片づけとは、単なるモノの整理整頓を意味するのではありません。
感情や時間、人間関係も片付けの対象です。
片づけ上手な人は生きかた上手でもあります。
著者は「モデルルームのような部屋に住んでいる」などという意味ではありません。
あなたの人生そのものが心地よい空間になること。
それが、片づけです。
1 自分独自の心地よい空間を目指す
ここで言う片づけとは、「あなた自身が心地よい空間を作る」こと。
いい人生は心地よい空間から始まります。
片づけとは、ワクワクする未来を呼び込むものなのです。
血液がサラサラになると体の調子が良くなるように、生活空間やあなたの周りの不要なものがさっぱりすると、人生の流れが良くなります。
集中しやすくなり、気持ちの余裕も生まれます。
2 最初に捨てるべきものは?
私たちは、なかなかモノを捨てることができません。
実は、私たちが最初に捨てるべきものは、「捨てる際の罪悪感」です。
たとえば、なかなか捨てられないものに「いただきもの」があります。
相手の気持ちを考えると、捨てることに躊躇しやすいものですね。
しかし、日本人はお中元やお歳暮、出産祝いなど、コミュニケーションにモノを使う習慣がありますから、たくさんのモノがどうしても行き来します。
しかし、コミュニケーションのためのものならば、もういただいた時点で役目を終えているわけです。
3 五感を整えて自己肯定感を上げる
部屋が散らかっていると、問題なのはあなたの自己肯定感が下がってしまうことです。
人間は五感の中で、最も視覚に頼って生活しています。
だから、乱雑な部屋を目にしているだけで、「自分はダメだ」というネガティブな気分になってしまうのです。
反対に片づけは「できた」という感覚をもたらし、自己肯定感を高めてくれます。
会社の人間関係に悩んでいた人が、毎日机を片付けて変えることにしたら、朝会社に行くのにおっくうな気分がなくなった、という報告も著者にありました。
すっきりした机にペットの写真を置いたら、仕事中にリフレッシュもできるようになったそうです。
この例にもある通り、片づけのコツは「1番目に入りやすい場所」を優先することです。
ちょこっとだけでも、「一番目に入る場所」を片付けてみるのも、いいかもしれません。
4 片づけは健康のバロメーター
早朝に外出して、帰宅も夜遅く、といった忙しい生活をしていると、部屋が汚れがちですよね。
ある程度片付いた部屋ならば、毎日7~8分で清潔さを保てますが、忙しすぎるとそれすらできないのは当然です。
しかし時間のなさだけでなく、精神的な疲労というのも片付かない理由として実は大きいものです。
しかも、なかなか気づきにくいもの。
隠れた疲労のせいで、ほんの数分の片づけができなくなってしまうのです。
特にキッチンに心の疲労は表れやすいものです。
まめな片付けが必要だからです。
短い時間で片付けるには、3年くらい使っていないキッチン用品は減らしてしまったり、見えないところに収納することが大切です。
キッチンは、片付くと外食が自然と減る人がとても多い場所。
栄養面、金銭面に大きく影響します。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。