睡眠中は脳が休息しているという考えは間違い!
疲労は脳による演出!
発想力を高める睡眠法!
アインシュタインの眠り方!
など、茂木先生らしい脳科学に基づく睡眠法です。
こんばんは、ラブです。
睡眠不足により、思考力が著しく低下して、大失敗をしたことがあります。
慢性化した睡眠不足は、無自覚にもかかわらず咄嗟の判断力を大きく奪いますよね。
脳科学からの睡眠のポイントを学びなおしてみました。
睡眠中は脳が休息しているという考えは間違いです!
睡眠中の脳は無意識ながらも賢く記憶を選別しています。
脳内に集約された記憶とは必ずしも正確ではないのですが、睡眠による記憶選択のおかげで、覚醒中の推論や思考が促進されます。
あなたも、前日の夜に考えていたアイデアが結果的にまとまらなかったときに一晩寝て、朝起きた時に急に浮かんだことがあると思います。
これはまさに睡眠によって記憶と思考の整理がされた証拠なのです。
規則正しい睡眠で、記憶がしっかりと整理されることによって、脳が再びフレッシュなつまり、状態へと戻り、新たな情報を受け入れる準備ができた翌朝に、私たちはスッキリと目覚めることができるというわけです。
夢の中で脳は思ってもいない独創性を発揮しています
脳科学の世界では、レム睡眠時に脳は身体が起きているときよりもよく働くことがあり、睡眠から目覚めた後の脳の働きにも大きな影響を与えることが明らかにされています。
その一つが「夢」です。
夢は私たちの意思とは関係なく、脳が寝ている間に働いているからこそ見るものです。
夢を見るということは非常に重要なことです。
なぜならば、睡眠中に見る夢というのは独創的というか、奇妙なストーリーが展開されることがあると思いますが、それは本人が忘れているような事柄を整理しなおしているときに関連する記憶や出来事を結びつけているからです。
そのようなときに脳は想像以上のクリエイティビリティが発揮されています。
実はトップレベルのクリエイターで「煮詰まったときやここぞというときには眠る」という人が多く、それは彼らの経験則で寝た後に一層のクリエイティビリティが発揮されることを知っているからです。
人間の脳における喜びは学ぶことですが、睡眠にはそれまでの経験を整理して、そこから「気づき」や「発見」をするという役割もあるのです。
6~7時間睡眠が最適と言われています
脳と睡眠のメカニズムにおいても1日6~7時間睡眠が理想だとされている理由は、人間が健康で最も長生きができる睡眠時間がこの6~7時間であるというデータが多くあるからです。
自分の睡眠時間が本当に足りているかどうかを知るには、日中に眠気がなく、脳がすっきりとした状態で1日を過ごせているかどうかを目安にするといいでしょう。
ここで覚えておきたいのは、自分にとっての理想の睡眠時間は努力によって縮めることができないということです。
世の中には、ショートスリーパーとロングスリーパーがいます
毎日忙しく過ごすビジネスパーソンほど、1度は「睡眠時間を減らすことができれば、もっと自由な時間が増えて・・」思ったことがあるのではないでしょうか?
では、睡眠時間の個人差はどの程度あるのでしょう。
実は人間の睡眠体系は大きく分けて2種類あります。
ショートスリーパー(6時間以下の睡眠時間)は、外交的で肯定的思考の持ち主が多いと言われています。
何事にもくよくよしない瀬角なので脳が疲れにくいため睡眠時間が短くても良いとされます。
一方のロングスリーパー(9時間以上の睡眠時間)はまじめで内向的な性格の人が多く、物事を深く考えるため脳を酷使しがちなので、その回復のために長い睡眠が必要という認識をされています。
ナポレオンは睡眠時間が3時間だったと言われます。
その一方でアインシュタインは睡眠時間が10時間と言われ、寝室にカギをかけて誰にも睡眠の邪魔をさせなかったそうです。
まさに偉大な発見の数々の裏には睡眠との深い関係があったのかもしれません。
適度に暗く、温かく、肌触りがよいことで脳が活性化されます
この3つは、母親の胎内にいたときの条件に似た環境でもあります。
また、どうしても短い時間しか睡眠がとれないというビジネスパーソンにとっても快眠を得るという視点から考えれば、環境づくりというのは極めて重要になってきます。
ライティングや暖かさを考えるとベットと窓の距離も大切。
ベットは窓ぎわが多いですが、外気温の影響も考えましょう。
肌触りのよさは、シーツや毛布だけでなく、ベッドの出入りを考えラグや枕も重要です。
疲労は脳が演出している!?
毎日忙しく働くことに慣れてしまうと、意外にも疲労状態そのものに気づかない場合があります。
そこで人間の脳は、疲労を感じてくることで自らの活動水準を下げていき、眠気や集中力の低下といった、いわゆる「疲労を演出する」ことで休息を促していきます。
そんな場面では、脳が発信する疲労感を素直に受け入れて睡眠や休息という疲労回復の手段を講じることが重要になってきます。
著者は、仮眠をとるなどのリフレッシュも勧めています。
この睡眠アラームを忘れ去るのではなく、しっかりと受け入れることで再び日中に高いパフォーマンスを発揮しながら仕事に向かうことができるようになるのです。
自分でコントロールできることとできないことを区別しよう
脳は強いストレスにさらされると、本来持っている機能が正常に働かなくなります。
それによって疲労が生じることでさらにストレスを引き起こしてしまうおそれがあるのです。
そこで、心身をリフレッシュするために重要になってくるのが睡眠であり、睡眠が日中の脳を効果的に働かせる役割を担うわけです。
私たちの脳というのは、睡眠中は当然のことながら意識がないのでストレスと感じていることを脳が考えることも思い悩むこともなく、これが結果的にストレスに負けずに明日に向かう活力を湧きたてることにつながっていきます。
そこで、著者なりのストレス対策を紹介しています。
それは、自分でコントロールできることとコントロールできないことを区別する、という意識を持つことです。
自分がコントロールできないところまで「脳の主体性」を伸ばしてしまうと、思い通りに運ばないのでイライラしてしまい、ストレスの原因になっていることが多いのです。
イチロー選手も「首位打者を目指します」という言い方はしません。
なぜならば他の選手の打率というのは、コントロールできないからです。
睡眠前の快眠準備パターンを作ろう
1 眠る前にリラックスタイムを作る
緊張を解くためのリラックスタイムを意識的に設けて、副交感神経を優位にさせましょう。
カフェインを含まないハーブティを飲んだり、軽い読書をしたり、落ち浮いた音楽を聴くなど。
2 考え事や悩み事をベッドに持ち込まない
考え事を持ち込んで眠れなくなる人がいます。眠れないときは、あれこれ考えない、と決めてしまうのも一つの手です。
どうしても寝付けないときには「寝なきゃ」という意気込みがむしろ睡眠の妨げになるので、無理に寝ようとせず、軽いストレッチなど、違うことをすると良いでしょう。
3 睡眠に入るための決めごとを自分で確立する
著者は、ベッドに入って5分もしないうちに寝てしまいますが、大きな要因としては、睡眠に入るための決めごとを自分で確立しているからだと言います。
逆にいけないのが「新しいこと」をすることです。
新しい本やコメディは、脳内にドーパミンが分泌されてしまい、脳が覚醒してしまうからです。
著者自身は、すでに見たことがあるイギリスのコメディや読んだことのある本などのリピートものを睡眠に入る前の決めごとに取り入れています。
最後は自己管理力が問われる~なぜ成功者に早起きが多いのか~
ビジネスで成功している経営者の本にも絶対に多いのが「早起き」。
生活リズムが朝型の人が多いという傾向があります。
速く起きて、朝からトップスピードで働くことができれば自然と集中して仕事をすることができ、そこにやりがいを見つけ出すことで仕事が楽しくなり、評価をされ、またがんばれる。
早起きをするということは、現代生活を生き抜く私たちに課せられた自己管理の基本だと言えます。
ついつい短くなってしまう睡眠です。
でも、削ることもできないようです。
生活全般を見直した自己管理によって、睡眠時間を確保する必要があるようです。
春になると、少し眠たくなりますね。
脳が「休め」と言っているんですね。
この本では、20分程度の仮眠も勧めています。
今夜もあなたに気持ちの良い眠りがやってきますように。
最高の夢が見られますように。
では、また。