常時誰かとつながっている現代。
ちょっと疲れるときがあります。
たまに、スタバでゆっくり本を読んでいると、「うゎ、落ち着く!」といかに自分が「つながり」につかれていたか気づいたり。
独りになる、孤独をたのしむ。
でも、巷では「孤独死」などの言葉が聞かれたり、ぼっち飯を苦にするわかものがいたり。
そんな時代環境だからこそ獲得したいのが、「孤独力」です。
孤独力とは「能力」であり「スキル」である
孤独力とは、社会で人と関わりあいながらも、つねに自分の意志を主軸において、自己責任で生きようとする姿勢のこと。
そうした感覚を強く持つためには、自分との対話、つまり内省という習慣を手に入れることです。
内省とは、自分の価値観を受け入れ、それをベースに経験を振り返って分析し、思考体系と行動体系を軌道修正し、自らを成長させていく、高度に知的な作業です。
精神医学・心理学者のアンソニー・ストーがかつて、「ひとりでいられる能力は、自己発見と自己実現に結びついていき、自分の最も深いところにある要求や感情、衝動の自覚と結びついていく」述べています。
孤独の中で自分の本院を的確にとらえ、それを生き方に反映させていく。
そうやって、自分自身の心を鍛錬していく。
たとえばAIがディープラーニングによって自己進化していくように、孤独による内省は、自分で自分の精神を進化させる『セルフ・ディープラーニング』ともいえます。
孤独力とは孤高としての強さを持つこと
孤独の中で自分と向き合うことで、自分の感情を意のままに操ることができるようになります。
自分で自分を理解し、認めてあげることができれば、「わかってくれない」「評価してくれない」という不満が出ることはありません。
全力をつくしてことに当たったら、満足できる結果であろうとなかろうと、自分の努力を認めることができます。
自分の内部で、不安や悩みも自己消化できるし、出来事へのとらえ方を変え、幸せを感じられます。
そんな精神の強さを獲得するには、必ず孤独の時間が必要なのです。
いざとなったら、ひとりでも平気であると自信を持て、嫌われて孤独になっても気にせず、「自分にとって本当に大切なのは、自分の人生を生きること」と思える強さは、大人としての成熟度と言えるでしょう。
つまり本書で言う孤独とは、人との接点を自ら避けるとか、誰からも無視されて孤立することではなく、ひとり自分の信じる道を歩く「孤高」に近い概念です。
みんなでいてもたのしいけれど、ひとりでもたのしい。
どちらの状態でもたのしむことができる。
ひとりになることが怖くなければ、無理して周囲に合わせて人間関係を維持する必要もなく、自分らしく生きられるのです。
寂しさというネガティブな意味ではなく、人間が精神的に成熟するために必須体験として孤独を持つこと。
孤独をとらえなおして、そのすばらしさを見直してみると、あなたの人生により深みが出るかもしれません。
孤独な時間を持つことで
孤独な時間をあなたがもつことで、あなたはあなたと向き合い、友達と一緒にいたら得られない内省ができます。
内省をすすめることで、あなたは次のような時間を手に入れることができます。
・ありのままの自分を知る
・内省し、人生の主導権が手に入る
・「つらい感情」を乗り越えて、人としての魅力が増す
・自由に行動でき、やるべきことに集中できる
・理想と現実のギャップに気づき、埋めることができる
という時間をもつことができます。
行動変容
孤独な時間は、この現代において意識しないと手に入れることができません。
また、孤独な時間に内省を繰り返すと、自分自身と向き合う中で、人とのかかわり方も変わっていきます。
著者が孤独をよりよく進めていくためにお勧めの行動変容は次の通り
・予定をパンパンに詰めることをやめる
・無理して付き合いをするのをやめる
・自分の弱みを隠すのをやめる
・本音を隠すのをやめる
自分と向き合う時間は、とても気持ちがよいですよね。
あなたも、大事なあなたのための時間をぜひとってあげてください。
さらにもっと読みたい方は、ぜひ書店で。
今週もお疲れさまでした。
では、また。