書籍商の「COW BOOKS」代表で、『暮らしの手帳』の前編集長、
クックパッドの新サービス「くらしのきほん」編集長の松浦弥太郎さん。
ふつうの生活の中で、上質に生きる方法をさらりと提示してくれるたくさんの著書があります。
最近よく本屋さんで見かける本著は、このコロナのおうち時間を「自分らしく生活をちょっと整える」ために、たくさんのヒントがあります。
本の題名のとおり、100通りの「しごとのきほん・くらしのきほん」があるのですが、その中でワタシの好みのものを9個ピックアップしますので、気に入ったものがあったらそこからチョイスしていただくのも、また嬉しいです。
今回本著からワタシがピックアップしたタイトルは以下の9項目です。
1.文句は後回し。
2.失敗の研究をしよう。
3.質問をする。
4.専門家を側に。
5.自分を避難させる場所を持つ。
6.目線を変えてみる。
7.うまくいかないときは力を抜く。
8.安易にプライベートに触れないこと。
9.自分にもっと時間を。
1.文句は後回し。
何か問題が起こると、パッと防御の姿勢になります。
問題から距離を置いたら、今度は文句が出てきます。
「なぜ、こんな目にあうのか」
「原因はあれだ」と。
文句は言いたくなるものだし、理屈が通った正しい文句もあります。
しかし、文句に問題を解決する力はありません。
何か起きたら、自分から動きましょう。
とにかく問題を解決するまで文句は後回しです。
唇をぎゅっと結んで。
・・・コロナ禍でうまくいかないことが、たくさんあります。
そうでなくても、うまくいかないことは、いっぱいありますが(笑)
ついつい文句を言ってしまうのですが、トラブルの解決にはならないですよね。
残業時間が無駄に伸びて、時間が遅くなるほど集中力も落ちて、解決にエネルギーが余分にかかっちゃうんですよね。
2.失敗の研究をしよう。
たいていの失敗は自然消滅し、うやむやになってしまいます。
やろうとしてできなかったのに、なかったことになる。
こうして失敗を忘れると、繰り返し同じ失敗をします。
だからはっきりと「失敗した!」と認定しましょう。
原因を研究すれば失敗のパターンがわかり、失敗しなくなります。
「なぜよかったか」を分析するより、成功の確率が高まるのです。
成功している人は、ありとあらゆる失敗をし、それをちゃんと研究した人です。
・・・失敗すると、著しく凹んでしまうワタシは、失敗の存在を「無かったこと」にしたい衝動でいっぱいになります。
でも、そうやっていると・・・・同じ失敗を繰り返しちゃうんですよね。
今日も法事に念珠を忘れました・・・。
とっさにセレモニーホールで一番安いものを買いました。
・・・おかげで家には1番安い念珠が3セットも!!本当です。
「前日に用意する」を始めます・・・!
3.質問をする。
わからなければ、聞く。
知っていることも、聞く。
謙虚で素直であれば、人は何でも教えてくれます。
年を重ねていればなおのこと、たくさん質問をしましょう。
質問とは、人から学ぶ術であり、仕事の質を高める秘訣です。
あらゆる仕事の先には人がいるから、答えは人が持っています。
自分の内側のクリエイティビティを取り出すより、誰かが本当に欲しがっているものを質問して聴き出すほうが、ずっと実りが多いものです。
・・・年齢を重ねると、変なプライドが邪魔して、質問までにすごい勇気が必要になります。
でも、頭を下げて聞いてみると、思いのほか嫌な顔はされないものですね。
4.専門家を側に。
とうてい、どうやっても、自分にはできない!
プロフェッショナルに任せるべきことは、たくさんあります。
自分ですべて頑張ってやるのではなく、専門的に長けている人に助けてもらいましょう。
細やかなコミュニケーションをとり、いざというときには、貴重な知恵と力を貸してもらいましょう。
弁護士、システムエンジニア、介護のプロ、いろいろな専門家と普段から仲良くすると、潰れずに済みます。
・・・先日服屋さんで気に入ったシャツを見つけました。
でも、持ち合わせのボトムスとは、何かが違う気がしました。
思い切って店員さんに「このシャツに合うボトムスは何ですか?」と聞いたら、意外なパンツの提案がありました。
今どきは、提案した服をごり押ししてくることもなかったので、ひと安心。
それにしても、その年ごとのちょっとしたニュアンスの違いって結構大きいですね。
それを読み違えると、一気に老け込んだファッションになりますからね~。
年齢を重ねて、店員さんに対しては気軽に質問しやすくなりました。
5.自分を避難させる場所を持つ
自分に立ち返り、自分を落ち着かせる場所。
じっくり何かを考えたり、リラックスした利する場所。
自宅の部屋でも公園のベンチでも、本屋さんでもカフェでも、のんびり歩ける道でもいい。
そんな「自分を避難させる場所」を持ちましょう。
人はそれほど、タフな生き物ではありません。
ときには避難場所で、じっとしていていいのです。
6.目線を変えてみる。
仕事をしていてスタックしたら、ポン!と目線を変えましょう。
「このプロジェクトの担当の私」ではなく、アルバイトの人の目線、自分の上司の目線、社長の目線、お客様の目線、おばあちゃん、子どもの目線で考えてみる。
上だったり下だったり、斜めだったり、目線を変えてみると、行き詰まりを打ち破るヒントが見えてきます。
・・・経験が邪魔して、自分の目線だけで固定してしまっていることが多々あると痛感することがありました。
お客様目線が足りなくて、クレームがあったのです。
目線を変えることは、意識していくことが必要ですね。
7.うまくいかないときは力を抜く。
思うようにいかなかったり、アクシデントが起きたり、疲れてしまったり。
誰にでもあることですが、もどかしくて焦ります。
なんとかしようとムキになります。
うまくいかないときは力を抜きましょう。
冷静になれるし、なぜ、こんな状況になったのかを理解できます。
頑張り続けて、ぺしゃんこにならずにすみます。
すぐれた人はみな、力の抜き方がとても上手。
リラックスしてから、解決に向かいましょう。
・・・人一倍焦りやすいワタシは、うまくいかないというシチュエーションだけで、パニックになることも。
でも、ちょっとトイレに立ったり、席を立ってコーヒーを飲んで戻ってPCに向きなおすと、「あれ、そんな大問題じゃなかったね」となることもしばしばです。
8.安易にプライベートに触れないこと。
個人的なことに干渉したり、家族について相手が答えに困るような質問をする人がいます。
「親しいのだから立ち入ったことを聞いてもいい」お思うのでしょうか。
なぜ聞きたいかと言えば、ただ知りたいから。
単純な興味で悪意はなくても、美しくありません。
素敵な人は、門が開いていても入らない節度をもっています。
プライベートには安易に触れないこと。
ちらりと見えても見て見ぬふりくらいで、ちょうどいいのです。
・・・たまにしでかしてしまうんですよ。プライベート話。
よくやるのが、同じくらいのベテランの中で家族の話を振ってしまうこと。
仲良くなった瞬間が、一番しでかしやすいのです。
一気に冷え込んで、せっかく仲良くなったのに、凍り付きました。
9.自分にもっと時間を。
自分ひとりの時間というのは、意外なほど少ないもの。
働いていても、主婦でも、1日のほとんどを「誰かのため」もしくは「やるべきこと」に費やしています。
工夫して、自分一人になる時間をつくりましょう。
1時間でも30分でもいい。
「立ち返るべきことはなんだろう?」
「今、何に興味を持っているだろう?」
と考えてみましょう。
自分のために時間をとるのは、わがままではなく、必要不可欠なことです。
自分の時間、とれているつもりで、よくよくカウントしてみたら結構短かったりしませんか?
自分と向き合うのって、ちゃんと時間をとらないとやらなかったりします。
のんびりできる今だから、自分とデートのじかんとして、とってみようと思いました。
あなたが、素敵な時間を過ごせますように。
では、また。