猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

来年の目標を立てるために習慣づけ!~『良い習慣 悪い習慣~世界No.1の心理ブロガーが明かすあなたの行動を変えるための方法』ジェレミー・ディーン

1つの習慣を身につけるのに21日かかる、という説が多く流布しています。

手足をなくした人が整形手術を受けた時に、その手足が「ある」という感覚を感じ続けるのが21日間であるとしたことから、そうした説が流布したとされています。

 

しかし、どんなことをどんな状況で続けるのか、についてはあまり触れられていません。

運動、禁煙、日記、側転・・・・。

しかし実験では、実際に「夕食後13分走る」「昼食時に果物を1つ摂る」などの習慣をつけるために何日間かかるか測定したところ、84日間の調査のなかで、平均で66日かかったのです!

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習慣は、いかに生まれるか

十分なデータをとれた被験者のなかで、平均66日で習慣が身についたのですが、その中で意外だったのは、1日や2日サボっても、習慣形成にあまり影響が出なかったことです。

そして結果として分かったことのもう1つに、どんな習慣を目指すかによって、所要時間は大きな差があるということでした。

 

朝食後に1杯の水を飲む、という習慣は20日程度で獲得することができました。

しかし、昼食時に果物を1つ摂ることを目指した人たちは、その習慣の獲得に少なくとも倍以上の時間を必要としました。

さらに運動習慣は1番むずかしく、ある参加者は「朝食後に腹筋運動50回」を84日たっても習慣化できませんでした。

ところが、「朝食後に10分歩く」を50日で習慣化した人がいます。

 

実は、習慣の繰り返しと自動性の間には関係性があるのです。

つまり、最初のうちは習慣化へ向けての進歩が大きいのですが、時間とともに進歩の度合いが小さくなります。

頂点に近づくにつれてなかなか高度が稼げなくなります。

 

ただし、ごく一部の参加者は新しい習慣を自然にものにすることはできませんでした。

 

全体としては習慣を築くのにはずいぶん時間がかかる印象があり、調査にかかわった研究者たちを驚かせました。

調査期間は84日だけでしたが、その後の動きを予想すると、なかには習慣化するのに254日かかりかねないものもあったといいます。

習慣はストレスを抑える?

私たちの忙しい1日は、どれくらい習慣化されているのでしょう。

行動の固まっていない若者を対象にしてみても、1日のうちの行動の50%くらいが

習慣化されたものであることがわかっています。

そして、習慣的な行動をしているときに心の中ではどんな動きをしているかというと、「ぼんやりした感覚」だとあなたも気づくと思います。

歯を磨いているとき、テレビを見ているとき、そうした行動を意識しているのは、実際に行動している時間の40%にすぎませんでした。

 

これは習慣の大きな利点です。

つまり、雑念を排除して、ほかのことを考えられます。

週末の力についてでも何でもいいのです。

習慣のおかげで、意味のない繰り返し作業を無意識に片付けながら、意識のっ分を自由に働かせることができるのです。

決断疲れという、意思決定を下すだけでも精神的に消耗するという事実があります。

何も考えずに自然にできる習慣行動は、ほかの思考の処理能力を広げてくれるわけです。

 

もう1つの特徴として、習慣は無感情のうちに行われる、ということがあります。

人は慣れてくると感情反応が失われていきます。

ビール、音楽、性的なものなど、最初は興奮とか快楽を与えてくれるのに、やがてマンネリ化しますよね。

 

そして、一人暮らしの人のほうが、1日の動きが習慣化した行動がより多くの時間を持つことになります。

引っ越しなどをすれば、朝つかう調理器具の位置を探すことでいつもより時間をとられたりします。

 習慣を身につけることは、余計なストレスから解放され、豊かな発想力をあなたに与えてくれるのです。

 

習慣は意図したとおりに起こすことができるのか?

私たちは、強く意図を持つことで、なんでも習慣化することができるのでしょうか?

たとえば、池の周りをぐるっと散歩する習慣がついた人がいます。

しかし実は、我々には無意識のうちに主観から糸を推測するということがあります。

池の散歩はまったくの偶然から始まったのかもしれない。

それでも人間は、習慣が出来上がると理由を探したくなるのです。

この人はアヒルが頭に思い浮かんだので、「アヒルが餌を食べている姿を見るのがかわいらしいから、」と答えるかもしれないのです。

 

私たち人間は、思考と行動を常に一致させたいと望むものです。

私たちはみんな正しくありたいのです。

そして何よりも正しくあらねばならないのは、我とわが身に関してです。

習慣化したものと後からの理由付けという逆方向の思考がさそこで生まれるのです。

意図通りの行動は、結局のところ難しい?

このように、ある目的として習慣を作ることができますが逆に、行動から意図を推測している場合もあります。

現実には、この2つのプロセスは同時に進行しています。

それが習慣なのです。

 

健康な食生活をしよう、新しい仕事に就こう、と思ったら、ジャンクフードと今までの職場に通うという習慣をやめられるのでしょうか?

この疑問についてはたくさんのことが分かっています。

心理学者が人の行動を(できるだけよい行動へ)変えたがっているからです。

献血、運動、リサイクル、投票など、人の習慣を変えられるかどうかに関する研究は数多くあります。

ある研究では、どれくらいファストフードを食べるか、きちんとニュースを見るか、健康のためにバスを止めて歩くか、などを被験者自身が予測できるかを実験しました。

 

まず各人に今後1週間でどれくらい実行するかを尋ね、それまでどの程度実行できていたかを尋ねます。

それから1週間、それらをしたかどうか書き留めてもらいます。

 

結果、習慣の頻度が弱い時は、ある特長がありました。

たとえばテレビのニュースを見ない人は、そのあとの

習慣が、意図通りになりました。

自己制御ができるという意味では好ましい結果です。

 

ところが、習慣の度合いが強まるにつれて、意図が行動を予測できなくなりました。

例えばファストフード店へ通う習慣のある人は、その頻度を減らそうと考えまいと考えようと、習慣はとにかく変わりませんでした。

 

でも、それだけではないのです。

今後一週間の行動予測にどれくらい自身があるかも尋ねていました。

すると、ちょっとおかしな結果が出ました。

最も強い習慣を持っている人(つまり、そのあと一週間の行動予測が一番外れた人)が、予測に最も自信を持っていたのです。

 

この事実は、負の側面を示唆するだけにショックです。

どうやら自信があることと、習慣の定着は通りいっぺんの関係ではないようです。

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明日は、「どうやったら習慣化しやすいのか」について読んでいきます。

 

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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