4月の忙しい毎日だからこそ、無理のない範囲で生活の質をほんの少しだけ上げてみませんか?
ご機嫌な日常は、生活を(お金なんかかけずに)ちょっと丁寧にすることで、手に入ります。
あなたらしい人生を、あなたらしいテンポで進むための、後押しにもなります。
松浦弥太郎さんのベーシックについての書籍は、『しごとのきほん くらしのきほん100』や『くらしのきほん 100の実践』などで有名。
とても人気のシリーズです。
読むとわかるのですが、著者の書く「きほん」は、私たちの生活の中でやっていることを「ほんのちょっとだけ」質を上げる提案、というくらい。
ほんの短い文章なのですが、文筆家さんなので読んでいて心地よいです。
そうやって楽しく読んでから、無意識のうちに何となく自分の生活のベーシックの質を上げていたりします。
それがまたご機嫌になります。
たくさんの「きほん」が、ごく短い文章とともに紹介されている本著。
ワタシが気に入った13項目ほどを紹介いたしますので、あなたもこの中で1つでも「いいかな?」と思えるものを見つけてもらえたら嬉しいです。
1 シンプルに生きる。すべきことは少しでいい。
2 第一の仕事は、規則正しい生活と健康管理。
3 後手にならずに、早めのスタートを。
4 心を磨く。そのために本を読み、音楽を聴き、演劇を観る。文化に触れる。
5 原理原則は、正直、親切、笑顔。
6 常に自己投資。体験にお金を使う。
7 心のこもった おいしいものを食べる。
8 上等な身だしなみを心がける。ポケットに手を入れない。
9 指先と手を常に清潔に。
10 それで人は幸せになるのかと考える。
11 自分の得意をさらに学ぶ、磨く、チャレンジする。
12 限界は自分で作らない。
13 相手に得してもらうことを いつも考える。
1 シンプルに生きる。すべきことは少しでいい。
シンプルに考えて、少しの「やるべきこと」を選び抜く。
それが複雑だったら単純にして、しっかりと一生懸命にやり遂げる。
あれこれ手を出したところで、どれも中途半端に終わるだけです。
「赤も着たい、青も着たい」と両方いっぺんに来たら、ちぐはぐになります。
「あれもしたい、これもしたい」と願ったところで、すべてを叶えるのは無理。
目的を絞らなければ、どれも浅くなってしまいます。
2 第一の仕事は、規則正しい生活と健康管理。
文筆業、『COW BOOKS』の代表、会社の経営者。
すべてにおいて、自分の健康管理が第1の仕事であり、はたらいてくれる社員やスタッフの健康を守ることが第2の仕事だと著者は考えています。
規則正しく生活する。
残業をしない、させない。
たくさん仕事を抱えていて眠れないような人がいたら、手を差し伸べる。
健康でないといい仕事ができないのは、すべての人に言えることです。
3 後手にならずに、早めのスタートを。
仕事のほとんどは準備です。
準備でほとんど達成されます。
先手を打ち、段取りをし、早めのスタートを切れば、安心です。
たいていのことはうまくいきます。
少し難し乃は、先手を打つタイミング。
遅ければ先手にならないし、早すぎても困ります。
経験を積むのが一番ですが、「そろそろやらなきゃいけないな」という時は遅すぎると覚えておきましょう。
4 心を磨く。そのために本を読み、音楽を聴き、演劇を観る。文化に触れる。
これからは人間力の時代です。
人間力をつけるには、心を磨くことです。
本を読み、音楽を聴き、アートや演劇を観ましょう。
文化に触れることは、心を磨くきっかけになっていきます。
自分でどこかに出かけていき、文化的なものに触れるという「実体験」こそ、心を磨いてくれます。
センスを磨き、もっと成長する糧にもなります。
5 原理原則は、正直、親切、笑顔。
正直、親切、笑顔。
これが自分にとっては、すべての原理原則だと著者は考えています。
悩んだり迷ったりしたときは、この原理原則に立ち返ります。
何があろうと、この3つだけは手放さないと決めています。
どんなことをするかは人それぞれですが、自分の原理原則を持っているというのは、本当に心強いもの。
救いがたい失敗をしたとしても、「ここに立ち返ればもう一度やり直せる」という自分の居場所を、自分で作ることができます。
6 常に自己投資。体験にお金を使う。
お金を使うなら、経験や体験に使うこと。
それこそ自己投資に繋がります。
自分の中に種をまく意識でお金を使いたいものです。
自己投資はいろいろありますが、勉強もそのひとつ。
その時は、お金を惜しんではいけません。
みんな、「どうやったら安く英語が習えるか」といったことを考えますが、本当に何かを習得した買ったら、最短コースは思い切りお金をかけることではないでしょうか。
7 心のこもった おいしいものを食べる。
食事は毎日のことだから、本当に大切です。
ただ食べるのと、おいしいものを食べる努力をするのとでずいぶん違ってきます。
おいしいものとは、高級料理ではありません。
心を込めて作られたものこそ、おいしいと思います。
世の中にはあらゆる食べ物があり、放っておくとなんでもありになってしまいます。
その中で自分がつくったもの、家族がつくったもの、ていねいにつくられたお店のものを選ぶ努力が必要です。
8 上等な身だしなみを心がける。ポケットに手を入れない。
素材がいいもの。
ていねいにつくられているもの。
流行に左右されない、ベーシックで質のいいもの。
贅沢とは違います。
高いと一目でわかるブランド品とも違います。
「本質的に上等」という身だしなみをすることは、相手に対するマナーであり、敬意の表明ともいえます。
だからこそどんなにいい服を着ても、ポケットに手をつっこんだ時点で台無しになることも忘れずに。
9 指先と手を常に清潔に。
指先と手は常に清潔にしておきましょう。
ものをさわる、仕事をするなど、手と言うものはとても大切な道具です。
握手をする、何かを手渡す、手と言うのはコミュニケーションにおいても、なくてはならない道具です。
一番上等で大活躍する道具として、指先と手の手入れはくれぐれもぬかりなく。
10 それで人は幸せになるのかと考える。
何かをするときは、どんな小さなことでも「これは自分ではなく人を幸せにすることか?」と自問する。
この習慣はたいそう重要です。
仕事ぶりにも表れます。
日常の中の1分1秒を、「それで人は幸せになるのか?」という自問に使ってみること。
これを日々のトレーニングとして組み込んでしまいましょう。
11 自分の得意をさらに学ぶ、磨く、チャレンジする。
誰にでも1つか2つ、自分の得意なことがあります。
それを見つけ出しましょう。
もっと得意になるように、学んだり練習して磨きましょう。
もっと得意になるように、チャレンジしましょう。
これは、「自分の得意」を育てていくということなのです。
12 限界は自分で作らない。
「もう無理だ」と感じた時、それを決めたのは誰でしょう?
自分で決めてしまうことが多い気がします。
もちろん、何事にも限界はあります。
環境が許さない、物理的に無理、時間が無いなど。
しかし、限界に突き当たる前に、限界を自分がつくり出すことも多いのです。
「かなり頑張った」と思っても、すべてはもっと奥深く、先のその先があります。
「まぁいいや」とあきらめなければ、より深みへ、より先へと冒険できます。
13 相手に得してもらうことを いつも考える。
「会いたい人」としてイメージされる存在になる。
それには「会えばうれしいしメリットがある」と思ってもらうことです。
仕事でもプライベートでも、人に必要とされるには相手に得をしてもらうのが一番です。
「あの人と仕事をするとお金になる」「あの人はこちらに有利な条件にしてくれる」、
あるいは「あの人と会うといつも元気になる」でもいいでしょう。
いつも相手に得をさせると、いつか自分がお願いしたとき、力を貸してもらえます。
4月はせわしないですね。
でも、だからこそ楽しんで毎日を過ごしたい!
日常のほんの小さいことから、楽しむくらしを手に入れていきたいものです。
今週もお疲れさまでした。
あんまり無理しすぎないように。
自分を可愛がってあげてくださいね。
では、また。