あなたは自分を大事にしていますか?
そんな余裕がないというなら、ぜひ今深呼吸をしてみてください。
深呼吸も「養生」の第一歩です。
心がしんどくなったとき、嫌なことがあったとき、
2分間だけ、違うことをしてみてください。
一刻も早く嫌な記憶を忘れるためです。

「頑張らない」ことも養生だそうです。
よい食事。
髪の毛1本、爪1枚、健康も不健康も、すべて私たちが食べたものから作られます。
食べることは、生きること。
10分でも早く寝るという心がけ。
あらゆる不調に聞くのは、実は何をもってしてもまずは睡眠が大切です。
養生とは、好きな時に好きなことをし絵も、食べたいときに食べたいものを食べても、びくともしない身体を作ること。
禁止を作ることではありません。
ゆるくいきましょう。
そんな「漢方生活」を始める著書です。
本書からワタシが紹介するのは、
①10分でも早く寝る
②ボーッとしよう
③「1食抜く」のすすめ
です。
①10分でも早く寝る
どんな体調不良であれ、中医学の改善法の第一歩は、「まず睡眠!」であることを、ぜひ覚えておきましょう。
著者のところに相談にくる人にも、口を酸っぱくして睡眠の重要性をお話ししているそうです。
それは、どれだけ効果な薬や漢方を使っても、睡眠をおろそかにしていると、期待している効果は得られないからです。
中国のことわざに「寧舎一頓飯、不舎子時眠」というものがあるそうです。
これは、「子の刻の睡眠を放棄するくらいなら、一度の食事を放棄したほうがずっとよい」という意味。
子の刻は23時から1時の間。
23時から1時は眠っていなければならない時間です。
何をもってしてもまずは寝ることが先決。
したがって、「睡眠時間を最優先にしてスケジュールを組む」ことを心掛けてみましょう。
②ボーッとしよう
「しんどい」「今日ばかりは、何もしたくない」・・・
誰にでも、そんな日があります。
こんな日は無理せず、自分の心のおもむくままに、やりたいことをするのはいかがでしょうか。
ボーッとする、寝る、テレビを見る。
他人に迷惑をかけていなければ、なんでもオッケーです。
なぜなら、しんどいときに無理をすると、たいていの場合、ろくなくなことになりません。
ボーッとしていても、頭の中でついあれやこれやと考えてしまうことがあります。
そんなとき、頭の中で「あ”ーっ」と叫んでみましょう。
実際に口に出してもいいですね。
頭の中で何も考えられなくなります。
ボーッとしているのは脳にとってとても大事な時間です。
そのとき脳内では、受け取った情報の整理や自己認識の確認、記憶の整理といった作業を着々とこなしています。
ちなみに哲学ではボーッとしていることを「エポケー(先入観を排除して、目の前のことをありのままに受け入れるの意味)」といいます。
休むためだけでなく、活動を続けるためにも、ボーッとする時間は大切なのです。
③「1食抜く」のすすめ
お腹がすいてから、食事をしていますか?
ワタシは今さっき、何となくナッツを口にしてしまいました!
食事をするとき、お腹がぐーっとなったり、「ああ、お腹が空いた!」とちゃんと空腹を感じてから、食べるようにしていますか?
「食事の時間だから」とお腹が空いていないのに食事をしたりすると、本来は胃腸が疲れていて休みたいにもかかわらず、強制的に働かせている状態です。
さながらブラック企業の社長のごとく、社員にサービス残業をさせまくっている状態といえるでしょう。
お腹がぐーっとなるのは、胃腸が次の食べ物を受け入れる準備ができたという合図。
合図がないまま、お腹が空いていないのに食べ物を入れると、そのブロック企業に勤めて過労で倒れるかのように、食欲がない、下痢が続く、疲れが取れないなど、さまざまな不調が出てきます。
胃腸が弱ると、元気を作る力も低下し、抵抗力が下がり、中医学的には血を作る力も低下。
不安感が取れなくなったり、不眠に陥ることも。
どうすればよいかの答えは、「1食抜く」です。
この飽食の時代に「食べなくて病気になる」は非常にまれです。
それよりも、食べ過ぎや栄養過多による不調の方が、明らかに多いのです。
まずは時間にまどわされず「ちゃんとお腹が空くまで食べない」ということを試みてみましょう。

今週もおつかれさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
ではまた。