猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

自己否定を卒業する方法~『反応しない練習』

失敗は誰でもすることです。

大事なのは、そこで凹まないこと。

でも、心の反応は厄介なもので、すぐに「評価を下げたかも」「自分は向いていない」「なんてダメ人間なんだ」と自分を責めてしまいます。

こうした「自己否定の判断」に打ち勝つ、強い心作りを仏教から。

 

こんばんは、ラブです。

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良し悪しを「判断」しないことで、「ムダな反応」を止める

人が悩んでしまう理由の一つが、「判断」のし過ぎです。

仕事の意味や人生の価値、誰かと比べて優れているとか劣っているとか、そんな決めつけや思い込み、自虐や失望、不安や尻込みや人物評も判断です。

それらは、不満、憂鬱、心配事などたくさんの悩みを作り出してしまうのです。

「自分を否定しない」どんなときも

失敗は誰にでもありますが、大事なことはけして自分を否定しないことです。

しかし、「判断」という心の反応により、自分を責めてしまいます。

人によっては(ワタシなどはよくやってしまうのですが)、コンプレックスや挫折感、「自分は生きている価値がない」と思い詰めてしまうことさえあります。

今の時代には、多くの人が自分を否定して苦しんでいるのだと著者は言います。

こうした「自己否定の判断」に打ち勝つ方法があります。

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怒りを作り出しているのは「自分」

自分を否定すると、承認欲が満たされない「怒り」が生まれます。

怒りは不快な反応なので、それを解消したくて「攻撃」か「逃避」を選択します。

「攻撃」を選択した場合の行動は、キレる、怒鳴る、嫌がらせでの憂さ晴らし。

自分への「攻撃」として、自分を責める、嫌う、自分がいけないのだと断罪する、生きたくないと考える・・・。

「逃避」を選択した場合の行動は、無視する、さぼる、手を抜く、休む、引きこもる、ひたすら眠る、鬱になる、刺激・快楽に依存する・・・。

 

こうした反応が出てきたとき、自分も周りも「なんとかしないと」と考えます。

しかし、「なんとか(矯正)しないと」という判断も、また本人を否定しています。

つまり、また新しい「怒り」が生まれます。

それが新しい「攻撃」か「逃避」の反応を生み出し、「悪循環」に陥ります。

 

仏教では、「怒りを作り出さない」という方針に立ち、どんな状況でも「判断しない」(否定しない)ということを大事にします。

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「自由な心を取り戻す」訓練

どんな時も自分(相手)を否定しないには?

私たちは「判断しない」という訓練を積んでいません。

だから、「否定しない」「ありのまま受け入れることが大切」と理屈ではわかっていても、頭の中で「やっぱり何とかしないと」と判断してしまいます。

 

判断については、前回勉強した「あ、判断した」に始まる3つの方法が使えます。

ここでは、「つい自分(相手)を否定してしまう」人向けの訓練の紹介です。

 

①まず、1歩1歩と外を歩く

②広い世界を見渡す

③「わたしはわたしを肯定する」と自分に語りかける

 

という方法です。

これは著者自身が、人生で一番苦しかった時期に実践していた方法だそうです。

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①1歩、1歩外を歩く

1つは、すぐに外に出ること。散歩をすることです。

1時間でも、2時間でも、歩けるところまで歩きます。

そのとき、肉体がキャッチする感覚に意識を向けます。五感に意識を向けましょう。

その時間や季節によって変わる景色やにおいをフルに感じます。

脚から大地の感触を感じます。

その瞬間存在するのは「感覚」です。

さっきまで頭を占領していた「苦悩」はもうこの瞬間にはありません。

日頃ネガティブな判断が心にわいたら、そこで「ゲームオーバー」だと考えます。

その先に待っているのは、自己否定という暗い妄想です。

その闇に希望はありません。

いさぎよく、「感覚」の世界へ、心の別の領域へ、意識を向けようと考えるのです。

比叡山では「千日回峰行」という毎日30~80kmの距離を7年歩き続ける

修行があるそうです。

「自己否定を抜けるための散歩」も、1つの修行のようなものです。

自分を苦しめる判断を抜けることほど、人生で大切なことはありません。

じっくりと肝を据えて、心の自由を取り戻すまで歩いてみるのも、楽しそうですね。

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②広い世界を見渡す

外の世界を見渡してみると、実はあなたを「否定」する人間は多くないのです。

道行く人は、それぞれの日常を生きています。

道を尋ねても、商品の場所を聞いてみても、驚くくらい親切に答えてくれます。

人を否定するなどという発想すらなく、一生懸命生きている人がたくさんいます。

 

昼休みでも、帰り道でも、目を見開いて空を見上げます。

そこに広い世界があります。

自分はこれまで「自分を否定する判断」という一点だけを見つめ続けていたのかもしれません。

その判断は、親だったり、友達の一言や世間で流れている情報や価値観だったり、小さいころの「思い込み」や「勘違い」だったのかもしれません。

「執着」すると、その1点が大きく見えてしまうものです。それが「人生のすべて」に見えてしまいます。

その「執着」から1歩離れてみること。その1点に反応している自分に気づくこと。

外の世界を見渡してみると、その「否定的判断」も、もう存在しないのです。

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③「わたしはわたしを肯定する」

「自分を否定しない」方法として、「ただ肯定する言葉」をかけていくというやり方があります。

ポジティブシンキングとは、ちょっと違います。

ポジティブな言葉を暗示として効かせる方法はありますが、あまりに前向きな言葉が「現実」とかけ離れていると、心がその「ウソ」を感じ、効かなくなることも。

問題は、今自分を否定してしまう判断を、どう止めるかということです。

そのためには、判断そのものを停止させる、シンプルな言葉が響きます。

それが「わたしはわたしを肯定する」です。

 

「どうせ」「しょせん」「自分なんて」という余計な判断が頭をよぎったときには、この言葉がよく効きます。

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判断を止めて、人生の流れを変える

人生に、あやまち、失敗はつきものです。

大事なのは、その時「どう対応するか」です。

落ち込まない。凹まない。自分を責めない。振り返らない。悲観しない。

それよりも、今を見据えて、正しく理解し、”ここからできること”に専念すること。

迷惑をかけた場合には、事態を正しく理解して「すみませんでした」と素直に謝って、もう一度新しくやり直すのです。

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考えても仕方のない過去の失敗を、ぐるぐるぐ~るぐると考え続けていたワタシです。

何度も死んでしまいたいと思いました。

自己否定でいっぱいになってしまっていましたが、それを「妄想」と断言してくれた本著に救われました。

毎日外を歩くようにしたら、気持ちがとてもラクになります。

「また失敗してしまうのではないか」という恐怖も、薄らいだ気がします。

 

失敗は誰にでもあるもの。

落ち込まない、凹まない、自分を責めない、振り返らない、悲観しない。

 

今できること、今この瞬間に五感で感じていること。

空を眺めて、そんなことに気持ちを定めてみたいと思いました。

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今日もおつかれさまです。

明日もあなたにいっぱい素敵なことがありますように!

では、また。