猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

生きづらさを乗り越えるスキルを手に入れよう~『「繊細さん」の本』武田友紀

「職場で期限が悪い人がいると、気になって仕事が手につかなくなる」

「家の外の自販機の音が気になる」

「相手の気持ちを考えすぎて、自分の意見が言えない」

「定時で帰れる簡単な仕事さえぐったり疲れてしまう」

「これからどうやって生きて言ったらいいのか」

 

ワタシは「繊細さん」とまではいかないけれど、かなり人間関係でくよくよする方です。

不快なにおいとか、不機嫌な感情をあらわにする人も苦手。

「人を見た目で嫌いになってはいけない」と思い、苦手な人とも付き合おうとするのですが、なぜかそんな人がやたらと自分に寄ってきてしまったり、気づくと自分から苦手感を克服しようと苦手な人に寄っていくので、辛くなることも多々あります。

 

「そんなこと、放っておけばいいじゃない」

と言われるのですが、子供のころからそうなのです。

 

もしもあなたが、そんな自分自身の持つ「感じる力」を持て余しているのならば、一緒にこの本を読んで、少しでも生きていきやすいスキルを手に入れてみませんか?

繊細さを持ち合わせていてストレスを感じやすくても、その感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法があります。

それは、著者自身が「繊細さん」であり、カウンセラーでもあり、1000人以上の人と関わりながら見つけてきたノウハウがあるからです。

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こんなあなたは「繊細さん」

「職場で機嫌が悪い人がいると気になる」

「人と長時間一緒にいると、疲れてしまう」

「小さなミスに気付いて仕事に時間がかかる」

こんなこと、ありませんか?

 

「気にしなくていいんじゃない?」と言われたり、不思議に思われてしまったり。

でも、あなたは気づいてしまう。

相手のちょっとしたしぐさや表情、こもったような空気のにおい。

かすかな空調の音。仕事の改善点に。

 

だれしもひとつはもっている、敏感な要素ってあると思います。

5人に1人いるという「繊細さん」。

とくに何かの障害というほどのことではなく、ある敏感さを持ち合わせているというのが、正しい見方ではないかと思われます。

HSPと呼ばれ、注目されるようになった「繊細な人」。

同じストレスにさらされたとき、神経の高ぶりに関連する脳内のノルエピネフリンが多く分泌されることがわかっています。

また、神経が高ぶっているときに分泌されるホルモンであるコルチゾールも多く出ているというのです。

人間以外の高等動物でも、刺激に対して「より敏感に反応するもの」の比率はだいたい同じで、全体の15~20%。

種として生き延びるために、慎重な個体が生まれたのではないかと考えられています。

 

つまり、繊細さんが小さなことに気づくのは、ごく自然なこと。

それなのに、「気にしすぎ」「そんな細かいことを言ってもしょうがない」と言われたり、気にしすぎだと思う相手の気持ちを感じ取り、「自分がいけないんだろうか」と自分の感覚を疑いだすと、ますます自信を失ってしまいます。

 

繊細さんに必要なのは、「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいのかという、具体的な対処法なのです。

 

「感じる力」がもたらす いいこと わるいこと

とある繊細さんの1日を見てみましょう。

職場で隣の同僚がイライラしながら仕事をしています。

あなたは自分のせいではないかと、その同僚との朝の挨拶の仕方や、仕事上の話し合い、お茶を淹れてあげたときのことなど思いめぐらせてしまいます。

そして、帰り道思い悩んで疲れた挙句に雨の帰り道。

家に帰って、ずっと気を張っていたのでぐったりとベッドに倒れ込みます。

 

感じる力が裏目に出て、疲れてしまうのです。

しかし、一方で「繊細さん」でなければ味わえない「いいこと」もたくさんあります。

元気な繊細さんの1日は、こんな風です。

 

朝起きていいお天気だと、窓の外を眺めるだけで笑顔になります。

ランチのカフェでは、店員さんの笑顔に「今日もいい人だぁ」と嬉しくなります。

仕事では「部長の場合、この表現の方がわかってもらえるかな?」と先読みの力が働きます。

そして、夜お風呂に入り温かい湯船につかるだけで、「今日も1日幸せだった」と思うことができます。

 

自分のまわりにある「いいもの」に気づき、深く味わうことが得意。

まわりのものや人から嬉しさをもらって、身も心もふっくらする。

これが繊細さんの「感じる力」がもたらす「いいこと」です。

 

誰かの笑顔やちょっとした優しさを、当たり前のことと思わず、多くの喜びのひとつとして受け止めることができるのは、繊細さんが持つ感覚。

 

痛みも喜びも遭遇すれば半自動的にキャッチしてしまうセンサーを持っていますし、それは生まれつきのモノ。

だから、いいものをたっぷり感じて元気に生きるには、自分が進む道を自分で選ぶことが本当に大切です。

実生活で言えば、職場や仕事、休みの日を一緒に過ごす相手、暮らす部屋なの環境。

繊細さんに必要なのは、痛みやストレスに耐えられるように自分をつくり変えることではありません。

「自分はこれが好き」「こうしたい」という自分の本音をだどれだけ大切にできるかが勝負どころなのです。

 

「人といると疲れる」のはなぜ?

メーカー事務の仕事をしている会社員のNさん。

職場の同僚も上司も「みんないい人たち」と言いますが、1日ずっとオフィスにこもりっぱなしだと疲れてしまうと言います。

オフィスの隅で上司が後輩を注意していたり、隣でパソコンに向かっている先輩がどことなくピリピリしたいたり・・・。

見ようとしているわけではないのに、見えてしまう。

これは、神経システムがそういうふうにできているから。

感じる力が強く、刺激量が許容量を超えるということです。

表情、しぐさ、声のトーン、話の内容・・・人は情報の塊です。

どんなに親しい人でも、ずっと一緒にいては刺激をうけすぎて許容量を超えるのです。

ましてや、気を遣う場や、苦手な相手といると、自分の頭の中の考えや緊張で、なおさら刺激方になってしまうのです。

 

繊細さんには、ひとりでゆっくりと心を休める時間が必要です。

心ゆくまでひとりの時間をとり、感じすぎた刺激を流すことで、自分らしい穏やかな明るさを取り戻すことができます。

充分にひとりの時間を取り、新たな刺激を楽しむ余裕があって初めて、また人と一緒に過ごしたい、誰かとワイワイ話したいという気持ちが起こるのです。

「繊細さん」と「完璧主義者」は違う

20代のA子さん。

フレンチレストランでアルバイトをしています。

笑顔を褒められたり、丁寧な接客で喜ばれたりしています。

一方で、同僚たちの仕事ぶりが気になってハラハラしてしかたないと言います。

「あんなところに水を置いたら、お客さんの肘が当たって落ちるんじゃないか」など、みんなの仕事の雑なところにがどうしても理解できない。

先輩に相談しても「そんなことを細かくやっていたら終わらないよ」「そこまで考えなくていいよ」と言われます。

 

他の人が見逃してしまう個所に気づく繊細さんは、決して「完璧主義」なわけではなく、シュミレーションがうまいので先が人よりも自動的に読めてしまうのです。

「気が付くから対応する」「リスクを防ごうとしているだけ」。

 

同様に、「考えすぎてしまって、なかなか動けません」という声もよく聞かれるそうです。

これは「ベストがわかるからこそ動けない」状態になっているのだと著者はいいます。

魔法の言葉は、「とりあえず」

「考えすぎて動けない」「ベストを求めすぎて、動けなくなっている」

そう気づいたら、「とりあえず」を取り入れると、日々の仕事や生活がぐっとスピーディに進みます。

「方向性を説明してからお願いするのがベストだけど、とりあえずデータを見せてもらおう」

「あれやってからこれをあるのがいいんだけど、あれは今できない・・・とりあえずこれからやっておこう」

 

最初は、「本当はああするほうがいいのに!」と落ち着かないかもしれませんが、何度かやるうちに「ベストじゃなくても、物事が進む」ことを実感できます。

たったそれだけで?と思うかもしれませんが、ぐるぐる考え続けることによる疲れも減って、ラクになります。

他人の機嫌に左右されてしまう

「職場に機嫌が悪い人がいると気になります」

そう話すのは、メーカーでカタログ作りを担当しているB子さん。

上司は仕事ができる一方気まぐれな人で、朝出社したときの「おはよう」の一言が不機嫌なこともあるそうです。

他部署のミスを苛立った口調で指摘したり、パソコンのキーボードを打つ音がらんぼうだったり・・・。

「上司がイライラしていると、すごく気を遣います。

話しかけるタイミングに注意したり、なるべく刺激しないようにと思って音を立てないようにしたり。

私が直接、イライラをぶつけられたりするわけじゃないんですけど・・・。」

 

上司の機嫌を気にしないように、ひたすら自分のパソコン画面に意識を集中しているB子さんですが、そのやり方はとても消耗すると言います。

誰かが怒っていると、自分が起こられているわけでなくても声のトーンだけで緊張してしまうのです。

同僚がきつい言葉で注意されているのを聞くと、自分までつらくなってきたり。

そんなふうに話す繊細さんもいます。

他人を優先してしまうのはどうして?

「つい相手を優先してしまい、自分を後回しにしてしまう」

これも、相手の状況や感情に気づくがために起きやすいこと。

友達と会っても、友達が話したそうだとつい聞き役になってしまい、自分の話がほとんどできない。

電車で、体調がすぐれなくて座っていたけれど、さらに困ってそうな人が乗ってきたから席を譲った。

同僚の仕事が大変そうだからと手伝ううちに、大変な仕事が自分に集まるようになってしまった。

 

繊細さんは、相手のちょっとしたしぐさや言葉のニュアンス、声のトーンなどをキャッチし、相手が何を望んでいるのか、どうしたいのかを察知します。

相手の望みのひとつひとつは、「話を聞いてもらいたい」「座りたい」といった小さなことなので、「その望みくらいだったら」と叶えてあげたくなるのです。

ただ、繊細さんは非・繊細さんよりも数多くのことに気づきます。

気づくから相手に譲る回数も多くなり、自分が後回しになっているのです。

 

繊細さんが元気に生きるには、自分の「こうしたい」という思いを大切にし、「こんなわがままでいいのかな」と思うぐらい積極的に自分を優先していく必要があるのです。

繊細さんは自分のままで元気に生きていける

繊細さんの悩医には、実は共通点があります。

それは、相手の感情であれ仕事の改善点であれ、「気づいたことに半自動的に対応し、それに振り回されている」ということです。

逆に言えば、繊細さんが元気に生きるためには、この自動反応を切ることが必要です。

気づいたときにわずかでも踏みとどまって、「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、反応するかどうか、また反応するならその方法を、自分で「選ぶ」ということが必要なのです。

 

著者がカウンセリングで感じていることですが、繊細さんはみなさんとても良心的。

周りに配慮し、ルールを守ろうとするがゆえに、周りの人のニーズや「こうすべき」という世間の声に影響を受けやすくなります。

自分の「こうしたい」を大切にすると、人生が変わる

「こうしたい」という本音をキャッチし、自分の本音を大切にすることで、繊細さんのつらさはどんどんラクになり、見違えるように元気になっていきます。

 

「人といても愉しめない」と言っていた繊細さんが、数か月後には「人って優しいんですね」と話すようになり、友人や恋人と出会いました。

職場で機嫌が悪い人に振り回され、「1秒でも早く家に帰りたい」と悩んでいた女性が、同じ職場で心穏やかに働けるようになりました。

 

彼ら、彼女らに共通していた変化は、「人と居ても、自分のままでいられるようになる」というものでした。

素の自分を出しのびのびと過ごせるようになるのです。

今、気になって仕方がないことも、いつの間にか気にならなくなっている、イヤな出来事に遭遇しても、ショックな出来事があっても、10日間おちこんでいたところが、半日で立ち直れるようになる。

 

繊細さんは生まれ持った自分のまま、繊細な感性や感情を大切にしたままで、もっと元気に生きていけるのです。

ちょっとしたやり方の工夫していきましょう。

 

「刺激」から自分を守る工夫

大事なのは、感覚を鈍らせたり心を閉ざすことではありません。

まずは刺激を物理的に防いでいきましょう。

コツ1 物理的に防ぐ

「職場でストレスを感じるのがつらくて、感じないように感覚を麻痺させている」

「人の気持ちを感じて疲れるから、集団の中では心のシャッターを降ろしている」

これらは、著者がカウンセリングでよく聞く言葉です。

でも、これは帰って辛い状態を長引かせます。

苦手な場所や相手と会う時には、一時的に感覚を抑えることも必要ですが、幸せの感覚やときめきも麻痺します。

長い間閉ざし続けると、「自分がどうしたいのかわからない」「楽しいって、どういう状態のことだっけ?」と自分にとっての幸せがわからなくなってしまいます。

 

大事なのは「まずはモノで防ぐ」ことです。

コツ2 五感のうち、鋭いものから取り組むと効果的

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という五感のうち、「鋭い感覚」から重点的に対処することをカウンセリングでもお伝えしているそうです。

刺激によるダメージを減らすには、疲れの原因となる過剰な刺激を防ぐための「予防」と、疲れた時に回復を早める「ケア」の両方が必要です。

五感別!刺激の予防法

視覚

・メガネやコンタクトの度を落とす

・伊達メガネ

・縁の太い眼鏡をかけて、「ここだけみていればいい」と、見る範囲を決める

「人込みの中に長時間いると疲れる」「近所のスーパーに入ると、モノやラベルが一度に目に飛び込んできて目が回る」などの人は、視覚が敏感。

必要以上のものが見えないようブロックするのがおすすめ。

聴覚

ノイズキャンセリングイヤホンをする

・耳栓をする

・イヤホンで心地よい音楽を聴く

触覚

・肌の露出を減らす

・心地よい素材で肌を覆う

・明るい色の服やお守りを身につける

嗅覚

・マスクをする

・好きな香りのするハンドクリームや香水、ヘアワックスをつける

・アロマペンダントをつける

味覚

・刺激の強い食べ物を避ける

「ファーストフードやスナック菓子を食べると身体が重くなる」

「添加物の多い食べ物は舌がピリピリする」

などの声があります。

そうした場合、添加物の少ないものを口にした方がよいでしょう。

五感別!回復を早めるケア

視覚

・電気を消して部屋を暗くする

アイマス

・人工照明を止めてろうそくを使う

・布団をかぶる

・寝室のモノを減らす

・エアコンの電源ボタンの明かりをふさぐ

聴覚

・静かな場所で休む

・性能の良い耳栓をする

ノイズキャンセリングイヤホン

・落ち着く音楽

・寝室に電化製品を置かない

触覚

・ガーゼのタオルケット、ふわふわの肌触り毛布など

・ほっとする肌触りの部屋着

嗅覚

・アロマを焚く

・落ち着くにおいのところに行く

味覚

・シンプルな食べ物を選ぶ

「休みたい」と思ったら、休んでいい

家族と住んでいる繊細さんは、「ひとりで部屋にこもると家族が心配しそう」「夫が”オレ何かしたかな?”と気にする気がして、なかなかひとりきりになれません」という声も。

そんなときは、「今日は仕事で忙しくて疲れたから部屋で休んでるね」とざっくり理由を伝えてから休むのがおすすめ。

あなたが原因なのではなく、ただ疲れているんだ、と伝えるのです。

もし、「なんでこんなにつかれちゃうんだろう」「もっとがんばらないといけないのに!」と自分に鞭打つ声がしたら、心をゆるめるサインです。

 

「キライ」は大切なセンサー。人を嫌えるようになろう

「誰かのことをキライって思ったことはありますか?」

人間関係の相談がくると、著者はこう尋ねることがあります。

といのも、相手が嫌えないゆえに、人間関係に苦労する繊細さんがいるからです。

 

繊細さんの中には「キライ」を封じている人がいます。

「みんなと仲良くするのがいいことだ」という世間の声をそのまま受け取ってしまい、「誰かを嫌っちゃいけない」「人を嫌う自分がイヤ」と思ってしまうのです。

誰のことも嫌わず生きていけたら幸せ!と思うかもしれません。

でも、本当にそうなのでしょうか?

 

実は「キライ」は生きていく上で大切なセンサー。

「キライ」というのは、「この人は自分に不利益をもたらす気がする。嫌な予感がする」と言うことでもあります。

「キライ」を封じると、「なんとなくキライだから関わらない」が許されず、自分で相手との距離感を調整することができません。

相性のよくない相手との距離が、かえって近くなってしまうのです。

キライのセンサーが働かないと、誰から見てもひどいことをされた、とか、ルールに反したとか、正当な理由がないあいだは相手を遠ざけることができません。

何か問題が起こって、つまり、正当な理由ができて初めて、相手との距離を置くことを考えます。

ところが、問題が起きた時にはたいてい我慢を重ねています。

相手の言動に耐え切れなくなり、最終的には一切連絡を絶つことも。

「キライ」を封じていると、依存されたり相手から過度に干渉、要求されたりと、かえって人間関係がこじれてしますのです。

繊細さんの「第一印象」はなかなか正確!

第一印象で変だと感じた人とあとからすごく仲良くなった!という日とは、第一印象を疑ってもいいのですが、これまでの人間関係を振り返ってみて「変だと思った相手とは、やっぱりこじれる」という日とは、第一印象を信じてください。

編だと感じたら、不用意に近づかない。しばらく様子を見るなど、警戒が必要です。

コツは、問題が起きていなくても、最初から近づかないこと。

「なんか嫌だ」「なんだか変な感じがする」と思ったら距離を取る。

正当な理由が無くても「キライだから、なるべく関わらない」でいいのです。

 

人生でキライな相手と真正面から向き合うべき場面はそう多くはありません。

キライな相手は避けていいし、可能ならその人の相手は誰かに任せる方が、お互い幸せな時間が増えるのです。

キライを禁じると、苦手な人に自分から近づいてしまう

自分のなかでキライを禁じていると、「嫌ってはいけない」を通り越して「相手を好きにならなければいけない」になってしまい、無意識のうちに自分から合わない相手に近づいてしまうことがあります。

総務の仕事をしている30代のTさんは、苦手な相手程「わかってもらわなければ」「いい関係を築かなければ」との思いが強く、自分から話しかけては相手の反応に傷ついていたと言います。

人間関係を理由に転職を考えていたそうですが、「苦手な人と距離をとってもいい。無理にわかってもらわなくてもいいんだ」と気づいてからは、自分からストレス源に近づくことが減り、ラクになって、「今の職場でもっとがんばりたい」と思うようになりました。

 

相手の境界線を引いて自分のペースを守る

人といると疲れたり、特にガツガツしたタイプの人と話すと、消耗する。

繊細さんからそんな悩みを著者は聞きます。

情報や感情を受け取りすぎないよう、ここでは相手との境界線のひき方を紹介しています。

イメージを使って境界線を引く

・テレビ画面の向こうの人が話している、とイメージする

・相手との間に透明な壁をイメージする

 

相手ががーっと話してくるタイプだと、こちらの様子をお構いなしに打たれるアタックをすべて拾おうと必死になってしまう状況に。

疲れ果ててしまいます。

ですので、繊細さんは、相手が投げてくるボールを拾わずにいる必要があります。

それは簡単に言うなら、テレビをイメージすること。

画面の向こうのキャスターやタレントが、こちらに言葉を届けようと懸命に訴えています。

しかしテレビをつけていても、あなたは他のことを考えたり話を聞いていなかったりで、ボールをスルーできます。

相手の話を聞いていて疲れを感じたら、その人はテレビ画面の向こうの人だとイメージしてください。

 

自分に対してではなくても相手が怒っていたり、話す勢いが強かったりすると、感情を浴びてしまうことも。

そんなときは、刑事ドラマの出番です。

容疑者と弁護士が接見するとき、ふたりを隔てる透明なアクリル板がありますよね。

相手の感情が強い時は、自分と相手の間に、あの分厚くて透明なアクリル板を降ろすのです。

これで、相手が何を言っても自分は安全。効果抜群です。

モノを置いて相手との境界線にする

営業では、商談相手との心理的距離を縮めるため、相手とのあいだにはモノを置かないという基本テクニックがあります。

相手との間にモノがあると心理的障害物になるのです。

 

それを逆手に取っていきます。

相手に巻き込まれたくない時は、相手との間にモノを置くのです。

会議であれば、プロジェクターの影に隠れて座る。

プライベートであれば、ティーポットやグラスを相手との間に置く。

職場で使いやすいのは、ペン。

メモを取った後、「ここが、あなたと境界線です」と意識しながら、相手と自分の間にペンを置いてください。

 

相手の話を聞き続けるのがしんどいなと思ったら、椅子の背もたれまで体を引くのです。

座ったままでも意外に前後に調整できます。

優に20センチは違います。

このように座る位置を調整するというのは、カウンセラーが使うテクニックでもあります。

立ち話では胸の前に資料を抱えておく、いつもより半歩下がって話すなど、相手とのあいだにモノを置くこと、距離を空けることを意識してみましょう。

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今週もお疲れさまでした。

週末くらいは、ゆっくり過ごしてくださいね。

のんびりできますように。

では、また。

 

『実力を100%発揮する方法~ポジティブ心理学が教えるこころのトレーニング』シャザド・チャミン

あなたも「仕事や勉強がうまくいっているとき、なぜか恋愛や運動やダイエット、プライベートも同時にうまくいくようになった」という経験があるかと思います。

あの状況を「ポジティブ・インテリジェンスが高い状態」と言うことができます。

ポジティブ・インテリジェンス(PQ)は、上場企業のCEOたちが世界恐慌のショックから経営者自身を立ち直らせ、会社を立て直していく基盤となりました。

神経学、組織学、ポジティブ心理学の最新研究により、PQの高さは脳がポジティブに働き、行動に結果を出していることがわかっています。

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たとえば、

・PQの高い営業マンの売り上げはPQの低い営業マンを37%上回る。

・PQの高い従業員は欠勤が少なく、燃え尽きたり会社を辞めたりする割合が低い。

・PQスコアの高いマネージャーが率いるプルジェクトチームは、平均で31%高い成績を上げる。

アメリカ海軍では、PQの高い指揮官に率いられた艦隊のほうが、能率・整備で年間表彰を受ける割合が高かった。

など、そのほかたくさんの結果が出ています。

 

PQを上げることは、あなたの成功と同時に、心の平安と幸福を約束します。

 

著者はもともと妨害者をたくさん抱えて生きてきた

著者は幼少期とても貧しく、父親の経営する食料品店が開店早々破綻し、家族は高利貸しに追われることとなりました。

迷信を信じる一家は、父の商売の失敗の原因は著者にあると考えましたが、いまさら捨て子にするわけにもいかず、せめて名前を変えようということになり、以来シャザドという本名で呼ばれることはありませんでした。

 

こうして、もともと神経質だった著者はうつうつとして自分の殻にとじこもり、世間への反発と怒りを抱え込んで大人になりました。

 

しかし志を高く持っていた著者は、怒りや不安を捨てて、ひとかどの人間になろうと努力。

内なる心の働きを研究することを志します。

 

大学卒業後、スタンフォード大学MBAの授業で、11人のクラスメイトと円陣を組んで、インターパーソナル・ダイナミクスという授業を行います。

ぶっつけ本番で、自分の思っている事、考えていることをすべて言葉に出すという約束の授業の中。

 

あるクラスメイトが、一番に発言します。

そのクラスメイトいわく、著者の言葉は、「よく自分を裁いている気分になり、気が重くなることがある」、ということでした。

著者は貴重なフィードバックに低調に感謝を述べました。

しかし心の中では

「裁かれているって?

このまぬけ、お前はグループの中で最低の負け犬だ。裁かれて当然だ」

と思っていました。

みんなの関心が次の話題に移ろうとした瞬間、別のクラスメートの女性が、著者に向かって同じような感想を述べました。

著者は同じようにこの女性にも低調に礼を述べつつ、こいつは2番目に鈍いまぬけだと思っていました。

著者はうなづいて、傾聴しました。

しかしそれから3人目、4人目も同じことを著者に向かって繰り返したのでした!

 

これには著者もさすがに腹が立ってきました。

しかし、それでもまだ内心では、フィードバックを全くまともに受け止めてはいませんでした。

 

そのとき、左隣に座っていた著者が尊敬する友人が行動を起こします。

不愉快そうに席を立ちあがり、円陣の逆側に席を移しました。

 

あとでわかりましたが、著者が本気でフィードバックを受け止めようとしていないことを見抜いていたのです。

そして、その態度に苛立ち、隣にいることにいたたまれなくなったのでした。

その友人も実は、著者に裁かれていると感じていました

そして、ひたすらまつり上げられていることにも腹立たしく感じていたのです。

 

こうして感情をまっすぐにぶつけられたことで、著者は内なる「裁判官」を守っていた硬い殻についにほころびが生じました。

生まれてこのかた、あらゆるものを「裁判官」の眼でみていたことに気づきました。

あらゆるものを善と悪に分け、あらゆるものを白黒つけていたことに思い当たりました。

 

それは子ども時代、人生を予測可能で対処しやすいものにするために身につけた、自己防衛の心理プロセスでもありました。

 

 

 

その日著者は頭の中に潜んでいる「妨害者」のひとりである「裁判官」の恐るべき破壊力を身をもって知りました。

この発見ですべてが一変。

著者は再び、幸不幸、成功不成功を左右する心のメカニズムの探求に向かいました。

 

1.自分の心が自分の最大の敵であり、私たちの心の中には私たちの幸福や成功を意図的に妨害するいくつかの人格が隠れている。

そしてこれらの妨害者を見つけ、弱めるのは、決して難しくはない。

2.心の中の偉大な知恵や洞察力を活用するための脳の「筋力」は、長年使わなかったせいで衰えている。

こうした脳の「筋力」は簡単に鍛えなおすことができ、心の奥底にひそむ知恵や未開発の精神力をもっと活用できるようになる。

 

心の戦いに勝つ方法

私たちの心の中には、あなたの実力を発揮させまいとする「妨害者」が複数存在します。

先ほど著者の中で登場したのは、多くの人に最も強い裏ボスとなる「裁判官」。

しかし、人によっては別の「妨害者」があなたの実力を阻害しています

 

1.あなたの中の妨害者を見つけてみよう

以下では10人の「妨害者」のリストをあげます。

憶えなくても良いのです。

あなたの中に、これらの妨害者がいないかどうかを考えながら読み進めてください。

ワタシはかなりたくさんいました~!!

「その思考パターン、ある!」という思い当たるところがあったら、その妨害者があなたの中にいます。

①裁判官

妨害者の最大のボスで、誰もがこれに苦しめられます。

裁判官は、あなた自身や他人、あるいは状況に対して絶えずあらさがしをさせます。

不安やストレス、怒り、挫折感、悔しさ、罪悪感のほとんどは裁判官が生み出したもの。

裁判官は自分を正当化するためにウソをつきます。

裁判官が居なければ人は怠惰でやる気のない人間になり、大きなことは成し遂げられないというウソをつくのです。

だから本当は破壊的な妨害者なのに、その声は愛すればこその厳しい理性の声と誤解されてしまいます。

潔癖症

潔癖症は行き過ぎた完璧さ、秩序、整理整頓を求めます。

潔癖症にかかると、あなたもあなたの周りの人も不安でぴりぴりし、神経質になります。

あなたのエネルギーも周囲の人のエネルギーも、無用の完璧さを追い求めることに

費やされてしまいます。

潔癖症のつくウソは、完璧であることは常に正しい、完璧であって損することは何もない、というウソです。

③八方美人

八方美人は、人を助けたり、喜ばせたり、お世辞を言って受け入れられよう、愛情を得ようとします。

そのため、あなた自身の目標を見失い、結局ひとをうらやむことになります。

また、相手もあなたに過度に依存します。

八方美人のウソは、人を喜ばせることは良いことであり、他人の愛情や認知を得るためではないというウソです

④優等生

優等生にかかると、たえず成績を上げていないと、自尊心を持ったり自分を大切にできなくなります。

外面的な成功にばかり目が行きやすくなります。

仕事中毒になって行き詰ったり、内心にある感情的な願望や、人とつながりたいという願望を見失うことも多いのです。

優等生のウソは、高い業績や評価を得ないと、自分を評価すべきではないというウソです。

⑤犠牲者

犠牲者はあなたに、感情的になったり、気まぐれにふるまったりすることで、注目や愛情を得ようとします。

その結果、内面的な感情や辛い気持ちに目が行きすぎ、被害者意識におちいることが多くなります。

こうして心理的、感情的エネルギーを擦り減らし、まわりの人もあなたが不幸であることに苛立ったり、無力感や罪悪感を感じたり。

犠牲者がつくウソは、被害者や殉教者を装うのが、思いやりや愛情を得る最善の方法というウソです。

⑥理屈屋

理屈屋とは、人間関係も含めてすべてを合理的に処理しようとする気持ちが強すぎたり、それしか考えない傾向のこと。

だから他人の感情に苛立ちを覚え、そうした感情にじっくり対処するのは無駄だと考えます。

理屈屋に支配された人は津得たい、そっけない、傲慢とみなされます。

理屈屋のウソは、人間の理性のなかでも合理的精神こそ最も重要で有益であるというウソです。

⑦こわがり

「こわがり」が強力になると、身のまわりにある危険、あるいは怒るかもしれない危険に常に過敏になり、不安を覚えるようになります。

軽快して、安心できずにいるので、常に大きなストレスがかかり、自分も周囲も疲れ果てます。

こわがりのウソは、常に四六時中警戒することが、危険に対処する最良の方法、というウソです。

⑧移り気

移り気とは、さらなる刺激を求めて絶えず別のことに目移りしたり、忙しさで気を紛らわせたりすることです。

今していることに安らぎを求めたり、満足することができません。

ひっきりなしに興味が分散するので、ものごとでも人間関係でも、一番やりたいことが何かわからなくなります。

周囲も移り気な人についていくのはたいへんなので、匙を投げることになります。

「移り気」がつくウソとは、忙しいほど人生は充実しているというウソです。

その一方で欲張った生き方のせいで目の前の人生がおろそかになるという事実は見過ごされてしまいます。

⑨仕切り屋

仕切りやは不安に駆られて支配権を握り、状況をコントロールし、まわりの人間を自分の意志に無理やり従わせずにいられません。

それができないと不安になり、イライラします。

仕切り屋の考え方によれば、人間は支配するか、されるかのどちらか。

短期的には成果を上げますが、長期的には周囲の人を不満にし、実力を存分に発揮できなくなります。

仕切り屋がつくウソとは、周りの人間に最高の結果を生み出させるには、仕切り屋が必要というウソです。

⑩優柔不断

優柔不断とは、明るいこと、心地よいことばかりに注目します。

難しい仕事や不快な仕事、あるいはもめごとを避けて通ります。その結果、先延ばし主義やことなかれ主義が習慣化します。

しまいには、避け続けていた対立がつもりつもって爆発し、物事のしょりにいきづまることになります。

優柔不断がつくウソとは、あなたは考え方が楽天的なだけで、問題を避けているわけではない、というウソです。

あなたの中の「賢者」

妨害者があなたの心に住む敵だとすれば、賢者はあなたの心の中のより深い、より賢明な部分を表しています。

賢者は日々の出来事や緊張に我を忘れたり、妨害者のウソに騙されたりしません。

あなたが試練にぶつかったときも、賢者は試練は贈り物やチャンスで、積極的にそう変えていくことが可能だと考えます。

 

賢者の偉大な力は

①大いなる好奇心と開かれた心をもって「探求」する力

②自己や他人に共感を持って接し、いかなる状況にも「共感」する力

③新たな視点や独創的な解決法を生み出すべく「革新」する力

④自己の奥底にある価値観や使命感に最もふさわしい「方向」を選んで進む力

⑤妨害者のせいで悩んだりじゃまされたり注意散漫になったりすることなく、断固たる行動をとる「行動」の力

 

あなたには、こうした偉大な力の源泉があります。

あらゆる試練はことごとくあなたの中の賢者によって解決され、学びに兼官されうるのです。

あなたが賢者を用いて試練に打ち勝とうとするとき、大いなる危機でも、共感、独創性、喜び、心の平安、地に足の着いた決断力を持ち続けられるのです。

内なる妨害者がどんなウソをついて正当化しようとしても、彼らに難問を解決してもらう必要がないことをあなた自身で体験してもらいます。

PQを改善する3つの方法

あなたが、妨害者モードになるか、賢者モードになるかは、脳内の別々の領域や機能と関係しています。

妨害者の主たる原動力となる脳の領域は、もともと肉体的・感情的な生き残りを目的とした領域です。

本書ではこの領域を「生存脳」と呼びます。

 

一方、賢者の原動力となってくる脳の領域は「PQ脳」と呼びます。

この2つの領域の関係を踏まえて、PQを改善していくためには、3つの方法が提案されています。

すなわち(1)妨害者を弱める、(2)賢者を強める。(3)PQ脳の筋力を強化する、の3つです。

方法1 妨害者を弱める

まずは、妨害者の思考パターンや感情パターンを知り、理解することです。

あたかもあなたの見方であるかのように、あなた自身化のようにふるまう妨害者。

これに乗っ取られないためには、よく自分の思考を観察することです。

「おやおや、また裁判官が現れて、おまえは失敗すると予言している」とか、

「また仕切り屋が現れて心配を始めた」など。

方法2 賢者を強める

賢者を強めるには、賢者の視点に切り替え、試練に出会うたびに5つの賢者のパワーを借りて対処することです。

①共感力を高める

裁判官が邪魔するので、心の底から人に共感するのは、本当に難しいことです。

裁判官が他人や自分に叱責を始めた時、共感力は打ち消す解毒剤になります。

私たちはもっと他人や自分に寛大で会っていいのです。

私たちは子どものころから自分自身への共感を無意味だと裁判官に言われ続けています。

しかし、自分に共感しないとたえず打ちのめされることになります。

共感力を高めるパワーゲームとしては、自分の中に「5歳の子ども」をイメージすること。

まだ妨害者の力が及んでいない小さな自分。本質を輝き出せている自分をイメージし、子犬を抱いたり、砂のお城を作ったり、家族に甘えたりする姿をありありと鮮明にイメージします。

子ども時代の写真を見つけてきたり、それを待ち受けにしてもいいのです。

人生に打ちのめされているとき、そのイメージがあなたの本質が無条件の愛や共感に値するものだということを思い出させてくれます。

他人に共感できない時も、その相手の子どもの頃の姿、目を輝かせている姿を思い浮かべてみましょう。

共感力がたちまち上がるはずです。

②探求力

子どもの頃の私たちは純粋な探求心と好奇心がいっぱいでした。

賢者の「探求」モードが生み出す純粋なエネルギーあ感情は、対象への好奇心、開かれた心、驚き、そして愛着から生まれます。

探求力が役立つのは、より良い道を選ぼうとするとき。

私たちは得てして正しく理解する前に結論を急ぎ、解決を速まった行動を行いがちです。

「探求」モードをつくり出すには、やはりパワーゲームをしていきます。

あなたは「熱心な人類学者」の役割を心の中で演じます。

状況を変えたり、コントロールしたりせず、ありのままを観察します。

誰かと対立したときも、たった3分でよいので自分の不満や要求を横に置いて、相手がそんな感情を抱いた理由を発見することに情熱を燃やすことができるか、試してみましょう。

③革新力

今、無いものを生み出す力のことです。

私たちを制約している枠組みや既成概念、習慣を打ち破ることでもあり、「これをやるのに全く新しい方法はないか」というのが、革新の基本となる問です。

 

人はみな、さまざまな形で枠にとらわれています。

この限界を乗り越え、真に型破りな革新をするにはPQ脳と賢者が必要です。

革新に対する妨害者を止めるためには、たくさんのアイデアを出すように命じるのが一番。

思いついたアイデアに評価は一切禁物

チームの中で、勇気を出して新しいアイデアを出した人がいたとします。しかし、裁判官が忍び寄ってきます。それを聞いた他のスタッフが渋い顔などしようものなら、他のアイデアはとたんに出なくなりますよね。

ああたの脳内でも、これと同じことが起きます。

裁判官をはじめとする妨害者は、アイデアをばかばかしいとか非現実的と評定する。するとあなたの心は閉ざされ、革新ができなくなる。

 

だから、自分の心に対してもできるだけたくさんアイデアを出すよう命じてみましょう。

次々機関銃のように出し、いっさい評価はしない。

革新モードの目的はアイデアの量であって、質ではないのです。

 

パワーゲームとしては、「確かに・・・・さらに・・・」と言葉を続けていくこと。

イデアが思いつくたびに、「確かにこのアイデアのいいところは・・・さらに・・・」とのべていくことです。

すると、裁くことなく評価し、そこから次のアイデアが浮かびます。

 

例えば、ホテルチェーンで顧客経験を向上させるためのブレインストーミングがあったとします。

ボブが口火を切ります。

「ロビーで癒しの音楽をかけたらどうだろう」。

ジャネットが続けます。

「確かに、そのアイデアのいいところはゲストをリラックスさせることね。

さらにアロマセラピーの研究成果を活用し、リラックス効果のある香りを探すといいかもしれない」

キャシーが続きます。

「確かに、そのアイデアのいいところは科学的研究結果を利用している点ね。

さらにポジティブ心理学の知見を取り入れて、接客訓練の改善に役立ててもいいかもしれない」

④方向づけ

ここで大事なのは「方向づけ」。

信念に基づいた心の羅針盤に従って、様々な選択肢からひとつを選ぶことです。

この羅針盤の座標軸になるのは、あなたが心の底から信じている価値観、あるいは人生の意味と目的を与えてくれる価値観です。

妨害者は方向づけに偏見を持ち込んでゆがめてくることがあります。

たとえば、裁判官は罪悪感や義務感を。

こわがりは無難な道を選ぼうとします。

優柔不断はあらゆる対立を回避しようとします。

 

岐路に立たされた時は、パワーゲーム。

あなたが人生の最期の瞬間に振り返ったとき、今まさに直面している選択がどう見えているかを考えてみましょう。

そこに立った時、あなたはどんな選択をすればよかったと思うでしょうか。

 

このパワーゲームのいいところは、人生の差後の瞬間には、妨害者が引き起こした取るに足らない不安の数々は消え去り、誤りだったことがわかることです。

そこで重要になるのは人生に価値や意味や目的をもたらす心理なのです。

⑤実行力

あらゆるものを贈り物やチャンスとして受け入れる賢者の態度。

これを消極性や無気力、行動力の欠如を招くと心配する人もいますが、全く逆です。

賢者の実行力は、純粋な行動に人を導き、心的感情的エネルギーがきれいに収束し、内なる妨害者によって攪乱されることがなくなります。

 

わかりやすい目的と行動が見え、冷静に対応するとき、実行力が試されます。

一見妨害者の出番はなさそうに見えるのですが、裁判官は行動の最中に恐怖、ストレス、失望、怒り、罪悪感、悔しさを引き起こして心を消耗させにきます。

優柔不断と移り気は、苦しい状況に向き合うことを避けようとします。

仕切り屋と潔癖症は、融通の利かない行動をとらせて、周囲の助けを得られなくさせます。

優等生は成功第一を目指して、人間関係などの目標をおろそかにします。

理屈やは感情シグナルを無視して行動します。

犠牲者は被害者になることで、自分を正当化しようとします。

八方美人は他人を喜ばせて自分を受け入れさせる行動ばかりをとらせようとします。

こうして膨大なエネルギーが無駄に消費されます。

 

それを打ち消すパワーゲームは、妨害者の妨害行動を予測することです。

妨害者はこんなとき、どんな言葉をあなたに耳打ちしたり、わめき散らしたり、正当化するためのウソをつくだろうか、と予測してみましょう。

先に予測しておくことで、賢者モードに精神を集中させることができます。

 

方法3 PQ脳を鍛える方法

最後に、PQ脳の鍛え方。これをPQ運動と本書では書いています。

妨害者は「生存脳」という人間を生存させるための古い脳からやってきます。

それに対して、人間がより豊かに生きるためにポジティブに発想して生きるPQ脳は、日々の生活の中から、少しずつ鍛えていくことができます。

 

多くの研究により、身体的近くに注意を集中することと、PQ脳の諸領域を活性化させることは関連があることが分かっています。

その時間は、ほんの10秒だけそこに集中し続ける、というもの。

できればそれを1日100回やることです。

だから、ちょっとした本を読んでいる瞬間に、10秒だけ目をつぶり耳を澄ませ、すべての音を聞いてみる。

通勤途中に呼吸に10秒集中する。

毎日の日課

今やっていることに、集中すること。

毎日の日課の中でそれは可能です。

たとえば歯ブラシで歯をこする感覚に10秒だけ集中してみる。

シャワーを浴びるときに1分間、何も考えずに、身体的感覚に集中する。

運動

身体を動かす機会を利用して、PQ運動の回数を増やしていくのもお勧めです。

ランニングマシンを使っているとき、目を閉じて数分間、ずっとマシンと自分の呼吸に集中する等。

食事

食事の間、1分以上、食べることだけにしっかり意識を集中してみましょう。

食べ物を口に運んだら、できれば目を閉じ、歯触りや香りを味わいながら噛んでみましょう。

音楽

音楽を聴くときも、ぼんやり聞くのではなく、意識を集中させてみましょう。

聞きながすのではなく、最大限に聞き取ろうとすることで、PQ脳が鍛えられます。

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自分の中の謎の声に、「妨害者」という名前をつけることができて、自分なりにはスッキリできた1冊でした。

古い脳の仕組みからくる別のキャラクターだと思えばいいのかな?と思いました。

 

また、その妨害者たちがどんな言葉をささやいてくるのか、先手を打っておいて、彼らに乗っ取られないようにすることで、ずいぶんエネルギーが上手に活用できそうだと思いました。

 

ゆっくり休んで素敵な夢を。

ではまた。

 

 

『幸運を引き寄せる行動心理学入門』植木理恵

行動心理学は、人の心を分析する心理学の中でも、エビデンス(証拠)を重視する分野です。

以前は精神疾患を抱えた人を癒すために取り上げられていたイメージが大きい心理学。

ですが、人生を充実させる「ポジティブ心理学」「行動心理学」がめざましく発展しました。

「幸福度が低い人と高い人には、行動にどのような違いがあるのか?」

「どのような行動が、人の幸福度を高めるのか?」

このような研究を深めることで、本当にとるべき行動が抽出されている心理学です。

 

本書ではたくさんの行動心理学に基づく「日常でできるちょっとした行動」を紹介しています。

その中から、私が特に面白いと思ったものをピックアップいたしました。

この中でひとつでも、あなたが「やってみようかな」と思うものが見つかったら嬉しいです。

 

本日の内容は次の通り。

・プライベートを充実させた方が、年をとったあと後悔しない

・自分のためでなく、チームのために働くと幸せになる

・運が強いと思い込む人ほど、10年後成功している

・伝えたいことを1つにすると、どんなときでも落ち着いて話せるようになる

・先々のことを考えると、やる気をなくす

・ゆっくり呼吸するだけで、ストレスは軽減する

・ダメな部分は早めに打ち明けた方が良い

・自分の失敗を他人はそんなに気にしない

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プライベートを充実させた方が、年をとったあと後悔しない

もしあなたが、人生最期の瞬間を迎えるとしたら、どんなことに後悔するでしょうか?

ある調査によると、人生の最期を迎えようとしている人たちに、後悔していることを聞いてみると、「自分のやりたいことをやらなかったこと」「夢をかなえられなかったこと」「趣味に時間を割かなかったこと」が上位に入っています。

別の調査では、大学生が前回の冬休みについて感じている後悔と、40年前の卒業生が当時の冬休みを振り返って感じている公開について調査したところ、興味深い結果が出ました。

学生たちは前回の冬休みについて、ちゃんと勉強しなかったことを後悔しました。

しかし、卒業生たちは40年前の冬休みに思い切り遊ばなかったことを後悔していたというのです。

 

歳をとって遊べなくなると、遊ばなかったことを後悔するものです。

将来後悔しないために、今の時間を充実させていきましょう。

 

自分のためでなく、チームのために働くと幸せになる

ワタシ自身も40代後半から組織全体について考えるようになって、かえって幸せになったことから、このことを実感できました。

とっても幸せになりますね!

 

ハーバード大学ビジネススクールのマイケル・ノートン博士とカナダ・ブリティッシュコロンビア大学の心理学者エリザベス・W・ダン博士の研究で、人間は自分のためではなく人のためにお金を使ったときの方が、幸福感を得やすいことがわかっています。

サルから進化した人間は、グループのために他者を優先することができるタイプが多いグループが進化上有利でした。

誰かに対して何かをすることは、人間にとって非常に大切で、幸福を感じるようにできています。

 

運が強いと思い込む人ほど、10年後成功している

心理学者のライサン・ダミッシュは、被験者に次の実験を行いました。

パターゴルフを被験者にしてもらう際に、

①「これはパターが良く入るラッキーボールです」

②「このボールは、みんなが使いまわしたただのボールです」

と、直前に2種類の情報を伝え、パットが決まる回数を調べました。

すると、①の「ラッキーボール」と伝えられたグループは平均6.42回パットが決まりました。

②の「ただのボール」と伝えた場合のパット数は4.75回。

現実はあなたの心がつくる

このような根拠のない思い込みを持つと、本来実現するはずのない予言が現実のものになる現象を「自己充足的予言(自己成就的予言)」といいます。

なぜこのようなことが起こるかと言うと、人間は無意識にその予言に沿った行動をとるため、結果として予言を現実化させてしまうためだと考えられています。

ビジネスでも、自己充足的予言は重要で、「自分は運がいい」と思い込むと、現実もそうなっていきます。

 

もちろん、本当にいいことばかりが起きるわけではありません。

「いい日になる」と思い込むことで、悪いことには目がいかなくなり、いいことばかりが目に付くようになる、ということでもあります。

ポジティブでもネガティブでも、現実はあなたの「心」がつくるので、どうせなら前向きに過ごしたいですね。

 

伝えたい情報を1つにすると、どんなときも落ち着いて話せるようになる

マルチタスクとシングルタスクについては、今様々なビジネス書や自己啓発本に載っているとおり。

2012年にオランダで218人の学生に対して行われた実験でも明らかになっています。

学生に数独パズルと格子上に配置された文字の中から指定の単語を探すワードサーチパズルという2つの作業を24分間やってもらいました。

その際、第1グループには2つの作業を同時に行わせ、

第2グループには、自分の考えで自由に2つの作業を切り替えさせ、

第3グループには、作業を1つずつ順番にやってもらいました。

結果、合計スコアが最も低かったのは第1グループ。

最も高かったのは、第3グループでした。

マルチタスクは自己満足

作業効率を上げるには、綿密なスケジュールを立てることが重要なのです。

いかにも仕事をこなしているように思えるマルチタスクは、実際の効率を下げてしまっています。

 

「いっぺんにいろんなことを伝えようとして、頭が混乱してしまう」ということは、こうした人間の特性からすれば当然のこと。

そんなときは、伝えることを1つに絞るとよいでしょう。

 

先々のことを考えるとやる気をなくす

成功は小さな目標の積み重ねで

心理学には「目標勾配仮説」という言葉があります。

簡単にいうと「人間は目標に近づけば近づくほど、やる気が出る」ということ。

ラソンでゴールが近くなると、選手は疲れ切っているはずなのに、力を振り絞ってより速いペースで走ろうとする。

山登りで疲れていても、山頂が見えていると力が湧く、などがあげられます。

 

目標を効率的に達成するには、頑張れば達成可能な小さな木曜を、いくつも積み重ねていくのが有効ですね。

 

ゆっくり呼吸するだけで、ストレスが軽減する

心身をリラックスさせ、よい状態を維持するのが深呼吸です。

私たちは普段意識せず呼吸していますが、深呼吸は、呼吸を意識することで、心身の状態を整える方法のひとつ。

 

①まず、椅子にこしかけるなどして背筋を伸ばします。

②鼻からゆっくり息を吸い込みます。

 このとき、下腹部に空気を入れていくようにおなかを膨らませます。

 腹式呼吸(お腹をへこませたり、ふくらませたりする呼吸)をしましょう。

③ゆっくりと息を吐きます。

 下腹部をへこませ、口をすぼめます。

 ストローから息を吐き出すようなイメージで。

 

呼吸ペースは1分間に4~6回。

1呼吸で10~15秒です。

 

これで脳と体が落ちつき、緊張状態からセルフコントロールできる状態に切り替えることができます。

 

ある研究ではPTSDの元患者が、ゆっくり呼吸する練習を毎日20分間行ったところ、症状が緩和されたことが分かっています。

 

ダメな部分は早めに打ち明けた方がよい

悪い部分で誠実さをアピールできる

私たちは、悪い報告をあえて後出しにしたくなる傾向があるものです。

そこで、心理学者で「対応バイアス」の研究で知られるエドワード・ジョーンズとエリック・ゴートンは、実験を行いました。

実験の参加者は、男性が自分のエピソードを語るところを聞いてもらいます。

男性の話には、学生時代にカンニングをしたこと、それが発覚して退校処分を受けた話が入ります。

グループは2つに分かれ、そのエピソードが前半に語られるグループと後半に語られるグループに分かれます。

男性に対する印象は大きく異なりました。

カンニングの話が最初に語られたグループの方が、最後に語られたグループよりもあきらかに好印象を持ったのです。

 

弱点を先に披露することは、公明正大な態度と受け取られ、好印象を与えるのです。

 

プラス面は最後に話すのが好印象

一方プラス面の事柄はどうでしょう。

この場合は、マイナス面と逆に、全体の後半や最後に話した方が、好印象を与えました。

プラスのエピソードは、後半になってからや、相手の話に促されて話すことで、謙虚な人間であると印象付けることができるのです。

 

自分の失敗を他人はそれほど気にしない

ミスを重大に考えるのは本人だけ

人は失敗を恐れる生き物です。

そして、人は必ずミスをします。

コーヒーをこぼしたり、玄関のカギをかけ忘れたり、顧客や上司、面接官にうっかり失礼なことを言ってしまったり。

しかし、その失敗やミスについて、人は必要以上に意識しすぎる傾向があります。

自分の犯したミスがみんなに注目され、責められたり軽蔑されたりするのではないこと、と実際以上に強く思ってしまうのです。

 

コーネル大学のトマス・ギロウィッチの研究グループは、2000年にこんな実験を行いました。

5人の学生を参加者として研究室に集まってもらいます。

そこにもう1人5分遅れて参加者が到着します。

5分遅れて参加することになった学生には、そのとき学生の間で最も恥ずかしいとされていた歌手の顔が印刷されたTシャツを着用して入室することを命じます。

そして、部屋に通された遅刻した学生は、すでに参加していた5人の学生の前に立たされ、その視線にさらされたあと、外で待つように言われて退室します。

 

この実験のあと、参加者それぞれに質問が行われました。

部屋にいた5人の学生には遅刻者の着ていたTシャツに気づいたかどうか聞き、いっぱう遅刻して立たされた学生には部屋にいた学生のうち何人ぐらいにTシャツを見られたと思うか、尋ねました。

人は自分のことを過大評価する

この実験を何度か繰り返した結果、部屋にいた学生の中でTシャツに気づいたのは5人に1人、つまり20%でした。

いっぽう、遅刻者の側は平均して2.5人、つまり50%の人間に気づかれたと感じていました。

 

遅刻者の側は、自分の恥ずかしい外見が人の印象に残ることを、実際の2倍以上も過剰に意識していたことになります。

 

このように人は、自分の外見や行動、ミスが実際以上に他人の注目を浴びていると思い込んでしまうのです。

その原因は、我々は自分自身を過大評価する「自己中心性バイアス」がかかっていることが指摘されています。

 

失敗やミスは、それほど意識しなくていいのです。

人はあなたのミスに気付かないのです。

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今週もお疲れさまでした。

のんびり休んで、楽しい毎日を。

では、また。

1日1分。片づけ習慣で人生が変わる!~『たった1分で人生が変わる片付けの習慣』小松易

身のまわりを片付けると人生が好転し始める。

 

職場でデスクの片付けができている人って、身の回りや思考が整理されていたりしませんか?

仕事をこなすスピードが速くて、クオリティが高かったり・・・。

それに比べてワタシは、子供のころから「片づけが苦手な人」でした。

 

できる経営者も、身のまわりをつねにキレイにしています。

つまり、片づけができる。

これはただ「片づけてある」のではなく、「片付けが習慣化」しているからだと著者は言います。

 

さらに著者は「生きること」と「片づけ」は同じだと言います。

 

生きることは限られた時間の中で、素敵な出会いと多く素敵なモノを取り入れ、それを消化して、新たな出会いとモノを手に入れること。

その循環で成り立っています。

片づけも同じで、多くのモノや情報を取り入れ、消化して活かし、また新たなモノや情報を取り入れます。

つまり、「片づけ上手」は「生き方上手」なのです。

 

片づけは難しいことではないのだと著者は断言します。

1度リセットできれば、あとはたった1分、毎日片づけるだけだとか。

 

あなたもワタシと一緒に片づけの習慣を今回手に入れて、人生を変えるきっかけにしてみませんか?

 

1.片付けの第一歩は身近なところから

2.片付けで挫折しないコツ①ゴール②1か所③4ステップ

3.片付けの基本動作

4.リバウンドしない方法

5.片付けが習慣化すると人生がこんなに好転する

 

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モノが少なくなることで、あなたの生活がかえって豊かになる!

ミニマリストについての話題が多い昨今、これは疑問の余地が無いところだと思うので最後にお伝えします。

1.片付けの第一歩は身近なところから

著者は日本初の片付け士でスッキリラボを経営しています。

クライアントさんから片づけについて、「どこから始めて良いですか?」という質問をされることが多いそうです。著者の答えは

「身近なところから始めましょう!」です

 

すると多くのお客さんは、「机」と答えるそうです。

 

実は机から取り組むと、成果がすぐ出るので小さな成功体験を積むのにとても効果的だそう

仕事場の作業机やリビングの食卓など、今つかっている机。そこからいきましょう!

 

逆にはじめの一歩に向かない場所は押し入れなどの大きめの収納です。

一番に片づけたくなりますが、途中で断念しがちなのです。

普段見慣れないモノが出てくると、手が止まっちゃいますしね。

 

ですから、始めの一歩は成果がすぐ出る机などがオススメなのです。

 

2.片付けで挫折しないコツ①ゴール②1か所③4ステップ

著者が片づけ指導をするときに必ず伝えるのがこの3つのポイントです。

①ゴール:目標をはっきり決めてその姿を明確に思い浮かべる

片づけ終わったら「こんな部屋にしたい」というゴール(目標)を決めます。

できるだけ明確に部屋のイメージを作ります。

雑誌などで理想としている部屋の写真を見つけて、目に見えるところに貼っておきましょう。

初心者にはハードルが高いですが、「部屋をカフェみたいに姿態」「かっこいい書斎みたいにしたい」などの夢を抱くのもいいでしょう。

とにかく、はっきりゴールを思い浮かべましょう。

②1日15分で1か所だけ片づける

一気に片づけようとして、かえって散らかってしまったという経験はありませんか?

著者は「1日15分を1セット」で、片づける場所も「1か所」と決めてくださいと指導しています。

一気に片づける人は、散らかるときも一気に散らかります。

つまり、リバウンドがあるのです。

少しずつ確実に成果を出し、それを習慣化することが片付けで大事なことです。

③片付けの4ステップ

最後のポイントは、4ステップでやること。

「出す→分ける→減らす→しまう」です。

ワタシはよく、「引き出しをあけて、そこからちょこちょこと不要っぽいものを捨てる」をしていましたが、この正月「出す」からスタートしてみました。

減る量が違いますし、全体を見渡したうえでバランスよく減らせるので、非常に効果が高いと感じることができました。

これについては、次に詳しく説明しています。

3.片付けの基本動作

(1)まず、すべて外に出す

最初の動作は「出す」です。

たとえばあなたがデスクを片付けるときに、まずは片づける場所を決めますよね。

つくえのいちばん上の引き出しを片付けるとしましょう。

では、引き出しの中に入っているモノをすべて机の上に出してください。

そして、出したモノを一度眺めてみてください。

ポイントは、何も考えずにすべて机の上に出す、ということです。

全部出すと、逆に散らかることが心配になるかもしれません。

もしあなたが今片づけに使える時間が15分ならば、「15分の中で片付けの基本動作が全部できる範囲のモノを外に出す」ということです。

 

しまったままの状態でワタシはよく始めてしまっていました。

本書を読んで、「全部出す」から実践すると、「片づけがとても進んでいる!」という実感満載で終えられます。

また、「同じものがこんなにたくさんあったのか!」という発見は、「全部出す」ことでより明確になり、捨てる判断がサクサクできますので、おすすめです。

(2)「いるモノ」と「いらないモノ」を分ける

次の動作は「分ける」です。

引き出しから出したものを眺めて、ひとつひとつ「いるモノ」と「いらないモノ」に分けます。

ここで大切なポイントは、分ける「基準」です。

この基準は

①「入手可能」は捨てる

②「勇気で」捨てる

③「いつか使える」は捨てる

です。

捨てるのには勇気が必要です。

(3)捨てる?あげる?売る?いらないモノをとにかく減らす

不要になったものの処分の仕方を考えましょう。

(4)はじめは場所を考えず、もとの場所にしまう

最後に「いるモノ」をもとの場所にただしまいます。

ここでしまう場所を考えていると、かえってごちゃごちゃになったり、時間をムダに消費することがあるので、基本を覚える段階では、とにかくただ「しまう」ことに徹します。

 

この基本動作「出す→分ける→減らす→しまう」のサイクルを回すことで、今まで何気なく消費していた貴重な時間をムダにすることなくなります。

ステマティックにスムーズに片づけを進めることができるのです。

4.リバウンドしない方法

せっかく片づけたのに、リバウンドしてしまわないよう、片づけを習慣化する方法は、まずリバウンドしやすい落とし穴に気づくことです。

(1)5つの落とし穴

①置き場所が決まっていないものがある

置き場所が決まっていないモノは、部屋の中を「漂流」します。モノがあちこち移動しないよう、場所をつくりましょう。

②収納がない(入りきらない)ものがある

これも散らかりの原因になります。

③捨てられないものがある

どうしても捨てられないものは、無理に捨てるのではなく、「保留箱」を用意して一時的に入れておいて後から考えるようにしたり、友達にあげたりなどしてよいのです。

④捨て方がわからないものがある

最近は地域によってルールが違うので、市役所のサイトなどを見てみましょう。

捨て方が分かれば、散らかりの原因を断つことができます。

⑤使っていないのに場所を取る家具や家電がある

使わない家具や家電はその上にモノが置かれてしまうことも多くあります。

使っていないなら、勇気を出して処分しましょう。

 

使わない家具や家電の上は、散らかっても「OKサイン」が出てしまう場所です。

この「OKサイン」を意識することで、早期発見につながり、片づけたままのきれいな部屋を維持することができます。

(2)例外をつくらない!

どんなに片付いていない部屋でも、はじめはキレイな状態なのです。

そこには「はじめに散らかりだす場所」があったはず。

その散らかりの「もと」を断ちましょう。

 

家に帰ってきて、何気なく手に持っているモノを「ぽん」と置く。この「何気ない動作」がきっかけになります。

こうした行動は「無意識レベル」で行われていることがほとんどです。

「意識的に無意識の行動を見る」ことが予防策になります。

(3)細分化して行う

著者は1000人以上の人に片づけを指導してきましたが、そのときに念を押すのが「片づけは細分化して行う」ということ。

「休日にやろう」「深夜にいっきにやろう」と思って始めてしまいがちですが、それは勉強の一夜漬け同様、習慣化したり定着させたりするのが難しいのです。

目標に向かい着実に1日15分ずつ行っていく。

著者は「片付いた環境」をめざして、少しずつ日々片づけを積み上げていくことを推奨しています。

(4)21日間続けて「習慣化」する

片づけを習慣化するいは、あなたの1日の中で「片づけをする時間」を毎日設定することが重要です。

開始時刻は毎日同じでなくても大丈夫です。

「朝、会社に来たらする」「帰社する前にする」「朝起きたらする」「夜寝る前にする」など、とにかく毎日続けることが大切です。

21日間続けると、脳がその行動を「習慣」として認識します。

始めは慣れないので痛みが伴うかもしれませんが、簡単なことから始めましょう。

たとえば、帰ってきたら脱いだ靴を下駄箱にしまう。

カギは引き出しの中にしまうなどです。

 

著者のまわりには、片づけを習慣化して人生を変えた人がたくさんいます。

毎日たった1分でいいのです。

簡単にあなたの人生を変えることができる「片付けの習慣」をぜひ一緒に身につけていきましょう!

5.片付けが習慣化すると人生がこんなに好転する

片づけが習慣化すると、人生にいろいろと「いいこと」が起きます。

代表的な3つのメリットがここで紹介されています。

(1)すべてが効率化し、「時間」「お金」のムダが省ける

たとえば、家を出るときにカギが決まった場所にあれば「探す」というムダな「時間」が省かれます。

会社でも書類探しの時間が無くなります。

身のまわりがシンプルになるので、不必要なモノは買わなくなり、「お金」のムダが省かれます。

(2)ストレスが減る

片づけができていな状態は、あなたに常にストレスを与えます。

片づけをすることで、部屋や頭の中をスッキリした状態に保つことができるので、あなたには余裕ができ、アイデアも浮かんでくるようになります。

(3)人間関係が良くなる・新しい出会いがある

片づけは、コミュニケーションをとるのに最適なツールになります。

会社や家族で片づけをすれば、何気なく話ができます。

さらに、キレイになった空間には、自然と人があつまります。

片付いた場所は、新しいモノを受け入れる準備のできている空間です。

 

「現在」を片づけ、「過去」を片付けると、「未来」も片付くのです。

押し入れにある古いモノを片付けると、過去が整理され、現在がすっきりします。

また、現在使っている机やテーブルの上などを片付けることで、現在の生活にゆとりが生まれ、未来に向けてよりよい方向に進めるようになります。

 

過去と現在を片付ければ、あなたによりよい未来が待っているのです。

1日1分ならば1分。

5分ならば5分でいいのです。

「出す→分ける→減らす→しまう」の1サイクルをどこか1か所でやってみましょう。

毎日の習慣にしていくことで、あなたの人生は変わっていくと著者は断言します。

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12月末からちょっとだけ実践しているのですが、確実にストレスが大きく軽減されています!

この習慣は、毎日目に見えて部屋や仕事場がキレイになるので、自己肯定感が爆上がりするので、本当にオススメです。

そうはいっても、毎日の忙しい中で、時間はとれないのが実際です。

ワタシも1分の日もたくさんありました。

でも、続けているので、何とかキープされています。

目標としている部屋の様子や写真を目にすると、良さそうです。

ワタシはスマホの待ち受けにミニマリストっぽい素敵な部屋の写真を張り付けてみたところ、「帰ったらちょっと片づけよう♪」という気持ちになれました。

ムリなくちょっとずつ!1分から。

ちょっとずつやってみましょう。

 

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

 

 

 

すぐやる人は小さな石を動かそうとする~『図解 「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』塚本亮

先週読んだ本書ですが、小さいステップの習慣だったので、おおよそ身につけることができてきました。

そこで、さらにもっと良い習慣を身につけいと思い、さらに読み進めていきたいと思います。

本書は実戦が本当に小さいステップで書かれているので、あなたも読んでいて「これなら今すぐできる」「やってみてもいいかも」と思えるものがあるかもしれません。

ひとつでも全く構いません。

ちょこっとだけ意識してみることがスタートラインだと思います。

 

今回挑戦してみたい習慣はこちら。

 

1.HKTをうまく味方につける

2.小さな石を動かそうとする

3.人を楽しませる

4.感情をうまく吐き出す

5.言葉の力を信じる

6.戦略的に睡眠を活用する

7.姿勢がよい

8.サティスファイザー

 

 

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1.HKTをうまく味方につける

すぐやる人は、HKTをうまく味方につける

やれない人は、追い込みすぎてしまう

 

行動を妨げるものの一つに、「自力本願」があります。

その方がいいんじゃないの!?と思いますが、実は精神論で自力本願になりすぎると、かえって行動できなくなるのです。

それよりも仕組みで自分を動かす方がよほどラクです。

自分を動かす仕組みを構築するには、行動に具体性を持たせなければなりません。

だから、行動を起こす前に少し、H(ヒト)、K(カネ)、T(タイム)について考えてみましょう。

 

あなたの周りの資源を活用し、あなたを動かすエネルギーに変えることができます。

たとえばダイエットをするとき、H(ヒト)に頼ってみましょう。

周りの人に「ダイエットしようと思うんだ」と言ってみれば、「安いトレーニングジムを知っているよ」「私と同じトレーナーさんに頼んでみる?」なんて言葉が出てくるかもしれません。

K(カネ)は、このご時世、無理は禁物ですね!お金をかけてパーソナルトレーナーを付けるなどができないワタシも、近所をジョギングしはじめました。

そのスタートに、スマホのナイキの主するランクラブ(ナイキ+)に無料で入会したら、記録が自動ででき、いつどれくらいどこを走ったかが見られるようになり、モチベーションが上がりました。

T(タイム)は、いつやるかを即座に明確に決めることです。ここがワタシはずっと弱くて、「夕方」「勤務から帰ってきてから」などとしていたら、ずるずる続かないことしきり。

「土日の夕方」と決めることで、走り終わったら冷たい身体をすぐ湯船につけることができるので、それが楽しみで続けることができました。楽しみは大事だと実感できました。

2.小さな石を動かそうとする

すぐやる人は、小さな石を動かそうとする

やれない人は、大きな石を動かそうとする

 

どんなスポーツでも、いきなり試合はせずウォーミングアップをしますよね。

仕事も勉強も同じなのです。

まずは、心理的負担が少ない簡単な作業から取り組むことが、すぐやる人になる秘訣です。

最初の5~10分間に物事がうまく進むと、気持ちも上向き、リズム感が生まれ、全体がスムーズに進んでいきます。

少し順番を変えるだけでも心理的な負荷は変わってきます。

 

実は本ブログは、休みの日にやらなきゃならん仕事を待ったなしで持ち帰った際、

「パソコンに向かうのも億劫だ~!」となった際にワタシを前向きにさせるためにも活用させてもらっています。

自分で書いたものを読み返したり、実際に少し書いてデスク仕事にはずみをつけたりして使っているのです。

前向きな話を読んでアウトプットするのは、超絶明るくなりますからね。実は我が家はネガティブな言葉を発する人がいるのです。人の気持ちがそのまま入ってきてしまうタイプのワタシは、ポジティブな言葉を浴びてないと夜帰宅したり土日で家族と居る時間が長くなると鬱状態落ちてしまうんです。

一緒に読んでくれるあなたがいることで、本当に救われています。命の恩人です

 

関係ない話でした。すみません。

とにかく、小さいタスクをまずこなしてスタートです♪

3.人を楽しませる

すぐやる人は、人を楽しませる。

やれない人は、正論を押し付ける。

 

あなたの周りにも「正論を押し付ける」人がいるかもしれません。

尊敬する人の中に、「人を楽しませる」人がいたかもしれません。

「すぐやる人」は、人を楽しませることが好きなエンターテイナーです。

そこには、相手に何をしたら楽しませられるかと言うセンサーが働いています。

著者はマイケルジャクソンの専属振付師でレディ・ガガビヨンセなどの振り付けやステージプロでユースをしてきたトラウ”ィス・ペイン氏のイベントで、MC兼通訳をしたときに、そのすごさがわかりました。

何よりも人を楽しませるためのセンサーが鋭いのです。

「すねてがお客さんはどう感じるか」という視点で徹底します。センサーが全開なのです。

 

人を楽しませる人は、あなたもよくご存じの通り、人から愛されます。

人とのつながりが活性化し始めると、行動することが楽しくて仕方なくなっていきます。

 

4.感情をうまく吐き出す

すぐやる人は、感情をうまく吐き出す。

やれない人は、感情をため込む。

 

あなた自身も経験があると思います。

誰にも言えない悩みをため込んでいるとき、「すぐやる」なんて、無理です!

ここでまず大切なことは、人間は感情の生き物であることを受け入れることです。

企画が通らない、成績が振るわない、そんなときにがっかりするのは当たり前のことなので、それを否定せずまずは受け止めましょう。

感情コントロールするうえでの最適な方法は、感情を悪とせず受け止めることです。

頭の中で整理しようとしてもうまくいかないものです。

そんなときは、紙に書き出し、少し距離を置いた視点で感情を見つめなおすことができます。

大切なことは、感じたことをどんどん自分の中から取り出してあげること。

言語化してみることで、心に大きな余裕を生み出すことができます。

5.言葉の力を信じる

すぐやる人は、言葉の力を信じる

やれない人は、言葉をおろそかにする

 

「言霊(ことだま」」とは、口にした通りの現実を引き寄せる、言葉に宿っている力のことで、日本では昔から「良き言の葉は良きものを招き、悪しき言の葉は災いを招く」と考えられていました。

あなたの周りにいる「だって」「できない」「でも」をよく使う人の行動力は、いかばかりでしょうか?

 

私たちは触れる言葉の影響を無意識の中で深く受け入れています。

単語が書かれた複数のカードを文章になるように、速く正確に並べ替える実験を行いました。

1回目の実験では「若い」や「素早い」といった単語。

2回目の実験では「年老いた」や「遅い」といった単語。

その後で、被験者の歩く速さを測定すると、「若い」や「素早い」という単語カードを使った被験者の方が、歩くスピードが速くなったのです。

 

また、心の中でつぶやくよりも、声に出すことはモチベーションを高める効果があります。

「楽しそう。でも、今は時間が無い」を「楽しそう。だかr、時間を作ってみよう」。

まずは、「でも」を「だから」に替えてみましょう。

6.戦略的に睡眠を活用する

すぐやる人は、戦略的に睡眠を活用する

やれない人は、なんとなく睡眠を取る

 

私たちの脳を振る回転させるには、ベストな睡眠時間が必要です。

一般的に6時間未満の睡眠は意志力の回復を妨げ、誘惑に負けてしまう可能性が高くなります。

そうは思いながらも、なかなか急に早い時間に寝付けないもの。

しかし、俳優の哀川翔さんは「早く寝られないっていうのは、早く起きてないからだよね。『早寝早起き』って言葉は間違い。『早起き早寝』が正解でしょう」と言っています。

まさにその通りで、ちょっと眠いけれど、早く起きることから早寝はスタートします。それには、

1.目覚まし時計を使わない:脳に良くないので

2.カーテンを閉め切らない:太陽光は体内時計を活性化させるから

3:週末も同じ時間帯に起きること:睡眠はリズム。なりゆきに任せない

が大切です。

7.姿勢がよい

すぐやる人は、姿勢が良い

やれない人は、背中が丸い

 

多くの研究で分かっていることですが、姿勢は私たちのムードに大きな影響を与えます。

良い姿勢はポジティブな、悪い姿勢はネガティブなムードを作ります。

ドイツのウ”ィッテン・ヘァデッス・マラハック博士の研究では、被験者に良い姿勢で幸せそうに歩いてもらったり、悪い姿勢で落ち込んだように歩いてもらったりして、40語を見せました。

その後、さらに8分間歩いた後に、40語のうち思い出せる限りの単語を被験者に思い出してもらうと、悪い姿勢で歩いた人はネガティブな単語ばかりを思い出すことが分かりました。

一方で良い姿勢で歩いた人は、ポジティブな単語を多く思い出したのです。

つまり、私たちは良い姿勢で歩くだけで、肯定的になれるのです。

 

また、脳は血管が運ぶブドウ糖と酸素をエネルギー源として働いている、というのも大きな理由です。

姿勢が悪いと血管を圧迫してしまうので、ブドウ糖と酸素が十運に運ばれず、脳の働きが悪くなるのです。

その結果、判断力が鈍り、先延ばしをしやすくなってしまいます。

 

8.サティスファイザー

すぐやる人は、サティスファイザー

やれない人は、マキシマイザー

 

アメリカの心理学者バリー・シュワルツ博士によると、私たち人間は、自分にとって最高の選択をのぞむ「マキシマイザー」と、まずまずのところでも満足する「サティスファイザー」の2種類に分けられるそうです。

マキシマイザーは満点を望む完璧主義。

誰でも100点は嬉しいし、完璧なものに憧れます。

しかし、その思考が大きなブロックとなって行動を妨げていることも考えなければなりません。

 

「すぐやる人」は雑にやるという個との大切さを理解しています。

いわゆるサティスファイザーで、80点でいいものは80点でいいと思えるので、行動が早くなります。

合格点を見据え、その点数をクリアするのに最低限の労力のみをかけるようにしているのです。

 

著者がたくさんの人々を始動していて、「伸びる人」「伸びない人」を比較すると、「伸びる人」は、とにかく雑でもいいので取り掛かります。

ペンキ塗りで、一度にきれいに塗るのではなく、何度も何度も塗り重ねムラをなくしていくようなものです。

一方、「伸びない人」は、一度でやり切ってしまおうとしすぎて、要点をつかめずじまいに終わってしまいます。ですから、どこに力を入れていいかわからなくなるのです。

それぞれのタスクの合格点を明確にして、まずはそれを満たすことが自分にとっての100点だと考えていきたいものです。

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本書は900円です。なかなかお買い得です。

 

今週もお疲れさまでした。

すぐやる人になって、今年のあなたがいっそう輝きますように!

 

 

以下はひとりごとです。

 

 

これを書きながら、娘が身支度をするのを待っていました。

年頃の娘の準備はなかなか終わらず、1時間半が費やされ、ブログが1つ書きあがりました。

今日の1番の目的は娘にインフルエンザ予防接種を受けさせること。

ひとつの目標が達成出来たら、あとはおまけなのです。(・・・たぶん!)

もっと早く用意させられたら、買い物や職場の片付けができたのに!なんて考えるよりも、「今日はワクチン接種」!!

今日接種が終わらなかったら、持病持ちの旦那さんがうるさくなります。

そして、それに腹を立てた娘が「パパのためにワクチン接種などするものか!!」となり、泥沼が始まること必定。

今は、「娘のワクチン接種」が我が家の安全を意味しています。

いいんだ!職場の整頓は明日の朝早く出勤してやればいいし、夕飯はありもので作れる!

(そもそも根本には、旦那さんと娘の関係性が破綻していることが問題であって、それは私の問題ではない)

 

めざせサティスファイザー

余裕のある母親がいる家庭は、家庭の平和を守るのです。

家族の平和のためにも、今年の目標に加えます。

 

beとdoを意識する~『図説「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』塚本亮

シリーズ100万部突破の大ベストセラー!

何度も読み返してしまうほど、わかりやすくて行動にもすぐ落とし込める本書。

今回は図説なので、さらに読みやすいのです。

 

年末に失敗をして、疲れ果てて帰ってきたときのことです。

「何がいけなかったんだろう~(涙)」と言いながら、ベッドのわきの本棚から本書を何となく手に取ってページをめくったのですが、やりやすい実践がたくさんありました。

眺めているうちに、気分も軽くなり、「じゃあ、次はこれをやってみようかな!?」と、自分を責めてしまう心のエネルギーのベクトルを、新しいトライに向かうベクトルへと変えることができました。

ちなみにそれは、ひとつめに紹介する内容「すぐやる人は9000回の負けを知る/やれない人は全勝を目指す」というものでした。

 

本書には37の「思い立ったらすぐできる習慣」が紹介されています。

その中でも、今回はワタシが今年トライしていくぞ!と決めた習慣をこちらに書かせていただきます。

1.9000回の負けを知る

2.環境で自分を動かす

3.ダッシュキノコを食べる

4.まず1センチだけかじる

5.毎日カバンを空っぽにする

6.質問で前向きになる

7.期限を自分で決める

8.beとdoを意識する

9.優先順位で仕事を進める

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1.9000回の負けを知る

すぐやる人は9000回の負けを知る。

やれない人は全勝をめざす。

 

「僕はこれまで9000本以上のシュートを外してきた。決勝シュートを任されながら、外したことが26回ある。人生で何度も何度も失敗してきた。だからこそこうして成功しているんだ」

これは、あの有名なマイケル・ジョーダンの名言です。

誰でも失敗はしたくないものです。

ただ失敗への恐れは、成功への道を奪っているかもしれません。

 

しかし、「すぐやる人」はリスクテイカーです。

リスクが怖いと感じないわけではありません。ひとつひとつの課題に真摯に向き合っているのです。

 

著者は、ミスや失敗の数だけ誰かの役に立てることが増えると思っています。

同じようにもがいている人たちの気持ちが、経験したからこそ理解できるし、具体的な助言もできるからです。

こうと決めてチャレンジして、たとえそれが失敗しても、必ずその失敗があってよかったと思う日が来ます。

つまづきや失敗は、改善すればいいのです。

2.環境で自分を動かす

すぐやる人は環境で自分を動かす。

やれない人は誘惑に負けてしまう。

 

「やれない人」は、できなかった原因が、自分の意志が弱いからだと”意志力”にすべての責任を負わせてしまいがちです。

そこで、自力で頑張ろうとした結果、たまたま目に留まったテレビやスマホの誘惑に負け、怠けてしまい、自信を失ってしまうのです。

一方で「すぐやる人」は、意志力に頼らず”誘惑”そのものを遠ざける方がよほどラクだと考えています。

 

著者も自分自身意志力は強くないと思っています。

自宅やオフィスで気分が乗らない時は、近くにお気に入りのカフェを見つけておいて、そこで仕事をしています。

イデアを出したいときは野外テラス席のカフェ。

集中力が必要なことに取り組みたいときは、落ち着いた雰囲気のカフェ。

 

誘惑に打ち勝つための気迫は大事ですが、誘惑に勝つこと自体にエネルギーを無駄遣いしてしまうことにつながりかねません。

誘惑されない環境をまずは作りましょう。

そのためには、モノは持たないこと。関係ないモノは徹底して処分してしまうことです。

3.ダッシュキノコを食べる

すぐやる人はダッシュキノコを食べる。

やれない人は疲れた脳で午後を過ごす。

 

頑張ろうという気持ちは時間とともにどんどん低下するものです。

私たちの意志力は、朝にピークを迎え、2~3時間後から低下し始めます。

これは自然なことでどうしようもないのです。

そこでマリオカートで使う「ダッシュキノコ」。

これをあなた専用に用意しましょう。

レース中に一気に加速することができる「ダッシュキノコ」をあなたの身の回りでできる環境の中で用意するのです。

「すぐやる人」は、疲れた自分を加速させる方法を知っています。

 

1日を再加速させる著者おすすめの方法もあります。

1つ目に「パワーナップをとる」ことが挙げられます。15~20分の仮眠です。

2つ目の方法は「グリーンエクササイズ」。緑や水を感じられる場所を歩くなどすることは、回復を劇的にはやめられる効果があります。

3つ目の方法は「軽めのシャワー」。

あなたなりのダッシュキノコを見つけてみませんか?

 

4.まず1センチだけかじる

すぐやる人は、まず1センチだけかじる。

やれない人は、あとで全部食べようとする。

 

仕事を効率的に進めるには、自分がいかにその仕事を主体的な気持ちをもって取り組めるかにかかっています。

頼まれごとであったとしても、自分自身に当事者意識を持たせることです。

 

そのためには、依頼を引き受けたのなら、最初のちょっとした出だしの工夫で差がつきます。

依頼を引き受けた瞬間に、今やっていることがあっても、少しだけ手を止めてすぐできる行動を少しとってみることです。

 

だらだらとそれに関わると、中途半端なマルチタスクになりかねないので、5分以内と時間を区切って手をつけるのです。

ちょっとでも取り組んだことで、その仕事に対しての当事者意識は芽生えます。

「すぐやる人」は、いかに他人からの依頼についても、自分に当事者意識を持たせるかを考えています。

5.毎日カバンを空っぽにする

すぐやる人は、毎日カバンを空っぽにする。

やれない人は、荷物を入れっぱなしにする。

 

「すぐやる人」は、カバンの中を整理する習慣を持っています。

なぜなら、先延ばしにしてしまう原因の1つは、モノがきちんと整理されていないことにあるからです。

往々にして、モノが整理されていない状態ならば、頭の中も整理されていないことって多いですよね?

 

「すぐやる人」は、帰宅したら毎日、書類や荷物をカバンの中から出し、必要なものはどこの定位置に戻すかを決めています。

6.質問で前向きになる

すぐやる人は、質問で前向きになる。

やれない人は、質問でやる気を失う。

 

すぐやる人は、いい質問は人を動かし、悪い質問は人から行動力を奪ってしまうことを知っています。

「なんで、何回も同じことを言わないとわからないの?」

このような質問は相手からやる気と行動力を奪います。

 

質問は脳へのスイッチです。

質問を変えることで意識の焦点の当て方が変わります。

自分に対して「どうすれば〇〇することができるか?」と聞くのか、

「なぜ、こんなに〇〇なのだろうか?」と聞くのか。

他人に対して、「それなら、〇〇の方法でやってみたら?」と聞くのか、

「どうしていつもそんなに時間がかかるの?」と聞くのか。

 

すぐやる人は、前向きないい質問で、相手の心にカチっとスイッチを入れ、物事をスムーズに動かします。

7.期限を自分で決める

機嫌を守るということは、ビジネスだけでなくプライベートでも信頼関係を守るために不可欠ですね。

だから、「すぐやる人」は指示や依頼を受けた時に、とにかく動き出しが早いのです。

その第一歩は、期限を与えられたままやるのではなく、期限は自分で再設定するということ。

 

とくに期限まで余裕があるものは、「いつか」で、やらなくなってしまいます。

時間がありすぎるから、時間が無くなってしまうのです。

また、時間があるからと思うと、1つひとつの決断に時間がかかり行動力がぐんと落ちます。

「ちょっとタイトだな」と感じるくらいの期限設定によって、時間の強制力をうまく活用して瞬発力を高めることができます。

そして、仕事の計画は思い通りに進まないもの。早めに終わらせておいたことで、トラブルを回避できることだってあります。

8.beとdoを意識する

すぐやる人は、beとdoを意識する。

やれない人は、目標だけを追いかける。

 

目標は達成したら完了します。終わりが来るのです。

たとえば、5キロ痩せるという目標は、5キロ痩せれば完了となってしまうのです。

だから、目的も明確にしておけば、さらに大きな行動の軸を獲得できます。

著者は、目的と目標の違いを考えるときは、目的を「状態」、目標を「行動」という切り口で考えています。

 

たとえばあなたが「5キロ痩せる」という目標を設定したとします。

では、何のため5キロ痩せるのか。

それが目的の設定です。

目的を設定するときは、未来像がどれくらいイメージできているかが重要になるということなのです。

5キロ痩せた自分はどんな自分か、鮮明にイメージできますか?

そして、そのイメージした自分の未来像にワクワクできますか?

 

「すぐやる人」は、1年後、5年後、10年後・・・と自分がどういう存在でありたいかと言うことを意識しています。

あなたの未来像は「どういう自分であるのか」なので、状態の「be」。

それを達成するために「何をすべきか」なので「do」なのです。

鮮明に「be」をイメージしてみましょう。

9.優先順位で仕事を進める

すぐやる人は、優先順位で仕事を進める。

やれない人は、マルチタスクでパンク寸前。

 

たくさんの仕事を抱え込んでしまい、1つのタスクに取り組んでいる最中でさえ、他のことがいろいろ気になってしまうことがありませんか?

「やれない人」は、やれない状況を整理しないままに、気合いと根性でなんとかしようと思ってはみるものの、パンク寸前。

しかしそれでも何とか乗り越えようと頑張ってしまう傾向にあります。

すべてが中途半端になり、せっかくの頑張りも水の泡になってしまいます。

多すぎる選択肢は人を疲れさせ、集中のエネルギーを奪う原因です。

すぐやる人は、タスクを書き出し、頭の中から取り出したら、優先順位付けを徹底し、重要なものに多くのエネルギーを集中させ、成果につなげているのです。

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とにかく、「やれない人」の習慣が自分にあって、「だから遅かったのか~(笑)」とうなづくばかりでした。

 

特に気になっていたのがタイトルでもちょっと出した「beとdo」です。

昨年は、せっかくダイエットして痩せたのに、瘦せたことで満足してしまい、リバウンドしてしまったのです・・・・・。

今年はもっと痩せた後の自分をまざまざと想像して楽しんで、服でも買っちゃいます!

 

あなたに、ひとつでもやってみたい習慣が見つかれば嬉しいです。

一緒に頑張りましょう~♪

では、また。

 

今年はどんな習慣を手に入れますか?~『成功者がしている100の習慣』ナイジェル・カンバーランド

「習慣」が変われば、人生が変わる

 

英国の超一流コーチが教える「成功者に共通する考え方」が本書には100のタスクで紹介されています。

実際に著者は、たくさんの成功者をコーチングしていく中で、共通しているマインドセットがあることに気づきました。

それらを自ら実践。

著者自身がそれによって、素晴らしいプライベートや会社経営、夢の実現など大きな効果を得ることができました。

 

100のタスクは多すぎるので、特にワタシが面白いと思ったものをご紹介しますので、その中であなた自身も「やってみたいな」と感じることができるものをひとつでも見つけてもらえたら嬉しいです!

本書では、成功者が実践している習慣とともに、その習慣を手に入れるための実践方法も一緒に紹介しています。

 

 

今回ご紹介する成功者の習慣は

1.人の力を借りている

2.過去といい関係を築いている

3.快適な環境で生活している

4.安全地帯に閉じこもらない

5.身近な人に感謝している

6.自分を大切にしている

7.日記をつけている

です。

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1.人の力を借りている

成功するひとは恥ずかしがらずに「わかりません」と言い、成功しない人は自分の無知を認めない、と著者は言います。

知ったかぶりをせず、「わかりません」と言うのは勇気がいりますね。

ワタシもよく「わかりません」の一言が言えないことがあります!

でも、あとから聞くのはもっとできないこと。

潔く聞けば必ず自然と周りの人は親切に教えてくれます。

 

この習慣を手に入れるためにはこんな実践があります。

実践1:自分の死角を意識する

自分の考えに固執していないか?視野が狭くなったり、口論で勝とうとしたりしていないか?年下の言葉を聞こうとしなかったりしていないか?

確かに有能な上司は、これらを念頭に置いて話をしてくれています。

(そうでない上司は、自分の死角にきづいていませんもんね!)

実践2:他人に欠点を教えてもらう

身近な人に、これを聞く!

なかなか勇気が必要ですが、先日息子に教えてもらったら非常に参考になりました。

実践3:自分を笑い飛ばす

成功する人は、自分の失敗や間違いを笑いのネタにしています。

これを読んで、自分の失敗談を後輩に話したのですが、ものすごく感謝されました。

 

2.過去といい関係を築いている

過去は変えられません。

変えられるのは、自分の考えや感情だけです。

私たちはよく、過去の嫌な出来事を思い出しては後悔します。

ミスに罪悪感を覚えたり、誰かに言われた言葉に傷ついたりします。

思い込みで記憶し、いつまでも傷ついたり腹を立てていたりすることもあります。

・子どものころ、親にかまってもらえなかったと感じている(実際は、親は子どもに自分で判断する余地を与えていただけだった)

・上司の厳しさに耐え切れず仕事を辞めてしまったことを後悔している(実際は、その上司はどんな部下に対してもひどい嫌がらせをする人間だった)

実践1:過去を見つめなおす

自分を誤魔化さず、勇気をもって過去に目を向けてみましょう。

本当はやりたかったのに、我慢していることはないでしょうか?

 

実践2:思い込みを正す

人は辛い過去の出来事を実際以上に悪いものだと記憶していることがあります。

冷静になって捉えなおしてみましょう。

家族や友人と話をしたりするのもいいでしょう。

過去を正確に捉えられなければ、前進できません。

ワタシは自分ばかりに厳しかった父に愛されていなかったと長年思っていました。しかし、妹たちと話をしてみると、過度の期待をかけられて育てられていたことがわかりました。

過度の期待もうれしくないですが、少しはましな思い出に昇華できました。

実践3:心のわだかまりを解きほぐす

誰かと過去の出来事について話し合うのもいいでしょう。

嫌な記憶がよみがえることになるかもしれませんが、長い間抱えていたわだかまりが溶ければ、心は驚くほど軽くなります。

実践4:過去の体験を未来に活かす

過去を見つめなおしたことで得られる教訓はないかを考えてみましょう。

自分の行動パターンが見えてくることもあります。

これまで避けていたことはないか、自分をわざと苦しめるような言動をとっていなかったか、分析してみましょう。

ワタシは子どものころにいじめられた記憶があり、悪夢にうなされることがありました。20年経ってもちっとも苦しみは楽にならなかったので、「その時どうすればよかったのか?」と向き合って考えてみました。

苦しくて嫌な作業でしたが、次にまた同じような状況になったとき、過去の教訓を得て「卑屈にならず堂々としている方がよさそう」と思い、実践したところ大成功!

以来、いじめられた記憶も苦しいだけでなく教訓をくれる貴重な経験としてカウントできるようになりました。

 

3.快適な環境で生活している

成功する人は生活環境を快適にするための努力を惜しまず、成功しない人は身の回りの環境汚染に無頓着である、と著者は言います。

私たちは心身に不調をきたすまで、環境の影響をうけても気づかないことがあります。

たとえば、

・太陽光や新鮮な空気の入らないオフィスで働く

・騒々しい道路や線路の近くで済んでいる

・騒音や照明が気になり、遮光カーテンがないと眠れない

・庭のすぐ後ろを水質の悪い川が流れている

・花粉の飛散が多く、毎年花粉症に悩まされている

・職場で耳障りな音楽が1日中鳴り響いている

実践1:不快さの原因を突き止める

わたしたちは心身の不調を感じても、その原因をはっきり突き止めようとしないことがあります。

冷静になってよく考えてみることは、とても重要です。

・ストレスを感じているのは、引っ越し先の騒音?それとも新しい土地に引っ越したから?

・気分がすぐれないのは、家の値段が高く大きなローンを組んだから?それとも新しい土地の空気が悪いから?パートナーが空気の悪さに文句ばかり言っているから?

実践2:対策を講じる

空気のあまりよろしくない街であっても、訳あって引っ越しできないこともあるでしょう。それならマスクをすることもできます。

オフィスに空気清浄機を置いたり、水道水をろ過したり、寝室に二重窓を設置することもできます。

パートナーが文句ばかり言う人でうんざりしているのだったら?さあ、どうしましょう(笑)

 

4.安全地帯に閉じこもらない

失敗のリスクをとることは、脳が苦手とすることです。

でも、成功は待っていても絶対やってきません。

実践1:安全地帯から抜け出すことへの恐れや不安の理由を理解する

漠然とした恐れや不安の正体を理解することは、チャレンジするあなたを作り上げていくために役立ちます。

心配事は何でしょう?

・お金や社会的地位を失うこと

・評判や視線、失敗して恥をかくこと

・知らない、あるいは想定外の何かを体験しなければならないこと

・(理想的なものでなくても)慣れ親しんだものを失うこと

実践2:メリットとデメリットを比較する

安全地帯を抜け出す必要に迫られ、「今こそ変化を起こすときだ」「このチャンスをつかむべきだ」と思ったら、メリットとデメリットを書き出して、比較してみましょう。

デメリットとして、想定される最悪のシナリオを考え、それが起こる確率を冷静に算出してみましょう。

 

5.身近な人に感謝している

成功する人は「ありがとう」が口癖で、成功しない人は周りに何かをしてもらうのは当然だと思っていると著者は言います。

あなたの周りにいる成功している人たちも、感謝をよく口にするのではないでしょうか?

ワタシの身近にいる人も、老若男女問わず評価の高い人ほどよく感謝を口にしています。

実践1:感謝の気持ちを常に忘れない

実践2:「ありがとう」以上の言葉で感謝を伝える

心を込めて感謝の言葉を伝えることは何より大事です。

また、こんな場面でも感謝できると、気持ちが伝わりますね。

「私を別の部署に異動させることについて、上司に話をしてくれてありがとう。私の方を持っていると思われるかもしれないから、この話題を上司の前で口にすることは抵抗があったはずだ。心から感謝するよ」。

こんな感謝を伝えられたら驚きますが、すごく嬉しいですね。

6.自分を大切にしている

「自分なんて大嫌いだ!」と嘆いたことがある人、それはあなただけではありません。

私たちはみんな、過去の自分の言動を思い出しては後悔し、情けない思いを味わっています。

現代は、ありのままの自分を受け入れるのが難しい時代です。

他人を羨ましいと思う状況があまりにも多いからです。

人は自分自身にネガティブな気持ちを持っていると、周りの人に対しても嫉妬や冷笑、批判、怒りといった感情で接してしまいます。

実践1:自分の個性を受け入れる

あなたは他の誰とも違う個性があります。

ムリして周りの人と同じ人間になろうとする必要などないのです。

人は長所と短所を両方もっているものです。

自分が持っているものを喜びましょう。

他人は自分より幸せそうに見える、そういうものです。

実践2:他人にもポジティブに接する

誰にでもついていない日はあります。

冷蔵庫のドアを開けっぱなしにしてしまう、車にガソリンを入れ忘れる、歩道で躓いてしまう・・・

人にそれを話して不安や怒りを解消するのは良いのですが、ネガティブな気持ちを向けてしまうのは絶対ダメです。

他人にその分までポジティブに接していると、あなた自身のネガティブな感情は収まっていきます。

それが「あなたを自身を本当に受け入れること」です。

失敗したら、別の方法で再度挑戦しましょう。

 

7.日記をつけている

その日の出来事や考えを記録することは、私たちの健康にプラスの影響をもたらします。

日記をつけている人は、免疫細胞が活性化されるなど、様々な健康上のメリットがあることが分かっています。

さらに健康以外にも次のようなメリットがあります。

・日々の行動や思考を記録していくことで、あなたにとって何が重要なのかが明確になる

・変化していくあなたの思考や夢、希望、不安、経験、感情、意見を振り返ることができる

・抱えている問題の解決策や取るべき選択肢が見つかりやすくなる

・明確で入念な計画が立てやすくなる

・自分自身への理解が深まる。弱点、夢、目標、不安、課題が見えてくる

実践1:まず日記を始める

大きな手間暇をかけず、15分~20分で十分。

自由に書きましょう。

実践2:自分のスタイルで書く

こんな書き方もありますね。

マインドマップで書く

・その日の切り抜きや写真をつけてコラージュにする

・テーマごと(「お金」「人間関係」など)に自分の考えを書くノートをつくる

実践3:テクノロジーを利用する

・ブログに書く

・音声や動画で記録する

SNSに投稿する

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今年は、どんなことを習慣にしていきますか?

今年もあなたにとって、素敵な1年になりますように!

では、また。