自分を信じること。
自分を好きになること。
そして、自分自身を敬うこと。
大きな理由はなくていいといいます。
自分を大切にすることがすべての始まりとなり、これからの人生の支えとなるのです。
本著では、自分を敬うこと、信じること、鍛えること、磨くこと、鼓舞することを勧めています。
自分自身に対してエネルギーを投資して、成長することに全力を注ぐこと。
そして、自分の弱点を見極め、そこを何とか強化することに全力をつくすこと。
「天は自ら助くる者を助く」。
この瞬間を、自らを助ける生き方を実践して少しずつ変わっていくことが、あなたが天を味方につけていく、ということなのです。
一歩前へ
「一歩、前に踏み込めばいいのだ」
古代スパルタ人のある父親が、剣が短すぎると文句をいう息子をそう諭したと言います。
一歩前に出れば剣は相手に届き、一歩前に出ることで自分の見える景色が変わります。
私たちは、常に何かにつけてとらわれて生きています。
「今までの自分」「普通の自分」「常識的な自分」など、居心地のよい自分に安住して、そこから離れられなくなる習慣があります。
お正月や冠婚葬祭、人事異動などのふとした瞬間に意識のスイッチが入り、「変わらなきゃ」「何とかしなければ」「ああなりたい」などと思ったりあしますが、いつの間にかいつもと同じ考えや、行動をしている自分に気づいたり。
それは、今まで通りの方が圧倒的に自分に居心地がいいからです。
自分の大敵は、居心地のよい今までの自分なのです。
ほんの1歩を踏み出してみることで、あなたの未来は必ず変わっていきます。
幸福は習慣にできる
幸福になれるかはあなたの感じ方次第ですよね。
なぜなら、幸・不幸を決めるのはあなた自身だからです。
あなた自身がどんなことも幸福であると感じる習慣ができると、幸福はあなた自らが得ることができます。
幸福は自分自身の内側、つまり自己で感じるものだからです。
幸福を感じているかどうかは、その人の思考が創り出します。
すなわち、思考の習慣を形成さえすれば、幸福感はあなた自身でいつでも生み出せます。
幸福感を作り出す思考は、具体的に言えば、すべての物事をあるがままに受け入れ、今すべきことを一所懸命に楽しむという思考です。
自分にとって不都合な出来事と言うのは起こりますが、そうしたときに目の前で起きている事態に執着せず、自分の心の状態を自分で整えて、やるべきことをやればいいのです。
そうした思考のあり方は、外界に依存しながら幸福を外に求めていく思考とは180度違います。
このように、物事をあるがままに受け入れ、自己に向かう思考をあなたのために磨いておくことが自助の道になります。
首都圏(から少し離れた地域)でも(ほかの地域に比べればずっと)、先週と今週はわずかながら降雪があり、梅や椿が雪をかぶって古典文学の一場面ような姿をしていました。
雪の深い地域の方は、さぞご苦労なさっていることと思います。
お体をご自愛ください。
ゆっくり休んで、素敵な夢を。
では、また。