人生は、思い通りにならないことばかり。
今日は朝から準備に時間がかかり、出かけようとしたら雨で、仕事先にはうまくいかない事案がいっぱい、帰り道は渋滞に巻き込まれて帰りが遅れる・・・。
生きていくって、大変。
著者も、「お釈迦様でさえも『人生は、苦(ドゥッカ:思い通りにならないモノ)である』と悟ったくらいだから」と言います。
生まれてくること、老いること、病気になること、肝心なことはすべて思い通りにいかないのが人生。
仮に思い通りになったとして、病気にならずあなただけ200歳まで生きたとします。
そのとき、あなたの親やパートナー、恋人、友達、子ども、大切な人たちはみんな死んでいます。
それでも幸せでしょうか?
著者が言うには、「思い通りにいかないからこそ、人生は面白いんです」。
サッカーが面白いのは、手を使ってはいけないから。
ゴルフが面白いのは、ボールを手で握りしめて、手で穴にねじ込んじゃいけないから。
マラソンが感動するのは、車で移動してはいけないから。
どこへ投げてもストライクになるボーリング場だったら、面白くないし、退屈してしまいます。
思い通りに行ったら、人は退屈するだけです。
生きるって、大変ですか?
大変に決まってるじゃないですか。
大変だからこそ、面白いんです。
大変だからこそ、人は「大」きく「変」わることができるんです。
そして、著者はもう一つ、人生の真実を伝えています。
どんなに大変なことがこの先に起こっても、あなたに、乗り越えられない問題は起きない。
そう断言しています。
その理由は著者が心理療法を習った矢野惣一先生からの手法で、不安を瞬間的に軽減する方法です。
例えば、「え、そんな仕事やったことないんだけど、できるかな?」と不安になったとき、自分に向かって次の質問をするんです。
「何点?」って。
「過去最高度の不安を10点とすると、この不安は何点?」って。
過去最高の不安を10点にしたら、この不安は8点かな?
だったら、余裕でしょう?
過去最高度の不安を10点とすると、今回の不安は6点かな?
だったら、よゆうでしょう?
嫌な感情は「数値化」すると、その感情を「客観的」に見られるようになります。
すると、すーっとその感情が離れていくのです。
私たちは、究極の逆境をすでにくぐり抜けています。
それは、誕生の瞬間です。
狭い産道を通って生まれてくるとき、役1,5トンもの圧力が体にかかると言われ、これを「バーストラウマ」と言うそうです。
スペインの闘牛が約1トンですから、約1、5トンはいかにすさまじいか。
なんせ、頭蓋骨がゆがむほどの苦痛を乗り越えて産道を通り抜け生まれてくるのです。
最近、頭蓋骨がゆがむほどのハードな逆境ってないですよね?
人生では、いろんな大変なことが起きるけど、一番つらいことは、すでの乗り越えているのです。
生まれてくるときの苦痛を「10」としたら、生まれた後に起きることはすべて「9」以下です。
だったら、乗り越えるのは、余裕じゃないですか?
なぜなら、生まれてくること以上に大変なことは、この世に無いからです。
とは、思い切り生きるだけです。
最後の日が来るその日まで。
では、再び質問です。
これまでの人生に点をつけるとしたら、100点満点中いま何点ですか?
60点ですか?70点ですか?
その点が、もう10点上がるとしたら、いまと何が違いますか?
10点上がったとしたら、それはあなたが何をしたからだと思いますか?
どんな時間の使い方で、どんな心がけで、どんな習慣を持ったから点が上がったのですか?
この一連の質問に気づいたことを書き出しておきましょう。
質問1 あなたのこれまでの人生に点をつけてみましょう。
質問2 その点が10点上がるとしたら、いまとなにが違いますか?
質問3 10点上がったとしたら、何をしたからだと思いますか?
(10点上がったのは、どんな時間の使い方で、どんな心がけで、
どんな習慣を持ったからでしょうか?)
今の人生は、何点ですか?
ワタシは昔この本に書き込んだ時は85点で、今は75点です。
その10点が上がったら、もっとご機嫌な毎日になりそうです。
そして、10点上がったとしたら、スリムになったり、専門知識を増やしたり、時間の使い方が上手になったりしたことだによるものだと思います。
不安になりやすい自分を自覚しているので、「この不安は何点?」を手帳にでも書いておこうと思います。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。