さて、人にプレゼンするとき、「何のために話をするのか?」を言語化すると、
「(どこで)誰に、何を、どうしてもらいたい」
という構造になっています。
カギは「誰に」です。
相手に賛同してもらうか、動いてもらうかを目指すわけですから、当たり前です。
相手は誰か?どんなことに興味があるのか?
カギは「誰に」です。
それをイメージしながら、話を組み立てていきます。
まずは、相手が何を考えているかについて考えます。
具体的には
・どのような立場か
・どのようなことに興味があるのか
・どのようなことをこの話に求めているのか
・専門的な要素についてどのくらい理解できるか
・何をどんな風に言うとネガティブな反応をするのか
聞き手をイメージできると、その人たちの反応を想像しながら準備することができます。
話す内容、言葉遣い、話し方など、その「聞き手のイメージ」にも続いて伝える内容を創り上げていくわけです。
ゴールは何か 「理解してもらう」はゴールにならない
たとえば、次の2つを比べてみてください。
A「営業部と連動して、より欠品に対して迅速に対応できるシステムを開発したいのです」
B「営業部と連動して、より欠品に対して迅速に対応できるシステムを開発したいのです。つきましては、営業部長の〇〇さんに部長からもお話しいただけませんか」
さて、どちらが仕事をスピーディーに進めることができるでしょうか?
考えるべきは「ゴールは何か」です。
このプレゼンを通して、「聞き手をどういう状態にもっていくか」「どこをプレゼンのゴールとするのか」を言語化します。
具体的に言えば、
・聞き手が賛成でも反対でも、何らかの意見表明をしてくれればいいのか
・聞き手が賛成してくれたらいいのか
・聞き手に動いてもらう必要があるのか
というように、聞き手が「どこまでやればいいのか」を決めるのです。
私たちはつい、このゴールを強く意識することなくプレゼンの準備をします。
すべてのプレゼンはゴールを達成しるためにあります。
聞き手をどういう状態に持っていきたいか、それを実行するためには何をすればいいか、何を伝えればいいかを逆算で考えていくのです。
テーマやパワーポイントにこだわった資料作りばかりに邁進すると、当日上司から
「うん、わかった。それで、結局、君はどうしたいの?」
と質問され、
「それについては、また別途ご相談します」
と、話が進まなくなってしまうのです。
聞き手に「理解したうえで、どうしてほしい」のか、君が動くのか私が動くのか、どうすればいいのか、必ず考えなくてはならないのです。
「相手をどう動かしたいのか」を意識すると、確かに内容が精選されていきますし、付け加えるべきところも見えてきたりしますよね。
明日は「根拠は3つ」など、話し方について一緒に読んでいただければと思っています。
今日も1日、お疲れさまでした。
明日からの毎日も、あなたにとって最高の日々になりますように。
では、また。