仕事でも何でもよくできるのに、ほめられてもそれを受け取れず、
「自分合ただ利用されているだけ」
と思ってしまう、という人がいました。
仕事は楽しいのですが、ほめられても認められてもうれしくなくて、次第に「余計な仕事までやらされる」とか「やりたくないことをやっている」という感覚になります。
そして転職まで考えてしまうのです。
どうにも自分を肯定できないのです。
特別な仕事を任されていても、うれしくないのですから。
自分の性格に絶望的な気分になって、心理カウンセラーである著者のところに来ました。
そこで著者は、”過去を変える”という方法を提案しました。
~『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』大島信頼
「自己肯定感が低い」と思ったときの、自分の身体の感覚に注意を向けてもらいます。
「自己肯定感が低い」と思ったら、彼女は「ちょっと胸が圧迫されて苦しいかも」という感覚があったそうです。
そこで、胸が圧迫されて息苦しい身体の感覚に注意を向けながら、「この感覚は何歳の自分とつながっている?」と自分の中に独り言のように問いかけてもらいます。
すると「5歳と3歳」という声が響いてきます。
「5歳と3歳のどっちなんだ?」
そう女性が思ったとき、幼稚園の水色の制服を着た自分が出てきました。
その自分の表情を確かめてみます。
するとその幼稚園児の自分は大声で泣いているのです。
女性には、実は「両親に男の子を望まれていたのに、女の子として生まれてしまったから、自分は愛されない」という思いをずっと抱いていました。
だから、「女性なのに仕事をがんばっている」と周りから見られると、「女性だと愛されない」という子どものころからの感覚で不快な気分になり、自己肯定感が下がっていたのです。
それがわかってから、その人は、「女性のままで愛されていいんだ!」と思えるようになりました。
無理してがむしゃらに働くこともなくなりました。
仕事で無茶をしなくなったこともあるのか、女性であることを肯定できたからなのか、ひどかった生理痛もその時期の気分の落ち込みもすっかりなくなったそうです。
あなたにも、「妙に引っかかってしまうこと」があるかもしれません。
実はワタシは、ちょっとした失敗で自分をきつく戒めてしまう悪癖がありました。
で、今回のページを読んであれこれ思い出してみました。
行きついたのは、小さいころに不仲だった両親と、ひどい彼らの夫婦喧嘩のとばっちり。
夫婦喧嘩の最後によく言われたのは、「お前はあいつそっくりだ、最低の女になるぞ」という父親の言葉でした。
ちなみに、夫婦げんかの原因は、ワタシとはまったく関係がありません。
それでも、一人でじっとこらえていました。
ちょっとした失敗をするたびに、ひどく落ち込んでしまう習慣のコアな部分に、幼少期にうけたその言葉がありました。
今回のページを読んでみて、さっそく実践しました。
小学生だった自分を思い浮かべ、泣き声を我慢して一人で風呂に入っている小さい自分が見えてきました。
「大丈夫、がんばったね」となぐさめてみました。
かなり泣きたくなりました。
いや、正直言って泣いちゃいました。
しかし、ラクになりました。
何だろう。とにかく、ラクになるんです。
過去の自分にダイブして、自分だけがわかっている本当の傷とちゃんと向き合うって、言葉に表せない安心感に包まれます。
心にある”しこり”には、理由があると思います。
そこから、ちょっとでもラクになってもらえたら、すごく嬉しいです。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を見てください。
では、また。