猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『世界最高の話し方』岡本純子

4月に部署異動があり、新しいスタッフと人間関係を1から作り直しです。

5月に大きめのプレゼンが待っています。

だから、この本に付箋を30個つけて読みました。

タイトルは、ぱっとしない本ですが、すごく大事なスキルがいっぱい載っています。

もしこのブログを読んでよいと思えたら、ぜひ書店で手に取ってみてください。

ブログには書ききれなかった内容もまだまだいっぱいあります。

 

特に私が本書で面白かったのは、「3 誰もがうなずき、納得し、感心する シンプルな説明のルール」です。

これで面接やプレゼンをしたら、絶対うまくいく!

そう、これこれ!

と20年以上仕事してきた自分が感じる内容でした。

 

1.二流ほど「口」を動かし、一流は「目と耳」を動かす

人は自分のことを話すこと、強烈な快感を感じることができるようになっています。

快楽ホルモンのドーパミンが、自分の話をするときに活性化するのが分かっています。

これを裏返すと、相手に「マイク」をワタシ、話をさせて、聞いてあげれば、相手を快楽ホルモンで包み込んであげられる、ということ。

自分が話す時間の二倍、聞き、相手の目を見るのが一流の人の心の動かし方です。

雑談力は「ど」力で、必ず上達する

そのカギを握るのが、問いを立てる力、「質問力」であり、これこそが「会話力の神髄」。

あなたは、30分の会話に何回質問していますか?

30分間、自分の会話に意識を向けてみましょう。

30分で相手への質問が3つ以上出ていなければ、要注意のサインです。

「自分の話が止まらない人」、あるいは、「話も質問もせず、会話が進まない人」の確率が大きいのです。

そこで使えるのが、「ど」から始まる質問です。

・「どう思う?」

・「どんな〇〇が好き?」

・「どうしたい?」

・「どこの出身?」

・「調子はどう?」

・「どうしたら?」

2.「モチベーションの魔術師」になる

日本人には、「人を甘やかす」と、あまりほめない風潮があります。

著者の会社の調査では、8わりの社員が「ほめられたい」と思っているのに、実際にほめられている人の割合は、たった4割。

ちょっとした言葉で、相手をいい気分にすることができる大いなるエンパワー(力づけ)ですから、「ほめ力」はもっと活用して「ほめ名人」になりたいものです。

「ミカンほかん」の法則

では、一流のほめ方は、どんなものでしょうか?

それは、「認める(とめる)」「共」「賞賛(める)」「謝」の4つを組み合わせながらほめることです。

まずは、「承認」。自分の変化や努力を認めてもらえたら、うれしいですよね。

「共感」で、肯定し、気持ちを受け止めてもらえたら、安心しませんか。

優れた点を「賞賛」してもらえたら、モチベーションもアップしますね。

さらに「感謝」されると、生産性があがることは、数多くの研究で実証されています。

 

「大口の契約がとれたそうだね。(承認・認める)

つらい思いをしたから、余計うれしいよね。その気持ちはよくわかるよ。(共感)

お客様への心配りも素晴らしかった。よく頑張ったよ。(賞賛・ほめる)

心からおめでとう。そして本当にありがとう。(感謝)」

こんな半沢直樹のような上司がいたら、私たちのやる気も「倍返し」で上がりますよね。

ほめるときは、「す・ぐ・き」が基本中の基本

ほめ力のパワーアップには、「す・ぐ・き」がおまじないになります。

「す」(該当する行動の直後に)すぐほめる

「ぐ」具体的にほめる

「き」気持ちをこめてほめる

 

「よかったね」ですませるより、「さっきのプレゼン、エビデンスに説得力があったよ」というように、行動に焦点を当て、より具体的に評価するのです。

だたの「ありがとう」ではなく、「今日は忙しいのに仕事を手伝ってくれて、ありがとう」。

おざなりの「お疲れ様」のかわりに「一日、笑顔でがんばってくれたね。お客さんも喜んでいたよ」と、もう一声「盛ってみる」ことで、気持ちの伝わり方も変わります。

「ほめる6:叱る1」が、科学的に証明されている黄金比

しかし実際には、ほめてばかりではいられません。

時にはきちんと叱り、改善を促さなければなりません。

重要なのは、「ポジティブとネガティブのフィードバックの最適割合」。

これは科学的に証明されています。

アメリカのコンサルタント会社の研究では、「ポジティブ6」タイ「ネガティブ1」の配合がベスト。

1回叱ったら、6回ほめろ、ということ。

日本は世界に冠たる「ほめられ不足大国」。

日本人の多くは「ほめられたい」のに、その機会が極めて少ない社会です。

実は、日本の労働者のエンゲージメント(やる気、愛着)は世界最低レベルです。

現行の職場コミュニケーションのお作法は機能不全でまったく使い物になっていないのです。

「ほめる→叱る→ほめる」は、もう古い

そこでほめたり叱ったりのバランスをとろうと、ひとつの話の中でほめると叱るをサンドイッチするやりかたを思い出しますが、これは効率が悪い。

叱られたネガティブワードに人は注目してしまうので、ほめワードの無駄遣いになります。

「叱るとき」と「ほめるとき」は、機会をしっかりわけて使うのが、最先端の考え方です。

エリートの叱り方

人は自ら考え、気づきを得なければ、本質的に変わりません。

相手の心にしっかりと届く、「建設的なネガティブフィードバック」でなければ、「正しい叱り方」とは言えません。

それには、次の4つの要素を盛り込みましょう。

①しかるべき事実

②なぜ、それがダメなのか

③それについて、自分はどう思うか

④解決策を提示させる

 

やってはダメなのは、一方的な説教と押しつけです。

3.誰もがうなずき、納得し、感心する!シンプルな説明のルール

まずは「13文字以内に絞り込んだ一言」をつくる

あなたは、コンビニで中身は同じで名称が次の3つのように異なる商品が売っていたら、どれを選びますか?

①野菜スープ

②ゴロゴロ根菜の旨味ポトフ

③皮をむいたジャガイモ、ニンジン、レンコンを一口大に切って、細切りにしたベーコンと一緒に水から3時間煮込んで、塩コショウとコンソメで味付けしたスープ

 

①はそっけない。③は長すぎ。

やはりひと目で、何がセールスポイントかわかるのがベストですよね。

「言いたいことを一言でまとめる」クセをつける

「うまい、やすい、はやい」(吉野家

「お、ねだん以上。」(ニトリ

「お口の恋人」(ロッテ)

企業に一言でその強みや世界観を表し、他社との差別化を図るスローガンがあるように、私たちも、まずは「言いたいことを一言でまとめるクセ」をつける必要があります。

 

最もうったえたい結論やキーメッセージをインパクトある強い一言に凝縮する過程は、雑誌や新聞記事にタイトルをつけるようなもの。

まずは「一言13文字以内」を目標にまとめてみましょう。

「結論→理由→事例→結論」

そして、話す順番は、

「結論→理由→事例→結論」。

これで、フレームワークすることで、「なぜなら」というワードを入れることができます。

「なぜなら」という言葉を添えるだけで、意外と説得力を持つことができます。

とことん説明をシンプル&クリアにする【「3つあります」ロードマップ】

説明のしかたでもうひとつおすすめなのが、「3つあります」ロードマップ。

結論を述べて、「その理由は3つあります」と説明していきます。

 

ただ、この方法は多用すると飽きられるので、「ここぞ」というときに活用しましょう。

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。