夏の疲れと残暑に、体力を落としがちな季節です。
たくさんの水分と冷たいものを食べる機会もあって、胃腸も疲れやすくなります。
こんな季節はあなた自身をいたわってほしいのですが、こんなブログをご覧になるあなたは、「こんな時期だから、もっとがんばらないと!」と疲れた体に鞭打っていませんか?
「自分を労わってやりたい」と思っていても、「でも、成果が出ていない自分を労われない」と思っていないでしょうか?
そんなときは、「月イチ10分のできたこと探し」をしませんか?
ワタシも手帳のToDoリストを使って振り返り、先週の「できたこと」を書き出してみました。
すると、気持ちの上では
「あまり進捗のない今週だった・・・」
「忙しいと言うばかりで、何ができていたのか・・・」
と反省していたのです。
でもリストに挙げてみると、たくさんの小さなタスクをこなしている自分に気づきました。
「ああ、けっこう頑張っていたんだ」
「だから、疲れているのか!」
と、自分を労わる気持ちが自然とわいてきました。
自己肯定感を上げる
「できた!」と思ったらメモ
まずは、振り返りであなたの自己肯定感を上げていきます。
本書では、月イチで「自分の行動の振り返り」を勧めています。
ここで言う「振り返り」とは、「失敗を反省する」意味ではありません。
著者は「反省は一切いらない!!」と断言しています。
「できなかったこと」や「失敗」は完全無視でかまわないそうです。
ただし、毎日、少しでも「できた!」と思うことがあれば、それだけは絶対無視せずにメモする。
そして、その中のいくつかを月1回、じっくり振り返り、行動を変えるのです。
①毎日「できたこと」をメモする
②月1回「できたこと」を振り返る
③行動を変える
これだけで、あなたは常に成長し、成果を出し続ける好循環に入り、「ありたい姿」「目標」に最速で到達できます。
「反省」しないと成長できない、と思うかもしれません。
でも、ふつうの人はエジソンのように何回失敗しても情熱を失うことなく前向きに日々行動し続けることができるでしょうか?
失敗すればやる気も失うし、不安にもなり、行動の意欲も減退します。
99%の人は、それが当たり前。
だから、あなたはあなたの成長のために、「失敗」ではなく「できたこと」に着目してメモをとりましょう。
成果を出し続ける人は、ワクワクできる人
自己肯定感が高いと、行動・挑戦する意欲も高まりますよね。
人間はロジカルに理解しただけでは動けません。
行動には、「感情」も大切な要因です。
ポジティブになれば、何事にも挑戦したくなります。
一方負の感情は、前向きな行動やチャレンジを阻みます。
だから、「できたこと」に着目し、あなたがあなたの自己肯定感を高めてあげる必要があるのです。
今のあなたの心の状態がわかる5つのサイン
あなたの自己肯定感は大丈夫?
自己肯定感が下がると、以下の5つのどれかに当てはまってしまっていることが多いのです。
□他者を否定してしまう
□忠告されたときに「怒り」がわいてくる
□失敗したときに「言い訳」してしまう
□新しいことにチャレンジする意欲がわかない
□人からの感謝の言葉や誉め言葉を素直に受け止められない
これらのうちの1つでも当てはまったら、あなたの自己肯定感が落ちている証拠です。
でも、人間なので、アップダウンがあるのは当然のこと。
大切なのは、自己肯定感が落ちていることに気づくこと。
「今、自己肯定感が落ちているな」と客観的に自分の状態が分かれば、冷静に対処できるようになるのです。
1日5分!「できたことメモ」の習慣
そこで、1日の終わりに5分だけ、「できたこと」を思い出し、メモをします。
この単純な行為を続けるだけでも、確実に自己肯定感は上がっていきます。
手帳でも、スマホのメモ機能でも、なんでもかまいません。
著者は、前著で『1日5分「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート』で、毎日「できたこと」を書き留める大切さを伝えています。
「できたことメモ」で人間関係が劇的に良くなる!?
「できたことメモ」は、あなたの自己肯定感を高めるだけではありません。
他者との関係も良好になります。
「会社で『できたことメモ』をしたら、部下との関係がよくなった」
「クラスで使ったら、生徒同士が協力し合うようになった」
「親子で交換日記的に使ったら、子どものいい面がたくさん見えてきた」
などの声を著者はもらうそうです。
自分の「できたこと」を日々見つめる習慣は、他者への視点も変えるようです。
ほかにも、
「早起きして8時前に出社できた」
「部屋を大掃除できた」
「帰社前に、明日のタスクを確定し、スケジューリングすることができた」
など、たくさんの声があります。
できたことを探すコツ
コツ①「気持ちがいい」と思ったら、すぐにメモ
1つ目の視点は「感情」です。
・たまってた仕事がやっと終わってすっきりした
・クレーム対応がうまくできてほっとした
・有給休暇を取って旅行に行きリフレッシュできた
このように、少しでも「感情が上がった」と感じられる出来事は「できたこと」です。
忙しくて見落としがちですが、そこに「できたこと」がたくさん転がっています。
「そういえば、ちょっとワクワクした自分がいたな」
「あのとき、なんだかうれしかったな」
と、自分を上空から見つめるイメージで、「できたこと」を探してみましょう。
コツ②「時間」「実績」「習慣」を書き出す
できたことを見つけるための2つ目の視点は「数」です。
・納期通り製品を発送できた
・商談をいつもより2件多くこなした
・新聞を一か月間毎朝欠かさず読んだ
計画通りにできたこと、スコアが上がったこと、続けることができたことなど。
今まで手を付けられなかったことが、3日間でも続けられたら、それも「できたこと」です。
コツ③「他者の反応」
たとえば、
・プレゼンが終わった後、拍手をもらった
・お客様に品物を届けたら、「ありがとう」と言われた
・先輩の仕事を手伝ったら、ランチをおごってくれた
誰かに、感謝されたり、喜ばれたり、助けることができたりしたことも、「できたこと」です。
月1回、心の中の自分と素直に向き合う
「ありたい姿」を認識すると人は変われる
ここまで、自己肯定感を高める方法を読んできました。
「できたこと」に注目するこの単純な習慣で、自己肯定感は確実に高まり、自分自身と向き合い、行動を起こせる人になれます。
では、ここまでに見つけてきた数ある「できたこと」を振り返り、さらにあなたの人生を輝かせる方法があります。
まず大切なのは、あなたの「ありたい姿」を認識することです。
人は誰しも理想の姿があります。
・海外でバリバリ働きたい
・自分の技術力で次世代の商品を生み出したい
・早く1人前と認められたい
これらが、「ありたい姿」であり、あなたが直近で目指すべきゴールです。
「心の中のリトルホンダに聞きました。
すると『ACミランでプレーしたい』と答えた」
と発言し、注目を集めました。
あなたも本田選手のように、素直に心の中の自分に「どうなりたいのか?」と語り掛ければいいのです。
誰に提出するわけでも、見せるわけでもないのです。
あなたの気持ちに正直に「こうなりたい」と願うことで、自己肯定感も高まります。
「できたことメモ」から「ありたい姿」を探し出そう
でも、これはよくわかりにくいものです。
そこでお勧めなのが、「できたことメモ」をざっと見直すことです。
1か月もすると、たくさんの「できたことメモ」がたまっています。
それを眺めながら、
「もっと何とかしたいと思うことはどれか?」
「もっと高めたいことはどれか?」
と自分に問いかけてみましょう。
「できたこと」は、あなたの価値観の集積です。
たとえば、
・新しい単語を10個覚えた
・リスニングを1週間続けられた
と言う人は、「英語力をつけたい」「海外で将来バリバリ働きたい」などのありたい姿を持っているはず。
・セールストークがうまくできた
・アポイントがとれた
ということに目が行った営業マンなら、「売り上げ目標を達成して周りに認められたい」というありたい姿を持っているかもしれません。
ありたい姿が認識できたら、そこからあなたはより自分を高めたくなってきます。
そこから「できたことメモ」をさらに振り返ってみましょう。
「これって、このままでいいのかな?」
「もっとこのあたりについて、自分を高める必要あるな」
と、これまでと全く違った感覚がわいてくるはず。
「ありたい姿」を認識することで、ふだんの行動の結果に疑問がわいてきます。
そうしたら、そこで生まれた気持ちを大切にし、あなたの気になる「できたこと」を月イチ1テーマに絞って振り返りましょう。
テーマは毎月変えても、同じものでもよいそうです。
月1回、自身で決めたテーマについて、「できたこと」を振り返る!
これ、あなたは爆発的なスピードでありたい姿に近づくことができます。
とりあえず、「今日できたこと」をメモしてみませんか?
それだけでも、かなり幸せな気持ちになれます。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。