「なんだか眠れない・・・」
「なんとなく胃の調子が悪い・・・」
「なぜか胸が苦しい・・・」
働くあなたの「なんとなくの不調」は、もしかしたら自律神経に問題があるのかも。
自律神経を整え方は、元気に明るく働き続けるための必須スキルです。
本著では、姿勢の習慣、運動の習慣、食事の習慣、睡眠の習慣、考え方の習慣の5つのカテゴリーから、生活改善のメソッドを網羅的に紹介しています。
お腹をへこませて立つ
まず、楽に立ってみます。
そして胸を張ったり曲げたりせず、おなかを背中とくっつけるイメージでお腹をへこませてみます。
お腹をへこませると、背中がすっと、理想的な形で立ちます。
加えて目線は真正面を向くようにします。
この姿勢を心がけてみましょう。
電車の中では下を向かずに前を向く
電車を見渡すと、車内の全員がスマホ我慢を見ながら下を向いている光景をよく目にします。
下を向き続けていると、首に負担がかかり、首の筋肉が硬くなってしまいます。
脊椎がゆがむと、神経が圧迫され、痛みが出たり、その神経の働きを弱めたりします。
ちょっとでもスマホを見ない時間をつくることで、自然と前を向く姿勢でいられるようになります。
通勤時間を有酸素運動の時間にする
通勤途中などの移動自にできるエクササイズは、時間を無駄にすることなく、効果的に体を動かせますね。
そこでおすすめなのが、通勤時の歩き方を改善すること。
姿勢を正し、腕をふって大股で速く歩くことだけでも、自律神経を調える有酸素運動になるそうです。
そのほか、なるべくエレベーターやエスカレーターを使わず歩いたり、電車に乗ったときに立つようにしたり。
なるべく吊革につかまらないようにして、バランスをとるだけでも、体に意識を向けることによって、運動になります。
寝る前にストレッチをすることでも、1日の筋肉疲労を軽減することができます。
といっても、難しいストレッチをたくさんこなそうとすると、面倒になって続かなくなるので、簡単なものを。
有酸素運動をごく無理なくしていくことも、とても有効です。
塩分の量を見直す
何となく不調がある人は、塩分の摂取量を見直すことも効果があります。
塩分を摂りすぎていると、腎臓が弱り、胃が弱くなります。
腎臓は、血液のろ過、血圧の調整、造血ホルモンの分泌の役割があります。
血液は退役に関係している臓器のため、腎臓が弱ると、冷えやほてり、むくみなどの自律神経症状が出てくるのです。
とくに外食は塩分が多いので、気を付けましょう。
チョコレートや甘いものを避ける
空腹時にチョコレートや甘いものをいきなり食べることがあります。
しかし、チョコにはカフェインや糖分、油脂が多分に含まれています。
血糖値も急上昇し、それを下げるためにインスリンが分泌されます。
そのためにすい臓と肝臓が働きます。
すい臓は消化をつかさどります。
肝臓は疲労物質や毒素の分解をつかさどります。
それがら血糖値を下げるために頑張りすぎては、消化器官が弱りやすくなり、疲労が取れなくなり、自律神経の乱れに繋がります。
自律神経にとって良い食べ物として、バナナやさつまいもが挙げられます。
これらは、血糖値が上がりにくいとされているので、おすすめなのです。
決まった時間に置き、太陽の光を浴びる
生活リズムを調えるためには、質の良い睡眠が欠かせません。
よい睡眠をとって体を回復させることが大切です。
そのためには体内時計の調整をしなければなりません。
質のよい睡眠をとるには、睡眠を促進するホルモンであるメラトニンの分泌を活性化させる必要があるのです。
メラトニンの分泌を活性化させるのは「幸せホルモン」と呼ばれる脳内の神経伝達物質のセロトニン。
メラトニンはセロトニンが午後になると変化するホルモンともいわれています。
そのため、メラトニンの分泌のためには、セロトニンがしっかり分泌されている必要があります。
セロトニンが十分分泌されていれば副交感神経の働きが良くなり、幸福感を感じやすくなるといわれています。
ただし、セロトニンは体内で貯蔵できないため、毎日体の中でつくられなくてはなりません。
それらを作るために栄養素を食べ物から摂取するには、1本のバナナを食べること。
セロトニンには太陽の光を目に入れることで分泌量が増加する特性があります。
ですから、太陽の光を浴びることも重要です。
毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きれば、生活リズムが調います。
ストレスを感じた時は、脳を意識的に切り替える
「認知のゆがみ」という言い方があります。
ストレスを溜めやすい人が陥りがちな考え方のパターンです。
脳の切り替え方としては、これらがあります。
①完璧主義をやめてみる
物事を白か黒か、0か100かという視点を変える。
②良くない出来事が起こり続けると考えない
③悪いことだけを見ない
④マイナスに捉えすぎない
⑤根拠のない結論を出さない
⑥拡大解釈や過小評価をしない
⑦感情的に物事を決めつけない
⑧「すべき」思考をやめる
⑨レッテル貼りをやめる
⑩何もかも自分に関連付けない
ついついやってしまいがちですが、思いつめないように気を付けることも、自律神経を調えていくスキルになっていきます。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。