私たちが、必要以上に食べ物を口に運んでしまう大きな原因は、ストレスです。
睡眠不足を甘い食べ物で何とかしようとしたり、モヤッとした気持ちをスッキリさせたいという目的で口にする習慣がついていたり。
その問題を「食」以外の楽しみで解消できるように、生活リズムや視点を変えてみませんか?
こんばんは、ラブです。
睡眠不足と肥満
睡眠不足は確実に肥満をもたらす因子
睡眠は健康だけでなく、美容にも大きな影響を与えます。
睡眠をしっかりとると、全身の代謝がアップ。
むくみがとれ、リンパ管から老廃物が排出されやすくなるので、顔もスッキリします。
また、睡眠不足の人は太りやすいというデータも続々と報告されています。
あなたは、平均何時間睡眠をとっていますか?
海外の研究では、日ごろ睡眠時間が短い人の方が、グレリン濃度が高く、レプチン濃度が低く、肥満傾向にある人が多いという結果になっています。
平均睡眠時間を7~8時間摂っている人に比べて、4時間以下の人は73%も肥満になる確率が高く、5時間の人は50%、6時間の人は23%肥満になりやすいというデータもあります。
著者がインタビューした健康スリムな人たちも不思議と「寝ることが好き」「嫌なことがあったら、さっさと寝る」という人がたくさんいたそうです。
ワタシなんかは、「嫌なことがあったら、即食べる」ですが・・・。違うんですね~。
そもそも健康スリムグループの人は、「空腹になってから食べる」「お腹が苦しくなるまで食べすぎない」という元来持っていた自然な本能にしたがって生きている人たち。
だから「ストレスは寝て解消する」は、自然な習慣のひとつなのだと思います。
しかし、忙しい毎日を送る私たち。
そこで、ベッドに入ったら効率よく眠れる方法を考えてみませんか。
ストレス解消&健康スリムのための快眠のコツ
1 寝る前にスマホ・パソコンに触らない
ブルーライトなどにより睡眠を誘うメラトニンという物質の分泌が阻害されてしまいます。
眠る1時間前から、これらの機器に触らない。
ワタシも寝る前にスマホで漫画を読む習慣があったのですが(楽しみすぎて、これを辞めることはできません!)、眠りにくい感じだったので紙媒体を買って読むようにしたら、眠りやすくなりました。
2 入浴は就寝1時間前までに
3 17時以降は麦茶やハーブティ、牛乳、豆乳
カフェインは珈琲だけでなく、紅茶、緑茶、栄養ドリンクにも入っているので、要注意です。
4 アルコールで眠らない
寝つきはよくなりますが、眠りの質が悪くなり熟睡できなくなります。
晩酌は眠る3時間前までに。
5 就寝2時間前から食べ物を入れない
胃や腸の運動が活発化していると、睡眠が浅くなってしまいます。
残業などで仕方ない場合は、20時くらいまでにバランスの良い弁当や店屋物を。
帰宅してから食べたいなら、炭水化物だけを20時までに食べてから、帰宅して消化の良いタンパク質と野菜類を腹6分目にするとよいでしょう。
痩せるための運動はいらない!?
運動でスリムを維持するのは、実は至難の業
モデルも芸能人もジムに通っていると聞きます。
運動でダイエットをしたいという人はスポーツ好きな男性に多く、ストイックな運動で減量を成功させるのですが、実際のところその大半がリバウンドしてしまいます。
理由は「ダイエットが成功して運動を辞めてしまうから」。
運動メインでダイエットしようとするなら、相当ストイックな運動をし続ける必要があります。
しかし、人間は目標意識が無いと頑張れないものです。
現代人は仕事や学び、遊びにと超忙しい人が大半ですから、目標を達成した後に運動をする時間を毎日キープするのは、相当な覚悟と決心が必要になります。
運動嫌いな人が運動すると、かえって太る
もともと身体を動かすのが好きだったり、ダイエットが成功してもずっと運動するモチベーションがある人だけが、運動ダイエットに本来向いている人なのです。
運動嫌いな人が、ストイックにダイエットのために運動すると、それは大きなストレスになってしまい、結局続きません。
そして、別の方法でストレスを発散しようとしてしまいます。
もとからそうしたストレス発散の方法が食べることに傾きやすいからダイエットをしている、という性質を持つ以上、当然そのストレスは「食」へ向かいます。
かえって太りやすくなるのは、そのためです。
健康スリムな人は「快楽思考」
健康スリムグループの人に運動についてインタビューすると、
「スリムになるために特別な運動をするのではなく、健康のために一生続けられるような運動を無理なく毎日続ける」
という心が家を持っている人が非常に多いそうです。
ストレスにならず、無理のない、自分の好みに合った運動を気楽に自然に続けているのです。
たとえば、
1日20~30分のウォーキング
サイクリング
朝のラジオ体操
夜のヨガ
など。
その動機も、
「気に入ったコースがあって、歩くと気持ちいいから」「ラジオ体操をするとスッキリするから」「ヨガをするとコリがとれるから」と、「快楽思考」に基づいて無理なく取り入れています。
「我慢して頑張るぞ~!!」という「ストレス思考」ではないのです。
そのほか、日常の中で上手に取り入れている人も多いとか。
例えば、その健康スリムグループの人は・・・
通勤で意図的に20分歩いたり、階段を利用するようにしている
スーパーは電動自転車を使わない。歩く
毎日床をぞうきんがけ
万歩計をつけて、ちょっとした時間に街を散策
ショッピングが好きだから、よくウインドーショッピングをする
車をできるだけ遠い駐車場に停め、休日は電車利用
など。無理なく楽しんで身体を動かしています。
人生を楽しむと太らない
ストレスケアがあなたを痩せさせる
ストレスを長期に抱えるほど、人間の身体はコルチゾールという抗ストレスホルモンを副腎から放出させ、脂肪を溜め込みやすくします。
そして、代謝を下げて消費カロリーもダウンします。
さらに、怖いことに食欲も普段よりアップします。
だから「ストレスがかかると、無性にやけ食いややけ飲みがしたくなる!」のです。
スリムをキープするには、何よりも実はストレスケアが欠かせないのです。
行動力と切り替えが、ストレスケアになる
健康スリムグループの人は、性格的にほとんどが「サバサバタイプ」。
太っている人と較べると明らかに、「物事にいつまでも固執せず、自分の出来る限りのことを行動し、あとは運を天に任せて気分を切り替える」という行動&考え方のパターンの人が多いそうです。
かたやストレス太りしている人は、ストレスがかかる場面において、「嵐が過ぎるのをじっと待つ」とか「誰かが何とかしてくれるだろう」という他者依存タイプが目立つそうです。
または、「自分が我慢していればいいんだ」という自己犠牲のタイプ。
ストレス太りしてしまったタイプや、著者がメンタルクリニックで出会う患者さんにも多いそうです。
一生スリムでいるための脳の使い方
前向きな行動力が健康スリムな体型に大きく影響します。
しかし、元来行動するのが苦手だったり、つい他者本願になったり、自己犠牲が癖になっているタイプはどうしたらいいのでしょうか。
そこで、こんなことはどうでしょうか。
1 自分が楽しいと思うことを ケチらず とにかくやってみる
ストレスを貯め込みやすい人に共通しているのが、自分の「楽しさ」「うれしさ」「ワクワク」に対して貪欲さが乏しいという傾向だそうです。
自分を楽しませるということが苦手なのです。
「食べることが唯一、楽しいこと」になって、ストレス食いが加速してしあうのです。
あなたに、もしこの傾向があるならば、まずは「楽しい・嬉しい・ワクワクする」と自分が感じることをするのは、心と体と周りの人にとっても良いことだと認識することです。
心の奥の「自分を喜ばせるのは、良くないこと」という思い込みがあったりしませんか。
それをしっかり書き換えましょう。
自分が楽しんだりワクワクと喜感じることをすると、心に大きなエネルギーが入り、ストレスが発散されます。
ストレスはたまっていくとたいへん怖いもので、脂肪太りのほか、体の免疫力を落としたり、血圧や血糖をじわじわ上げたりと、万病のもと。
また、自分の心と体が元気になると余力が生まれ、他者への気遣いや思いやりも深まります。
無理せず自然に他人のために働く力も生まれ、結果周りもハッピーになります。
自己犠牲は見返り要求を生むので、不健康な自己犠牲はストレスの塊になります。
「自分がハッピーになるのは良いことだ」と意識改革しましょう。
2 「自分自分を喜ばせること」を1日1つ実践する
まずは、1日にひとつでもいいから、「自分で自分を喜ばせること」を探して行動をスタートさせていきましょう。
小さなことでも、ずっとやりたかったことでもOK。
ただし、食べること以外で!
とにかく初めの一歩をスタートさせてみましょう。
興味のあった習い事や趣味の情報や資料を集めるとか。
気になっていたお店の場所をネットで検索するとか。
近場の街、海岸、公園、映画館、博物館。
読んでみたい本や観てみたかった映画を借りる。
会いたかった人が浮かべば、メールしてみる。
3 諦めない、腐らない、自分を責めない
楽しく毎日を過ごすように行動してみても、世の中は価値観もいろいろな人がいて
、時には意地悪を仕掛けられたり、理不尽なことを押し付けられたりします。
せっかく始めた行動も、やめさるを得なくなったりしてしまうこともあるでしょう。
そんなときこそ「切り替え」です。
「これはダメになったけれど、次の楽しいことを見つけよう」
「自分の探しているモノは、ここには無いということだ」
「この人間関係から卒業しなさいってことかもしれない。次のステージへ行くメッセージかも」
こんな風に気持ちを切り替えて、ワクワクや楽しさを探すたびに再び出かけましょう。
マイナス思考になってみても、ストレスがどんどん蓄積されていくだけです。
そしてストレス太りだけでなく、心身の深刻な以上も引き起こす原因になってしまいます。
現代のこのストレス社会では、ちょっとぐらい自己中で楽天的な方がいいのです。
ちょっとぐらいの嫌なことがあっても失敗しても、自分が元気になるプラスの解釈をして、諦めずに行動を続けましょう。
そうすれば、また絶対に次の楽しい場所やワクワクの関係に巡り合います。
ちょっと時間はかかるかもしれませんが、絶対にまた新しい嬉しい出来事が起こります。
身体を絞るための脳の使い方の復習です。
・空腹をしっかり感じて食べる楽しさを思い出す。
・目からの情報、「3食食べなきゃ」の健康志向、気晴らしで食べない。
・炭水化物だけ食べていると、ニセの空腹感が出るから注意。
・誘われてもお腹が空いていないときは、上手にかわす。飲み物だけ。
・バランスよく。赤や緑グループを意識して摂る。
・質のよい物を口にすることで栄養価と満足度を上げる。
・睡眠をしっかりとる。眠気覚ましに食べない。
・無理に運動しない。楽しく生活に取り込める範囲で行う。
・あなたの「嬉しい」「ワクワク」「楽しい」をたくさん探す。
・嫌なことがあっても、行動力と切り替えで考え方を変える。
ダイエットは、「自分を本当の意味であなたを大事にすること」なのかもしれませんね。
ストレスも睡眠不足もエネルギー不足も、適当な食べ物で適当にごまかして、つまりは自分をおろそかに扱っているから、余計なものを口にする。
結果的には、3度の食事を空腹感もないまま中途半端に満足感もなく済ませることになり、ストレスの原因はずっとそのまま。
あなたと一緒に人生をがんばってきたあなたの身体。
ストレスやいい加減な食べ物を入れるゴミ箱としてではなく、信頼するパートナーとして、愛してあげることが何よりのダイエットかもしれません。
今日も1日、お疲れさまでした。
水分を十分にとって、よく休んでくださいね。
では、また。