猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

ズボラでもできる!やらないことを決めるシンプルな片づけ~『死んでも床にモノを置かない』須藤昌子

「何度片づけても、元に戻る」

「掃除するのが、面倒」

「たくさんの本を読んできたけど、部屋がきれいにならない」

このような悩みをあなたもお持ちではないでしょうか?

ワタシは日々悩んでいます。

 

著者は収納コンサルタントとして活躍しています。

お客さんの多くが上記の悩みを持っていました。

が、著者のコンサルティングで、ほとんどのお客さんがリバウンドなく、かつ苦労なく片付けや掃除ができるようになっているそうです!

 

その秘訣は何でしょうか?

それは、

「絶対にこれはやらない」

というルールを決める。それだけだそうです。

本書のタイトル、『死んでも床にモノを置かない』も、そのルールのひとつ。

実は、片づけ・掃除ができない暮らしをしている人の多くは「絶対にやらないこと」のルールが無いのだそうです。

 

ルールのない暮らしをしていると、部屋は確実にものであふれ、汚い状態になっていくのです。

エントロピーの法則」というものがあります。

ざっくりいえば、すべての物事は時間とともに、乱雑かつ混沌としてしまうというもの。

これは、おうちの中にもあてはまること。

 

人の行動というのは、ルールが創り出しています。

一定のルールが無い限り、ほとんど自動的に乱れていってしまうものなのです。

 

そして、大事なのは「これをする」というルールではない、と著者は言います。

 

むしろ逆で「これはやらない」というルール作りが大事なのです。

「これをする」というルールを作り、増やしていくと、生活はがんじがらめになります。

そうでなくても忙しいわたしたち。

これ以上時間に追われることになったら、うまくいきません。

 

だから、「やる片づけ」ではなく「やらない片づけ」。

そんなメソッドを本書は紹介しています。

掃除しない家の9割は床にモノがたくさんある

片づけが苦手な人は、片づけや掃除ができない人間だから、「部屋が汚い」と思われています。

しかし実際は逆だそうです。

部屋が汚いから、「片付けや掃除ができない人になっている」のです。

常に不要なモノがあり、キレイな状態でないのなら、誰だって片付けもそうじも苦手。

 

著者も本質的にはズボラで面倒くさがりでした。

だからこそ、どうすれば楽で暮らしやすく、過ごしやすいおうちができるかを考えてきたのです。

 

ただし、著者は特にミニマリストはめざしていません。

捨てすぎず、持ちすぎない暮らしを目指しています。

片づけの大原則は「入る量しか入らない」

たとえば、たくさんあるキッチンツール。

よく使うもの、たまに使うものはだいたい決まっています。

「だったら、たまに使うものでも、よく使うもので代用できないか?」と考えて、よく使うものをメインに残すことにしました。

その結果、キッチンツールの引き出しは、どんなに乱雑にツールを戻しても、ガチャガチャした状態にはなりませんでした。

取り出す際も、欲しくないものを置けて取り出す、ということをせずに済むようになりました。

 

衣類に関しても、使い勝手の良い洋服をそろえるようにしたことで、たくさんの種類を持つ必要がなくなりました。

コンパクトになると、収納に余裕が生まれて、取り出したり戻したりすることもよりスムーズになりました。

生活を小さくしていくことで、風が通り、心にも余裕を感じることができたそうです。

片づけられる人には、「これはやらない」というルールがある

「片づけ上手な人は几帳面で完璧主義」

ワタシはそう思っていました。

しかし著者は断言しますが、そうではありません。

片づけが上手い人は、一定のルールに従って行うから、片づけ上手なのです。

「後でやろう」をしない

たとえば、片付けができる人の多くは、「後でやろう」としません。

生活しにくいな、使いにくいな、散らかるな、と感じた時、片づけられる人は、しっかりと考えます。

その場その場で、何をどうすればいいかを考え、対処していきます。

「後でやろう」という選択をした瞬間、多くのモノが後回しになり、のちのちやるべきことが雪だるま式に増えていくからです。

しかし、片付けが苦手な人は、これをやってしまいがちなのです。

モノの置き場所をいい加減にしない

片づけで悩む人の多くは「モノの置きあ書を決められない(決めていない)」という人だと著者は言います。

だから、「後で決めよう」となるのです。

そして、決める前にモノが増え、散らかる、片付けができない状態になってしまいます。

適切な場所でなくとも、「どこに置く」と言うことだけでも先に決めておくことで、散らかり具合を防ぐことができます。

 

つまり「後回しにしない」。

これは、散らからない部屋を作る最も大事なポイントです。

「どうすれば楽になるか」を考える

片づけができる人は、「どうやったら、家事が楽になるか?」「どうやったら楽に行動できるか?」を常に考えています。

 

しかし、散らかって片付いていない状態、モノがあふれている状態では、人がどれだけこれを考えても、うまくできません。

まずは、上記の「やらないルール」を作ります。

そして、部屋が片付いた状態ではじめて、楽に家事ができるか、これからどうすればいいかを考える。

この順番が大事です。

 

掃除をするときには、動線に沿ったところに、掃除道具を置いて、さっと掃除できるようにする。

1年に2度やることになる衣替えをせずに済むようにする。

そんな風に、できるだけ楽に、時短で楽しくできるように工夫をしてみましょう。

手元のモノを見つめなおす

整理とは、「使っていないものを手放すこと」。

そして収納するとは、「使うものを使いやすく収めること」です。

おうちには、思った以上にたくさんのモノが収納されています。

選別して残していくと、どこに置いたらいいのかわからなくなることもあります。

その時は、自分たちがどこで何をするかを考えると、答えが出てきます。

「ここで使うと動かなくていいな」とか「ここで使えると便利」ということに敏感になると、暮らしはさらに楽になっていきます。

ルールが無い人は、「散らかるから掃除が苦手」

著者がお伺いした女性のお宅は、モノであふれていました。

たくさんの化粧品と衣類の数々。

開封の化粧品から、使いかけのもの、他にも試供品もため込んでいて、衣類も床一杯に広がり、たくさんのモノの下敷きになっていました。

そこで、著者はまず「ここに衣類をまとめましょう」と決め、そこに衣類を集めると、洋服の山ができました。

洗濯のされていないシミのある衣類もあれば、新品でタグのついてままのモノもありました。

ある程度片づけたので「掃除機を貸してほしい」と話をすると、「たぶん、どこかにあります」と女性は言いました。

それからしばらく、モノの分類をしている中で、やっとモノの下から、掃除機が出てきました。

モノが占領してしまった結果、掃除機も使えない、そんな状況になっていたのです。

 

つまり、片づけられない人と言うのは、モノがあふれ、散らかっている状態が当たり前になっているために、「片づけにくい自分」「片づけられない自分」をつくり出しているのです。

 

モノをため込む人は「手放すルール」が無い

モノをため込む人は、買ったらそれで気が済んでしまって、どんどん買いだめてしまい、モノであふれてしまうのです。

では、「何か1つ買ったら、何か1つ手放す」というルールを決めていたらどうでしょう?

入ってくる量と手放す量が同じなら、モノは溜まらないのです。

 

第1のルール 死んでも床にモノを置かない

多くの片づけ上手が当たり前にやっているルールの一つ。

勝ってきたもの、持ち歩いているバッグ、ネットショップで買った荷物、着替えた服、ペットボトル・・・など、すべてのモノは「床に置かない」と決めること。

これだけで、家がきれいになっていきます。

もちろん、最初は置く場所に困り、どこに置こうか決めていないことで、机や棚に置いてしまうかもしれません。

 

ただ、一番大事なのは、「死んでも床にモノを置かないぞ」と目標を決めることです。

なぜ、第1のルールがこれなのか?

これが1番最初のルールになる理由はシンプル。

床にモノがない状態を維持できると、掃除や整理が一気に楽になるからです。

 

私たちの時間には限りがあります。

「いかに料理を楽にスムーズにできるか?」

「いかに掃除が楽に早く、しかも部屋をキレイに保つことができるか?」

を著者は常に考えていました。

その結論が、「死んでも床にモノを置かない」でした。

 

著者の家の床に置いてあるモノは、観葉植物と家具だけ。

それ以外は、引き出しや棚に収納しています。

毎日のお掃除がするするっとお掃除道具を滑らせるだけ。

モノを持ち上げる作業がなくなるからです。

第2のルール キッチンには、モノを置かない

我が家ではコンロ脇に調味料がごそっと並んでいますが、それは望ましくないと著者は言います。(今夜片づけます!)

キッチンは油が跳ねたりと汚れる場所。

そこに調味料があると、さらにお掃除が大変に。

何も置くことなく、さっと拭き掃除ができれば、時短になりますし、汚れもためることがなくなります。

ルール3 机、棚の上にはなんでもかんでもモノを置かない

ミニマリストでない著者は、モノはほどほどに持っていますし、雑貨も好き。

ただ、置くものは限定しています。

掃除のたびに置いてあるものを持ち上げる作業を減らすためです。

理由なくルールなくおいてしまうと、どんどんモノは増えていきます。

事前に何をどれくらい置くか、どんな風に置くか、具体的に決めておくのがお勧めだそうです。

ルール4 突然「今日は整理、掃除をしよう」はしない

思い付きで始めると、二度手間、三度手間になってしまうからです。

終わりを決めていないため、途中で集中力が切れたり、時間切れになり、中途半端に終わってしまうことがあるからです。

「どうやるか」「どこまでやるか」で実行すると、時短で、かつやりたいことをしっかりやりきることができます。

 

著者の「いつものお掃除」は、娘と旦那さんが起きる前に、水回りを雑巾や台拭きでふきあげ。

その後、2階は音のしない拭き掃除。フローリングワイパーでするすると滑らせるだけ。

そして、旦那さんと娘さんが

出かけた後、1階に掃除機をかけます。

 

どこの掃除も「どんなふうにやるか」をちょっと考えてから始めるのがおすすめです。

「今日はここまでやろう」と計画を立て、実行し終わらせるだけで、すっきりするし、中途半端になりません。

ルール5 モノは増やさない

先にも述べた通り、モノは知らないうちに、どんどんおうちの中に溜まってきます。

広告やDM、領収書、子供の作品、学校のプリントなど・・・

そこで大事なのは、「モノは、増やさない」というルールを決めること。

 

「おまけ」「無料」は、もらわない、という勇気を持つことも大事です。

DMなどの紙類も、溜まりやすい。

大事なのは、その場で決めることです。

その場で捨てるなり処理するなりしてしまう。

 

モノが少なくなってくると、モノが増えることが「憂鬱」になります。

その感度が高くなることで、無駄な買い物をしなくなります。

モノを1つ増やすときは、同じ数、もしくはそれよりも多い数のモノを手放す。

そうしてバランスをとるように著者はしています。

 

著者は他のルールとして、

買いだめをしない

無理に減らさない

考える家事は、やらない(4時起きしてルーティンで家事をこなす、シンプル収納)

24時間以上モノを放置しない

年末の大掃除はしない

 

などがあります。

少しずつ片づけていきます。

とにかく今週は「床にモノを置かない」をトライしてみます。

今週もお疲れさまでした。

では、また。