あなたが自信を無くしてしまうときは、どんなときでしょうか。
みんなも同じくらい勉強や仕事で失敗していたり、ルックスのレベルが同じくらいだったら?
たぶんそんな落ち込むことはないと思います。
あなたは、「周りの人と自分を比べたりするとき」に、あなたよりできる人と比較してしまうから、自分をダメだと感じてしまうのです。
なぜ自信を無くしてしまうのか?
「人と比べなくていいんだよ」と生ぬるいことを著者は言うのではありません。
自分と人を比べるのは、必要なことです。
それで自分が見えてくるのだし、自分を成長させるために必要なことです。
無人島に住んでいるのではない限り、周りと自分を比較しないで生活はできません。
著者が言いたいのは、「人と比べてもいいけれど、それで腐ってちゃダメだ」ということです。
しかし、どうして人と自分を比べて落ち込むことが、悪いことなのでしょうか?
人と比べて落ち込む心の正体
それは、「自分よりもデキる人と自分を比べてがっかりする」という心の在り方は、「自分よりもデキない人を馬鹿にして見下す心の在り方と同じこと」です。
だから、「みんなスゴいのに、自分だけダメだ」と落ち込む人は、自分よりもダメな人の集まりの中に入ったら、「こいつらはみんなダメだななぁ」とバカにする鼻持ちならない人になってしまうに違いないのです。
人と比べて自分の価値に対する気分を決める習慣が、知らないうちに染みついてしまっているのです。
「人と比べて自分はダメだ」と落ち込むのは、決して謙虚は心の在り方ではありません。
むしろ傲慢な姿勢と言ってもいいのです。
世間には、自分はひとつも成長しようとせず、自分より劣っている人たちを嘲笑することで自己満足に浸っている人たちがたくさんいます。
あんたは、そんな連中と一緒になっていいはずがありません。
ダメな自分を乗り越えていくことがあなたの課題なのに、あなたではなくて、周りの人を引きずり下ろすことで自分の気持ちを良くしようというのなら、それは、「剥げて額が広くなってきたから、眉毛を上の方に描いて額を狭くしよう」と言っているのと同じくらい、愚かなことです。
あなたが成長しなくては、何の意味もないですが。
周りの人が優秀であろうと劣っていようと、あなたの価値にはまったく関係がないのです。
あなたの周りは宝物がいっぱい
周りと比べて、自分より優れていると思える人がいたら、「ああ、自分はダメだ」としょげてしまうのではなく、「この人から教えてもらおう」と思えばいいのです。
もちろん、実際にアドバイスを求めたり指導してもらったりしても、その人をこっそり観察して、そこからヒントを盗めばいいのです。
そうすると、デキる人はどういうことをやっているのかがわかってきます。
その中から、ほんのちょっとだけでも自分で実践できそうなことを見つけてみるのです。
たとえば、
どんなふうに人をほめているか?
ミスをしたり、叱られたりしたときにどういう態度をとっているか?
どういう風に人の話を聞いているか?
どんな服を着ているか?
どんな本を読んでいるか?
などなど、例を挙げていったらきりがないです。
すぐに宝さがしに漕ぎ出してみませんか?
「周りはデキる人ばかりだ」ということは、あなたにとってこの上なく幸せなことです。
あなたの周りには、成長のための学びがたくさんあるということですから。
日々落ち込んでしまう自分に対する戒めで書きました。
日々、まだまだ精進が必要なことだらけです。
でも、自分がダメだと思うなら、学ぶチャンスだと切り替えていこうと思います。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。