猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

「忘れる」ことは、最強の記憶術~『覚えない記憶術』

「忘れる」ということは、仕事でも勉強でも特に大きなデメリット。

しかし、著者は「忘れる」ことは別に悪いことではないと言います。

実は「忘れない」と頑張ることでムダに消費するくらいなら、スッキリ忘れる。

そうすることで、記憶力もモチベーションも高めることができるのです。

 

今回のキーワードは「荷卸し」です。

 

こんばんは、ラブです。

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「忘れる」は、悪いことではない!

著者は、「本を書き上げる」などの大きな仕事を終えた後は、意識的にそれを忘れるようにしているのです。

頭の中から「大きな荷物」を片付けるように、きれいに忘れ去ってしまう。

それを「記憶の荷卸し」と呼んでいます。

 

意識的に「忘れる」こと。

それによって、新しいことを猛烈に吸収することができるようにするのです。

すると、結果的に次の仕事もうまくいくのです。

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「逆ツァイガルニク効果」を活用する!

著者はほぼ毎年3冊ずつの著書を発行しています。

その膨大なインプットとアウトプットを支え、ネタ切れにならないのは、「本を書き続けているから」だと言います。

 

たとえば先に出版した『読んだら忘れない読書術』では、書き始める前に「読書」「インプット」「情報活用」に関して20~30冊の本を読んで予備情報を収集しました。

さらに学術論文を数十本、目を通しました。

膨大なインプット量ですが、1か月くらいで集中して行うことで、意外と効率的にできるそうです。

 

同じジャンルの本をまとめて読むと、読むスピードも上がりますし、それぞれの共通点や相違点が明確になり、知識の整理が効率的ですよね。

そのあと1か月かけて本の目次を書いて、次の一か月で集中して執筆します。

そして、本が仕上がり、大喜びする。

 

そして次にすることは、読み終えた20~30冊の関連本と論文のコピーを段ボールに入れて、地下の倉庫にしまうことです。

自分の部屋から「読書」関連の本を全て処分すると同時に、頭の中からも、「読書術」の知識を全て消去するのです。

 

そういっても、頭の中から「消去」することを選択してできるわけではないので、あくまでも「気分」。

さっぱりと忘れたことにすること。

もうやりつくしたぞ、と思うこと。

そしてもし内容を忘れても、必要があれば自分の本に目を通せばすぐ思い出せます。

 

「読書術」に関する知識が頭の中からすっきり消えてなくなる、「逆ツァイガルニク効果」とも言えるやりかたです。

 

 

understandlove.hatenablog.com

 

 まさに「完了した出来事についての記憶は、忘れやすい」。

そして最終確認後に本が発売される数週間後、一切その本の内容については考えないようにしていると、出来上がった本に対して「結構面白い」と他人が書いた本のように楽しめるそうです。

 

 

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忘れることが、次のインプットになる

多くの人が、「忘れない」「覚える」「記憶する」ことに執着します。

ワタシも本当に「忘れたくない!!」と強く強く願ってきた一人です。

 

しかし、「書いたら忘れていい」と著者は言います。

むしろ、書いたらすべてすっからかんに忘れるべきなのだと言うのです。

頭を空っぽにすることはとても大切なことなのです。

 

「忘れる」ということによって、脳に次のインプットのための準備スペースを意識して作り上げることができるのです。

頭の中の「ツァイガルニク断片」を、残さずスッキリ掃除してしまうこと。

それで脳が確実に軽くなります。

 

著者は、本を執筆し終えて片付けが済むと、猛烈に本が読みたくなるそうです。

ただし、書き終えた本とは全く違うジャンルになります。

たいてい次の執筆テーマは決まっているので、Amazonで関連本を10冊程度注文して読み始めます。

こうして数珠つなぎに読書が続いていくのです。

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脳の荷卸し

著者はこれを「脳の荷卸し」と呼んでいます。

部屋からも、頭の中からも、知識を全て片付けてしまう。

そのことで、脳の中に膨大な「スペース」を用意する。

 

あなたも、重要な発表を準備して発表を終えた途端に、その内容をきれいさっぱり忘れてしまう、ということは、ありませんか?

 

多くの人は、「忘れちゃいけない」と考えます。

「また、発表が回ってくるし」「せっかく覚えたのに」などと思ったり。

しかしそうなると、その内容は「完了していない出来事」になってしまうのです。

その知識の断片があなたの脳メモリを消費してしまいます。

 

そうなると、次の案件のインプットをしようとしても、モチベーションが上がらないし、本や資料も読み進められません。

思うように頭に入ってこなくなります。

書いたら、忘れていい。

というより、書いたら、忘れるのです。

 

忘れたとしても、書いたものを見た瞬間、読みかえした瞬間に、知識はありありと思い出されます。

書いておけば、大丈夫です。

 

understandlove.hatenablog.com

 あなたの記憶の本体は、そう簡単には無くならないのです。

「記憶の牽引」を忘れるだけのことなのです。

「書く」といことは、無数の「記憶の牽引」を物理的に複製する作業です。

だから、書いたら忘れても、すぐに思い出せます。

 

忘れることこそ、最強の記憶術なのです。

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忘れてしまうということは、「罪」だと思っていましたが、次へのモチベーションにつながる「脳の荷卸し」だったのですね。

 

「記憶」の定着に対して、「6時間以上眠ると沢山入る」「運動機能を連動させると効率がいい」「楽しく」と教えてもらいました。

 

しかし、それ以上に「忘れてしまう」ことに対しても、「書いておけば大丈夫」「本質的なものは、忘れていないから牽引できるものを残すだけでいい」「SNSを活用すると上手くいく」などと、安心材料をたくさんくれました。

 

そして、「忘れることも大事」。

「脳メモリの解放」が、次の学びへの猛烈なモチベーションの呼び水になるからです。

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夏が目の前までやってきましたね!

青空がまぶしい1日でした。

海が恋しくなる季節です。

 

睡眠をたっぷりとって、明日もすてきな1日にしましょうね。

では、また。

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