医学的にみると、運命は決まっているそうです。
遺伝子的には、「親から子へ受け継がれる体の特徴」は厳然とあり、親が太っていたりガンだったりしたら、そのリスクはあります。
また、運動神経がいいのか、勉強が得意な遺伝子なのか。
近い将来、遺伝子判定で「向いている職業」までわかってくるかもしれません。
しかし、結論から言うなら、習慣によって運命を変えることは可能です。
実は、肥満の遺伝子を持っている割合についていうなら、フランス人は10人に1人、アメリカの白人は5人に1人、でも日本人は3人に1人。
日ごろの食習慣で、太らない人がたくさんいるのです。
私たちの持つ習慣が無ければ、本来私たちの方が太っていたのですね。
あなたの運命を変えるもの、それが習慣です。
そして、習慣作りはいくつになっても遅すぎることはありません。
40歳から英語を始める人、60歳からパソコンを始める人、この人たちもプロ顔負けの技術を身に着けたりしています。
では、どうやって習慣を作っていけばいいのか、いくつかポイントです。
面倒なことは続かない
あなたが今までトライした新しい習慣で長続きしなかったものは、どんなものがあるでしょうか?
新しい習慣が続かなかったというのは、1つの結果です。
それにも必ず原因があるはずです。
そこに大事なヒントがあるのです。
まず第1は、その習慣は面倒くさかったことがよくあると思います。
理性的な脳が「習慣を続けた方がいい」と思っても、感情的な脳が「面倒くさい、やりたくない」と思うと、その勢いに負けます。
こうして面倒なことは続かないという大原則があります。
結果がすぐに出ない
期待と現実の差
習慣が続きにくい理由の一つに、それは期待した結果がすぐに出ないからです。
英会話を続けようとスクールに行っても、英語をぺらぺらと使うチャンスはそうそう来ません。
すぐに期待した結果が出る行動は継続しやすいのですが、なかなか結果に結びつかないから難しいのです。
思い込みや認識
人は知らず知らずのうちに間違った思い込みをたくさん持ち歩いています。
その認識は、あなたの習慣や行動に多くの影響を与えています。
例えば時間。
あなたは洗濯には1時間くらいかかると思っているかもしれません。
確かに洗濯機が回っているのは30分から1時間くらいかもしれません。
しかし、その間あなたはじっと洗濯機を見つめる必要はないのです。
洗剤を入れてスイッチを入れるのに、せいぜいかかっても2~3分。
すすぎ、脱水も放っておいて、そのほかの仕事はができます。
洗濯物を干すのも、早ければ5分以内、長くても10分。
このように、多くの場合、自分の時間に対する認識は違っているものなのです。
面倒だと思っていた作業も、実は短時間で終わることがわかっていくことで、「なんだ、早くやってしまおう」になるのです。
これはいわば”逆転の発想”です。
認識を真逆に変えて、行動を変えてみましょう。
食事の認識を変えてみる
食事に対する認識にも同じことが言えます。
「甘いものは美味しい→食べる→やっぱり美味しかった→また食べる」
この行動パターンを繰り返している人は、食事の認識が間違っていると言えます。
こういう人(ワタシです⁉)は、食事を快楽の一部と認識しているだけです。
これを繰り返していたらダイエットなんかできません。
自分の血となり肉となるのが食事。
ジャンクフードばかり食べていたら、健康な体は作れません。
著者は職業柄、動脈硬化の患者さんたちの血液をたくさん見てきました。
脂っこいものやジャンクフードばかり食べてきた患者さんの血液は、本当にドロドロだそうです。
でも、私たちはなかなかそうしたものを目にすることはできません。
あなたの周りのメタボな人、もしくはスリムな人と食事に行ったり、何を食べているのか聞いてみることです。
「こういう食事はメタボになる」「こうだとスリムになる」ということがだんだんわかっていきます。
続けられなかった人が続けるための第一歩
今までいろいろな習慣にチャレンジしたけれど続けられなかった人は、まず間違った思い込みや認識を変える必要があるのです。
これまでと同じやり方で「やってやる!」と初めても、必ず途中で面倒くさくなったり、結果が出なくてあきらめたりしてしまうはず。
そうではなくて、間違った認識を変えるのです。
それによって「面倒だ」と思っていたことが「すぐにできるんだ」となります。
「結果が出ない」が、「できるようになってきた」というようにシフトします。
このように思い込みや認識を変えるのに必要なのが”逆転の発想”です。
トレーニング
ジムに通おうとするから続きにくい
「がんばってきたけれど、ジムに通えないから継続できない」ということがよくあります(ワタシです・・・)。
その発想をバッサリ切り捨てて転換しましょう。
トレーニングには、有酸素運動と筋力トレーニングがあります。
マシンが無くても、筋トレはできます。
どこでも腕立て伏せはできるのです。
有酸素運動は心肺機能と言って、酸素を取り込む能力を上げます。
たしかにジムのマシンはよくできていて、負荷も書けやすく、脈拍測定までできます。
でも、同じ運動はウォーキングやジョギングでも十分可能であり、ビジネスパーソンには現実的。
さらに言うなら、「負荷は重くなければならない」というのも、間違った認識です。
「筋トレには最大筋力の65%をかけないといけない」というのは、今は間違った発想です。
それを可能にしているのは加圧トレーニングとスロートレーニング。
ジムでのまとまった時間を必要とするなら、シャワーも合わせて3時間くらいかかります。
しかし、短時間で生活の中で細切れに動くことでもトレーニングはできます。
早起き
「目覚まし時計がないと起きられない」という一見常識的な発想も実は間違っています。
理由は、実は「目覚まし時計の音が不快」だから。
では、なぜ不快だとダメなのでしょうか。
休日は好きなことをするためなら早起きができるように、ドーパミンを引き出すことは、朝からやる気満々で起きるための原動力です。
早起きを習慣づけるのに必要なのは、音ではなく実は「光」の活用が有効です。
光るタイプの目覚ましにすると、起きられます。
ワタシも起きてすぐに好きな画像を見られるようにしたら、起きられました。
小鳥のさえずりに近い音にしてみることで、気持ちよく起きることができます。
睡眠障害やうつ病の治療にも、人口の光が用いられるほど、光は覚醒刺激に科学的にみても有効であることが証明されています。
ダイエット
1日3食は間違い
1日3食は従来の認識ではありますが、本当でしょうか?
3食になったのは江戸時代の半ばからといわれています。
もちろん、今ほど血糖値が上がりにくい玄米などの食事であり、洋食でもありませんでした。
そのうえ、現代の1日3食は多くの問題をはらんでいます。
コンビニ弁当は、焼き肉弁当やハンバーグ弁当なんてこってり系ならば1000キロカロリー近くありますね。
現代の1日3食は気を付けないと大幅なカロリーオーバー。
ダイエットしている人は気を付ける必要があります。
さらに、空腹をじっと我慢して、一気に食べるのは、医学的に言うと好ましくありません。
空腹で下がった血糖値のあと、ドカ食い。
すると一気に血糖値が上昇に、必要濃度を超えます。
そうなると、それを下げるためにインスリンというホルモンが出て、血糖値を下げるのです。
が、問題はそのあと。
血液中の糖分が脂肪として体に蓄えられるのです。
エネルギーとして使われず、脂肪になります。
さらにインスリンで急激に血糖値が下がるので、さらにお腹がすいてきて、エネルギー不足かと勘違いしてまた食べる(!?)という悪循環へ・・・。
そこで必要な逆転の発想は、「食事の回数にこだわらず、お腹がすいたら食べてもいい」。
ここでケーキの食べ放題がOKされたわけではないです。(悲)
GI値の低いものである、するめやビーフジャーキーなどの高たんぱく低カロリーのものを。
1日6食でも、2食でも、その人に合った食事の回数があります。
ただ、朝ご飯は食べた方がいいようです。
昼ごはんで一気に食べると、血糖値の乱高下が起こります。
「大好きなものを我慢」は間違い
ダイエットがうまくいかない人言う人は、何かしら太りやすいものを食べています。
ケーキが大好き、アイスを毎日食べている、チョコレートが欠かせない・・・。
これらは、先ほどある通り血糖値の乱高下を招きます。
しかし、ここでストイックな我慢はおすすめできません。
ダイエットに失敗する人にまじめな人が多いのは、ここです。
まじめな人は「大好きな〇〇を断つ!」と頑張ってしまうのです。
しかし、これも前述したとおり、人間は楽しい時や気持ちいい時にドーパミンが出ます。
我慢してばかりで楽しくないとドーパミンが出ません。
だから、ダイエットが続かないのです。
完全なシャットアウトは、医学的にみても、良くないことです。
報酬効果
楽しくダイエットするには、やる気ホルモンのドーパミンを出す必要がありますが、難しくはありません。
ドーパミンは楽しいことを想像しただけでも分泌されます。
あなたのご褒美にすればいいのです。
運動や食事制限が月~土まで予定通りできたら、日曜日は大好きなケーキを食べる、などとせってしてしまうのです。
漫然とケーキを食べるよりも、味も格別。
ストイックにならず、報酬効果を使った方がダイエットも継続できます。
ということで、お盆でたるんでしまった生活を改善です。
まずは、ダイエット・・・。
今日も1日お疲れ様でした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。