特定の方向に動かすよう指示しました。

そして報酬(ジュース)の量と、神経を束ねる大脳基底核の「腹側淡蒼球」という部位の働きを調べました。

その結果、報酬(ジュース)が多いほど、大脳基底核の「腹側淡蒼球」は活発に活動したのです。

このことから、報酬の量は「やる気」をコントロールすることがわかりました。

「期待」はサルでもできるし、「やる気」が報酬の大きさに比例するのは、サルも一緒。

つまり報酬に応じてやる気が出る、というのは本能的な反応と言えるのです。

他人の頑張りを期待しすぎない

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私たちは、日常的の報酬予測をしていますから、予想より報酬が大きければ大喜びし、報酬をくれる相手に好意を持ちます。

しかし、逆に少なければ憤りを感じ、「せっかくやったのに」「これだけ頑張ったのに」といった気持ちが湧きます。

報酬の量や相手の好意に期待しているときほど、その喜びも落胆も大きくなるのです。

 

期待してしまうのは、動物の本能ですから、仕方がありません。

しかし、大切なのはその程度です。

「人を信頼すること」と「何でもかんでも人任せにすること」は異なります。

他の人に対する大きすぎる期待は、期待をかけている相手自身に大きなプレッシャーを与えることになります。

親から受験などで変な期待をかけられた経験がある人はわかるかもしれません。

他人から「自分へのコンプレックスを反映した」期待などというものは、ドロドロした重いプレッシャーで、足かせ以外の何物でもありません。

 

また、期待通りにいかなかったときに大きなショックを受けるのは期待していた人自身にもなります。

それこそ「お受験」にすべてをかけている親子と一緒です。

 

過剰な期待というのは、ときに「依存」「耽溺」に変わることがあるのです。

それらは一度ハマってしまうと、なかなか自力で抜け出せないことがあります。

ですから、「期待外れ」を感じた時には、「黄色信号だな」と気づくことが大切です。

「愛情」と「押し付け」は全く違いますよね。

これを取り違えてしまわないように、何かにガッカリしたときは、「過剰に期待していたかもしれない」と振り返るチャンスです。

 

期待は自分にかけるものですよね。

たしかに自分へエネルギーを向ければ、失敗した時「自分自身」にガッカリするから、自分を傷つける怖さが生まれます。

ですが、だからといって他人に期待を向けるのだとしたら、向けられた方はたまらないし、卑怯ですよね。

子どもの「お受験」に必死になるエネルギーがあるママたちは、自分で資格を取るとかスキルを上げる努力をすればいいんですよ。

オリンピック選手が精一杯やってもメダルに手が届かなかったのを、メディアに酷く叩かれているのを見ると、「まず報道しているあなたがフルマラソンでも走ってから言ったらいい」と思っちゃいませんか。

応援することは、とても良いと思います。

けれど、他人の領域ならば、期待のし過ぎには要注意ですね。

 

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花火大会の音が華やかな季節です。

オリンピックも楽しみですね!

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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「羨ましいな」は脳からのサイン。活用してあなたをアゲる!~『どうでもいいことで悩まない技術』

人間は社会で生きる存在なので、必ず他者の存在があります。

だから、落ち込んだり、悲しんだり、うらやんだり、満たされたりという感情を持つのは当たり前のこと。

しかし、そんな「比較」の感情には、あなた自身の感情や欲求が隠れているのです。

本当の感情を解放して、ラクになりましょう。

 

こんばんは、ラブです。

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人を羨ましく思うのは「錯覚」

錯覚が生まれる原因

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「隣の芝生が青く見える」という現象を実感したことはありますか?

自分の庭は直接見るので、剥げている部分や雑草の処理が甘いところが明白です。

でも、隣の芝生には距離があるし、ななめから見るので、そのような弱点は見えにくい。

だから、「他人の成功や経済状況、家族の仲のよさは実際以上に良く見えてしまう」という意味に使っている言葉ですね。

 

会社の同期や学生時代の友達とたまに会って話をすると、「いいな、楽しそう」と思ったりする現象ですね。

自分が順風満帆な場合は素直に「おめでとう!」と言えますが、上手くいっていないときには、羨ましかったり疎ましく感じたりしてしまうもの。

 

そうした感情はつまりは「エビングハウスの錯視」↓のようなものです。f:id:understandLove:20160805124918j:plain

2つの中央の●は同じ大きさでも、その周りにある○の大小によって、全く見え方が違うのと一緒です。

 

つまり、「隣の芝生が青く見える」というのは、周囲の人々の影響に見えます。

しかし実は、「自分の状況」によって生まれているのです。

社会で生きていて、しかもこれだけ情報が飛び交っていれば、何かを比べるということはある程度仕方ないこと。

しかし、羨ましい感情が強く見えているときは、「自分があまりよくない状況に置かれているんだ」というサインです。

対処方法は、「分析すること・小さくてもいいから改善すること」

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羨ましく思ってしまうあなた自身に対して、「そんなひがみ根性では駄目だ!」と叱りつけても、さらにあなたが落ち込んでしまうばかりです。

それよりも、この「羨ましい感情」をサインとして、対処してしまうというのも1つの方法です。

 

それには、

①率先して、自分自身が置かれている状況を分析する。

②改善策を1つ用意する。

 

同僚が仕事に成功したのが羨ましく思ったら、戻って仕事机をちょっと整理する。

ダイエットに成功した友達が羨ましくなったら、こっそりその場でドローイン(お腹をへこませる)を30秒やってみる。

街のカップルが幸せそうで羨ましくなったら、その足でコンビニへ寄ってファッション雑誌を1冊買う。

ちょっとした対策でも、その場ですぐ1つやることでスイッチが入りませんか。

負の感情に見えた「羨ましい」という気持ちは、「対策を実行する」ことにより、「メラメラと燃え上がる最強ポジティブパワー」という正体をあらわしてくれます。

そのパワーを使って、さらに「次のこの仕事は、もっと丁寧にやってみよう」とか「この勢いでジムに入会してみよう」とか「次の飲み会は参加してみるか」などの一歩へ踏み出せれば、もうあなたは最高です。

 

「羨ましい」という気持ちは、「あなたの置かれた状況を冷静に分析するときですよ」という大事なサインなのです。

比較して得られる幸せから抜け出す~不幸を感じているときこそ冷静になる特訓タイム

嫉妬するときや妬むとき、私たちの脳はどのようなメカニズムで働いているのでしょうか。

そもそも人を妬む感情というのは、芸能人とか雲の上の人ではなく、身近な同じくらいのレベルの人に対して起きるのもどうしてでしょうか。

人を妬むとき、あなたの心は痛んでいる

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京都大学の高橋英彦准教授のMRIによる実験があります。

登場したのは2人の学生、A君とB君。

地元が同じで同級生。

 

分かりやすくするため、実際の実験の設定とは少し設定を変えて説明します。

B君は有名な会社数社と内定が決まり、異性にもモテます。

A君は100社受けましたが、就職先が決まらず、モテるタイプではありません。

 

この状況で「B君のことをどう思いますか?」とA君に聞くと、大脳辺縁系の中の「背側前部帯状回」という部位の活動が特に活発になりました。

つまりは、「ねたみ」という感情は、大脳辺縁系の反応ということで、怒りや不安と同じように「原始的でネガティブ」な感情であるということが分かります。

また、興味深いのは「背側前部帯状回」は「痛み」を認知する主要部位で、「心の痛み」が起きる時にも強く活動することが分かっています。

つまり、「ねたみ」の感情が起きた時、人の心は痛んでいるということです。

 

高橋准教授はさらに実験を続けました。

就職先も決まり、女性にもモテるB君に不幸(事故や病気)が起こるという設定をつくります。

するとA君の脳の線条体に活動が見られました。

線条体は「報酬系」「快楽中枢」と呼ばれる場所です。

「B君の不幸が気持ちいい」という「他者の不幸は蜜の味」が脳科学的に証明されたわけです。

「羨ましいな」は、理性を訓練する絶好のチャンス

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ちょっとばかり残念な感じの結果ではあります・・・。

が、このように脳はできているのだということを客観的に理解して、人間の脳の働きがそういうものであると冷静に分析する材料にすることができると思います。

優劣を比較することで、優越感や屈辱感を味わう。

ライバルや活躍している人の不幸を、いい気味だと思う。

これは人間の脳としてどうしようもなく当たり前な感情ですが、怒りなどと同じくとても原始的な反応でもあることがわかります。

 

いつも心を清らかに保つことは、難しいことです。

しかし、羨ましさを感じたら、前頭葉を働かせて「本能に支配されているぞ」と自覚すること。

「ごく原始的なレベルの脳が働いて、この感情が生まれているのだ」と捉え方を変えることもできます。

そうすることで、「羨ましがる」というネガティブな感情を、「冷静になる訓練をするチャンス」にも変えていくことができるのです。

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木陰が恋しい季節です。

週末は近所で花火大会です。

遠くから聞こえる花火の音を聞きながら、のんびりするのもいいですね。

ゆっくり休んでよい夢を。

では、また。

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あなたの不安とトラウマを片付ける!~『どうでもいいことで悩まない技術』

ストレスの最大の問題点は、そこにばかり意識が向いてしまって、心が離れないことです。

そんな不安や、過去のトラウマから離れるには、ちょっとした対処方法があります。

こんばんは、ラブです。

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単純作業に没頭する~不安で仕方ない時の対処法

不安から心を離す

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1つの悩み事が、常に頭の片隅で気になり続けてしまうと、余計に集中できずに仕事のはかどりまで悪くなったり。

その悪循環は、断ち切らなければなりません。

そこで脳科学者の著者は、「1つのことに没頭する」ことが有効であると提案しています。

日本では先人が悩んだ時には昔からさまざまな方法で、「没頭する」ことを行ってきました。

「お遍路さんで一人旅をする」「座禅」「茶道」「写経」などは、今でも大切にされているやり方ですね。

さらに身近なことでも「没頭する」ことは可能だと言います。

たとえば、「野菜をひたすら切る」「手芸をする」「パズルを解く」「掃除をする」など。

何でもよいのですが、比較的好きにやれることが良いそうです。

 

不安や緊張、巨富を感じるのは、大脳辺縁系の異常興奮です。

しかも、これが何度も繰り返す悪循環になると、パニック状態になります。

そうなると、大脳辺縁系のお目付け役、前頭葉の出番となります。

最近の研究では、料理中には前頭葉が活発に活動していることが分かってきました。

パズルや編み物でも同様に前頭葉が活動します。

しかもそうした楽しんでやれる単純作業は飽きにくいため、長続きしやすいですし、その間は意識の集中も必要になります。

前頭葉が活動し、1つのことに長時間意識を集中できること。

それは不安を忘れるためには、最高の条件なのです。

 

人は不安になると、他のことを何もしたくなくなり、あることにとらわれがちになりますが、何かアクションを起こしてみることが大切です。

動き出せないでいると、不安ばかりがどんどん大きくなり、ものごとが前に進まないどころか、精神的なゆとりがなくなってしまいます。

ときには、深く考えないで動くことも大切ですね。

 

悪い記憶によい記憶を上書き保存する~トラウマを克服する

悲しみから抜け出せない理由

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「悲しみ」という感情の特徴の1つに、「心がとらわれて、なかなか抜け出せない」というものがあります。

悲しい出来事は「海馬」で短期記憶として保存された後、ほぼ間違いなく長期記憶として保存されます。

これは強い印象をともなう記憶ですから、仕方ありません。

さらに、日常でその出来事と似たような経験をすると、すぐ記憶がよみがえります。

これを繰り返すと、それは長期記憶というよりも、日常的に起きる短期記憶の集積のようになります。

そうなってくると、片時もわすれることがありません。

「良い記憶」を上書きして保存

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記憶の1つの特徴として、「上書きすると思い出しにくい」ということがあります。

もちろん、まったく違う種類のことを記憶しても上書きされません。

似たような行動で、しかもそれが楽しかった時には、そのときの記憶が残って、以前のイヤな記憶は薄れたり消えたりします。

例えば野球の試合でひどいデッドボールをくらって、自分の近くに球がくると腰が引けてしまうようになってしまった・・・というとき。

こうしたトラウマ体験を克服するには、コーチなどにあえてデッドボールに近いぎりぎりの内角球などをなげてもらうようにします。

 

必ず内角球がくるとわかっていれば、いつ来るかわからないときよりもラクになります。

そして、ことのきたまたまうまくスイングできれば、この1打で嫌な記憶はよい記憶へと上書きされていきます。

例え嫌な記憶でも、方法を考えて努力して上書きしていけば、ほとんどの場合よい記憶になると著者は考えています。

 

「勇気をもって一歩を踏み出す」と言いますが、それは本当に大切なことです。

最初はとても辛く、気分も乗りません。

でも、「この不安は上書き保存ができるんだ」と考えて、作戦や対策を練ってみようと思いませんか。

 

具体的には、他の人の成功事例や失敗事例を研究して、繰り返し練習してみることが重要です。

そして、うまくいくと自信をつけた状態で臨み、小さくても「このあいだより成功した」という実感を得ること。

そうして1歩を踏み出していると、「なんだ、こんなことで悩んでいたのか」と世の中の色が変わって見えてくるそうです。

やってみようかと思います。

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 今日も暑い1日でしたね。

ビタミン補給を大切にしてください。

では、また。

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「めんどくさい」を書き換えていく方法~『どうでもいいことで悩まない技術』

暑くなると、何かと「めんどうくさい」と思ってしまうことが多くなりがちです。

でも、これを乗り越えた先に大きな成長があるんですよね~。

そこで、ミラーニューロンと脳内麻薬を使って、成長のスパイラルに乗る方法です。

 

こんばんは、ラブです。

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達成感を積み重ねて、「めんどくさい」を克服する

新しいことや緊張することをあえて行うことは、あなたの中にストレス耐性をつけていきます。

 

understandlove.hatenablog.com

 ところが、そうした新しい挑戦などの行動をさまたげるのが「イヤだ!」「めんどくさい」という気持ちです。

「めんどうくさい」というのは、ある作業に対する心理的負荷、つまりはストレスです。

イヤなら放っておきたいけれど、多くの場合はそうもいきません。

決まった時期までに、たいがいのことは終わらせなければならないのです。

 

実はストレスの中でも最大のストレスは「時間の制約」と言われています。

約束の締め切り時間が近づくほどに、ストレスはぐんぐん増していくのです。

しかも、避けることはできない。

となると、ここは気持ちを切り替えてしまうしか方法はありません。

 

つまり、「めんどうくさい」と思わないあなたにスイッチを切り替えること。

「そんなやる気スイッチ、どこにあるんだ」という話ですが、ちょっと視点を変えればちゃんと目の前にあるのでした。

1つ目のスイッチ 先人のマネをする

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まず1つ目の方法は、その作業や仕事が得意、あるいは大好きであるという同僚や友達を探すことです。

 

その人の話を聞いたり、観察してみること。

すると、めんどうくさいと思っていたことにも、実はおもしろいことや意外にも興味深いことが見つかってきます。

 

たとえば、メールの返信が苦もなくできる人、営業の仕事を楽しそうにしている人、毎日のお弁当作りを趣味にしている人など。

そうした「めんどうくさい」の壁を乗り越えた人が世の中にはたくさんいます。

 

では、なぜその人たちはめんどうくさいことを「めんどうくさい」と思わないのでしょうか。 

それは、その作業に対する達成感です。

その作業をしているときには脳の中の線条体と中脳、つまり「報酬系」あるいは「快楽中枢」が勝つづうしていると考えられます。

満足感、快感のホルモンであるドーパミンも分泌されているでしょう。

それが「好き」という感覚になっていくのです。

さらに、仕事のできる人にほめられれば、より一層「報酬系」「快楽中枢」が活動します。

最高の好循環が出来上がるのです。

 

ですから、あなたは「とりあえずマネ」から入ってみること。

そして、1週間、2週間と続けてみます。

徐々にではありますが、うまくいくようになり、達成感が生まれてきます。

周囲から褒められたり、結果が出てきます。

そうすると、「こうすればいいことが起きる」ということが経験的にわかるようになります。

すると、「めんどうくさい」などと思う暇もなくなります。

そのサイクルを他のモノゴトにもどんどん応用させる力もついてきます。

「仕事ができる人」と言われる人には、そういう方が多いと著者は言います。

もちろん、その人たちとそのまま同じになるのは難しいかもしれませんがその人たちの時間の使い方や仕切りのうまさはマネできます。

そうしているうちに、ミラーニューロンが活動を始めますから、いつの間にかその人の行動パターンをマネし始めているかもしれません。

何か新しいことをするときには、「マネ」から始めようと言いますが、それは科学的にも正しいことなのです。

 

そもそも、世の中で「できる」と言われる人たちも「昔はめんどうくさがりだった」という例もよく聞く話。

脳というのは、ストレスを敏感に感じ取ります。

ですが、そのストレスは克服していくうちに慣れていくことができます。

つまり、ほとんどの場合、人間はもともとめんどうくさがりなのであって、生まれ持った性格は後天的に解決することができるのです。

2つ目のスイッチ 困難を分割する

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2つ目のスイッチは「分割法」です。

ついあとまわしにしたくなるのは、目の前にあるいろんな仕事を「あれもやらなければ」「そのあとこれもしなければ」と思うからです。

仕事の多さのプレッシャーめんどうさくなるです。

ですから、1つの作業をいくつかの段階に分けて、目の前のことにだけ集中してこなしていくようにすること。

ここにTODOリストを作って、終わった印をしっかりつけるなどしていくと、達成感を何度も味わいながら進めていくことができます。

マラソンでも、「最初は5キロ」からはじめて、「次は折り返し地点まで」「ゴールまで」と目標を次々に更新していきます。

目標を達成することで満足感を得て、その快感が次の行動の後押しをしてくれます。

そうした目標を達成することを繰り返して行くと、「ランナーズ・ハイ」のような状況を作っていきます。

ランナーズ・ハイのときには、脳内麻薬とも呼ばれているエンドルフィンが多く分泌されていいると考えられています。

エンドルフィンは脳内の報酬系に多く含まれています。

特にベータ・エンドルフィンは、多幸感をもたらし、鎮痛作用も強いことが分かっています。

 

つまり「分割」することで、仕事を1つ1つ着実にこなしていくときの快感を呼び起こすのです。

そしてそれは最終的には、仕事を達成した時の最高の快感に導いてくれます。

 

例えば上司から大きな仕事を任されたり、資格試験への挑戦などをするときに、全体を大きくいくつかに分割してみること。

そうしたことを続けていくうちに、達成する喜びを脳に叩き込むことができ、先延ばししない習慣があなたにしっかりついていくのです。

 

「達成感」を少しずつ味わってみませんか。

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夕方にヒグラシの声が聴けるのも、長いようでいてあと1か月ちょっとですね。

ゆっくり休んで、良い夢をみてください。

では、また。

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訓練で冷静さを身につける~『どうでもいいことで悩まない技術』

人間誰しも悩みのループにはまることはあります。

しかし後から考えると、「そんなことで悩んだ時間がもったいなかった!」と思うことも多いものではないでしょうか。

でも人生って、そんなに長くない!

クヨクヨする時間をガツンと前向きにシフトチェンジしませんか?
こんばんは、ラブです。

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紙に書く~客観的に見つめる練習

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長く続きがちなネガティブ感情。
ここから冷静な気持ちに持っていく手段には、昔から日本には「座禅」や「茶道」の伝統文化もありますね。


とても落ち着きはしますが、それではネガティブ感情の根本的解決にならなかった。

そこで真正面から向き合うために、「紙に書き出す」方法がありますね。


その際、「この出来事を空中から第三者が見ていたら、どう思うだろう?」と考えながら手書きで書いてみることを本著では勧めています。


「書く」という作業は、客観的に物事を見て分析するクセを脳に刻み付けることができます。

また、自分で手書きすると、多くの脳の部位を活動させることができます。

考えるときに前頭葉

文字にするのに、言語野。

手を動かすので運動野と小脳。

いずれも新皮質にあり、大脳辺縁系は関与しません。

つまり、冷静に手書きするばあいは辺縁系の動きは自然に抑制されます。

 

「心のコントロール」の一例です。

嫌な気持ちに注目していたのを「それほど怒るほどでもない?」「相手の言い分も、わかるかも?」「じゃあ、自分はなにができる?」と、次の行動に繋がります。

 

冷静になるには、訓練が必要

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著者をはじめとする研究者は、研究論文をまとめる際に、客観的に問題点を徹底的に書き出す作業が欠かせないそうです。

社会人としても、仕事やプライベートでの人間関係をふくめ、冷静に客観的にベストな選択を迫られることがたくさんありますね。

 

相手の気持ちになるために何より必要なのは、事実を事実としてありのままを認めて受け入れる客観性です。

日頃からそれを意識していくことで、その力は確実に育っていくのです。

 

ストレス耐性は鍛えられる~良いストレス、悪いストレス

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人間が自然のかで生きていれば、同じ環境はあり得ないので、ストレスがあるのは当たり前。

むしろ、日常のストレスに対応していくことで、その対応方法を覚えることは、人間の成長として必要です。

ストレスがかかると、自律神経とホルモンの働きを脳が調節し、生理的反応をします。
ドキドキして嫌な気持ちになったりもしますが、日常で「ちょっと緊張する」のは、とても大事。

例えば子どもの頃は50メートル走やちょっとした発表で緊張していたのが、大人になってそこまで緊張しなくなったように。

したことがないこと、知らない人との出会いなど、ストレスは私たちが成長の糧。
ストレスを克服した瞬間に、それは「善玉ストレス」となるのです。

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今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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