猫のメメとモエ

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成長型のマインドを手に入れる方法~『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル

待ってました!ケリー・マクゴニガル先生の新刊!

スタンフォードの自分を変える教室』と違うのは、本著が「日本の読者」を意識したところです。

構成テーマが「時間管理術」「目標設定の立て方」などのビジネススキルから、コミュニケーション術、ストレス対策など多岐にわたっています。

最新の心理学、行動科学の見地もふんだんに盛り込まれています。

 

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アメリカ・シリコンバレーは、起業かを生み出す世界の中心地として長年、注目を集めてきました。

その人材を生み出しているのが、シリコンバレーの中心にキャンパスを置くスタンフォード大学です。

スタンフォード大学の学生が成功をする秘訣は何でしょう?

それは、「失敗を厭わない姿勢」だと著者は言います。

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スタンフォード大学の学生が「成功する理由」

失敗を恐れないよう勧めるスタンフォード大学のこの考え方は「ほとんどの新興企業が失敗する」シリコンバレーの企業文化の原動力となっています。

スタンフォード大学のを含め、サンフランシスコのベイエリアには「すべての経験から学習する」という哲学が根付いていて、成功への階段を上っていくには

「リスクをとること」

「居心地のいい領域から抜け出すこと」

「失敗に前向きであること」

が、不可欠なのです。

成功のカギとなる「成長型マインドセット」

別の言い方をするなら、スタンフォード大学は、「成長型マインドセット(拡張的知能観)」を学生に教えているとも言えます。

「成長型マインドセットという考え方を最初に提唱したのは、スタンフォード大学の心理学者、キャロル・ドゥエック教授です。

「成長型マインドセット」とは、自分自身に挑戦することでしか潜在的な能力を発揮できないという考え方です。

難題に直面したときは、成長する絶好のチャンスです。

失敗したり、目標を達成できなかったとしても、それはあなたが無能で力不足なのではなく、振り返って反省し、成長へ向けて前進する必要があるということなのです。

成長を阻む「固定型マインドセット」

「固定型マインドセット」とは、能力・知性・才能をあなたが持っていようといまいと、それらは固定的であり、変わらないと信じる考え方です。

この「固定型マインドセット」の持ち主は、例えば試験の成績が悪かったりすると、もともと自分には素質がなかったのだと考えます。

この人が挫折を経験すると、ほとんどの場合は諦め、すぐに成功できる「別の何か」を探し始めます。

そして、自分の得意分野を探すことや、失敗、苦労を避けることが、人生の目標になってしまうのです。

ドゥエック教授の研究によれば、「成長型マインドセット」の持ち主は、困難を耐え抜き、仕事に意味を見出し、長期的に成功する傾向にあるそうです。

入学当初の学生に多い「アヒル症候群」とは?

意外かもしれませんが、スタンフォード大学の学生も入学当初は、「固定型マインドセット」の持ち主が多いのです。

彼らは生まれた時から「頭がいい」「才能がある」「特別だ」と言われ続けてきました。

あなたは人より優れていると褒められ続け、リスクをとる意欲が失われているのです。

彼らがスタンフォードのような一流大学に進学できたのは、基本的には、完璧であることを追い求めてきたからです。

 

しかしひとたびスタンフォード大学にやってくると、このようなマインドセット(心の持ち方・考え方)は、未来の可能性をさらに引き出す手助けにはなりません。

彼らはスタンフォード大学で、「自分に何ができるのか」試せるチャンスを得るのです。

そのためには苦労したり、場合によっては失敗することを厭わない姿勢が必要です。

 

「成長型マインドセット」を教えるために、スタンフォード大学では学生に、「スタンフォードのアヒル症候群」の話をよくします。

スタンフォードの新入生に蔓延する考え方で、2つの有害な特徴があり、この2つが同時に発症すると、成長型マインドセットを妨げます。

 

1つ目は、成功することや、最も優秀な成績で卒業することがとても重要だと信じること。

2つ目は、「成功するために必死で努力しているわけではない、と周囲から見えることが重要だ」と信じること。

アヒルが泳いでいるときの状態に似ていることから、「アヒル症候群」と名付けられました。

学生がスタンフォードに入学すると、彼らはたいていアヒルのように行動します。

表面は落ち着いて、自信を持っているように見えますが、本当のところは、周りに追いつこうと必死なのです。

数年前に、スタンフォード大学はあるメジャーなオンラインサイトで「全米中で学生が最もストレスを抱える大学」と名指しされました。

これは、アヒル症候群が原因だとも考えられています。

 

エリートとして生きてきたスタンフォードの学生は、それまでの人生でずっと、自分をできるだけよく見せる訓練をされてきました。

失敗を避けたいという欲求が邪魔をして、「可能性にチャレンジしない」という選択をすることがあるのです。

「努力や苦労をしているところを表に出さない」ことを目標にしてしまうと、彼らを成功に導いてくれる物事から遠ざかることになりかねません。

 

「アヒル症候群」は、スタンフォード特有のものではありませんが、この問題に意欲的に取り組んでいるという点でスタンフォードはユニークです。

新入生のオリエンテーションでもこの現象について紹介され、挑戦や失敗は学びのプロセスであり、スタンフォード大学の学生らしからぬことではない、と教わります。

自分自身の問題を隠さずにいることで、問題について安心して話し合えるようなコミュニティ作りに貢献するよう、学生に促すのです。

 

寮のプログラムや同級生同士のカウンセリング、学校職員のトレーニングを通して、「成長型マインドセット」という気風が大学に定着するよう取り組んできました。

著者も授業で、ほとんどの学生が間違うだろうと知りながら、ある実験結果について予測してもらったり。

間違ったことに対する著者の反応は「非難」ではなく、「興奮・ワクワク感」です。

心理学がいかに世界観を変えられるかを共有し、この講義がその”変化”を受け入れる機会だということを、共有できるようにしています。

著者は、間違うことへの”熱意”ができるだけ伝染するよう努め、新しいアイデアを進んで取り入れるロールモデルとなるよう心がけています。

 

あなたが「成長型マインドセット」で重要なのは、あなたが「自分自身の人生の軌跡に影響を及ぼすことができる」と信じることです。

 

たとえば、この間の講義では、不安を克服するための研究結果を再現するよう、著者は学生に求めました。

この研究はもともと米ハーバード大学ビジネススクールの研究者によるもので、「体の姿勢」が人の気分や生理的な面まで影響を及ぼすことを明らかにしたものです。

不安を和らげ、自信をつけ、ストレスホルモンを減少させる効果がある「姿勢」です。

これは、「姿勢よく座るか、あるいはまっすぐに立ち、両腕をリラックスした状態で両脇に沿える」だけです。

 

こうした実験は2つの意味で「成長型マインドセット」を育てるのに役立ちます。

まず、こうした実験を実際にトライをすることで、自分の習慣や「居心地のいい領域」ではないところで、物事にトライしてみるようになります。

次に、「自分や自分の人生は発展途上であり、勝利にたくさんの可能性を秘めている」という認識を与えます。

まとめ

ルール①

「成長型マインドセット(拡張的知能観)」を持つこと

 

「成長型マインドセット」とは?

「自分自身に挑戦することで、潜在能力を発揮できる」という考え方

 

具体的な行動

→失敗しても、「自分の能力不足だ」と思わないこと

→難題に直面したときは、「成長する絶好のチャンス」と心得る

→ミスを悔いるのではなく、「ミスの内容を理解すること」「ミスが修復可能かどうか」に関心を払う

 

ルール②

失敗を厭わず「すべての経験から学習する姿勢」を持つこと

 

具体的な行動

→挑戦や失敗は、学びのプロセスと考える

→過ちや失敗は、”対処法を見つけ出すためのきっかけ”に過ぎないと知る

→失敗やミスは、「新しい発見の機会」だと考える

 

ルール③

「アヒル症候群」から脱出すること

 

具体的な行動

→ミスは包み隠さず、ミスに対処する

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4月は、新しい自分と出会う季節ですね。

ちょっとした失敗なんか、「これも、自分の成長の糧なのだ~!」と笑い飛ばしていきましょう!

 

ゆっくり休んで、素敵な明日を迎えてください。

では、また。

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恐怖を取り除けば、自由な生き方ができる~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

恐怖にとらわれないこと。

人間が作った悪魔や幽霊にとらわれないこと。

それはあなたの人生を成功させるためにとても大切です。

7つの大きは恐怖は、互いに力を強め合います。

その7つとは、貧困の恐怖、批判される恐怖、愛を失う恐怖、自由を失う恐怖、老いの恐怖、死の恐怖です。

ただし、自分で作り出した恐怖と、自己保存のための恐怖は、切り離すことが大切です。

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恐れている対象をよく知ることは、その恐れを克服する唯一の手段である

何かに恐れを抱いていると、恐怖の方からあなたを見つけ、危害を加えることが多くあります。

恐ろしいものをしっかりと見つめ、それを克服できるとあなたが知ったとき、それこそ偉大な助っ人が来てくれたことになります。

知ることは恐怖を克服する唯一の手段なのです。

 

恐怖は最も強力な否定的モチベーションです。

この恐怖は、大変な「吸引力」のある恐怖です。

これは、

持てば持つほどますます多くの否定的なものを引き寄せてしまうものなのです!

貧困への恐怖は、前進への踏み台に転嫁させられる!

貧困に虐げられながら、貧困を恐れている人がいます。

貧困を憎み、反抗しているのです。

でも、そのような人たちはおおむね否定的感情によって頭が鈍くなりがちで、勇気も奪われています。

貧困とは、何も家計が著しく逼迫していることを意味するのではありません。

どのレベルから貧困か、はその人の主観です。

いずれにせよその主観によって「私は貧しい」と考えている限り、その人は確かに貧しいのです。

 

貧しい時、その貧しさを嫌っているなら、それは金持ちになるための1つのステップだと思わなければなりません。

そのときは、貧困の恐怖は脇に置いておきましょう。

今の貧困は、これから飛び立つ踏み台にすぎないのだという見方をすることを、著者は勧めています。

望ましくない条件(現在の環境)をよく知っていることを、これから望む条件(成功)へ向けて進んでいくときの励ましの力となるように転化させましょう。

 

今、不本意にも倹約しなければならない状態にあったら、それはあなたに金の力を気づかせるものだと思うことです。

金利という名の適正な使用料を払いさえすれば、他の人の金を使うことができます。

資金の不足は、あなたにその方法を気づかせる手段だと思えばよいのです。

 

費用の掛からない教育もたくさんあります。

学校教育より独学の方が効果的な分野もあるし、広大な情報を無料で使うことも現在はできます。

だから、貧困から身を起こした多くの著名人や有名人がいるのです。

批判される恐怖に対処する方法

あなたの心は、夢を実現させる無限の力を持っています。

ただし、心が妨害されないで働けるようにしておかなければなりません。

批判される恐怖ほど、心に圧力をかけるものはめったにありません。

それは、まだとりかかりもしないうちから、あなたの行動を止めさせる恐怖です。

そのくせ、これは想像から生まれた否定的な幻影にすぎないのです。

 

批判される恐怖を持っている人は、自分の行為や主張を否定されたくないと思うあまり、自分の考えを表に出そうとしないことが多い。

そうやって自分の優れた創造力や自信を失ってしまうのです。

各分野で飛躍的な前進を遂げた人々の経歴を調べてみると、彼らが自分の脳力を発見し、それを効果的に使っていることに驚きます。

 

同時に、彼らが乗り越えなければならなかった多くの障害のことも知ることができます。

ところが、こういう人々がしばしば直面した「批判」について、私たちはほとんどわかっていません。

もし彼らがそれらの批判を恐れ、いつまでもくよくよしていたならば、彼らの思考と願望現実脳力は損なわれていたことでしょう。

実際には、彼らは批判を恐れていなかったのです。

そうでなければ、彼らの心は、前進する自由を持ちえなかったでしょう。

自動車の生産をもちろんうまくいくはずはなかったし、飛行機だってそうです。

ましてや宇宙旅行なんて実現しませんでした。

 

ヘンリー・フォードが自動車の大量生産にとりかかろうとしたところ、生産そのものはうまくいきそうですが、猛烈な批判にさらされました。

そのような頼りない装置での大量生産は不可能だろうと嘲笑されたのです。

「あれは、もの好きな奴が作った実験装置さ」

というものでした。

どこへ行っても、ガソリンやゴムを分けてくれないし、ほかの原材料の入手の確約も取れませんでした。

そのうえ資金を握っていた銀行家たちは

「このような高価な自動車が市場に出回っても、誰も買いやしないさ」

とフォードを批判したのです。

フォードの計画を知った人々のほぼ全員が、何らかの理屈をあげてはケチをつけ、足を引っ張ることに夢中になっていました。

 

でも、フォードは、励まし続ける夫人の愛の助けで、自信を保持することができました。

なぜなら、フォード夫人は

「誰がなんと批判しようと、おやりなさい」

とだけ言ってくれたからです。

 

アドバイスを与える資格のある人からのアドバイスを受けることと、批判を受けて心に傷を負うのとでは、大きな違いがあるのです。

批判の多くは、何でも批判したがる人間から出るものだということに、もっと注目しなければなりません。

特に、そういう人は、成功を目指して努力している人々を誰彼となく批判するのです。

失敗は、他の不運と同様、仲間をほしがっているのです。

批判される恐怖を捨てて、前進しましょう!

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春は、チャレンジの季節。

批判を受けた過去のいまいちな記憶は扉の向こうに閉ざして、恐怖を捨てて、新しいことを始めてみたいですね!

何か始めてみるのも、楽しい季節ですから。

 

そうだ、私事ではありますが、トライしているダイエットが成功しつつあります。

あと、5キロです♪

 

今日も1日お疲れさまでした。

素敵な夢が見られますように・・・。

では、また。

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”何か”の大きな力をあなたの味方につける方法~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

良いことをした瞬間に、何だかよくわからない方向からハッピーなことが引き寄せられることってありませんか?

この”何か”の力というのは、「人に与える」ことによって引き寄せが可能であるようなのです。

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あなたの行動が、呼び込むもの

ナポレオン・ヒルが言う『黄金律』(=自分がしてほしいと思うことは、率先して他人にもそうしてあげること)の精神に従うことは、単に富を得ることだけでなく、そのほかすべての幸福と深く関係があります。

仕事などで他人に奉仕すれば、最終的にはそれに見合う報酬が待っています。

 

地上の富は、あなたに集められる日を今や遅しと待っています。

”何か”の大きな力は、あなたの行動を見て、それにふさわしい報酬を与えようと待ちかまえているのです。

これはあらゆる時代のあらゆる賢人たちによって言われていることです。

私たちはそれを実際の人生から学んでいくことができます。

 

たとえ黄金の皿を使って食事ができるからと言って、それが必ずしも裕福だとは言えないでしょう。

私たちは、自分なりの基準で裕福でいられれば、それ以上のものは求めません。

それがたとえホームレスであっても、大地の美しさを味わい、流れゆく白い雲や、七色の虹、輝く星を楽しむことができます。

富の可能性を見る者のもとに富は来る

著者は農場で育ちました。

一応の土地があり、収穫があり、家畜は草を食べていました。

しかし、有能な農場主から見れば、とても農場と呼べるものではありませんでした。

著者の実家の土地の多くは耕されていませんでした。

税金がかかるばかりで、食べたり売ったりする作物を少しも生産していなかったのです。

技術も資本もありませんでした。

それでも著者は、どうして可能性のある土地を、使いもせずに放っておいたのか、見当もつきません。

10エーカーの土地でそれまでの100エーカー分の収益を上げている農業技術についても、著者は聞いたことがありました。

かれのように、自分の富の可能性を見て、それを引き出せる人間もいるのです。

ここで注意すべきなのは、この農場主の基本的な富の可能性は、土地の中にあったわけではないことです。

それはむしろ彼の心の中にありました。

つまり、優れた農場技術を学んで、それを使い来ないしていく意志に中に富の可能性があったわけです。

 

一昔前の資料によると、アフリカのある地域では9人の人間を養う作物を作るのに、8人の人間が必要でした。

しかし幸いなことに、優れた農業技術と優れた農業機械が全世界に広まりつつあります。

8人の農夫がトラクターを操縦して、選りすぐった種をまき、化学肥料を使えば、800人、いや8000人の食料を作り出していくようになるでしょう。

・・・アメリカ的な発想ですが。

でも、彼らが本当に裕福になれるでしょうか?

今日のアフリカの事情を見ていればわかりますね。

彼らが真に裕福になるために必要なものは、他人が成し遂げたものをそのもまま受け取るのではなく、自分たちの力で豊かになることができるのだ、という考え方をもってそれを実行することです。

富は、常に心の中で始まるものなのです。

 

富はいつでも、富の可能性に着目する人の心から生まれます。

これは農場に限らず、どのような財の形成でも同じです。

 

だから、成功したい、富を得たいと思ったら、あなたの心の中を探しましょう。

心の中には、どんな成功をしたいか、どんな富をどれだけほしいか、ということだけがあるのではありません。

それを手に入れるチャンスそのものが、アイディアという形で、必ずあなたの心の中に眠っています。

”何か”に気づいた家主の例

著者は繰り返し、「心の富とは、心の平安」と述べています。

この原則は重要です。

 

ある不動産を管理している男がいました。

金銭的にはとても裕福でしたが、心の平安は保てておらず、しかもそのことに気づいていませんでした。

しかしあるとき、仕事上の原則を捨て、人間に対する優しさの原則に切り替えたことで人生が変わりました。

それまで彼は、人へのやさしさにまるで無関心でした。

 

彼は自分の持っている安い家を貸して利益を得ていました。

ある店子には老夫婦がいて、しばらく彼らの家賃が滞っていました。

家主である彼の商売の原則からするとそれは許しがたいことだったので、弁護士を通じて立ち退きを命じることにしました。

家主はとある弁護士に必要な手続きを依頼しました。

 

が、弁護士がなかなか立ち退き終了の報告をしません。

弁護士と話をしたところ、話の内容はこのようなものでした。

家賃について話をしに行った弁護士は、ドアを叩きましたが、返事がありませんでした。

そっと中をのぞくと、何もない部屋の中でベッドからそっとおばあさんが起き出しました。

ベッドの横にいるおじいさんと二人で祈りを捧げていました。

その二人の祈りはこんな内容でした。

おばあさんが病気でどうしようもないこと。

3人の息子が全員死んでしまったこと。

2人で生きてきたのに老人ホームに入るのはつらいということ。

しかし周囲に迷惑をかけすぎてきたこと。

そして、迷惑をかけたその人(家主)に神のお恵みがありますように、と。

 

それを聞いて涙した弁護士は、家主の腕をつかんで、自分が老夫婦の家賃を払うことを申し出ました。

しかし、家主は自分こそがその老夫婦の家賃を請け負うことを申し出、さらに10ドルを弁護士に渡して老夫婦にこっそり食料を届けることを頼みました。

与えられるものは限りなく与え、とるものは決まった分で済ます

驚くことにこの家主は、こうして自分の生活パターンを破ったその日から、どういうわけか富が集まるようになったのです。

取ることをやめて、与えることにしたその日からでした。

 

もちろん、自分の時間や資産を与えるのには限りがあります。

あなたの最初の義務は、あなた自身を助けることです。

そしてついでに他人を助けることです。

この法則を正しく運用すれば、驚くほどすべてがうまくいく、とナポレオン・ヒルは言います。

 

例えば先ほどの家主は、実はそれまでにも慈善を行ったことはありました。

しかしそれはお膳立ての整った慈善でした。

ときに、感謝状が贈られたりするような。

本人と本人の仕事の良い宣伝になったり、それが目的だったりする慈善です。

そういう効果が約束されていなければ、与えるという行為は、それまで彼にとって無駄としか考えられなかったのです。

 

それがある日、彼は自分より大きな”何か”が自分の運命を動かしているのを発見したのです。

彼の人生はすべてが変わってしまったのでした。

 

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この後、ちょっとだけキリスト教系の話になりますので、割愛です。

黄金律とは、キリストの言葉からの引用でもあるからです。

 ただ、「人に対して何かをしていくことは、どうやら”何か大きな力”を味方につけることなのだ、と成功者たちは知っている」という話です。

目先の小さな報酬のための”お膳立てされた”慈善ではない、本当の心遣いは、どうやら”何か”が見ているようだ、ということです。

そして、他の人への慈善の前に、まずは自分を大切にする義務がある、ということ。

 

うっかりすると、相手のためにすべてを投げ出してしまうこともあるかもしれません。

しかし、まず自分を大切にしてから、相手に惜しみなく愛情を注ぐこと。

 

互いに幸せになっていく道なのかもしれないと思いました。

 

今日は少しは休めましたか?

あたたかくして、素敵な夢を。

 

では、また。

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あなたの人生というRPGで敵を倒す秘訣~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

私たちの人生は、ナポレオン・ヒル曰く「黒いジャングルを旅するようなもの」。

そんな人生の中で、たまに”何かの導き?”のようなものを感じることがありませんか?

私たちの人生は、そんな”何か”の導きによってジャングルを旅する、ゲームの主人公です。 

当然、あなたがあなた自身の主人公です。

 

あなたは人生のジャングルを通り抜けることを目指して、旅の途中で出会う7つの敵を必ず倒さなければなりません。

その敵は、ジャングルの奥深くから急に目の前に現れます!

これが結構いっぱい居るんです。


どんな敵なのかを認識することこそ、このゲームを進めていく秘訣です。

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大きな7つの敵

ナポレオン・ヒルは、あなたの人生というジャングルでジャジャーン♪と現れる大きな7つの敵を挙げています。

最大の敵、「恐怖」

最も大きい敵は、恐怖です。

この恐怖の意見に耳を貸すことは、人間の思考力の活用を放棄するのと同じだとナポレオン・ヒルは言います。

この思考力は、あなたに物質的な必要物をもたらし、この世の運命をも左右する決して手放してはならないものです。

恐怖がやってきたら、思考力が落ちていないか、チェックしましょう。

次に大きな敵、「強欲」

次の大きな敵は、「強欲」です。

モノを所有したい。

利己的な目的のために他人をコントロールする力を持ちたい。

そんな思いです。

 

強欲と大欲の持ち主は人生のジャングルを通り抜けることができません。

したがって、その先にある”大いなる秘密”を身に着けることはできません。

大いなる力とは、超自然的な何かとあなたを結びつけ、あなたを成功させる力です。

他人の権利を踏みにじったとき、その人は自然の摂理を侮辱したことになるからです。

3番目の敵、「狭量」

狭量は利己主義と無知からもたらされるものです。

これは、あなたの心を閉じさせ、事実を受け入れる際に邪魔をします。

人間が人生の旅を歩んでいく中で必要となる友情を奪い、他人の協力を遠ざけます。

4番目の敵、「利己主義」

自尊心は、人間にとって大変望ましい資質です。

しかし、極端な自己愛になると、これは自己欺瞞となって他人からの尊敬を失ってしまい、利己主義という敵になります。

5番目の敵、「情欲」

適度な性の感情は、転換されて素晴らしいエネルギーになります。

しかし強すぎることでこれは、適切な方向へ性への感情を生かすことの邪魔になります。

それは、過度の性的表現へと人を駆り立て、心と身体の大切な想像力を浪費させてしまいます。

6番目の敵、「怒り」

「怒り」は、一時的な一種の狂気です。

きちんとコントロールされた道理ある「憤り」は、ときに必要です。

しかし、感情に任せて怒りを野放しにするものは、真の”大いなる秘密”を知ることはできません。

7番目の敵、「憎しみ」

これは、怒りが心の中に住み着いて、それがセメントのように固まったものです。

人の思考を誤った方向へと曲げてしまう心の毒です。

心に憎しみを抱く者は、思考力を建設的目的に向けるためのコントロールができなくなってしまっているのです。

したがってその人は、天から与えられた唯一無条件の特権である判断力を受けることができなくなってしまいます。

 

混合系の敵

「嫉妬」という敵は、熱望と恐怖の混ざったものです。

「短気」は、原因から結果を実らせるのを妨害するものです。

「偽り」は、結局自分自身が偽られるものです。

「虚言」は、うそをついた本人が自ら落ち込む罠を作ることです。

「不誠実」「虚栄」は、人を下劣にします。

「不正」「誹謗」「陰口」は、他人を破滅させることで、せっかく知った”秘密”を使えなくさせます。

「不信頼」「不正直」「背信」「復讐」などの敵も、これを征服しないならば、見通しのきかない黒い森林のような人生の中に、一生あなたを閉じ込めます。

小物だけど、侮れない敵

最後に著者が強く警告している敵たちです。

「心配」。

これは「自分が大した人間でない」ことを暴露しているものです。

「羨望」。

嫉妬の一種ですが、特に主体性と自制心を破壊します。

心身症」。

心がその宿主である身体の健康維持を考えるのを妨げ、その基盤そのものに病気をもたらします。

「優柔不断」。

黒い森林の中に入るほど強くなり、ついには背中に取り付きます。

人は黒いジャングルの中で倒れ、途方に暮れてしまいます。

お助けアイテム「祈り」?

宗教的な意味あいや信心は全くなくても、「祈り」は、そんなあなたのお助けアイテムになるそうです。

まず著者は、祈りというものが持っている原則について述べています。


祈りは、本当の助けと導きをもたらしてくれます。

しかし、建設的価値のある何かを達成するために、必要ある場合に行うものだそうです。

「がんばったけれど、これ以上は努力しても、自分の力だけでは達成できない」と証明できたときのみ、祈りのよって助けを求めます。

 

この「祈り」を活用する場合に持つべき、大事な感覚があります。

「祈り」を使うときには、

「自分の個人的な行動の自由を神あるいは大自然に渡してしまう」

とは思わないで、むしろ

「”見えない手”と協力するのだ」

という感覚で祈りを実践・活用することです。

きっぱりした自尊心をもって、祈りを実践するのです。

お助けアイテムを使ったら、義務が発生する

祈りによって敵を倒すことに成功したら、ほんのちょっと義務が発生します。


第1の自分の義務は、自分自身と自分の環境を向上させること。

つまりは、自分を大切にすることです。

これを必ず知らなくてはなりません。

また、これがうまくいった場合は、この中からさらに第2番目の義務が生じることを知らなければなりません。


2番目の義務とは、他人を助けることです。

 

まずは、自分を労わりましょう。

それが第1の義務なのです!

大いなる旅の果てには、人生成功の玉手箱が待っている!

多くの敵を倒したとき、あなたはジャングルを通り抜けられたことを確信します。

 

その時、まず第1にすべきなのは、自分の時間のうちのふさわしい時間を、まだジャングルで格闘している人の救出に使うことです。

第2に、逆境が最終的に自分に役立つこと、逆境で得られた教訓を無駄にしないことです。

第3に、あなたにしかできないことに気づき、あなたに成功をもたらしてくれた世界に貢献することです。

人生は自己訓練と発展の場

最終的には、何も問題ではありません。

たとえば、

人生が私たちに報いを与えるものなのかどうか。

私たちは夢を実現できるかどうか。

夢がかなわないまま死ぬのかどうか。


それを私たちは、自分自身で確かめることができます。

俗っぽい成功は、人生の計画書においては無価値であり、健康と幸福を損なうものです。

この世で最終的なものとは、人生そのものの大いなる拡張であると著者は言います。

人生の良いところは、生きることを通じて発展していくこと。

しかし、人生をバラ色の寝床だと思ってはいけません。

自分を知って成功し、その良さを享受するために自分を訓練する場だと著者は言います。

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昨年度は、たくさんの敵にめちゃくちゃ苦戦しましたが、今年は1つでも多く倒してみたいです。

 

今年があなたにとって、今までで最高に楽しい1年になりますように。

では、また。

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「大事件」を解決する方法~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

自分が今かかわっているトラブルに対し、「大事件だぁ!」と頭を抱えてしまうことがありませんか?

ワタシは、しょっちゅうです!

 

しかし、そのときはいかにも重要に思えても、数年後改めて思い出すと

「それは最終的には重要ではなかったなぁ」

と思えたり?

 

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頭がいっぱいになるのは、「結果」を「過程」よりも重要視しているからである、と著者は言います。


著者はこのことについて、カーネギーから学びました。

 

成功でも富でも、人に充実感を与えるのは、その「過程」。

結果も重要ですが、大事なのは何よりも過程。

だから、「大事件」として見えるソレは、あなたの人生におけるほんの一部である「結果」でしかないのです。

ソレはあなたの人生の本質ではありません。

このことを悟らない人は、大邸宅に住んでいようと、心は満たされないのだそうです。

「最終的には、何も問題ではない」

人生の本質について言うならば、たとえば、あなたが絶えず相手に与え続けていくこと。

これは、とてもあなたの人生にとって大事なこと。

あなたは単に自分が所有しているモノだけでなく、あなたに共感を持つ人々からも自分の存在価値を感じることができるからです。

著者自身も、カーネギーをはじめとする人々から学ばせてもらったことを、世間に還元することで、大きな心の安らぎを得ています。

 

著者はさらに緊張をほぐす方法も知っています。

毎日遊んだり、自分なりに楽しくくつろぐなどして、一定時間を過ごすことにしているのです。

 

四方八方出口がない、とあなたが思うような場合にさえ、自然の多い場所、山や草原、海や湖に数日、いや可能なら気が済むまでくつろいでいれば、必ず出口が見つかります。

人生は甘くはないけれど、そういう場面であなたが思うほど、辛くもないのです。

 

このようにあなたの人生についてのいろいろな場面について考えてみると、人生があなたに教える次のような教訓があるはずなのです。

「最終的には、何も問題ではない」

 

険しい顔つきをして目の前のことに邁進しているときには、自分の活動する範囲だけに目がいかなくなることもあります。

例えば、自分の建てた家が、他人の日照を妨げるようなとき。

そんなときに悩み果てる前に、思い出してみましょう。

「最終的には、何も問題ではない」。

 

日照問題は行政が解決してくれるはずです。

どうしても日照権について、自分の思い通りの建物が建てられないのなら、日照を正確に反射する駆動式の鏡を取り付ければいいのです。

あるいは、1日数時間の日照を確保して、交渉を成立させることもできます。

 

すべての問題は、そのとき、あなたの心を24時間捉えて離さない大きな問題になるかもしれません。

しかし物事を公平に扱いながら、意識の片隅に先の見通しを持ち続ければ、あなたの将来を最終的に良いものにすることは必ずできるのです。

そのような安心感と自信を失わなければ、あなたの心はもっと平安になるし、強くなります。

なぜ、人生を心配事で埋め尽くすのか?

あれこれ恐れを抱いて人生を過ごすことが習慣化していると、まるで恐れというものを、絶対的に偉い先生だと思っているように思えてきます。

しかし恐れている事柄そのものは、本当は極めて小さいものです。

ところがその恐れに飲まれてしまうと、その小さな出来事が全宇宙を占めているかのように感じられてしまうのです。

 

もちろん私たちは、「人類の意見に適正な敬意を払い」ながら人生を歩んでいきます。

時には人の意見に従い、人の幸せを自分の幸せよりも優先します。

しかし、これは協力によるものです。

しかし、多くの人々が恐れや絶望、破滅の意識を持っています。

なぜでしょう?

最終的には何も問題にはならなくなるというのに、何を恐れているのか?と著者は問います。

頭をしゃんと上げて胸を張って歩かずに、こそこそと背を丸めて歩いたら、死後の人生がうまくいくとでも思っているのか?と。

 

自信と勇気をもって人生を歩く方が、より多くの幸せをつかむことができることを忘れないでほしい、と著者は読者に望んでいます。

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ワタシ自身も今年度、「こそこそと歩いていると、何かが助けてくれる」という恥ずかしい感情を持っていたりしました。

確かに、あんまり堂々としていると、助け舟はなかなか出してもらえなかったりするんですもん。

でも、助け舟を待つために背中を丸めているのって、素敵な生き方じゃないです。

一度の失敗に落ち込んで、ずいぶん姿勢を崩してしまいましたが、この春から仕切り直してみたいと思えました。

背中を伸ばして歩くのって、楽しいですよね。

 

明日も、あなたに楽しい1日がやってきますように。

では、また。

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ナポレオン先生の「自分を許す」ちょっと強烈な方法~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

過去の記憶に苛まされるのは、そんなあなた自身の失敗をあなたがどこかで許せないらです。

そんなときは、

「あれは、ちょっとした過去の災難

ということにしてしまえ!とナポレオン先生は強く勧めています。

ほんとに?マジですか?

これが、本当にそうなんです。

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自分の成功のために、人を傷つける代償

著者はアンドリュー・カーネギーの依頼を受けてたくさんの成功した人々にインタビューしました。

その中には実業界の海賊とも呼べる人物も少なからずいました。

あとからわかったことでしたが、彼は他人から奪い取ったり、他人を犠牲にしたりするということが、自分自身をも傷つけるという事実がわかりました。

 

結局彼らは、そうして手に入れた以上のものを手放す羽目になりました。

刑に服したものおいるし、実刑を逃れるために莫大な弁護士費用を払ったものもいました。

正直な人々がまともに相手をしてくれなくなれば、心の平安など消し飛んでしまいます。

心は取り残され、乞食よりもっとひどい不幸に落ちます。

後ろめたさを手放す方法

著者が実施したセミナーの参加者には、何度か正直と言えないことや、ビジネスモラルにはけるようなことをしてきたという人たちもいました。

彼らと話し合ってみると、彼らは新しくやり直すことを強く望んでいました。

彼らは自分たちの本当の富である、まっとうな形で得た富だけ手にすれば、もう後ろめたい思いやみじめな気持ちにとらわれないのではないか、と言うのですが、それが実際できるかどうか悩んでいました。

 

著者は、それは過去に対して扉を閉ざせば可能だと答えました。

不正直だったことは「過ちである」と考えればよいのです。

いっそ災難だと考えてもいいのです。

しかも、過去の災難であった、と。

 

これは重要なポイントで、いろいろなことに応用できます。

不正直なことに限らず、過去に起こったいかなる好ましからざる事態はどんなものであっても、過去に置いてくることができるのです。

ちょうど、人がある場所を、何事もなく立ち去って行ってしまうのと同じです。

 

著者はこれらの人々に新しい「自己」を見つけたのだということを教えました。

過去は問題になりえないのだ、と。

 

世の中には自分の苦い経験から、不正直はひき合わないということを学んだ人が多くいます。

これは、その人たちの教訓になっています。

ほとんどの人には、もう一度やり直して、輝かしい未来を築くだけの十分な時間と十分な世界があるのです。 

過去の扉を閉じたら、もう開けないこと

愛する人の死は決して乗り越えられないものである、という意見をよく聞きます。

これは人生のすべての環境、すべての喜び、すべての悲しみが、現在の自分を形成するうえで影響があるからです。

しかし、それがあなたを形づくるやり方は、あなたのほうできちんとコントロールできるのです。

これを忘れてはいけない!と著者は強く主張します。

 

著者は愛する人に死なれた悲しみを捨てろと言っているのではありません。

涙や悲しみは、あふれる感情に対する安全弁として、天から与えられたものです。

しかし、多くの人たちは悲しみに向かう扉を閉めるのに時間をかけすぎているのです。

あるいは、全く閉めなかったりします。

 

私たちはよく、

「自分でコントロールできないもののことを心配しても仕方がない」

と言います。

それにもかかわらず、人の死を非常に長い間嘆き悲しみ、しかもその間ずっとコントロールできずにいる人が多くいます。

 

人間の体は様々な原子から構成され、また元の状態に戻っていきます。

おそらく精神的な部分、生命の何か神秘的な部分も、私たちが感じるけれども発見できないところへ戻っていくのでしょう。

 

だったら、起こるがままにしておきましょう!

愛する人が亡くなったときの苦しい気持ちを抱き続けるのではなく、積極的な、元気づけてくれる思い出を抱き続けましょう。

人生でも大きな愛はただ1つだけ、結婚がそうだという説もあります。

結婚が大きな愛そのものだというのです。

著者も結婚は1つの愛情表現だと信じていますが、必ずしも幸福と同義語ではないと思っています。

・・・結構ナポレオン・ヒルは、シュールです(笑)。

人は幸福になる権利を持っています。

今生きている人生は、ほかならぬ自分の人生です。

もし、結婚が失敗だとわかり、壊せるはずなのに壊さずにいると、失敗は永遠に続くことになります。

その人の人生に、これから先も暗い影がつきまとったままになります。

したがって、ときには結婚に対しても過去の扉を閉じなければならないことがあります。

扉を閉じた後は、再び当事者の双方が、人生の中にある無限の成功を求めて歩んでいけばよいのです。

 

過去の扉を閉じる習慣は、他のさまざまな習慣のなかで最も偉大なものだ、と著者は説いています。

それによってあなたは、いっそう自分自身でいることができます。

ということは、自分自身を動かしやすくなるということです。

そうすると、どんな願望であれ目標であれ、その達成に向けての心をうまく整えることができるようになります。

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数日後には、新しい年度を迎え、私たちは新しい扉を開くことになります。

その瞬間にさまざまな失敗やら嫌な思い出は、「過去のモノ」として置いていってしまう。

これは、自分で出来ることなんですね。

やってみようと思いました。

 

関東ではサクラも咲き始めました。

今年の春も、この鮮やかな花と一緒に、最高のスタートを切っていきましょう。

今夜もあなたが、素敵な夢を見られますように。

では、また。

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失敗の記憶と嫉妬を手放すには~『成功哲学』ナポレオン・ヒル

失敗してクヨクヨする感情や、誰かがうらやましくて嫉妬心が芽生えてしまったとき、どうにもならない嫌な気分になってしまいますよね。

でも、いつもラッキーで成功への道をばく進しているタイプの人だって、失敗に落ち込んだり、メラメラする嫉妬心にさいなまされる時もあります。

 

でも多くの成功していくタイプの人たちは、こんな風に考えることで、思考を整え、願望を現実化していく力をみなぎらせているようです。

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失敗との上手なお付き合いの仕方

著者はカーネギーの依頼により、何年もかけて成功法則をまとめてきました。

何百人ものたくさんの成功した人々に会いに行って、話を聞き、彼らが普通の人と生き方がちょっと違うことについて気づきました。

 

調査で明らかになったことの1つは、「失敗とのかかわり方」について。

失敗ばかりしてきた人たちは、失敗とともに生き続けてきた人たちでした。

失敗ばかりしている人たちは、常に失敗について話をしました。

たとえ話題が変わっても、話の本質は失敗についてでした。

それに対して成功した人々は、未来形で話をします。

彼らの目は過去にではなく、常に未来に注がれています。

そして、それは大きな願望や目標に対して注目し続けていたのです。

敵意と羨望を、こっそり手放しましょう

著者は先に書いたようにカーネギーの指示を受けて、成功法則の体系化のために、たくさんのデータを集約しました。

その時協力してくれた500人以上の成功者について、1つ当てはまることがありました。

彼ら成功者は、いつも「上向き」の話をしていたのです。

彼らは、「失敗を後ろにおいてくれば、失敗はついてこない」ということを知っていました。

失敗という言葉は、彼らの会話の端にも上りませんでした。

敵意や羨望という感情との付き合い方 

成功と失敗について、著者は心の平安と大いに関係のあるもう一つの特徴に気づいたことがありました。

敵意と羨望で心がいっぱいの人は、心の平安が保てません。

敵意と羨望は、知らないうちに自分の人生を苦々しくしてしまいます。

 

失敗者はしばしば、他人の成功がちらりと見えただけで憎しみを持ってしまうものです。 

著者がたくさんの人たちと話をしてわかったことは、成功する人たちはあとから続いてくることを好意的に見ている、ということでした。

彼らの態度に貫かれているものは妬みではなく、常に他人から学び取ろうとする姿勢です。

 

一方、失敗者は、成功した人のどこかに欠点はないものかと探しまわってしまうものです。 

あなたの周りにも、いるかもしれません。

成功している人を見つけると、妬ましくて仕方なくなって、何とかして足を引っ張りたがる人。

そんなタイプの人間は、その嫉妬する相手の人の仕事のやり方に何もケチのつけようがなければ、仕事以外でそれを探そうとしてはいないでしょうか。

敵意丸出しです。

こうなると悲しいことに、そのかわいそうな失敗者はその人自身の心の平安が、まったく得られなくなります。

 

人間ですから、ふとした瞬間に羨望や嫉妬の感情を持ってしまうことがあるかもしれません。

うっかり生まれたその感情に気づくことができたら、それを手放してしまいましょう。

あなたに失敗者の人生はふさわしくないのです。

他人の成功から学べるところだけ学び、つまらない感情はポイと捨てしてしまいましょうね。 

 

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今年度も、残り僅かになりました。

別れの季節に、寂しくなったりしてはいませんか?

その別れの中で、悲しく思える人や場所があなたにいるならば、その良さをあなたが吸収しようと思っているということ。

今年度もあなたが頑張った分だけ、あなたにすてきな出会いがあった証拠なのだと思います。

ちょっぴり寂しい気持ちを次に踏み出す力に変換して、4月からのスタートを踏み出す力にしていきましょうね。

 

春とはいえ、まだ夜は寒かったり。

暖かくして休んでくださいね。

では、また。

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