猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『心理的安全性~最高のチームはみんな使っている』原田将嗣

突然ですが、チェックです。

あなたの職場でこのような言葉が使われていませんか?

1.相談されたら本人のことを思い、「まずは自分で考えて!」と言っている

2.新しいアイデアが出てきたら、考えてくれた人にやってもらうのが一番なので、「じゃあ、担当としてやっておいてね」

3.一度教えたことをまた聞かれたら、「前にも言ったよね」

4.自分が担当する仕事でトラブルがあったとき、周りに迷惑をかけないよう「大丈夫です」と言い、まずは自分で何とかできないかを考える

5.後輩や部下から、仕事の目的や、やる理由を聞かれたら、チームワークを乱さないためにも「仕事なんだからそんなこと考えないでやるんだよ」と伝えている

6.途中から参加したプロジェクトの会議で上司に「何か意見ある?」と聞かれたが、まとはずれになってはいけないので「特にありません」「いいと思います」と答えた

半分以上思い当ったら、心理的安全性が下がっている黄色信号だそう。

 

めちゃくちゃ反省です。

自分は全部やってます。

でも、説明していると部署内のナンバー2がいちいち足を引っ張ってくる。

「いいからやるんだよ!」と心で思ってしまうことはあります。

 

しかし、心理的安全性が保たれないと、チームのメンバーの最高出力を出すことができませんよね。

ワタシのチームはもっと出力を出すことができる人たちですが、引き出し切れてない。

勉強し直したくて読みました。

 

わがチームのナンバー2は、仕事へのモチベーションは低いのですが、一人で任せるとうまくいきます。

この冬からその方針でいくとうまくいくことが分かりました。

多分、ひとりで企画して仕事するのが向いているのでしょう。

しかし、チーム作業になったときに、「少しでも手が抜けるよう」に発言するのです。

より”目標達成しよう”と掲げても、”それよりも、早く帰ろう”という意見なので、一苦労。

 

でも、仕事はやりようで、もっと変えられるかもしれません。

心理的安全性を保った言い方をしたうえならば、もっとはっきりと”目標達成のためにこうするんだよ”という意見を伝えられるかもしれません。

ひょっとしたら、言い方を変えればさらに良さを引き出すことはできるかもしれません。

そのメンバーをうまく使えるようになれば、きっとワタシもスキルアップします。

うまくいく未来を思い浮かべて引き寄せつつ、もっと良い職場環境をめざしていきます。

ほかの2人のメンバーを盛り上げることもできるかも。

 

本書から、使いたいと思った言葉は、次の通り。

1.〇〇さん、おはようございます。

2.やってみよう!やればわかる

3.〇〇、苦手なんです。よかったらお願いしていいですか?

4.ちょっといま、いいですか?

5.きっかけ言葉とおかえし言葉

6.~してくれてありがとう!

7.この会議のゴールは〇〇です

8.ありがとう。ほかの人の意見も聞いてみよう!

9.どう分担していこうか

 

心理的安全因子を作る「4つの因子」

著者がシニアコンサルタントを務めるZENTechでは、日本の組織文化・働き方・職場環境に合わせた「日本版・心理的安全性」づくりに取り組んでいます。

そこで日本の組織を6000チーム以上を計測。

検証を重ねた結果、重要な因子を4つ見つけました。

それが「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」の4つの因子です。

この話助挑新(わ・じょ・ちょう・しん)の4因子を高くすること。

これがチームが力を合わせ、知恵と工夫を積み重ね、アイデアを出し合う多面い大切です。

話しやすさは、「ちょっと今、いいですか?」と言える関係性。

助け合いは、「何かサポートできる?」と言い合える関係。

挑戦は、「まず、やってみよう」というスタートができる環境。

新奇歓迎は、「その視点はなかった!」と新しいものを受け入れる気風です。

では、これらをつくる環境づくりのために、どんな言葉をかけあったらよいのでしょうか?

1.〇〇さん、おはようございます。

1日の仕事の始まりは、挨拶から。

とても重要なものだとワタシがわかったのは、中堅メンバーになって以降でした。

挨拶時に、相手の名前を添える。

大事ですね!

人の名前を覚えるのがものすごく苦手なんですが、がんばります。

名前を呼ぶことにより、たとえばこんな流れができますよね。

「〇〇さん、おはようございます。」

「課長、おはようございます。そうだ、ちょっと聞いてくださいよ・・・・」

 

挨拶だけでなく、会議などの場でも、「誰か意見ある?」ではなく、「〇〇さんは、どう思いますか?」と部下の「きっかけ言葉」として使うことも効果的。

積み重ねていけば報告や相談が増えます。

今年はほかの部署の人たちにも「〇〇さん、おはようございます」をやっていこうと思います!

2.やってみよう!やればわかる

チームでアイデアがたくさん出ると、どこから着手しようか決め手に欠ける場合も出てきます。

けれど、検討を重ねていてもいつまでも実践に移れないことってあります。

そんなときは、ちょっとだけやってみる。

ダメージも少なく、すぐ戻せるようなアイデアは、まず試してみましょう。

そんなときに使いたいのが、この言葉です。

「社内で整えるべき資料やツール、フローの改定案などたくさん出てきましたね」

「そうだね。どこからやっていくといいのかなぁ」

「そうですね、もうちょっと検討してみましょうか・・・」

「まずはやってみよう!やればわかる」

トライ&エラーができるようになれば、得られるものは成功。

もし失敗しても「これは違うんだ」という発見です。

それができる環境づくりが大事ですね。

3.〇〇、苦手なんです。よかったらお願いしていいですか?

ダメな頼み方は、「これ、やっといて」。

チーム内で助け合い因子を増やすには、先輩やリーダーが率先して「苦手なこと」を開示することは心理的安全性を高める行為です。

「〇〇はちょっと苦手で」と伝えていれば、メンバーも、「よろしければこちらでやりますよ!」とサポートしやすくなります。

4.ちょっといま、いいですか?

わからないけど聞けない・・・

ワタシはものすごくそういうことが多いです。

チーム内のナンバー2が、人を小ばかにする物言いをすることが多いのです。

だから、何度もPCの質問がしにくい。

でも、ほかの課の人に質問する、という手もありますね。

そうしよう。うん、そうしよう。

今年はほかの課の人に質問する!を目標のひとつにします。

5.きっかけ言葉とお返し言葉

①相手の行動を促す、きっかけ言葉

②相手の行動や結果を受け止める、おかえし言葉

「きっかけ言葉」は、メンバー、上司、先輩、同僚の行動を促すために使い、そうして起きた行動を「おかえし言葉」で受け止めます。

これはバランスが必要です。

「きっかけ言葉」のキホンは「かみ砕く」こと

人々の行動を促す「きっかけ言葉」は、上手な「きっかけ」づくりがポイント。

あまりにハードルが高すぎても、低すぎても、うまくいきません。

「聞き手が余裕でできることより、一歩上を目指してかみ砕く」

すると、メンバーの成長も見据えたきっかけ言葉になります。

 

6.~してくれてありがとう!

ダメなのは、「いろいろありがとう」。

これ、ワタシが使っちゃいがちです。反省!

「ありがとう」には、「理由を具体的に言い添える」と、効果的。

自分も若いころ、上司に理由を伝えてもらって褒められたのが、がんばる意欲のきっかけになりました。

何より、「理由付き」でお礼を伝えられた人は、次回も「より理想的な行動」をとりやすくなる、と著者は言います。

たとえば、

「この間の〇〇の議事録。参加できなかった私にも、箇条書きで分かりやすくて助かった。うまくまとめてくれて、ありがとう!

これ、最高ですよね。

メンバーは

「次回も箇条書きにしようかな」

と思うとともに、読み手にわかりやすいまとめ方を模索するかもしれません。

7.この会議のゴールは〇〇です

「この会議のゴール(目標)は、ここです」

とゴールを共有、確認してから会議を行うことで、参加者全体が話しやすい会議になります。

ゴールとは、会議終了後にどういう状態になっていたらいいのかを指します。

ゴールは5タイプあります

①共有:情報の共有と理解ができている

・報告、データの確認

・仮説を出しあう、影響範囲の理解

②発散:アイデアが広がっている

・アイデアをブレスト、方針を話し合う

・相手視点で考える、視点と手段を検討

・相談、依頼、共有先を話す

③整理:優先順位がつけられている

・緊急度、重要度を考える

・時間軸とリスクの依存関係を整理、コスト・リスク・リターンを検討

④意思決定:やるかやらないかが決まっている

⑤プロセス:進め方に合意できている

・役割分担とスケジュールに落とす

・次回のチェックポイントを決める

8.ありがとう。ほかの人の意見も聞いてみよう!

ダメなのは、「うーん、それうまくいくかなぁ」。

ワタシが日々メンバーの一人に言ってるやつです。

漠然とした経験則からの否定になるから、それが言いたくなくて結局メンバーへの相談ができなくなり、ひとりで丸抱えするパターンになる。

その丸抱えの第一歩が

「その作業の目的って何?うまくいかないんじゃないの?」

という言葉を飲み込むことから始まります。

 

こうしたときには、意見をなんでもホワイトボードに書き込み、見える化する。

一見「まとはずれ」に見える意見でも、ホワイトボードに書き込んだり、各自で桃を書いてもらい、それを共有ドキュメントにする。

良い意見、悪い意見といった判断を手放して、まず数を出し切る。

その中から最適解を選ぶ。

「ほかの人の意見も聞いてみよう」は、”発言すること”と”発言内容”に対する反応を分けます。

発言したことには「ありがとう」であり、発言を歓迎していることを伝えていくのです。

とにかく、ホワイトボードに書く。

そして、「ほかの人に意見を聞く」。

9.どう分担していこうか

ダメなのは、「じゃあ〇〇さん、担当よろしく」。

ここまで振りたくはないけれど、自分で出したダメ提案は自分で回収しろよ、と思ってしまう。いかん、いかん。

ただ実際「ちょっと不思議な提案」は本人に自己回収させると、自分で没にしたり、形を変えたりします。

しかし、「じゃあよろしく」を毎回言うと、明らかに「言わなきゃよかった」という表情に。

だから提案がいまいちだっときは、「じゃあ、ほかの人に聞いてみよう」。

そして、何とかなりそうならば、「どう分担していこうか」にしようと思います。

イデアを出した人が、即「仕事が増える」という罰を受けるようでは、行動心理学からすると、「アイデアを出すと仕事が増えるから黙っておくほうがよい」になります。

でも、ほかのメンバーのよい提案があることも多々あります。

そんなときは喜んで、「どう分担していこうか♪」を発動しようと思います。

 

ま、いろんな人がいるのが世の中なので。

それにも負けずに前に進んで見せますわよ。

だから、これからもがんばることができるはず。

では、また。