今日は、「あなたにとって理想の人生を生きる」ためには何をしたらよいのか、見つけるための5つの質問を紹介します。
「どんな人生なら、あなたは心がときめくのか」ということを、見つけてみませんか?
人は心からときめいたとき、どんな苦労をも乗り越える力を持ちます。
写真家の丹葉暁弥さんにとっては「野生のシロクマに会いに行くこと」でした。
シロクマに会うためにカナダ北部のハドソン湾に面したチャーチルまで行くと、そこには 数百頭のシロクマたちが10月下旬から集まってきます。
しかし、航空代金も通常の海外旅行の3倍。
しかも平均気温はマイナス26度。
頭が痛くなるほどの極寒の世界です。
しかし、小学校5年生のときに、夏休みの宿題として、近くの動物園で動物の飼育の手伝いをしたとき、丹葉さんはシロクマ担当に選ばれ、シロクマと初めて目が合ったとき、シロクマが大好きになったのです。
大人になり、シロクマに会いたくて、14年間も毎年通い、シロクマとできるだけ一緒にいたいから写真家になりました。
著者が伝えたいのは、「どんな人生ならば、あなたは心からときめくのか」ということ。
人は、心からときめいたとき、どんな苦労も乗り越える力を持つからです。
だから、一度きりの限られた人生。
こう問うてみることは大切。
「自分にとって、理想の人生とはなんだろう?」
どうでしょう?
ワクワクできる人生を描ければ、人は自然とそこに向かいたくなります。
だから、人生はとてもシンプルになります。
ここで、なかなか出にくいその答えを出すために「ミラクルクエスチョン」です。
では、想像してください。
「ある晩あなたに奇跡が舞い降りて、あなたの願望が全て叶えられたとします。
あなたは自分のすべての身に奇跡が舞い降りたことに気づかずに目を覚まし、いつものように1日が始まります」
これがミラクル・クエスチョンの前提です。
ここから5つの質問をします。
①奇跡が起こったことに、あなたはどんなことで気づくでしょう?
(部屋の間取りや広さが違うなど)
②奇跡が起きた時、あなたは、いつもとは違う、どんな行動をとっているでしょう?
(家族と一緒に朝食をとっているときなど)
③あなたのご家族や仕事仲間たちは、あなたにどんなふうに接してくれるでしょう?
(相手の言葉や行動をよく観察してみる)
④奇跡の1日は、ふだんの1日と比べて、どんなふうに違っていますか?
⑤①~④の中で、いまのあなたに無理なくできることはどれですか?
この5つの質問には、「楽しくやっている」というような気分的な答えでなく映像化できるくらい具体的に答えてください。
「楽しくやっている」としたら、どのようなしぐさや言葉が楽しそうなのかを答えるのです。
また、うまく浮かばなくても、「きっと、こんな感じかな」と自分なりに想像してみてください。
このミラクル・クエスチョンで最も大切なのは「ささいな違い」まで観察することです。
たとえば、
「カーテンの色が違っている」
「枕の向きが逆になっている」
「いつもより大きな声であいさつしている」
「いつもと違うアクセサリーをつけている」
などなど。
「映像」(未来の自分像の明確化)+「体の感覚」(夢を叶えている未来の自分の感情の体験)。
この重要な2つのポイントを押さえられるのがミラクル・クエスチョンです。
ミラクル・クエスチョンで「夢を叶えた1日」を明確にしたら、その中で、今の自分でも無理なくできることをやる。
実は、やることはそれだけです。
これだけで残りの未来も引き寄せられます。
これを著者に教えてくれたのは、心理療法士の友人スズキケンジさんでした。
彼は鈴木惣一先生の講座で学び、奇跡の1日の朝を想像。
海の見える広い家で、作家となり執筆活動をし、学校で講演して、犬と一緒に近くの海を散歩する姿をイメージしました。
当時彼は心理療法を学び出したばかりのサラリーマン。
犬と海を散歩するだけでもアメリカンドリームだったそうです。
本を書くことも、学校での講演も、広い家も、夢のまた夢。
実際にやれることは、横須賀に引っ越し、海が見える(小さな)部屋に住むことでした。
でもそれを彼は実行。
そのあとはほんの執筆です。
とはいえ、出版社からの依頼もない。
そこで、小冊子を作り、ホームページで紹介。
それを見てくれた学校の先生から講演の依頼があり、ひとつ夢が実現しました。
そうしているうちにたまたま出席したセミナーで著者と出会い、『ココロの教科書』という本を一緒に書いたのです。
そしていまや、人気心理療法家として、ほんとうに広い家で犬と一緒にすごしているスズキケンジさん。
ミラクル・クエスチョンを実行して、わずか1年10か月後に、見事夢がかなったそうです。
想像した夢にワクワクできたら、それが心のジェットエンジンになります。
あとは、意志をもってそうなると決めて、もうそうなったつもりで、どんな小さな一歩でも踏み出し続けていくこと。
なりたい自分が、ほんとうの自分だよ。
著者はそう言います。
引き寄せにも似たかんじのワークですが、なかなか面白いので、一緒にやってみませんか?
ワタシの場合は
①奇跡が起きたことに、どんなことで気づくかと言うと・・・
今住んでいる家の中がとてもすっきりモノが減っていて、広々して良いが空気流れている。
②奇跡が起きた時、いつもと違うどんな行動をとるか・・・
軽くジョギングをしたあと、シャワーを浴びて、食べ過ぎない・頑張りすぎないスムージーやフルーツ、パンなどの朝ごはんを作り、余裕をもって仕事に出かける。
③家族や仕事仲間は、どんなふうに自分に接してくれるか・・・
家族とは笑顔でにこやかにあいさつを交わし合い、気持ちの良い会話がある。
仕事仲間とは信頼に基づく強いきずながあり、顧客とも信頼関係をしっかり築いた上での話し合いがある。
④奇跡の1日は、ふだんの1日と比べて、どんなふうに違っているか・・・
無駄なものがそぎ落とされている。
燃費のいいおしゃれで赤い小さな車に乗っている。
仕事で一番大事な部分に集中して時間を使い、あとは止めている。
体力と時間と精神力に余裕を持たせているので、いつも笑顔。
体形もスリム。SサイズかMサイズのぴったりした白いパンツがよく似合う。
お金の使い方に無駄がなく、賞味期限切れの保存食などは保存棚に1つもない。
えーっと、今すぐできることは・・・
・賞味期限切れの保存食を1~2個捨てる
・古い服などをごみ袋で1袋分処分する
・つまらないオヤツを口にしないように、おいしいハーブティーを淹れる
・白いパンツ(Mサイズ)を買う
・明日から、朝ごはんを軽くするぞ!と宣言する
よおし、1日1個ずつやってみよう。
結構ワクワクします。
正直言って、咄嗟にはまったく思いつかなくて、すこし他の作業をしながら時間を置いて考えたら、すらすら浮かんできました。
いまこの瞬間を楽しめるワークとして、ちょっとトライしてみるのもいいかもしれません。
今日も1日、お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。