猫のメメとモエ

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『「誰かのため」に生きすぎない 精神科医が教える力を抜いて生きるコツ』精神科医 藤野智哉

今週もおつかれさまでした。

今日あなたは、あなた自身に「がんばろう」って声をかけませんでしたか?

著者は言います。

そんなときのあなたは、すでに「がんばりすぎじゃないですか」?と。

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精神科医として多くの人とかかわる著者。

その中でよく感じることは、「誰か」のためにがんばれる人というのは、さらに他人に対しても「無理してない?」「大丈夫?」と気づいてあげられる人だということ。

しかしなぜか、そうした人は自分の疲れやしんどさには目を向けてあげられていない人が、とても多いそうです。

 

たとえば、子どものため、家族のためにがんばっている人。

職場で、部下のため、同僚のため、チームのためって、一生懸命で献身的な人。

でも、自分のための生活は大荒れで、疲れ切って休日は寝ているだけになっていたり。

小さなお子さんや高齢者、病気の人など、ケアしなければならない人が身近にいる人もそうです。

 

しんどいなら、もっと手を抜いていい。

「助けて」って頼ったり、甘えたりしていい。

もっと自分を優先してもいい。

なんでもかんでも自分で背負わなくていいんです。

 

経済的に苦しいこともあるかもしれませんし、立場的に弱いこともあるかもしれません。

会社や仕事も、ご飯を食べられたりするには切実なこと。

でも、あなた自身が倒れたりつぶれてしまったら、あなたがもったいない。

 

「自分がもったいない」

そんなふうにちゃんとあなたは、あなたの価値を感じられていますか?

 

他人の作った価値観やルールに合わせるのが、苦しくなっているかもしれません。

小さなころから周りに言われた価値観に縛られているかもしれません。

でも、あなたは別に「誰か」の期待に応えるために生まれてきたのではないですよね?

「自分」よりも「誰か」の価値観やルールに合わせなくていいのです。

 

自分のやりたいことをやっていい。

自分が心から「幸せ」と感じるものを大切にしていい。

もっとあなたらしくいきていいんです。

 

「誰かのため」に生きすぎているかもと感じたら、立ち止まって、少しだけ自分をねぎらう、自分をケアする、自分を大切にするきっかけになってほしい、と著者は言います。

「がんばろう」ってときほど、「がんばりすぎじゃないか」って考えてほしい、と。

1.これだけは覚えておいて。疲れたら、まずやることは「休む」ことなんですよ

誰でもしんどいときってあります。

何もできなくなることはあります。

こんなとき、とにかくまずやれるのは「休む」ことです。

「幸せ」って、疲れていたりするときは、感じにくいことがあります。

おいしい食事やきれいな風景、お気に入りの洋服、可愛いグッズなど、「あ、幸せ」って思えるかどうかは、自分のコンディションに左右されます。

「あんまりおいしくない」ってかんじたりしたときは、趣味の映画を観る気にもなれなかったり。

だから、しんどいときは、まず「休む」が大事なことです。

 

「うつ」といっても、精神科医に言わせると「うつ状態」と「うつ病」があります。

たとえば失恋したり、ペットが亡くなったりと、ショックなことなどがあると一時的に「うつ状態」になり、3日くらい寝つきが悪くなったり、食欲がなくなったりすることがあります。

これは人間にとって自然なことで、「うつ状態」。

うつ状態」はすべてが「うつ病」になるわけではないのです。

心がダメージを負っている、疲れている。

だから、「休む」のが基本です。

 

食事と睡眠をちゃんととって休めば、心も体も整っていきます。

 

そうすれば、病気でなければ、自然と幸せを感じる心や体に戻っていったりします。

しんどい出来事をきちんと受け入れるために必要な過程なのですね。

 

2.頭に入らないのは、お疲れのサイン。見逃さないように

しかし、しんどいときほど、あせりや不安で休めなくなる人、めっちゃいます。

(ワタシもそうです~!)

「今休んだら、まわりに迷惑をかけてしまう」

「自分がいないと、回らないから、倒れられない」

「しんどいけど、みんなもしんどいんだから、がんばらなきゃ」

 

「しんどい。けれどがんばろう」になってしまいがちな人も少なくないのです。

 

だから、自分のお疲れのサイン、がんばりすぎのサインは、見逃さないようにしましょう。

これらのサインは日常のいろんなところにあります。

・眠れない

・食欲がない

・めまいがする

・イライラしやすくなった

・ちょっとのことで涙が出る

・ミスが多くなった

・テレビを見ていても内容が入ってこない

・料理ができなくなる

 

こんなお疲れのサインを出したあなた自身にしてあげられることは、やっぱり「休む」ことです。

あなたの体や行動から出ているサインを見逃さないようにしてあげましょう。

そしてサインに気づいたら休むことを大切にしていきましょう。

 

3.ときどきでもいい、自分に「無理してない?」「疲れてない?」と話しかけてみて。

「がんばって」という言葉がプレッシャーに感じるときは、がんばってはダメなときです。

もちろん、言い方やムードもありますが、ひとつの目安になることだと著者は言います。

 

あなたが他人に「無理してない?」「疲れてない?」と言ってあげているのと同じように、あなた自身のしんどさに目を向けてあげましょう。

他人に気づかうように、自分を気づかってあげてほしいなと著者は言っています。

あなたがあなたの一番の味方になってあげてほしいのです。

 

4.「さぼっているんじゃない。エネルギーを溜めているだけ」

うつになると休みがちになるため、「うつの人は休む」というイメージがある人もいるかもしれませんが、逆です。

むしろ「適切なタイミングで休めなかったからうつになってしまった」というパターンも多いのです。

 

とはいっても、「まわりに迷惑をかけるし」「私だけ休むのは悪いし」「病気でもないのに」と、「休めない理由」をたくさんもってしまう人もいます。

そういう人は、逆に「休む理由」をたくさん探してみましょう。

 

・しんどいときにやっても効率は上がらないし

・明日ベストな状態で仕事をするために、今日は休もう

・子どものことを考えたら、がんばりすぎてつぶれちゃうよりいい

・休んでも、そこまで仕事に穴は空かない

・たいていのことはなんとかなるし、自分の体が一番大事

 

こんなふうに、自分なりに納得のいく「休む理由」を考えてみましょう。

そして「しんどいな」と思ったときは、こうした「休む理由」を自分で自分に言い聞かせてあげてください。

そして、適度にあなた自身に「休み」をとってあげられるようになるといいのです。

 

この休む理由をもっと軽くして

・休みたいと思ったときが休みどき

・さぼっているんじゃない。エネルギーを溜めているだけ

 

くらいのゆるっとしたフレーズもおすすめです。

今週もおつかれさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。