自分のごきげんは、自分でとらないと!
若いころ、不機嫌だったベテランに対してそう思いました。
今思うと、あの人「更年期障害」とかだったのかも・・・
それから、若手(私たち)が懐かなかったから(思い当たる節あり)、自分の存在価値を大事にしてもらえず、腹立たしかったのかも・・・・
わ~お、めっちゃわかる。今ならわかる。手を取り合って泣きたい。
でも、だからといって彼女たちの不機嫌は実に職場の「公害」でした。
電車にも不機嫌なおじさんっていますよね。
「八つ当たりするんじゃねえ(怒)」と、おばさん(ワタシ)ににらみですごまれて、目をそらしてきますけどね。小さくなっておきなさいね。
おじさんにも、理由があるに違いないのです。
「職場のあいつが!!」とか「家族が無視してくる!」とか、理由はあるでしょう。
日本のおじさんは、世界でも最も過酷な環境に生息するかわいそうな生き物かもしれません。
今日生き延びるのが大変です。
余裕なんかないのでしょう。
でも、自分のごきげんは自分でとるのが、大人としてのマナーであり、たしなみ。
線路に飛び込みたくなる日は、ワタシだってあります。
しかし、自分の精神は自分で守らなければ。
ワタシもご機嫌なベテランになれるよう、精進しなくては。
そんなわけで、本書から、「ごきげんになるために、簡単にできること」をピックアップして、実践することにしました。
1.おいしいものを食べる
自分が「いつ」「誰と」「どんなときに」ごきげんでいるかを知っておくことは、とても重要。
つまり「ごきげんの種」を自分で知っておくこと。
だから、普段から「何をしていたら心が安らぐか」「誰といたら笑顔になれるか」を意識して、わかっているといいのです。
落ち込んだとき、つらいとき、著者は「おいしいもの」にこだわるそうです。
2.歌を歌う
歌っているとてっとり早く「ごきげん」になれるかもしれません。
著者の知るストレス関係の講師さんも、「僕はストレス解消に歌を歌うことを勧めています」と話していたそうです。
青春時代の歌など、自分が本当に楽しめる歌を思い出して歌う。
マスクもまだ着用できるから、歩きながらマスクの中で無声で歌えばよいのでは?
歌の力はすごいですもんね。
朝の通勤時間に「お気に入りの曲」リストを自分が本当に好きな曲に作り変えて、心の中で熱唱しようかと思います。
3.思いっきり泣く
お医者さんは「泣くのは笑うのと同じ効果がある」と言っているそうです。
確かに、泣くとすっきりしますよね。
ワタシも先日本を読んで泣いたら妙にすっきりして、それいこう同じ本(漫画)を繰り返し読んでいます。
泣くのは、気持ちいいですね。
4.パワースポットを持つ
パワースポットは、OLのみならず会社経営者の方々もよく訪れますね。
ワタシも最近御朱印長集めで、たまにあちこちの神社に行くのですが、気持ちがいいです。
ちなみに「世界一のパワースポット」とは、ニューヨークだとビジネスマンには言われるそうです。
とにかく、エネルギーが集まるのだとか。
著者もそれを聞いていってみましたが、確かに活気がもらえるそうです。
あなたのパワースポットはどこですか?
5.自分がワクワクする瞬間を探す
上大岡トメさんは、子供のころアイスを買いに行くことや、友達と遊ぶことを考えるだけでワクワクしていたそう。
それを探しにあえて「アイスは5段をオーダー」「友達とジェットコースターに乗る」などのワクワクを発見。
著者の大谷さんの友人である、今では人気作家である、旺季志ずかさん。
若いころは女優も目指していて、貧乏のどん底にいました。
貧乏なので、いつでも1円でお安いものを探していたそうです。
だから、喫茶店でもいちばん安いものを毎日さがしていました。
そんなある日、彼女は気づきました。
「わたし、何もワクワクしていない。ワクワクしていない自分に魅力があるはずがない・・・・」
それから無理してでも、何がワクワクするのか、「ワクワクにこだわる」ことを心掛けました。
喫茶店でも「何を頼めばワクワクするかなあ」と、ワクワクするものを注文することに。
ワクワクを探し出すと、人生が楽しくなってきた。
人生が楽しくなると、仕事が入りだしたそうです。
また、著者の友人のスタイリストさんは、
「ワードローブはワクワクするものでないとダメ」
という言葉を言っています。
6.やる気がないときは、ただ体を動かしてみる
上大岡トメさんは別の著書の中でよくコレを言っていますね。
どうにもやる気がでないときは、「とりあえず少し体を動かしてみる」!
「やる気」を生み出す脳の場所があります。
側坐核といい、脳のほぼ真ん中に左右一つずつあります。
実際に動き出すことで、側坐核は働きだすそうです。
あれこれ考えるのはやめて、とにかく「動く」ことでしか「やる気」は出ないようです。
7.自分で自分のきげんをとる
何ゆえか、ほかの人がいない場所ではワタシの挨拶を無視してくる女の子が一人職場にいます。
朝は特にきげんがわるい。
朝が弱いのは、わかる。
しかし、上司にはこびへつらっているので、なかなか性格悪い。
ほかにも、立場の弱い人間には「お疲れさまでした」の挨拶を無視する姿を見かけたりしました。許せん。
・・・新しい部署に不慣れとはいえ、お局に歯向かうとどうなるか、よくわかっていないわ~。
まぁ、近々無視をかましてきたときに、
「あいさは!?」(目をがっつり合わせながら、きっぱり)
優しく指摘してあげちゃおうかと思います。
当然そのあとで、彼女の部署のチーフに
「あの娘、挨拶を返さないんだけどさぁ。何かワタシに不満でもあるのかなぁ?」
と告げることも忘れません。(先に言っておくほど、親切ではない)
ああいう娘は、コレびっくりするのです。
しばらく、朝の挨拶を震えながらしてくるようになるんですよ(笑)。楽しみ。
数年に一度、人のことを見下すのが大好きな若手に出会えたときの、レジャーです。
うふ♡別に仕事辞めてもいいわよ。
でも、最近
「無視してきたら『あいさつは!?』をかましてやるぞ♪」
と心に決めて待っているのですが。
無視しなくなってきたんですよね。
何だろう。圧が滲みでてしまったのでしょうか。
残念だな。ああ、残念だ。本当に残念。
8.イライラの種をつむ
「イライラの種」は、どこにでもあるそうです。
そして、「イライラの種」は、何か満たされないことから生まれることが多い。
そして、その種は「嫉妬」とか「やっかみ」とか「文句」に成長する。
著者は飛行機のファーストクラスで、酔っぱらってCAに絡み、大騒ぎしている人を見ました。
さすがに見かねて「迷惑ですよ」と声を掛けたら、「表に出ろ!」とキレてきたそうです。空の上で表なんてないし・・・・(笑)
その人は、どう考えても、別の場所でイライラの種を育てています。
イライラの種を減らすには、やっぱり自分と向き合うしかありません。
「何にイライラしているのか」
「どんな時に自分はイライラするのか」
を、自分と向き合って考えましょう。
9.相手と自分の立場を入れ替えて想像する
よく言われる言葉ですが、実際やるのは難しい。
だから、心に余裕があるときに、「入れ替わりの術」を使って、その人になって自分のことを考えてみる・・・・。
わかるんですよ、そうすると自分の職場の問題が。
「給料の分だけ働けば十分じゃないですか」が、彼女の口癖。
それなのに、「さらにもうひとつ・・・」と追加してくるワタシは、「なんで仕事を増やすんだ」と思う。
「でも、自分本位で手を抜けば、必ず顧客にばれて、結局クレームになるんだよ」
と伝えているのですが、クレームをじかに受けたことのない(立場が軽いから)彼女は、理解できない。
う~ん、そうなのです。
ワタシも実際何度もクレームを受けて、心底嫌な思いをして理解できたことだから。
10.価値観を知って対応する
企業の人たちと話をしていると、こんな話題になるそうです。
「最近の若い人たちは、メール1本で『会社を辞めます』って連絡してくるんだもんな。かんべんしてほしいよ。なんでもメールで済まそうとしてほしくないよな」
しかし、講師仲間のアンディ中村さんは違いました。
「彼らはそれが当たり前。
就活で必死でエントリーシート書いて、企業説明会しても、企業からメール1本で落とされる経験をしているんだから。
メール1本で休んだり、会社を辞めることが悪いことだと思うはずがないじゃないですか」
原因はこちらが作っていたのです。
わかっているようで、わかっていない人の価値。
その価値観がわかっていないと、イライラしたりぶつかったりします。
一方、行動の裏にあるその人の価値観がわかると、ほとんどが解決に向かいます。
奴の価値観・・・・
わかる。わかるよ。
ワタシも家事にそんなモチベーションは出せない。
どうでもいい仕事ってのもあって、そこにはどうにもやる気は出さない。
それが、全般的なのか・・・
別の部署で働いていれば、問題ないんだが。
11.時間に余裕をもって行動する
著者は「”ごきげん力”にいちばん必要なものは何か?」と聞かれたら、やっぱり「余裕」と答えるといいます。
「時間の余裕」
「お金の余裕」
いろいろな余裕があります。
その中でも「時間の余裕」は今日からでも、ちょっとした努力で作ることができます。
余裕をもって行動するようになると、自然と「ありがとう」の言葉が増えます。
「ありがとう」が増えると、やっぱり人が寄ってきます。
人が大切にしてくれます。
それが実感できると、ごきげん度が増していきます。
こうした「ごきげんの循環」を作りたいですね。
12.よけいな一言に気をつける
それまでいい感じでしゃべっていた女性が、「だから彼女ができないんですね」なんて、「余計なひとこと」で、一気に感じの悪い人になったり。
先日やらかしましたよ、ワタシ。
反省しかありません。
大谷由里子さんの著書に『よけいな一言ハンドブック』(中経の文庫/KADAKAWA)から出ていて、けっこう売れているそう。
実際それは
「大谷さん、これ、自分のために書いたんじゃないの?」
とツッコミを入れる人がいるそうです。
それくらい著者は悪気なく余計なひとことを言ってしまう事実があるそうです。
たとえば、可愛い女の子に「彼氏いないの?」。
気の利かない男の子に「そんなことしてるから彼女できないんじゃないの?」。
・・・と、つい軽くいってしまう・・・・・そうです。
さすがに言わないなあ。
他人にはわからない世界がある、ということ。
自分の「ものさし」がすべてではないこと。
そういう謙虚さ、つくっていかなければ。
ほかにも、
「ない」より「ある」に目を向ける
「他人」より「自分」にベクトルを向ける
目の前のことを、まずは受け止める
生きていることに、ただ感謝する
前向きに、「ま、いっか」と言ってみる
行き詰ったときは旅に出る
などがありました。
ごきげんでいる!これはベテラン女性のマストです。
職場でもほかのチーフリーダーにいつも笑顔の人がいます。
でも、仕事は若手に任せているし、それがいまいちでも笑っている。
どうやったら、あの域に行けるのか。
今週、聞いてみたいと思います。
今週もお疲れさまでした。
では、また。