「うっかりミス」や「直前のドタバタ」、「どうにも人より飽きっぽい」などの性質がもしもあなたにあるならば。
そんなクセを持った自分を『愛しながら』ワタシと一緒に「あなたののトリセツ」を作ってみませんか?
これらのマイナス特性をもった人種のグループには、エジソンやアインシュタイン、坂本龍馬やピカソ、ダウ”ィンチがいて、エネルギッシュさとフットワークのよさ、ひらめきの強さを持ち合わせています。
この特性について把握し、ちょっとしたスキルを手に入れることで、うっかりミス・ドタバタ・飽きっぽさを回避することだってできるんです!!
こんばんは、ラブです。
ふざけているつもりが無くても、集中力がいつも散りやすかったり、注意力が欠損しやすかったり。
そんなことってありませんか?
これは「片付けが苦手な人たち」として注目されているADHDという性質を持ち合わせている可能性があるといいます。
病気ではありません。
脳のクセです。
こうした脳を「ADHD脳」と本著では呼んでいます。
そして、「うっかり・ドタバタ・飽き性」系のワタシを始めとしたタイプが持っていると非常に便利な「自分のトリセツ」をあれこれ紹介しています。
この性質を持ったグループは、織田信長とかエジソンなどのエネルギッシュ系な歴史的人物を輩出しています。
人間だれしもそうした「脳の特性」によるグループに、程度の差こそありますが、所属しています。二つのグループのかけもちの人もいます。
ちなみに他のグループもあります。
ルーティンや細かい作業が得意ですけど、人との関り方と突発的な変更、新しいものを創造することは苦手分野な自閉症系グループとか。
最近見つかっているアスペルガーなんて呼ばれているグループ人たちは、本当に人の感情を読むことに苦労してますよね。
「うっかり・ドタバタ・飽き性」グループは、フットワークの軽さとひらめきがある分だけ、ルーティン的なものを苦手としています。
ですから細かいことを要求される現代社会では、ことによっては不自由さと窮屈さを感じてしまいます。
「昔の大雑把な時代に生まれたかったな」と思ったり、後進国の細かくない社会の方が生きやすさを感じたり。
しかし現代日本は細かいことに気を付けないと生きていけませんから、辛いですよね。
そんなときに「自分なりのルール」を使って解決している人も多いと思います。
今日は、そんなあなたの「自分のルール」「自分のトリセツ」の参考になることが1つでもあったらと思います。
「先延ばしグセ」への処方箋
「やるべきこと」にパッと取り組むには
ちょっとしたメールの返信、経費の精算、報告書など手間のかかるちょっとした”やるべきこと”は後回しにしてしまうことがありませんか。
これは、脳のなかの欲求のコントロールをする「側坐核」が他に比べて弱いかもしれません。
だから、本当はさぼりたくて「後回しにしている」わけではなく、「ずっと頭にひっかかっている」のに、なぜか取り組めないまま、どこかうつうつとしています。
そこでやってみてほしいことは、
①中途半端でもいいから、手を付けてしまうこと。
メールの返信は、時間が空くほど信頼をなくすものですよね。
じっくり考えなくていいから、その場で返信し「後ほど改めてご連絡させていただきます」と送ってしまうこと。
そして、もう1つのスキルとしては
②大きな仕事でどこから手を付けていいかわからないときは、”やるべきこと”を小さなタスクに分けて「書き出す」こと。
そして、
③「比較的簡単」もしくは「最も簡単」にできそうなことから、手を付ける。
「やりたい!」という欲求が強くてエネルギッシュな性質を持つので、「やりたくない」ことに対して強めにブレーキがかかりやすいのかもしれません。
意図的にハードルをがっちりと下げること。
それでブレーキをゆるくさせることで、取り組みがスタートすることができるのです。
「スケジューリング」をうまく回すために
好きなことは疲れ知らずで出来るタイプなので、「やりたいこと」から始めてしまって時間がかかり、緊急度の高いものが後回しになりがちな場合。
そこで大事なのは、スケジュールを立てること。そしてこんな注意をすることです。
①リストにする
②優先順位をつける
・・緊急度の高いもの、時間がかかりそうなものから番号をふる
③マイ締め切り(前倒し締め切り)を作る
・・間に合わないときには、「他の人に頼る」というスキルも手に入れよう
「うっかり」を減らすためのスキル
「できる人」になるぞ! ケアレスミスを繰り返さないためのスキル
単純作業や面倒でつまらない仕事だと、どうしても注意力が続きにくいのが私たちです。
また、記憶を「ちょっと保存しておく」ための「前頭葉」のワーキングメモリーが、あまり広くない特性も持ち合わせているとも考えられています。
すると昔の失敗をさっと忘れることができます。
だから私たちは、「前例を無視して」「新しいアイディアを出す」ことに優れているのです。
嫌なことをきれいさっぱり忘れるのも、脳の健康上良いことではあるのです。
エジソンとか、ものすごい数の失敗を重ねたことで発明王になっていますよね。
数多くの実験の失敗は「たくさんの『これは違う』ということを発見しただけ」とか言ってますけど、ひょっとしたら「こんなに手間をかけたのに違っていた」とか「こんなにお金のかかった実験を失敗した」などの悔しい記憶さえも忘れてしまうことに長けていたのかもしれませんね。
しかし、逆にそれはケアレスミスを繰り返していると、より高いパフォーマンスを求める場面で脚を引っ張ります。
仕事での信頼問題になる可能性もありますから、ちょっとしたスキルを手に入れてはどうでしょうか。
ミスを繰り返さないためには
自分の記憶に頼らずにワーキングメモリーをバックアップする。
具体的にはミスの対策ノートや手帳に対策ページをつくる。
たとえば、
「業務報告を書いたら、最後は印鑑」
「メールは、送信ボタンの前に、もう一度宛名確認」
「急いでいるときほどダブルチェック」
などと書いておきます。書くことでも記憶は強く残ります。
そして繰り返し見ることで、多少人よりも「嫌なことはさっと忘れる」性質であっても、記憶に残すことができるようになります。
ポジティブワードを自分にかけて、再発防止ができる
ミスを叱責されたりクレームが来たりすると、「どうしよう」と気が動転し、頭が真っ白になったりする人の場合。
こうなるとますます注意力が散漫になって、ミスの上塗りをしてしまうことも多いものですよね~!!
これは、ただでさえ狭いワーキングメモリーがネガティブ感情で埋められてしまったために起きるそうです。
そんなときは、まずはポジティブな言葉で気持ちを落ち着けます。
松岡修造になり、自分に徹底してポジティブな言葉をかけることです。
「まず、落ち着け!」
「次、集中!」
「今度はやれる!!」
頭の中が真っ白になったら「松岡修造」です。
まさに「エネルギッシュ」で「フットワーク」がよい、ADHDっぽさを持った人ですね。
この人が会社勤めをしていたら、さぞかし苦労したことでしょう。
松岡修造さんはもとからポジティブだったわけではなく、世界と闘うためのメンタルトレーニングであの強いポジティブ思考を意図的に作っています。
「中途半端」を卒業する方法
「ADHD脳」を持つ人が持つ必殺技である「行動力」。
しかし、このフットワークの軽さの半面の部分が出て、「あれこれと手を出した挙句に中途半端に終わりやすい」パターンがある人のためのスキルです。
①やりかけでどうしても他の作業をしなければならないときは、「付箋」などで「視覚」に訴える工夫
「ちょっと考えれば出来るはず」という根性論ではなく、次にやることを「見える化」しておくこと。
例えば書類を読んでいて電話が鳴ったりすると、もとの作業を忘れたり気持ちが戻りにくいこともある場合。
電話が鳴ったら一息置いて書類に付箋をつけ、「視覚」からもとに戻る手立てを打つのです。
②終わったらがっつりと終了の印をつけて、「完了することの楽しさ」を脳に叩き込む
「やることリスト」を細かめに書いておき、思い切り太い赤いペンで横棒を引いて消すとか。
達成することの心地よさを心から味わうのです。
するとあなたの脳が「達成するって気持ち良い」と学習していきます。
少しずつ”終了グセ”が脳についていくのです。
③日常生活の小さなことから達成感をたくさん味わっておく
実は達成感はADHDタイプでは経験が少ない人も多いようです。
他の人たちはこの「ひとつできた」という感覚から大きな力を得ているそうです。
ひとつできると、次をやりたいという気持になります。
達成感をつなげていくことで、飽きないでモチベーションを維持できるのです。
日常生活の中でも、
「気になっていた不燃ごみが出せた」
「玄関の靴を整頓できた」
など、ささやかな達成感を重ねることを意識してみる。
そして出来たならば
「出来たぞ、今日も自分は最高だ。昨日よりもかたづけがうまくなったぞ」
と自分を褒めて楽しむこと。
手帳などに書いて自分を褒めると、確実に継続力がつきます。
自分を褒めて好きになることは、自己肯定感を高め、最後まで頑張る力になります。
そしてその自信は、他のところにも必ず波及します。達成感を楽しみましょう。
私たちのグループが本当に大事にするべきことは「自分をよさを捉えて、愛してあげること」。
明日もちょっとした「自分のトリセツ」を勉強したいと思います。
夏に向かって、草木がぐいぐい伸びています。
冷たい飲み物がうれしい季節ですね。
では、また。