猫のメメとモエ

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タイムプレッシャー法であなたの脳を成功脳へ~『「成功脳」と「失敗脳」』茂木健一郎

「成功、失敗だけが人生じゃない!」と言います。

しかし人間の脳は、成功と失敗をはっきり区別しているといいます。

ワクワクさせてくれるドーパミンが放出される中脳から前頭葉に向かっている回路は、成功したときには強化され、失敗したときは戦略を立て直しています。

こうして、成功か失敗かで、はっきりとした反応の差が出るのです。

確かに、「成功、失敗だけが人生じゃない」というのは、事実です。

しかし、脳が区別しているのは事実であり、脳科学の知見から言えば、それらを区別するのは、実はとてもクリエイティブなことです。

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脳は、失敗と成功をはっきり区別している!

一般的な成功と言えば、

・仕事で結果を出して出世する

・お金がもうかって裕福になる

・恋人や家族ができる

とも言えますし、これらは人生の成功と言えるかもしれません。

 

しかし、脳は、自らの成功の設定を想像に行い、そこに向かって前向きに努力するということこそが、成功と捉えているのです。

例えば接待ゴルフというゲームで、いいスコアを出して取引相手を負かせるのは、「一般的には成功」であるといえます。

しかし、取引相手を負かせるよりも、ビジネス上の交渉のために気づかれないように上手に負けることも、成功として脳はとらえられます。

そもそも、「数多くの取引先の中で、自分を選んでゴルフをしてくれる」こと自体が成功と脳が判断することです。

失敗か成功かは、脳がクリエイティブに決定しているのです。

いかに自分自身で成功のターゲットをつくりだすか

成功と失敗の基準を脳が決定しているわけですから、失敗脳と成功脳は分離しているのではないのです。

何を成功と思うか、何を失敗と思うか、というあなたの価値観と非常に強く結びついているのです。

ですから著者自身も、失敗も成功も1つの幻想であるとさえ思っていて、この基準をいかに明確に持つかが、成功脳の持ち主になるための重要ポイントだと思っています。

 

例えばゲームでボスキャラを倒せば、ものすごい達成感があります。

しかし冷静に考えてみると、単にコンピューター上のやりとりでしかないのです。

しかし、脳はそれを成功だと判断します。

ほかにも、入試に合格する、あるいは不合格になってしまうのも同じ。

それだけで、「人生大成功」あるいは「人生大失敗」と言い切れるでしょうか?

 

しかし、成功脳の本質は、そうした世間一般的な評価とは関係ない、というのが著者の意見です。

自ら成功のターゲットをつくり出すことにより、成功脳はどんどん活性化します。

どんな小さなターゲットでも、それに向かって努力することを繰り返すことで、独自の成功体験をつくりだすクリエイティブさが発揮され、いつの間にかあなたの中から(本当は望んでいない)世間一般的な成功をてにしようという気持ちが消えていきます。

タイムプレッシャー法

著者が勉強を得意としていたのは、成功のターゲットを自分で作り出していたからだといいます。

例えば、「タイムプレッシャー法」。

これは、制限時間30分と書いてあるドリルを、「じゃあ、〇〇分でやってみよう」と自らの脳に負荷をかけるものです。

 

これは仕事にも応用できます。

とにかく短い時間で仕事をやる癖付けをするのです。

自分自身に適度なプレッシャーをかけ続けていれば、人間の脳と言うのは自然にアクティビティを上げるようにできているのです。

タイムプレッシャー法をあなた自身のなかにうまく取り入れられるようになると、集中力が増し、脳の成長に欠かせない成功体験や報酬を調整できるようになります。

なぜなら、このタイムプレッシャー法を通して脳内報酬物質であるドーパミンが放出され、行動の回路が強化されていくからです。

また、自分が向き合っている仕事の効率化や、難易度をより良い形に調節することができます。

もちろん、制限時間に終わらなければ延長します。

 

ここでの大事なポイントは、クオリティを下げないこと。

タイムプレッシャー法を手に入れると、成功脳に一気に近づきます。

自ら設定した目標でないと、成功脳をつくりだすことができない

仕事や勉強で伸び悩んでいる人をじっくり観察すると、あることに気づきます。

それは、自分で成功のターゲットをつくって、それに向かって努力するという基本的なサイクルが回せていない、ということです。

ビジネスの基本ツールであるPDCAサイクルがありますが、それ以前に、成功のターゲットを主体的に、あなたなりに決定することはないがしろにしてはいけないことです。

自分なりの成功、失敗の判定が存在します。

もし成功すればドーパミンが出ます。

失敗したら、新たな戦略を立てて、もう一度やり直せばいいのです。

成功のターゲットに対して、「設定→努力→判定」というサイクルでまわしていくということになります。

ときには成功して、ときには失敗するという形で動ける人は、もうすでに成功ののサイクルに入っています。

多くの人は、親や教師や上司と言った、”世間”から与えられた成功と失敗の基準で生きています。

でも、ここで重要なのは、誰かに命令されたり押し付けられた目標設定では、成功脳をつくり出すことができない、ということです。

なぜなら、あなた自身が成功のターゲットをつくり、やり遂げた時にこそドーパミンは多く分泌し、成功脳を活性化するからです。

結果が同じでも、他人が設定した目標では、脳の喜び方が全く違ってくるのです。

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今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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