猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

生きづらさを乗り越えるスキルを手に入れよう~『「繊細さん」の本』武田友紀

「職場で期限が悪い人がいると、気になって仕事が手につかなくなる」

「家の外の自販機の音が気になる」

「相手の気持ちを考えすぎて、自分の意見が言えない」

「定時で帰れる簡単な仕事さえぐったり疲れてしまう」

「これからどうやって生きて言ったらいいのか」

 

ワタシは「繊細さん」とまではいかないけれど、かなり人間関係でくよくよする方です。

不快なにおいとか、不機嫌な感情をあらわにする人も苦手。

「人を見た目で嫌いになってはいけない」と思い、苦手な人とも付き合おうとするのですが、なぜかそんな人がやたらと自分に寄ってきてしまったり、気づくと自分から苦手感を克服しようと苦手な人に寄っていくので、辛くなることも多々あります。

 

「そんなこと、放っておけばいいじゃない」

と言われるのですが、子供のころからそうなのです。

 

もしもあなたが、そんな自分自身の持つ「感じる力」を持て余しているのならば、一緒にこの本を読んで、少しでも生きていきやすいスキルを手に入れてみませんか?

繊細さを持ち合わせていてストレスを感じやすくても、その感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法があります。

それは、著者自身が「繊細さん」であり、カウンセラーでもあり、1000人以上の人と関わりながら見つけてきたノウハウがあるからです。

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こんなあなたは「繊細さん」

「職場で機嫌が悪い人がいると気になる」

「人と長時間一緒にいると、疲れてしまう」

「小さなミスに気付いて仕事に時間がかかる」

こんなこと、ありませんか?

 

「気にしなくていいんじゃない?」と言われたり、不思議に思われてしまったり。

でも、あなたは気づいてしまう。

相手のちょっとしたしぐさや表情、こもったような空気のにおい。

かすかな空調の音。仕事の改善点に。

 

だれしもひとつはもっている、敏感な要素ってあると思います。

5人に1人いるという「繊細さん」。

とくに何かの障害というほどのことではなく、ある敏感さを持ち合わせているというのが、正しい見方ではないかと思われます。

HSPと呼ばれ、注目されるようになった「繊細な人」。

同じストレスにさらされたとき、神経の高ぶりに関連する脳内のノルエピネフリンが多く分泌されることがわかっています。

また、神経が高ぶっているときに分泌されるホルモンであるコルチゾールも多く出ているというのです。

人間以外の高等動物でも、刺激に対して「より敏感に反応するもの」の比率はだいたい同じで、全体の15~20%。

種として生き延びるために、慎重な個体が生まれたのではないかと考えられています。

 

つまり、繊細さんが小さなことに気づくのは、ごく自然なこと。

それなのに、「気にしすぎ」「そんな細かいことを言ってもしょうがない」と言われたり、気にしすぎだと思う相手の気持ちを感じ取り、「自分がいけないんだろうか」と自分の感覚を疑いだすと、ますます自信を失ってしまいます。

 

繊細さんに必要なのは、「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいのかという、具体的な対処法なのです。

 

「感じる力」がもたらす いいこと わるいこと

とある繊細さんの1日を見てみましょう。

職場で隣の同僚がイライラしながら仕事をしています。

あなたは自分のせいではないかと、その同僚との朝の挨拶の仕方や、仕事上の話し合い、お茶を淹れてあげたときのことなど思いめぐらせてしまいます。

そして、帰り道思い悩んで疲れた挙句に雨の帰り道。

家に帰って、ずっと気を張っていたのでぐったりとベッドに倒れ込みます。

 

感じる力が裏目に出て、疲れてしまうのです。

しかし、一方で「繊細さん」でなければ味わえない「いいこと」もたくさんあります。

元気な繊細さんの1日は、こんな風です。

 

朝起きていいお天気だと、窓の外を眺めるだけで笑顔になります。

ランチのカフェでは、店員さんの笑顔に「今日もいい人だぁ」と嬉しくなります。

仕事では「部長の場合、この表現の方がわかってもらえるかな?」と先読みの力が働きます。

そして、夜お風呂に入り温かい湯船につかるだけで、「今日も1日幸せだった」と思うことができます。

 

自分のまわりにある「いいもの」に気づき、深く味わうことが得意。

まわりのものや人から嬉しさをもらって、身も心もふっくらする。

これが繊細さんの「感じる力」がもたらす「いいこと」です。

 

誰かの笑顔やちょっとした優しさを、当たり前のことと思わず、多くの喜びのひとつとして受け止めることができるのは、繊細さんが持つ感覚。

 

痛みも喜びも遭遇すれば半自動的にキャッチしてしまうセンサーを持っていますし、それは生まれつきのモノ。

だから、いいものをたっぷり感じて元気に生きるには、自分が進む道を自分で選ぶことが本当に大切です。

実生活で言えば、職場や仕事、休みの日を一緒に過ごす相手、暮らす部屋なの環境。

繊細さんに必要なのは、痛みやストレスに耐えられるように自分をつくり変えることではありません。

「自分はこれが好き」「こうしたい」という自分の本音をだどれだけ大切にできるかが勝負どころなのです。

 

「人といると疲れる」のはなぜ?

メーカー事務の仕事をしている会社員のNさん。

職場の同僚も上司も「みんないい人たち」と言いますが、1日ずっとオフィスにこもりっぱなしだと疲れてしまうと言います。

オフィスの隅で上司が後輩を注意していたり、隣でパソコンに向かっている先輩がどことなくピリピリしたいたり・・・。

見ようとしているわけではないのに、見えてしまう。

これは、神経システムがそういうふうにできているから。

感じる力が強く、刺激量が許容量を超えるということです。

表情、しぐさ、声のトーン、話の内容・・・人は情報の塊です。

どんなに親しい人でも、ずっと一緒にいては刺激をうけすぎて許容量を超えるのです。

ましてや、気を遣う場や、苦手な相手といると、自分の頭の中の考えや緊張で、なおさら刺激方になってしまうのです。

 

繊細さんには、ひとりでゆっくりと心を休める時間が必要です。

心ゆくまでひとりの時間をとり、感じすぎた刺激を流すことで、自分らしい穏やかな明るさを取り戻すことができます。

充分にひとりの時間を取り、新たな刺激を楽しむ余裕があって初めて、また人と一緒に過ごしたい、誰かとワイワイ話したいという気持ちが起こるのです。

「繊細さん」と「完璧主義者」は違う

20代のA子さん。

フレンチレストランでアルバイトをしています。

笑顔を褒められたり、丁寧な接客で喜ばれたりしています。

一方で、同僚たちの仕事ぶりが気になってハラハラしてしかたないと言います。

「あんなところに水を置いたら、お客さんの肘が当たって落ちるんじゃないか」など、みんなの仕事の雑なところにがどうしても理解できない。

先輩に相談しても「そんなことを細かくやっていたら終わらないよ」「そこまで考えなくていいよ」と言われます。

 

他の人が見逃してしまう個所に気づく繊細さんは、決して「完璧主義」なわけではなく、シュミレーションがうまいので先が人よりも自動的に読めてしまうのです。

「気が付くから対応する」「リスクを防ごうとしているだけ」。

 

同様に、「考えすぎてしまって、なかなか動けません」という声もよく聞かれるそうです。

これは「ベストがわかるからこそ動けない」状態になっているのだと著者はいいます。

魔法の言葉は、「とりあえず」

「考えすぎて動けない」「ベストを求めすぎて、動けなくなっている」

そう気づいたら、「とりあえず」を取り入れると、日々の仕事や生活がぐっとスピーディに進みます。

「方向性を説明してからお願いするのがベストだけど、とりあえずデータを見せてもらおう」

「あれやってからこれをあるのがいいんだけど、あれは今できない・・・とりあえずこれからやっておこう」

 

最初は、「本当はああするほうがいいのに!」と落ち着かないかもしれませんが、何度かやるうちに「ベストじゃなくても、物事が進む」ことを実感できます。

たったそれだけで?と思うかもしれませんが、ぐるぐる考え続けることによる疲れも減って、ラクになります。

他人の機嫌に左右されてしまう

「職場に機嫌が悪い人がいると気になります」

そう話すのは、メーカーでカタログ作りを担当しているB子さん。

上司は仕事ができる一方気まぐれな人で、朝出社したときの「おはよう」の一言が不機嫌なこともあるそうです。

他部署のミスを苛立った口調で指摘したり、パソコンのキーボードを打つ音がらんぼうだったり・・・。

「上司がイライラしていると、すごく気を遣います。

話しかけるタイミングに注意したり、なるべく刺激しないようにと思って音を立てないようにしたり。

私が直接、イライラをぶつけられたりするわけじゃないんですけど・・・。」

 

上司の機嫌を気にしないように、ひたすら自分のパソコン画面に意識を集中しているB子さんですが、そのやり方はとても消耗すると言います。

誰かが怒っていると、自分が起こられているわけでなくても声のトーンだけで緊張してしまうのです。

同僚がきつい言葉で注意されているのを聞くと、自分までつらくなってきたり。

そんなふうに話す繊細さんもいます。

他人を優先してしまうのはどうして?

「つい相手を優先してしまい、自分を後回しにしてしまう」

これも、相手の状況や感情に気づくがために起きやすいこと。

友達と会っても、友達が話したそうだとつい聞き役になってしまい、自分の話がほとんどできない。

電車で、体調がすぐれなくて座っていたけれど、さらに困ってそうな人が乗ってきたから席を譲った。

同僚の仕事が大変そうだからと手伝ううちに、大変な仕事が自分に集まるようになってしまった。

 

繊細さんは、相手のちょっとしたしぐさや言葉のニュアンス、声のトーンなどをキャッチし、相手が何を望んでいるのか、どうしたいのかを察知します。

相手の望みのひとつひとつは、「話を聞いてもらいたい」「座りたい」といった小さなことなので、「その望みくらいだったら」と叶えてあげたくなるのです。

ただ、繊細さんは非・繊細さんよりも数多くのことに気づきます。

気づくから相手に譲る回数も多くなり、自分が後回しになっているのです。

 

繊細さんが元気に生きるには、自分の「こうしたい」という思いを大切にし、「こんなわがままでいいのかな」と思うぐらい積極的に自分を優先していく必要があるのです。

繊細さんは自分のままで元気に生きていける

繊細さんの悩医には、実は共通点があります。

それは、相手の感情であれ仕事の改善点であれ、「気づいたことに半自動的に対応し、それに振り回されている」ということです。

逆に言えば、繊細さんが元気に生きるためには、この自動反応を切ることが必要です。

気づいたときにわずかでも踏みとどまって、「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、反応するかどうか、また反応するならその方法を、自分で「選ぶ」ということが必要なのです。

 

著者がカウンセリングで感じていることですが、繊細さんはみなさんとても良心的。

周りに配慮し、ルールを守ろうとするがゆえに、周りの人のニーズや「こうすべき」という世間の声に影響を受けやすくなります。

自分の「こうしたい」を大切にすると、人生が変わる

「こうしたい」という本音をキャッチし、自分の本音を大切にすることで、繊細さんのつらさはどんどんラクになり、見違えるように元気になっていきます。

 

「人といても愉しめない」と言っていた繊細さんが、数か月後には「人って優しいんですね」と話すようになり、友人や恋人と出会いました。

職場で機嫌が悪い人に振り回され、「1秒でも早く家に帰りたい」と悩んでいた女性が、同じ職場で心穏やかに働けるようになりました。

 

彼ら、彼女らに共通していた変化は、「人と居ても、自分のままでいられるようになる」というものでした。

素の自分を出しのびのびと過ごせるようになるのです。

今、気になって仕方がないことも、いつの間にか気にならなくなっている、イヤな出来事に遭遇しても、ショックな出来事があっても、10日間おちこんでいたところが、半日で立ち直れるようになる。

 

繊細さんは生まれ持った自分のまま、繊細な感性や感情を大切にしたままで、もっと元気に生きていけるのです。

ちょっとしたやり方の工夫していきましょう。

 

「刺激」から自分を守る工夫

大事なのは、感覚を鈍らせたり心を閉ざすことではありません。

まずは刺激を物理的に防いでいきましょう。

コツ1 物理的に防ぐ

「職場でストレスを感じるのがつらくて、感じないように感覚を麻痺させている」

「人の気持ちを感じて疲れるから、集団の中では心のシャッターを降ろしている」

これらは、著者がカウンセリングでよく聞く言葉です。

でも、これは帰って辛い状態を長引かせます。

苦手な場所や相手と会う時には、一時的に感覚を抑えることも必要ですが、幸せの感覚やときめきも麻痺します。

長い間閉ざし続けると、「自分がどうしたいのかわからない」「楽しいって、どういう状態のことだっけ?」と自分にとっての幸せがわからなくなってしまいます。

 

大事なのは「まずはモノで防ぐ」ことです。

コツ2 五感のうち、鋭いものから取り組むと効果的

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という五感のうち、「鋭い感覚」から重点的に対処することをカウンセリングでもお伝えしているそうです。

刺激によるダメージを減らすには、疲れの原因となる過剰な刺激を防ぐための「予防」と、疲れた時に回復を早める「ケア」の両方が必要です。

五感別!刺激の予防法

視覚

・メガネやコンタクトの度を落とす

・伊達メガネ

・縁の太い眼鏡をかけて、「ここだけみていればいい」と、見る範囲を決める

「人込みの中に長時間いると疲れる」「近所のスーパーに入ると、モノやラベルが一度に目に飛び込んできて目が回る」などの人は、視覚が敏感。

必要以上のものが見えないようブロックするのがおすすめ。

聴覚

ノイズキャンセリングイヤホンをする

・耳栓をする

・イヤホンで心地よい音楽を聴く

触覚

・肌の露出を減らす

・心地よい素材で肌を覆う

・明るい色の服やお守りを身につける

嗅覚

・マスクをする

・好きな香りのするハンドクリームや香水、ヘアワックスをつける

・アロマペンダントをつける

味覚

・刺激の強い食べ物を避ける

「ファーストフードやスナック菓子を食べると身体が重くなる」

「添加物の多い食べ物は舌がピリピリする」

などの声があります。

そうした場合、添加物の少ないものを口にした方がよいでしょう。

五感別!回復を早めるケア

視覚

・電気を消して部屋を暗くする

アイマス

・人工照明を止めてろうそくを使う

・布団をかぶる

・寝室のモノを減らす

・エアコンの電源ボタンの明かりをふさぐ

聴覚

・静かな場所で休む

・性能の良い耳栓をする

ノイズキャンセリングイヤホン

・落ち着く音楽

・寝室に電化製品を置かない

触覚

・ガーゼのタオルケット、ふわふわの肌触り毛布など

・ほっとする肌触りの部屋着

嗅覚

・アロマを焚く

・落ち着くにおいのところに行く

味覚

・シンプルな食べ物を選ぶ

「休みたい」と思ったら、休んでいい

家族と住んでいる繊細さんは、「ひとりで部屋にこもると家族が心配しそう」「夫が”オレ何かしたかな?”と気にする気がして、なかなかひとりきりになれません」という声も。

そんなときは、「今日は仕事で忙しくて疲れたから部屋で休んでるね」とざっくり理由を伝えてから休むのがおすすめ。

あなたが原因なのではなく、ただ疲れているんだ、と伝えるのです。

もし、「なんでこんなにつかれちゃうんだろう」「もっとがんばらないといけないのに!」と自分に鞭打つ声がしたら、心をゆるめるサインです。

 

「キライ」は大切なセンサー。人を嫌えるようになろう

「誰かのことをキライって思ったことはありますか?」

人間関係の相談がくると、著者はこう尋ねることがあります。

といのも、相手が嫌えないゆえに、人間関係に苦労する繊細さんがいるからです。

 

繊細さんの中には「キライ」を封じている人がいます。

「みんなと仲良くするのがいいことだ」という世間の声をそのまま受け取ってしまい、「誰かを嫌っちゃいけない」「人を嫌う自分がイヤ」と思ってしまうのです。

誰のことも嫌わず生きていけたら幸せ!と思うかもしれません。

でも、本当にそうなのでしょうか?

 

実は「キライ」は生きていく上で大切なセンサー。

「キライ」というのは、「この人は自分に不利益をもたらす気がする。嫌な予感がする」と言うことでもあります。

「キライ」を封じると、「なんとなくキライだから関わらない」が許されず、自分で相手との距離感を調整することができません。

相性のよくない相手との距離が、かえって近くなってしまうのです。

キライのセンサーが働かないと、誰から見てもひどいことをされた、とか、ルールに反したとか、正当な理由がないあいだは相手を遠ざけることができません。

何か問題が起こって、つまり、正当な理由ができて初めて、相手との距離を置くことを考えます。

ところが、問題が起きた時にはたいてい我慢を重ねています。

相手の言動に耐え切れなくなり、最終的には一切連絡を絶つことも。

「キライ」を封じていると、依存されたり相手から過度に干渉、要求されたりと、かえって人間関係がこじれてしますのです。

繊細さんの「第一印象」はなかなか正確!

第一印象で変だと感じた人とあとからすごく仲良くなった!という日とは、第一印象を疑ってもいいのですが、これまでの人間関係を振り返ってみて「変だと思った相手とは、やっぱりこじれる」という日とは、第一印象を信じてください。

編だと感じたら、不用意に近づかない。しばらく様子を見るなど、警戒が必要です。

コツは、問題が起きていなくても、最初から近づかないこと。

「なんか嫌だ」「なんだか変な感じがする」と思ったら距離を取る。

正当な理由が無くても「キライだから、なるべく関わらない」でいいのです。

 

人生でキライな相手と真正面から向き合うべき場面はそう多くはありません。

キライな相手は避けていいし、可能ならその人の相手は誰かに任せる方が、お互い幸せな時間が増えるのです。

キライを禁じると、苦手な人に自分から近づいてしまう

自分のなかでキライを禁じていると、「嫌ってはいけない」を通り越して「相手を好きにならなければいけない」になってしまい、無意識のうちに自分から合わない相手に近づいてしまうことがあります。

総務の仕事をしている30代のTさんは、苦手な相手程「わかってもらわなければ」「いい関係を築かなければ」との思いが強く、自分から話しかけては相手の反応に傷ついていたと言います。

人間関係を理由に転職を考えていたそうですが、「苦手な人と距離をとってもいい。無理にわかってもらわなくてもいいんだ」と気づいてからは、自分からストレス源に近づくことが減り、ラクになって、「今の職場でもっとがんばりたい」と思うようになりました。

 

相手の境界線を引いて自分のペースを守る

人といると疲れたり、特にガツガツしたタイプの人と話すと、消耗する。

繊細さんからそんな悩みを著者は聞きます。

情報や感情を受け取りすぎないよう、ここでは相手との境界線のひき方を紹介しています。

イメージを使って境界線を引く

・テレビ画面の向こうの人が話している、とイメージする

・相手との間に透明な壁をイメージする

 

相手ががーっと話してくるタイプだと、こちらの様子をお構いなしに打たれるアタックをすべて拾おうと必死になってしまう状況に。

疲れ果ててしまいます。

ですので、繊細さんは、相手が投げてくるボールを拾わずにいる必要があります。

それは簡単に言うなら、テレビをイメージすること。

画面の向こうのキャスターやタレントが、こちらに言葉を届けようと懸命に訴えています。

しかしテレビをつけていても、あなたは他のことを考えたり話を聞いていなかったりで、ボールをスルーできます。

相手の話を聞いていて疲れを感じたら、その人はテレビ画面の向こうの人だとイメージしてください。

 

自分に対してではなくても相手が怒っていたり、話す勢いが強かったりすると、感情を浴びてしまうことも。

そんなときは、刑事ドラマの出番です。

容疑者と弁護士が接見するとき、ふたりを隔てる透明なアクリル板がありますよね。

相手の感情が強い時は、自分と相手の間に、あの分厚くて透明なアクリル板を降ろすのです。

これで、相手が何を言っても自分は安全。効果抜群です。

モノを置いて相手との境界線にする

営業では、商談相手との心理的距離を縮めるため、相手とのあいだにはモノを置かないという基本テクニックがあります。

相手との間にモノがあると心理的障害物になるのです。

 

それを逆手に取っていきます。

相手に巻き込まれたくない時は、相手との間にモノを置くのです。

会議であれば、プロジェクターの影に隠れて座る。

プライベートであれば、ティーポットやグラスを相手との間に置く。

職場で使いやすいのは、ペン。

メモを取った後、「ここが、あなたと境界線です」と意識しながら、相手と自分の間にペンを置いてください。

 

相手の話を聞き続けるのがしんどいなと思ったら、椅子の背もたれまで体を引くのです。

座ったままでも意外に前後に調整できます。

優に20センチは違います。

このように座る位置を調整するというのは、カウンセラーが使うテクニックでもあります。

立ち話では胸の前に資料を抱えておく、いつもより半歩下がって話すなど、相手とのあいだにモノを置くこと、距離を空けることを意識してみましょう。

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今週もお疲れさまでした。

週末くらいは、ゆっくり過ごしてくださいね。

のんびりできますように。

では、また。