猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『365日のゆる養生』阪口珠未

東洋医学のひとつ、漢方・薬膳の考え方を取り入れて、ゆるく暮らしを楽しんでみませんか?

著者の専門は中国医学

西洋医学と異なり、体のバランスの偏りや不調が続いてしまう状態を避けることを大切にします。

季節や環境の変化を自己治癒力の力で対応できることを、「健康である」と考え、「自然な状態に戻す」ことを大切にしています。

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そんな著者の季節ごとに大切にしたいことが書かれているのが本書です。

暑さの残った日に

快眠食材でよい眠りを

日中暑かったりすると、不眠や早朝覚醒を起こしやすくなったり。

こんなときには、眠りに誘いやすい快眠食材がおすすめ。

リラックス効果のあるレタス、金針菜。

睡眠の質を改善するシジミやカキもこの季節のメニューに積極的に取り入れたいもの。

ゴーヤや緑茶は高ぶった気持ちを落ち着ける鎮静効果があるので、副交感神経(セロトニン)を優位にし、入眠をスムーズにします。

豚や鶏の心臓であるハツも、心の働きをよくするはたらきがあります。

瞑想がおすすめ

日中はまだ暑い日が続くことも。

そんな日は気が上がりやすく「心」に負担がかかる季節です。

怒りの感情は「頭に血が上る」という言葉でも表されますね。

落ち着かせるためには、「気血」を下げるため瞑想がおすすめ。

集中力アップと不眠の解消に効果的です。

うまくいかないときは「気」を変化させる

うまくいかないことが続くときは、あなたの周りを囲んでいる「気」が重く泣ていると考えてみましょう。

「気」はちょっとしたきっかけで変化します。

まずは目の前の状況を変えて、楽しくて心が落ちつくことをしてみることです。

散歩をしたり、お茶を飲んだり、何もする気が起きなければ昼寝をしたり、お笑い動画をいたり、友達とチャットをしたり・・・。

気は止まっているよりも動いている方がいいので、停滞している気の場から逃げることが有効です。

秋は「肺」をケアしよう

涼しい秋風が吹き始めると、感想と温度の変化によりバランスを崩しやすくなるのが、五臓の「肺」という臓器です。

中国医学では肺は、呼吸器や体表を守る「衛気」をつくる臓器。

秋になると、のどや鼻の感想、咳、肌のかさつきなどが起こり肺が弱ります。

そうすると、体表を守る衛気のバリア力のが弱くなり、気温変化や気圧変化に反応しやすくなったり、感染症にかかりやすくなります。

 

秋から冬にかけて収穫される食べ物の多くには、肺の動きをサポートする働きがあります。

白い食材も肺の働きを高めてくれます。

体表のバリア機能を高める食材

キノコ類、イモ類(山芋・里芋)、発酵食品

肺の働きをサポートする食品

梨、柿、ブドウ、貝類(アサリ、ホタテ、カキなど)

白い食材(ゆり根、レンコン、白きくらげ、大根、カブなど)

梨のパワーで体を潤す

夏の終わりからおいしい梨が出回ります。

梨は呼吸器と肌に潤いを与え、のどの不快な症状を改善してくれる効果があります。

著者が中国に留学しているとき、乾燥の激しい北京の秋には、子供たちが咳やのどの痛みを訴えると、お母さんが梨を蒸した料理を作って食べさせていたそうです。

医者にかかる前に家庭でできる養生のひとつです。

美容にもよく、美肌作りに役立つので楽しんでみましょう。

梨のシャリシャリした食感は腸壁を刺激し、腸の調子を整え、便秘解消の効果があります。

ブドウは疲れた体に効く

ブドウの党派体内に吸収されやすく、すぐにエネルギーになるので、疲れた時にたべるのがよいそうです。

「肝」と「腎」お働きを高め、「気」と「血」を補います。

また、赤ブドウは血を補う作用が強く、皮にはアントシアニンが多く含まれているので、視力回復、血圧降下、老化防止などの効果が期待できますので、しっかり洗って皮ごといただいてしまいあしょう。

干しブドウには、植物繊維、ミネラル、ポリフェノールなどの健康パワーがたっぷり。

ヨーグルトや野菜サラダにトッピングしても。

うつ症状はおなかを丈夫に

夏の疲れが出やすいこの時期に、働きが低下するのが、五臓の「脾」。

中国医学では臓器の脾臓を指すのではなく、消化の働きを意味しています。

また各臓器の働きが感情にも関係していますが、脾は「思う」とつながっています。

「思う」が行き過ぎると、ありもしないことを考え、悪いほうへと妄想するようになります。

考えすぎると脾も弱り、胃腸の働きも低下。

それが悪化するとうつ症状に陥ることもあるのです。

ストレスから、腸に疾患が出る過敏性腸症候群もそのひとつといえます。

中国医学では、こころの状態からくる症状は、脾を整えることで改善します。

脾をいたわるポイントは、温めること。

温かい食べ物や飲み物をとるようにし、おなかまわりを冷やさないような服装を心掛けましょう。

気功やおなかさすりもおすすめ。

体調がよくなり、気持ちも明るくなります。

秋の空咳に旬の柿を

秋の果物代表と言える柿は、秋に起こりやすい体のとラウルを解消できる食材です。

「肺」を潤すため、のどの渇きをやわらげたり、乾いた席や口内炎を改善します。

ビタミンCも豊富なので、風邪の予防におすすめします。

また、アルコールの雲海や水分の代謝作用もあるので、酔い覚ましや二日酔いの解消にも効果的。

ただ、食べ過ぎるとおなかが冷え、下痢や腹痛の原因になるので、冷え性の人は食べ過ぎ注意。

天日干しの干し柿なら、体を冷やしすぎません。

無理しない、疲れをごまかさない

多忙な人は、疲れを感じていても「やるしかない」と思い、意識をそらせてしまうことがあります。

疲れているはずなのに感じていない人は、あるとき急激に体調をくずす可能性が高いと言えます。

疲れはからだからのサインです。

「気持ちを切り替えれば大丈夫」

「この状況を超えるのが楽しい」

と、忙しさを気合で乗り越えてしまう人も、体は休みを要求しているはず。

また、楽しいことや好きなことには疲労を感じなくなる傾向があります。

平日を忙しく過ごしている人は、ゆっくりする時間を心掛け、疲労回復の時間を確保することも大切です。

今週もおつかれさまでした。

ゆったり養生して、すてきな週末をおすごしくださいね。

では、また。