国民病と言われる肩こりも、ムダに力んでしまうから疲れるのであって、力をうまく抜けば自然とこらなくなるようです。
武道の身のこなしからすると、腰とハラには多少力が入って充実させ、手足や肩、肩甲骨は特に力が抜けている方が動きが速いとか。
本日のキーワードは、「筋肉ではなくて骨」。
こんばんは、ラブです。
『折れない心のつくり方』などの著者です。
朝4時台にTV局入りして生放送をこなして、そのあと大量の仕事をこなすなどハードな毎日を送っています。
そんな著者は、学生の頃スポーツをしていましたが、疲れやすい体質を自覚していました。
満員電車にちょっと乗っては疲れ果て、スーツを着ただけで疲れ・・・。
その体質を何とかしたいという思いから、ずっと「疲れない身体をつくる方法」を研究してきたのです。
行き着いた答えは、前回も書きましたが「あらゆるストレスをためない」と「流す」。
血液、呼吸、気、ムダなもの・・・すべてを流すこと。
そしてスムーズに流れれば疲れも流れ去るという結論に達したのです。
肩甲骨
肩甲骨を緩めることはとても大切。
広島東洋カーブの前田健太投手がやっている通称「マエケン体操」などはその典型例と言えるそうです。
肩甲骨回りのマッサージや緩める体操は、最近あちこちで聞かれますね。
著者は30年くらい肩甲骨回りの体操をしているそうですが、実際肩甲骨回りをほぐしていくと、疲れた身体とともに、心もちょっと回復する、あるいは緊張した心がほどけてくる実感があるそうです。
肩甲骨をほぐす体操
実際やってみると、パソコンのあとのコリがほぐれました!
ゴリゴリと筋肉がいうのが面白いです。
マエケン体操、もとい「肩甲骨体操」
①顔を伏せ気味にして、上体をちょっと前に倒す。
②腕をまわす。
著者はさらに二人一組になって、片方の人が寝そべっている所を片方ずつ肩を回し合うという「肩甲骨マッサージ」を提唱しています。
表面ではなく、中の筋肉をゆするような感覚で回していくのがポイントだそうです。
かなり効くらしいです。
そんな相手はいないので、実践できませんのでここでは割愛させていただきます。はははははは。
首と肩の負担
欧米人に肩こりがほとんどないのに、日本人では多いのは、何故でしょう。
これは筋肉量にも関わるようで、柔道などしていて首から肩に柔軟な筋肉が発達している人には、肩こりが少ないようです。
日本人はどうしても全体的に筋肉量が少ないので、上体を支えるだけで首や肩を相当使っています。
それでも、江戸時代の日本人のように定まった腰の上にすっと上半身が載っていれば、疲れにくかったのでしょうけれど・・・、そんなに今の日本人は歩きませんから。7
その微妙に腰が定まっていない状態で顔を上げると、姿勢が崩れ、その重さを首と肩で支えることになるのです。
そこで大事なのは、背骨のS字曲線。
その自然なカーブのまま、背骨を安定した腰の上に乗せることです。
負担を軽減する姿勢作り
まず改善したいのが、パソコンやテーブルの高さに対して体の姿勢を合わせてしまうことです。
これはパソコンのモニターに合わせて姿勢を作ると、同じ時間画面を見ていても、格段に疲労が大きくなりますよね。
まずは、普通にまっすぐな姿勢で打ち続けることができる角度に、パソコンの方を動かすこと。
あごが出ていないか、モニターに顔を近づけていないか、チェックしてみること。
肘を置く場所をクッションで作ったり、キーボードを身体から離すと、同じ時間パソコンに向き合っていても、疲れは全く違います。
そして、2つ目は、力を入れなくて済むところは、徹底して抜いていく姿勢を作ること。
特に、座り仕事を持つ人にとって、姿勢の保持は健康に直結していますからね。
著者は、身体の姿勢で一番良い位置を探るには、ジェンガのパーツのように、この筋肉の力を抜いたらどうだろう、この筋肉はどうだろう、とあちこち抜いてみる方法で自分なりの姿勢のベストポジションを探りました。
極めると、骨盤の上に背骨が立つことをイメージし、「骨で立つ」ような感覚を持つことで、力をうまく抜くことができるそうです。
野口体操で力を抜く
身体の力を抜くトレーニング方法にもう一つ、野口三千三市が開発した「野口体操」があります。
体操といっても、重力に即した動きで、からだを柔らかくして地球と一体化し、安らぎを得るというものです。
①人間のからだを「皮膚という柔軟な皮袋に液体が入ったもの」とイメージします。
②その柔らかいイメージのもと、息を吐きながら、上体を下にぶら下げるような感じで前に倒していきます。
③自分の重さを感じながら、ゆらりゆらりと揺れる感覚を味わいます。味わっているうちに掌がべったりと床につきます。
ワタシもやってみましたが、けっこう心が緩みます。
しかも、③のゆらりゆらりとしているうちに、手のひらが床につきます。
とても身体が堅い方なので、べったりとはいきませんでしたが、揺れているうちに掌が床に近づいていく感覚は面白いですよ。
クリエイティブな人生を作るために力を抜く
ふだんの姿勢から力をうまく抜いていくことは、私たちの人生を成功させていくためにとても重要です。
筋肉を緊張させてしまうような場面、例えばプレッシャーのかかる会議を想像してみると分かります。
姿勢は保持されますが、緊張でピシッとしているからといって、頭がよく働くわけではありません。
筋肉の緊張が余計なエネルギー量を増やしているからです。
本当に仕事のできる人や、クリエイティブな発想を持つ人は、表情が柔らかく、それでいて俊敏さに長けた人が多いのではないでしょうか。
より柔軟に発想豊かに生きるためにも、ちょっとした力の抜き方は大切かもしれません。
若いころは、よく「肩の力を抜け」と言われたものですが、どう「力を抜いたら」いいのかさっぱりわからなくて困ったものでした。
肩まわりや筋肉を緩めて、骨で立つ。
そんなポイントもあるのかもしれません。
今日もお疲れさまでした。
すてきな夢が見られますように!
では、また。